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第2章 エンノア編
テポレン山 3
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休憩を3回はさみながら山を登ること約4時間、まだ昼前だが目的の薬草らしきものがチラホラと 目に入ってきた。おそらくこの辺りが生息地帯なのだろう。
上に向かうのをやめて、周辺を調べながら歩く。
……。
うん、間違いない。
ギルドで聞いた薬草の特徴に合致する草がそこら中に生い茂っている。
採取開始だな。
薬草を傷めないように、注意しながら刈っていく。
ゆっくりと丁寧に。
……。
採取すること数分。
あっという間に、目標とする量を確保してしまった。
ここに来るまでは大変だったが、辺り一面に茂っている薬草を採取するのは難しいことじゃない。
必要量もそれ程でもないとくれば、すぐに終わってしまうのも当然だ。
「さて、どうするか」
このまま帰ってもいいのだけれど、予定より随分早く終わったからなぁ。
魔物にもほとんど遭遇していないし、遭遇した魔物もあっさりと片付けることができた。
「うーん……」
せっかくここまで来たのだから、テポレン山を散策してみるか。
よし、もう少し上まで行ってみよう。
ということで、さっきまでと同じようにマチェット片手に登り続ける。
草を刈り枝を切り風魔法で虫を避け土魔法で道を作り、歩く、登る、進む。
……。
……。
何と言うか、面白みがないな。
周りが植物に覆われているため眺めが良くないというのもあるが、とにかく単調だ。
草木の中をただ歩いているだけ。
途中で2度魔物にも遭遇したが、魔法で一撃だったしな。
山頂まで登る気もないし。
懐中時計を見ると、12時半。
暑いし、もう帰るか。
そう思って、踵を返そうとしたまさにその瞬間。
「グロロルゥゥ」
「うわぁぁ!!」
魔物の唸り声と、男性の叫び声のようなものが静寂を切り裂いた。
声のした方向は、ここから山頂に向かって左手の方角。
先日助けた姉弟のことが頭を過ぎる。
オルドウの街の外に出るようになって、短い期間に2度目。
常夜の森に続いて、テポレン山でもなのか。
魔物に襲われている人との遭遇率が高すぎるぞ。
という思いはあるものの、することは決まっている。
その声に向かって走り出す。
登山時とは違い、強めの風魔法で目の前の草木を薙ぎ払って走る。
「来るな、来るなぁ!」
「グロォォ」
音が近づいてきた。
さらに加速して駆けると。
急に前が開けた。
視界を遮っていた高い樹々が途絶え、人の手が入ったような低木と草だけが辺りを覆っている。
その中ほど、1人の男性と狼のような魔物が対峙しているようだ。
「やめろ!」
まずいな。
男性は魔物にやられたのか、出血した脚を引きずるように逃げている。
武器は手にしていない。
魔物は抵抗できない獲物を弄ぶかのように、じりじりと間を詰めている。
もう少し耐えてくれよ。
身体中に魔力を循環させ身体能力を向上させる。
ここまでかなり魔法を使ってきたので魔力残量に不安は残るが、今はそれを心配している場合じゃない。
さらに風魔法で補助しながら最速で駆ける。
前方では、いまにも魔物が男に襲いかかろうとしている。
「グル」
こちらに気付いたか。
距離は20メートル。
ちょっと遠いが、いけるか。
「雷撃」
ここのところよく使っていたので得意魔法となりつつある雷撃を放つ。
が……。
避けたのか!?
上に向かうのをやめて、周辺を調べながら歩く。
……。
うん、間違いない。
ギルドで聞いた薬草の特徴に合致する草がそこら中に生い茂っている。
採取開始だな。
薬草を傷めないように、注意しながら刈っていく。
ゆっくりと丁寧に。
……。
採取すること数分。
あっという間に、目標とする量を確保してしまった。
ここに来るまでは大変だったが、辺り一面に茂っている薬草を採取するのは難しいことじゃない。
必要量もそれ程でもないとくれば、すぐに終わってしまうのも当然だ。
「さて、どうするか」
このまま帰ってもいいのだけれど、予定より随分早く終わったからなぁ。
魔物にもほとんど遭遇していないし、遭遇した魔物もあっさりと片付けることができた。
「うーん……」
せっかくここまで来たのだから、テポレン山を散策してみるか。
よし、もう少し上まで行ってみよう。
ということで、さっきまでと同じようにマチェット片手に登り続ける。
草を刈り枝を切り風魔法で虫を避け土魔法で道を作り、歩く、登る、進む。
……。
……。
何と言うか、面白みがないな。
周りが植物に覆われているため眺めが良くないというのもあるが、とにかく単調だ。
草木の中をただ歩いているだけ。
途中で2度魔物にも遭遇したが、魔法で一撃だったしな。
山頂まで登る気もないし。
懐中時計を見ると、12時半。
暑いし、もう帰るか。
そう思って、踵を返そうとしたまさにその瞬間。
「グロロルゥゥ」
「うわぁぁ!!」
魔物の唸り声と、男性の叫び声のようなものが静寂を切り裂いた。
声のした方向は、ここから山頂に向かって左手の方角。
先日助けた姉弟のことが頭を過ぎる。
オルドウの街の外に出るようになって、短い期間に2度目。
常夜の森に続いて、テポレン山でもなのか。
魔物に襲われている人との遭遇率が高すぎるぞ。
という思いはあるものの、することは決まっている。
その声に向かって走り出す。
登山時とは違い、強めの風魔法で目の前の草木を薙ぎ払って走る。
「来るな、来るなぁ!」
「グロォォ」
音が近づいてきた。
さらに加速して駆けると。
急に前が開けた。
視界を遮っていた高い樹々が途絶え、人の手が入ったような低木と草だけが辺りを覆っている。
その中ほど、1人の男性と狼のような魔物が対峙しているようだ。
「やめろ!」
まずいな。
男性は魔物にやられたのか、出血した脚を引きずるように逃げている。
武器は手にしていない。
魔物は抵抗できない獲物を弄ぶかのように、じりじりと間を詰めている。
もう少し耐えてくれよ。
身体中に魔力を循環させ身体能力を向上させる。
ここまでかなり魔法を使ってきたので魔力残量に不安は残るが、今はそれを心配している場合じゃない。
さらに風魔法で補助しながら最速で駆ける。
前方では、いまにも魔物が男に襲いかかろうとしている。
「グル」
こちらに気付いたか。
距離は20メートル。
ちょっと遠いが、いけるか。
「雷撃」
ここのところよく使っていたので得意魔法となりつつある雷撃を放つ。
が……。
避けたのか!?
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