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第11章 陰謀編
剛柔の攻防 2
初撃をいなされたギリオンが次に狙うのは、横からの薙ぎ払い。
強烈な剣が横走る。
「りゃあぁ!」
これまた申し分ない剣撃だ。
受けるのもいなすのも容易じゃない。
が、敵もさるもの。
無理に剣を合わせることはせず、バックステップで後ろに回避。
シュッ!
紙一重でギリオンの剛剣を避けきった。
「ちぃ!」
大振りの横薙ぎを躱され、体勢を崩すギリオン。
剣も体も左に流れている。
そこに敵の反撃。
彼特有の静かな動作で素早く迫り、左横に崩れたギリオンの右肩に剣を振り下ろしてきた。
「っ!」
左に腕が伸び切ったこの体勢からじゃあ、すぐに剣は返せない。
やられる。
肩を斬られる。
観衆の誰もが被撃を覚悟した次の瞬間。
ギリオンが、伸びきった腕はそのままに、肘を折り、手首を返し。
剣身だけを戻した!
ギィィン!
普通は戻せない。
戻せたとしても、肘が曲がり手首も返っている状態で剣を受けきるなんて、不可能事だ。
だが、目の前に広がる光景は。
ギリオンがしっかりと相手の剣を受け止めている。
右肩ギリギリのところで防いでいる。
「……」
これこそ、ギリオンならではの力技。
その膂力あってこそのもの。
「「「「「……」」」」」
「「「「「……」」」」」
鬼気迫る攻防に、静寂が広場を覆い尽くす。
が、一転。
「「「「「おおぉぉぉ!!」」」」」
「「「「「うわぁぁぁ!!」」」」」
観衆が爆発した。
「すげえぞ!」
「ああ、こんなの見たことねえ」
「何者だ、あの剣士たちは?」
広場はもう、興奮のるつぼと化している。
「俺は知らねえ」
「ああ、知らない剣士だ」
「けど、凄いことに変わりはねえぞ」
興奮はおさまりそうにない。
そんな中。
キーン!
剣を交わし去り再び距離を取るふたり。
「おめえ、やるなぁ」
「……そちらこそ」
「その腕があんのに、なんで不意打ちしたんだ?」
「……」
「ジルクール流が泣くぜ」
「っ!」
「レザンジュの刺客かどうかは知んねえけどよぉ。おめえがジルクール流でレイリュークと同じ流れだってえのは、分かってんだ」
ジルクール流。
レイリューク。
オルドウで剣の指導をしていた達人か?
俺がギリオンと出会ったあの道場に指導に訪れていた剣士だよな?
その名前が、ここで?
「……」
「今は黙ってりゃいい。あとでゆっくり聞いてやらぁ」
強烈な剣が横走る。
「りゃあぁ!」
これまた申し分ない剣撃だ。
受けるのもいなすのも容易じゃない。
が、敵もさるもの。
無理に剣を合わせることはせず、バックステップで後ろに回避。
シュッ!
紙一重でギリオンの剛剣を避けきった。
「ちぃ!」
大振りの横薙ぎを躱され、体勢を崩すギリオン。
剣も体も左に流れている。
そこに敵の反撃。
彼特有の静かな動作で素早く迫り、左横に崩れたギリオンの右肩に剣を振り下ろしてきた。
「っ!」
左に腕が伸び切ったこの体勢からじゃあ、すぐに剣は返せない。
やられる。
肩を斬られる。
観衆の誰もが被撃を覚悟した次の瞬間。
ギリオンが、伸びきった腕はそのままに、肘を折り、手首を返し。
剣身だけを戻した!
ギィィン!
普通は戻せない。
戻せたとしても、肘が曲がり手首も返っている状態で剣を受けきるなんて、不可能事だ。
だが、目の前に広がる光景は。
ギリオンがしっかりと相手の剣を受け止めている。
右肩ギリギリのところで防いでいる。
「……」
これこそ、ギリオンならではの力技。
その膂力あってこそのもの。
「「「「「……」」」」」
「「「「「……」」」」」
鬼気迫る攻防に、静寂が広場を覆い尽くす。
が、一転。
「「「「「おおぉぉぉ!!」」」」」
「「「「「うわぁぁぁ!!」」」」」
観衆が爆発した。
「すげえぞ!」
「ああ、こんなの見たことねえ」
「何者だ、あの剣士たちは?」
広場はもう、興奮のるつぼと化している。
「俺は知らねえ」
「ああ、知らない剣士だ」
「けど、凄いことに変わりはねえぞ」
興奮はおさまりそうにない。
そんな中。
キーン!
剣を交わし去り再び距離を取るふたり。
「おめえ、やるなぁ」
「……そちらこそ」
「その腕があんのに、なんで不意打ちしたんだ?」
「……」
「ジルクール流が泣くぜ」
「っ!」
「レザンジュの刺客かどうかは知んねえけどよぉ。おめえがジルクール流でレイリュークと同じ流れだってえのは、分かってんだ」
ジルクール流。
レイリューク。
オルドウで剣の指導をしていた達人か?
俺がギリオンと出会ったあの道場に指導に訪れていた剣士だよな?
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「……」
「今は黙ってりゃいい。あとでゆっくり聞いてやらぁ」
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