え、わたしが魔王ですか?〜無能だからと追放された創造魔法士だけど、魔族のみんなと楽しく国を創っていたら最強の魔王に覚醒していた!

泥水すする

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楽園破壊編

最終決戦

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 引くことを知らない。傷つくことを忘れた。そんな両者の激しい剣戟けんげきは、終わる気配すら感じられなかった。

 ぼそりっ。ハスラーが、その呟きを口に出すまでは──

「【血塗られたメアリーブラッディ・メアリー】、解放リザレクション!」

 瞬間、ハスラーの全身を赤黒い魔力波が巨大な竜巻のように包み込む。魔力波が失せたとき、変貌を遂げたハスラーの姿がそこにはあった。

 それは、蟲の外殻を彷彿とさせる赤と黒の毒々しい配色の鎧姿。握られたの柄頭から生え伸びた血管のような何かが鎧の背と繋がっており、トクンッ、トクンッと脈をうつ。

「これこそが、わたくしの創り出した魔装神器ゴッズ血塗られたメアリーブラッディ・メアリー】の真の姿ですわ。ふふふ、どうですか? 美しいでしょう?」

 恍惚な笑みを浮かべて、ハスラーはその場をくるりと回った。さながら、お気に入りのドレスを披露する少女みたく。

 一方で、ビルマは驚愕を隠せない。何故ならば、ビルマには分かってしまうからだ。その魔装神器ゴッズから漂う、この場にいないはずの何者かの魔力が。

 テスラの力を共有しているからこそ分かる、その魔族神器の正体。

 悲しみが、ビルマの胸から喉へと込み上げてくる。

 あの魔装神器は──

のね、それは……」
「さすが同志、ご名答です」

 ハスラーは、剣のみねを愛おしそう指で撫でながら言った。

「この魔装神器は、わたくしの双子の妹ハイクラッド・メアリーが触媒となっております……そうして完成したのが、血塗られたメアリーブラッディ・メアリーなのです」

 狂気孕むハスラーの笑みに、罪悪感はない。むしろ狂気すらも圧倒する、幸福の笑み。

 しあわせ──

「……どうして」

 ビルマには、分からなかった。

「あなたの一体なにが、そこまでさせるの」
「なにが、ですか。強いて言うならば、使命と、そう呼べるものでしょうか。ハイクラッド家が代々に渡り紡いだ来た歴史、研究の螺旋を、わたくしの代で完成させる為に──」
「可哀想だね、あなたは」
「……かわい、そう?」

 ビルマは、頷きながら言った。

「あなたは、自分の人生を歩めなかった。あなたの言う、その歴史とか研究とか、そんなよく分からない生き方に、支配されてきたんだね」
「……同志、訂正してください。わたくしが、可哀想だなんて、そんな戯れ言は聞きたくありません」

 同志は……いや、こいつは、なにを言っているんだ?

 初代魔王テスラ・ラフレシアの偉業を達成するべく、人生の全てをその研究に捧げてきたわたくしの崇高な生き方が、可哀想だって?

 あり得ない……わたくしは、なにも間違ったことなどしていない。間違いるのは、目の前にいるこの女なのだ。

「……さあメアリー、お遊戯の時間はここまでです。あなたの本当の力を、同志に見せておやりなさい」

 血塗られたメアリーブラッディ・メアリーの鎧外装から、これまで以上の触手が発現される。またそれは翼のような形となり、ハスラーの体を宙へと浮遊させて──転瞬。ビルマの背後へ回ったハスラーの刃が、その肩翼を切り落とさんと振り抜かれ──ガキンッ!

 超越した反応速度にて、ビルマはハスラーの剣撃を双剣にて受け流していた。

 でも、それがどうした?

触喰縛しょくがばく!」

 触手の群れがビルマの全身へと絡みつき、足の爪先から頭にかけて、まるで入り口を探すようには這いずっていく。

「さあ、全身の穴という穴をむさぼり、犯し尽くしなさいメアリー……ふふふ、ふははははっ!」
「効かないよ、そんなの」
「!?」

 双剣の一対──灰狼勇華から発せられた金色の光が、触手を全て焼き焦がしていた。

 小賢しいっ!

「貫け、肉樽血槍ブラッディ・ランスッ!」

 触手は絡め合い、肉の塊となり硬質化、槍へと形を変えて、ビルマの腹に目掛けて放たれる──

「それも、効かない!」

 今度は黒い刃──ブレイブ・ウルフが、槍を先端からバターナイフのように切り裂いた。

 ハスラーのこめかみを、ひと筋の冷や汗が伝う。

 どうして、効かない──

「おかしい、おかしいおかしいおかしいおかしい…………おかしいッ!」

 ハスラーは、狂ったように叫んだ。

「同じ魔装神器ゴッズなのに、どうして!」
「嫌がってるからだよ。その子は、もう戦いたくないんだ。だから、あなたの意思を汲み取ってはくれない」
「……なにを、言って……」
「もう、あなたに傷ついて欲しくないって、その子がそう言ってるの」
「……は?」

 不理解に苦しむハスラーに、ビルマは悲痛に顔を歪ませながら訴えた。

「どうして聞こえないの! 分かってあげようとしないのよ!」
「だだ、黙れ黙れ黙れ黙れだまれだまれ……だまれぇえええッ!」

 逆上したハスラーの怒りに併せて、暴れ狂った触手が再びビルマへ猛襲を仕掛ける。

「ほほほ、ほら! 見なさいッ! メアリーはこの通り、わたくしの思いに応えてくれています!」
「違う! もがき苦しんでるだけなんだよ! もう解放してあげて!」
「こ、このあまぁあああッ!」

 許せない……。

「なにを偉そうに……オマエこそッ! わたくしの可愛い狼たちを、魔装神器につかったくせにぃいいッ!」

 あれらは、わたくしが生み出したものだ。わたくしこそが、母親なんだ。それなのにどうして、親に歯向かう。子が親に歯向かうなんて、そんなことあっていいのか。否、あり得ない。

 わたくしは、ちゃんと親に従った。親に従い、この身全てをハイクラッド家に捧げてきた。命令通り、メアリーもこの手で殺した。命令通り、メアリーを魔装神器の触媒とした。

全部全部、従ってやった。だって、わたくしは出来底のないのハスラー。そうすることでしか、誰もわたくしのことを認めてはくれなかったから──

 それなのに、どうしてだ!

