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第7章 南部編
中州 4
落下付近を調べても、幸奈の姿は見つからない。
気配もまったく。
「くそっ!」
感知は、激流のせいで感度が悪すぎる。
それでも、幸奈の気配、セレス様の気配は俺の脳に強く刻まれている。
誰よりも容易に感知できるはず。
だから、ある程度近づければ。
「……」
やっぱり、見つからない。
気配を感じないということは、この近くにはいないのか?
なら、もっと下流?
そっちを探すしか……。
ゴオ、ゴオォ、ゴゴゴォォ!
河の流れに身を任せつつ、激流の中を泳ぎ下流に向かう。
すると。
陸地が見えてきた。
河岸じゃない。
ここは両岸から離れている。
河幅100メートルはあるローンドルヌ河の中央付近だ。
ということは小島、中洲?
「……」
中洲に近づくにつれ、陸上の気配も感知可能に。
ん?
これは、人の気配?
それに、魔物も?
かなりの数の魔物、おそらくはマッドアリゲータが陸上にいる!
そうか。
水中で魔物に襲われなかったのは、あいつらも避難してたからなんだな。
アリゲーターと戦っているのは2人。
奥には、さらに2人。
幸奈だ!!
「ああ……」
無事だった!
幸奈が!
よかった。
本当によかった。
いや、安心している場合じゃないぞ。
2人が戦っているとはいえ、アリゲーターたちの数は少なくない。
何とかしないと。
っと!
「ごぼっ!」
緊張感が抜けてしまった身体に容赦なく激流が襲い掛かってくる。
「はあ、はあ……」
ここで、俺が溺れてどうする。
慎重に、あの中州まで泳がないとな。
まずは体勢を立て直して……。
ところで、幸奈とユーフィリアは分かるが。
他の2人は誰なんだ?
ワディン騎士なのか?
敵兵なのか?
********************
<和見幸奈視点(姿はセレスティーヌ)>
「とどめだ!」
「グギャアア!!」
イリアルさんの一撃で、また魔物を倒した。
岸にはまだまだ魔物が残っているけど、近くの魔物はすべて倒したのかな?
よかった。
「はぁ」
暴風雨の中、逃げ場のない中洲での戦い。
魔物の大群との戦闘。
悪夢のような時間だけれど。
ユーフィリアさんもイリアルさんも、ここまで傷を負うことなく無事に戦ってくれている。
その事実に、つい安堵の息が漏れてしまう。
でも……。
ユーフィリアさん。
激流のローンドルヌ河をわたしを抱えて泳いで、そのまま魔物と戦って。
疲労は大丈夫なのかな?
この後に戦闘が続いても?
「……」
わたしを護るために。
足手まといのわたしのために……。
「危ない、そこだ!」
えっ!
ユーフィリアさんの焦った声?
イリアルさんの横に魔物が!
一頭隠れていたの?
「ちっ!」
イリアルさん、大口を上げたアリゲーターの顎を紙一重のところで避け。
同時に剣を振るって。
ザシュッ!
首を斬り裂いた。
そこに。
「アイスアロー!」
ズン!
ユーフィリアさんの魔法がアリゲーターの頭に命中。
「グギャアア!!」
地面に縫い付けるように氷の矢が頭を貫いている!
さらに、イリアルさん。
「くたばりやがれ!」
矢のすぐ横に剣を突き刺した!
「ギャアァァァ……」
魔物は断末魔の悲鳴を上げて沈黙。
やった!
倒した!
魔物に不意を打たれて危なかったけれど、見事に倒しきった。
気配もまったく。
「くそっ!」
感知は、激流のせいで感度が悪すぎる。
それでも、幸奈の気配、セレス様の気配は俺の脳に強く刻まれている。
誰よりも容易に感知できるはず。
だから、ある程度近づければ。
「……」
やっぱり、見つからない。
気配を感じないということは、この近くにはいないのか?
なら、もっと下流?
そっちを探すしか……。
ゴオ、ゴオォ、ゴゴゴォォ!
河の流れに身を任せつつ、激流の中を泳ぎ下流に向かう。
すると。
陸地が見えてきた。
河岸じゃない。
ここは両岸から離れている。
河幅100メートルはあるローンドルヌ河の中央付近だ。
ということは小島、中洲?
「……」
中洲に近づくにつれ、陸上の気配も感知可能に。
ん?
これは、人の気配?
それに、魔物も?
かなりの数の魔物、おそらくはマッドアリゲータが陸上にいる!
そうか。
水中で魔物に襲われなかったのは、あいつらも避難してたからなんだな。
アリゲーターと戦っているのは2人。
奥には、さらに2人。
幸奈だ!!
「ああ……」
無事だった!
幸奈が!
よかった。
本当によかった。
いや、安心している場合じゃないぞ。
2人が戦っているとはいえ、アリゲーターたちの数は少なくない。
何とかしないと。
っと!
「ごぼっ!」
緊張感が抜けてしまった身体に容赦なく激流が襲い掛かってくる。
「はあ、はあ……」
ここで、俺が溺れてどうする。
慎重に、あの中州まで泳がないとな。
まずは体勢を立て直して……。
ところで、幸奈とユーフィリアは分かるが。
他の2人は誰なんだ?
ワディン騎士なのか?
敵兵なのか?
********************
<和見幸奈視点(姿はセレスティーヌ)>
「とどめだ!」
「グギャアア!!」
イリアルさんの一撃で、また魔物を倒した。
岸にはまだまだ魔物が残っているけど、近くの魔物はすべて倒したのかな?
よかった。
「はぁ」
暴風雨の中、逃げ場のない中洲での戦い。
魔物の大群との戦闘。
悪夢のような時間だけれど。
ユーフィリアさんもイリアルさんも、ここまで傷を負うことなく無事に戦ってくれている。
その事実に、つい安堵の息が漏れてしまう。
でも……。
ユーフィリアさん。
激流のローンドルヌ河をわたしを抱えて泳いで、そのまま魔物と戦って。
疲労は大丈夫なのかな?
この後に戦闘が続いても?
「……」
わたしを護るために。
足手まといのわたしのために……。
「危ない、そこだ!」
えっ!
ユーフィリアさんの焦った声?
イリアルさんの横に魔物が!
一頭隠れていたの?
「ちっ!」
イリアルさん、大口を上げたアリゲーターの顎を紙一重のところで避け。
同時に剣を振るって。
ザシュッ!
首を斬り裂いた。
そこに。
「アイスアロー!」
ズン!
ユーフィリアさんの魔法がアリゲーターの頭に命中。
「グギャアア!!」
地面に縫い付けるように氷の矢が頭を貫いている!
さらに、イリアルさん。
「くたばりやがれ!」
矢のすぐ横に剣を突き刺した!
「ギャアァァァ……」
魔物は断末魔の悲鳴を上げて沈黙。
やった!
倒した!
魔物に不意を打たれて危なかったけれど、見事に倒しきった。
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