チート能力を持って、異世界転生しました!

泥水すする

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第11話 絶命

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 俺は目を凝らして、茂みの方を見た。
 そして、茂みから出てきた、そいつを見つけてしまった。

「ス、スライム!?」

 茂みから出てしたのは、なんとスライムだった!
 しかも、そのスライムは俺が木の棒で倒した筈のスライムだと、何となくわかった!
 
 俺は、剣を構えた。

「こんにゃろ~、生きてやがったのか!?」

 しぶとい奴だな!
 つまり、また俺に勝負を挑もうって、そういうことなんだな!?

「スライム、今の俺は前の俺とは違うぞ!今度は木の棒なんかじゃなくて、剣があるんだからな!」

 そう、何といっても今の俺にはエルフ族より授かった、このアルティメットソードがあるんだ。

 木の棒で倒せなかったにしても、剣で真っ二つにしてしまえば、倒せない事ない筈♪

「※※※※※※※※※※※…」

 スライムが、何か言ってる。
 
 でも、俺はスライムの言葉なんて分からないから、無視した。

「覚悟しろよ~、悪いスライムめっ!どうせ、お前もエルフの里を襲おうって、そういう魂胆なんだろ?」

「※※※※※※※※※※※!!」

「はぁ?何て言ってるか分からねーし、てかどうでもいいし!俺は、剣道の有段者だから、お前なんて余裕で倒せるんだからな!?いくぞ!」

 そして、俺は剣を振り上げた。

 また勢いよく振り降りして、スライムを斬りつけてやった!

 グニャッて、スライムは真っ二つになった。
 動かなくなった、つまり、スライムを倒したんだ!

 やった!俺の勝ち!

「どうだ!?俺は、強いだろ?」

 やべえ、俺、強すぎる!
 強すぎるから、少し手加減してやった方が良かったのかもな?

 なんてな。悪い魔物は皆んな、俺がまとめて成敗してやる!

 この、異世界転生者スバル様がな!

「さぁーて、無事スライムも倒しただし、エルフの里に戻るか♪」

 俺はエルフの里に向け歩き出した。

 その時だった。

「えっ?」

 足が、動かなかった。

「え、えっ?」

 見ると、両足にスライムの体が、絡みついていた。
 真っ二つにしたから、ちょうど二つ。両足にしっかりに絡みついて、全く動かない。

 しかも、スライムのついた足が、異様に熱い。

 何だこれ、え?何だこれ…

 何だ、これ?

「うわぁあああああああ!!熱い熱い熱い!!」

 足を見て、驚いた。足が真っ赤になってる。
 足が、溶けてる…

「何、で…」

 俺はそのまま、体制を崩して、地面に倒れてしまった。
 足が、なくなっていた。スライムに、食べられてしまった。

 スライムの真っ二つになった体が、一つに戻った。

 俺の足を食べてせいか、さっきよりも少しでかい。

 少しずつ、俺の方へ近づいてきている。

 やばい、やばいやばいやばい…

「お前、まさか!?」

 俺を丸ごと、その体に包みこんで、溶かすつもりじゃないだろうな!?

「待て、やめろ!来るなッ!!」

 俺は剣をブンブン振り回した。ただ力なく、剣は見事に空ぶっただけ。

 スライムが、ドシン、ドシンと、音を鳴らして近づいてくる。

 やばい、これ…

 死んだわ。

「うわぁあああああああああああああああああ!!」

「※※※※※※※※※※※※※!!!」

 そして、俺はスライムの体にずっぽりと、埋まってしまった。

 息ができない。スライムの体の中は、水中の中にいる時のようには、息ができない。何故なら、酸素がないから。

 体が熱い。痛い。苦しい。

 俺が、溶けてなくなっちゃう。

「頰!?」
 
 俺はこのまま、死んでしまうのだろうか?

 ああ…せっかく異世界転生したってのに、スライムにやられるって、それ何の罰ゲーム?

「…………」

 視界がボヤけていく。俺が、消えてなくなっていく…

 俺が、死ぬ。

 最後に俺が見た光景とは、スライムの体内で。

 そして、そんなスライムの体内に於いて、キラリと光る、ペンダントを見た。

 星型の、ペンダントだった。

 それは俺とタケヒコと、ヒナコの三人で買った、お揃いのペンダントだった。

 また、声を聞いた。

 それはかつての、幼馴染の声で、俺はその声を、よく知っていた。

「※※※※バル…あんたが※※※※※※※…悪いんだか※※※…」

 ヒナコの、声だった。

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