30年待たされた異世界転移

明之 想

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第8章 南部動乱編

白都キュベルリア 3

<ギリオン視点>



 この人数相手に、たったの3人。
 あいつらだけで、ホントに戦えんのか?

「……かかれ!」

「「「「「おう!」」」」」

 ちっ!
 始まっちまった。

 こいつぁ、やっぱり。
 オレが出るしかねえだろ。
 とりあえず、3人を囲む黒づくめの後ろから。

 いくぞ!
 覚悟しやがれ!

「どりゃぁ!!」

「うっ!」

 上段からの一撃でひとり目!
 そのまま隣の黒づくめに。

「だぁぁ!!」

「うぐっ!」

 横薙ぎ一閃。
 これで、ふたつだ。

「なっ、何者!?」

 黒づくめのリーダーみてえな奴が驚いてやがらぁ。

 おい、あの女も驚いてんじゃねえか。
 
「君は!?」

「……正義の味方だな」

「正義の?」

「加勢するぜ!」

 キン、キン!

「……」

「エリシティア様、一般人は巻き込まない方がよろしいかと」

「うむ。君、加勢は要らぬ。ここは危な……くはないか」

 ギン、ザン!

「我らだけで充分。無関係の者が戦う必要はないのだから、離れていなさい」

 キン、キン!

「すぐに離れるんだ」

「はあ?」

「今の話、聞いてなかったのか?」

 何をごちゃごちゃと。

「聞こえてらぁ」

「ならば」

 うるせえ。
 こっちは、もう戦ってんだぞ。

 っと!

「やあ!」

 ギン!

 危ねえ。

 ギン!

 一撃喰らいそうだったぜ。

「こんの野郎!」

 邪魔すんじゃねえ。
 空気読みやがれ、黒づくめ!
 おめえみてえな奴はなぁ。
 オレの剛剣で真正面から叩き切ってやらぁ!

「とりゃあ!!」

 会心の手応え!

「うぅ……」

 オレ様の剛力と高っけえこの剣にかかりゃあ、一撃ってなもんだ。

「君……」

 ふん、これで分かったろ。

「ってことで、オレ様が助けてやるよ」

「……」
「……」
「……」


「くそっ! あいつからやってしまえ」

 おう、おう!
 かかってきやがれ!

 キン、キン!

「だぁ!」

 キン、ギン!!

「とりゃ!」

 ザシュッ!

「うぐっ!」

 ザン!

「ああ……」

 はっ。
 手応えのねえ奴らだぜ。


「エリシティア様?」

「ここまでくれば、やむをえまい」
 
「……」

「サイラス、皆を呼べ」

「はっ」

 何だ、その光?
 眩しいぞ!

 ん?
 合図か?

「「「「「「「……」」」」」」」」
「「「「「「「……」」」」」」」」
「「「「「「「……」」」」」」」」

 おい、おい……。
 どっから現れたんだ?

 30人程いるじゃねえか。

「っ! まずい。撤退だ」

「ファイヤーウォール!」
「ストーンウォール!」
「ストーンウォール!」

「何っ!?」

 壁で退路を断ちやがった。

「ファイヤーボール!」
「ファイヤーボール」
「ファイヤーアロー!」
「ストーンバレット!」

 そこに魔法の斉射。

「「「あぁぁ!」」」

「「「ぎゃあぁぁ!!」」」

「……」

 えげつねえな。


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