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第8章 南部動乱編
遊撃戦 3
「雷波!」
「雷波!」
これも成功だ。
「コーキ殿が風穴を開けてくれた! この隙に退くぞ!」
「「「「「「「おおぉ!」」」」」」」
一突きの槍のように一列となり包囲網の穴から抜け出すワディン騎士たち。
1人2人と脱出していく。
俺も包囲から脱することに成功した。
が、敵も黙ってはいない。
雷波でほころんだ網を修正し、再び包囲が完成しようとしている。
「「「「っ!」」」」
「「「「やられた!」」」」
一部のワディン騎士が網の中。
逃げ遅れたのか?
「……」
今はワディン騎士が射線に入ってるため、雷波は撃てない。
だったら、少し離れて……。
ここなら問題ないだろう。
「もう一度退路を確保する。そこを走り抜けるんだ!」
大軍に囲まれ焦る騎士たちの耳に届くよう、声に魔力をのせて叫んでやる。
「ルボルグ隊長とヴァーンは、先で皆をまとめてくれ」
「了解!」
「承知!」
既に包囲を突破した遊撃隊を2人に任せ、俺は。
「雷波!」
「雷波!」
「「「「「「「ぎゃああ!!」」」」」」」
「「「「「「「ああぁぁ!!」」」」」」」
これで、どうだ?
「!?」
足りない?
「怯むなぁ!」
「「「「「「「おお!!」」」」」」」
雷波を受けても、敵の士気が衰えない。
兵数も増え始めている。
それに伴い包囲網が多層的に。
「「「「「「「囲めぇ!!」」」」」」」
なら、こっちも数を頼めばいい。
「雷波!」
「雷波!」
「雷波!」
「雷波!」
さらに、もう1発。
「雷波!」
「「「「「「「うあぁぁ……」」」」」」」
「「「「「「「ああぁぁ……」」」」」」」
やったぞ!
再び包囲網に穴が開いた。
周囲の隊列も乱れている。
ここだ!
「走れぇ!!」
「「「「「「「おう!!」」」」」」」
取り残されていたワディン騎士たちが俺の号令に反応し、包囲の亀裂に向け駆けて行く。そのまま包囲網の穴を走り抜け、脱出に成功。
けど、終わりじゃない。
「止まるな!」
キン、ガキン!
ギン、ギン!
剣を交えるより、今は。
「先まで走るんだ!」
そうすれば、皆に合流できる。
被害を最小限に抑えることができる。
「……」
遊撃隊全員が無事か、この状況では確認できない。
それでも今は、後ろを振り向かず走るだけ。
なのだが……。
俺の後方には陣形を再度整えた数百の王軍。
追撃を始めようとしている。
「……」
好ましい事態じゃないな。
「コーキ!」
先を行くワディン騎士たちに無事合流した直後、こっちに近づいてきたヴァーンとルボルグ隊長。
2人の顔が歪んでいる。
「こいつぁ、好くねえなぁ」
「……」
ここからは視認できないものの、後方に確かに感じる数百の気配。
ヴァーンも感じ取っているのだろう。
「万が一にも、地中に入るのを見られたら大変なことになるぞ」
「……ああ」
今回の戦いの肝となっているのはエンノアの地下都市と通路。
そこへの入り口だけは何としても隠さないといけない。
「どうするよ?」
奇襲戦を終えたばかりの騎士たちを頼るわけにはいかない。
なら。
「……もう少し進んだところで俺が迎え撃つ。その隙に地下に戻ってくれ」
「おいおい、いくらコーキでも、あの数はキツイだろ」
「そうです、コーキ殿ひとりに任せるわけにはいきません」
確かに、ひとりで迎え撃つには厳しい兵数だ。
が、場所を選んで戦えるなら、足止めくらいはできるはず。
「雷波!」
これも成功だ。
「コーキ殿が風穴を開けてくれた! この隙に退くぞ!」
「「「「「「「おおぉ!」」」」」」」
一突きの槍のように一列となり包囲網の穴から抜け出すワディン騎士たち。
1人2人と脱出していく。
俺も包囲から脱することに成功した。
が、敵も黙ってはいない。
雷波でほころんだ網を修正し、再び包囲が完成しようとしている。
「「「「っ!」」」」
「「「「やられた!」」」」
一部のワディン騎士が網の中。
逃げ遅れたのか?
「……」
今はワディン騎士が射線に入ってるため、雷波は撃てない。
だったら、少し離れて……。
ここなら問題ないだろう。
「もう一度退路を確保する。そこを走り抜けるんだ!」
大軍に囲まれ焦る騎士たちの耳に届くよう、声に魔力をのせて叫んでやる。
「ルボルグ隊長とヴァーンは、先で皆をまとめてくれ」
「了解!」
「承知!」
既に包囲を突破した遊撃隊を2人に任せ、俺は。
「雷波!」
「雷波!」
「「「「「「「ぎゃああ!!」」」」」」」
「「「「「「「ああぁぁ!!」」」」」」」
これで、どうだ?
「!?」
足りない?
「怯むなぁ!」
「「「「「「「おお!!」」」」」」」
雷波を受けても、敵の士気が衰えない。
兵数も増え始めている。
それに伴い包囲網が多層的に。
「「「「「「「囲めぇ!!」」」」」」」
なら、こっちも数を頼めばいい。
「雷波!」
「雷波!」
「雷波!」
「雷波!」
さらに、もう1発。
「雷波!」
「「「「「「「うあぁぁ……」」」」」」」
「「「「「「「ああぁぁ……」」」」」」」
やったぞ!
再び包囲網に穴が開いた。
周囲の隊列も乱れている。
ここだ!
「走れぇ!!」
「「「「「「「おう!!」」」」」」」
取り残されていたワディン騎士たちが俺の号令に反応し、包囲の亀裂に向け駆けて行く。そのまま包囲網の穴を走り抜け、脱出に成功。
けど、終わりじゃない。
「止まるな!」
キン、ガキン!
ギン、ギン!
剣を交えるより、今は。
「先まで走るんだ!」
そうすれば、皆に合流できる。
被害を最小限に抑えることができる。
「……」
遊撃隊全員が無事か、この状況では確認できない。
それでも今は、後ろを振り向かず走るだけ。
なのだが……。
俺の後方には陣形を再度整えた数百の王軍。
追撃を始めようとしている。
「……」
好ましい事態じゃないな。
「コーキ!」
先を行くワディン騎士たちに無事合流した直後、こっちに近づいてきたヴァーンとルボルグ隊長。
2人の顔が歪んでいる。
「こいつぁ、好くねえなぁ」
「……」
ここからは視認できないものの、後方に確かに感じる数百の気配。
ヴァーンも感じ取っているのだろう。
「万が一にも、地中に入るのを見られたら大変なことになるぞ」
「……ああ」
今回の戦いの肝となっているのはエンノアの地下都市と通路。
そこへの入り口だけは何としても隠さないといけない。
「どうするよ?」
奇襲戦を終えたばかりの騎士たちを頼るわけにはいかない。
なら。
「……もう少し進んだところで俺が迎え撃つ。その隙に地下に戻ってくれ」
「おいおい、いくらコーキでも、あの数はキツイだろ」
「そうです、コーキ殿ひとりに任せるわけにはいきません」
確かに、ひとりで迎え撃つには厳しい兵数だ。
が、場所を選んで戦えるなら、足止めくらいはできるはず。
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