ゲイのエッチなお兄さん

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本編2

ポリネシアンセックスのために、期間限定の恋人ごっこ【4】ー恋人1日目ー

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【恋人一日目 -ポリネシアンセックス〇日目-】

 仕事帰りに愛車でユキくんの職場、自宅を回り、ユキくんとユキくんの荷物を乗せて俺の家に帰ってきた。

「お邪魔します」
「いらっしゃい」
「わぁ、広い!」

 男の一人暮らしにしては広い、2LDKのマンション。会社の借り上げ社宅で、普段は広すぎて持て余していたが、今日はこの広さに感謝した。
 五階建てマンションの二階で一階は駐車場なので階下に気を遣わなくていいのは普段から気に入っているが……激しくセックスをしても安心だな。この部屋を借りてくれた会社には改めて、重々に、感謝した。

「こっちの部屋が書斎兼物置。そこのパイプハンガーとチェストの三段目をあけておいたけど……」
「うん。充分入ると思う。ありがとう」

 ユキくんがキャリーバッグから一週間分の着替えやスマホなどの充電器、ハンカチなどの小物、スキンケアグッズなどを取り出す。
 あぁ……これから一週間、ユキくんが本当にこの家に住むんだな……。

 恋人になるからと言って、一緒に住む必要はない。
 しかし、俺たちの目的はポリネシアンセックス。
 ポリネシアンセックスというのは、五日かけて行うスローセックスだ。
 最初の四日は性器に触れずにキスやボディタッチで気持ちを昂らせ、焦らして、高めて、愛情を確認し合って、最高に盛り上がった五日目にゆっくり挿入する……肉体的な気持ちよさよりも精神的な満足感を重視したセックスだ。
 恋人同士でなくてもできるが、本来は恋人や夫婦がお互いの愛情をしっかり感じることで深いオーガズムを得るコミュニケーション方法。
 肉体関係だけでなく、「愛」のある関係性の方がより気持ちいいし、一緒に住んで触れ合う時間が長い方がより上手くいく。

「洗面台も場所をあけているから、そっちにも置けるよ」
「じゃあこの辺はそっちに……あと、お世話になるからちょっとお酒とか持ってきちゃった」
「あ、そのビール俺も好き。冷やしておこうか」

 洗面所、風呂場、冷蔵庫……ユキくんの物が俺の家に増えていく。
 ……そうか。
 俺、ユキくんと同棲するのか。だめだ、嬉しすぎて顔がにやける……。

「今日はもう寝るよね? 俺、寝間着に着替えるけど?」
「俺も……あ、しまった」

 最初に荷物を置いた部屋に戻って俺がジャケットを脱ぐとユキくんもそれに続き……チェストの引き出しを開けて苦笑いになった。
 これは……チャンスか?

「忘れた? 俺ので良ければ貸すよ」
「いいの? ありがとう」
「スウェットでいい?」
「うん。俺も家ではスウェットとかジャージ。結構テキトーだよ」

 できるだけさりげなく、適当な感じで、ユキくんに下が黒、上がグレーのスウェットを手渡す。
 そして、俺は同じメーカーの下が黒、上がグレーのスウェット……つまり、同じ。おそろい。ペアルック。

「わ、スウェットだけどいいとこのやつだ」

 嬉しそうに着替えるユキくんを見て、今日の日のためにちょっと見栄を張ったものを用意しておいてよかったと心底思った。普段使っている一桁安いファストファッションのスウェットはクローゼットの奥の奥に押し込んでいる。
 本当は、ユキくんに似合いそうな色を選んでも良かったが……。

「これ、ちょっと違うけど彼シャツってやつ?」

 スーツを脱いで、スウェットの上だけを着て……まだ下を履く前に、そんなことを言いながらユキくんが振り向いた。
 少し丈が長めのスウェットからは、下着は見えなくて眩しい太ももだけが見える。
 俺の方が少し身長が高いと言っても、数センチの差。
 絵に描いたようなダボダボの彼シャツ状態ではないが……そこがまたリアルで……クる。

「ユキくん……そんなかわいいことされたら今日からヤっちゃうよ?」
「ふふっ♡ ごめんなさい。俺、浮かれちゃってる」

 ユキくんは楽しそうに笑いながらズボンを履いた。
 そうか……。
 浮かれているのは俺だけではなかったのか。
 そう思うと何とも言えない嬉しさと、昂るものがあるが……ポリネシアンセックスは明日から始める約束だ。
 今日は我慢……我慢……。

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