「どうしてオマエだけッ! 創造魔法クリエイトマジックという天賦の才に恵まれ、テスラ様の寵愛を受け、人間でありながら魔族にも慕われ、愛され、幸せそうで……どうして、どうしてぇぇ!」

「それこそ、あなたの思い違いね」

 優雅で、どこか切なそうな表情──それはまるで別人みたく、ビルマはゆっくりと語りはじめた。

「はじめは、この創造魔法クリエイトマジックを見た誰しもがビルマのことを異端だの、魔女だのとののしった。そうして、程の良い道具として利用され、バカにされ、そうして捨てられたのよ。幸せとは、全く別のところにいたんだから」

 そう、彼女は不幸だった。

「魔王に拾われたのだって、それすらも利用されてのこと。それでも能天気なビルマはなにも気づかなくて、ただ必要とされて嬉しいという、ただそれだけの理由でこの島にディスガイアという国を創ったのよ。人間と魔族という、決して超えることのできない種族という壁に苦しみながら」

 でも、彼女は決して諦めなかった。

「嘆くことも、一切なかったわ。いつもニコニコ笑って、暑さにやられて寝込んだときも、伝染病にかかって血反吐を吐いたときも、魔族たちに罵倒され罵られようと、泣き言なんて言わなかった。だから、そんな彼女のひたむきな姿に、皆が少しずつ変わっていった。そうして、ディスガイアという彼女の世界が創世された」

 わたしは、そんな彼女の頑張りを、ずっとすぐ近くで見守ってきた。

 だからこそ分かる。

 本当に偉大な存在とは、天賦の才に恵まれているとか、最高の環境に恵まれているとか、そういったどこの誰かが定めたかも分からない曖昧かつ不明瞭な価値観によって左右されない、なのだ。

 運命や、神なんて、この世界にはいない。助けてもくれない。

 自身の歩んできた道のりにこそ、誰かは手を差し伸べてくれる。

 このディスガイアにいる魔族たちに然り、わたしが……彼女に力を貸してあげたように、頑張っている彼女へ手を差し伸べてあげたように──

「今ここに、幸せがあるとするならば、それはビルマが自身の力で創造クリエイトしたものよ。その幸せを脅かすというならば、は戦う」

 白と黒の刀身が、彼女の思い呼応し、虹色の輝きを放つ。そしてそれは、と──

「今再び、その切なる思いを顕現けんげんさせよ── 【創世ノ大神クリエイト・オブ・ウルフ】、解放リザレクション

 それこそが、【創世ノ大神クリエイト・オブ・ウルフ】の真の姿。野に咲く一輪の花が如し繊細かつ、野を駆け走る狼が如し猛々しい、それは一刀の至極の刃と化した。

(認めない……認めない、絶対に、認めませんわッ!)

 ハスラーは血眼となり、神々しいビルマの姿を睨みつける。剣を構える。

 決死の突撃──

「幸せなど、そんなのまやかしだぁあああああッ! メアリー、分からせてやれッ! この世界には、絶望しかないことをッ!」

 許せない、許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せないゆるせないゆるせない……。

 許しては、いけない。

 わたくしは、ビルマの在り方を認めてはならない。

 だって、そうじゃないと、わたくしは……

 わたしは──

『もうやめましょう、

 ──その声がハスラーの脳裏を過ぎった。それは、この場にはいない誰かの声。誰かが、ハスラーにそう語りかけてくる。

(…………メアリー? わたくしは、ハスラー・ハイクラッ……ド?)

 ハスラーの動きが、静かに止まった。刹那。

「さあ、あなたのはこれからよ」

 ビルマの振るう刃から放たれた虹色の輝きが、ハスラーを体を包み込んでいた。

◾️

 ビルマとハスラーの死闘に、ついに決着がついた頃──

「どうやら、終わったようだな」

 それは、今まさにザラトと激戦を繰り広げていたリリスの口から漏れ出した言葉。また途端に戦意を失ったのか、動きを止めた。

「どういうつもりですか、リリス」
「……いやなに、どうも大将がやられたようでな。あの光は、ビルマ殿のものであろう」

 と、リリスは虹色の光柱を流し見る。その上で、此度のディスガイア侵攻作戦に於ける総大将ハスラーの敗北を悟っていた。

 また、敗北したのはハスラーだけではないのだろう──別働隊として用意されていたデュラハン部隊の反応も全て消失。また魔王城攻略組だった冒険者たちの反応も、一人、また一人と消えつつあった。

「此度の戦、どうやら我らの敗北だ。さすがと、そうは言っておこう」
「リリス。あなたは鼻から、こうなると分かっていた、違いますか?」
「まさか。ただ予想以上にお前らが強かったと、それだけのこと。よくぞ、ここまで成長したものだ」
「嘘ですね」

 ザラトは、鼻からリリスが本気で戦う意思がないことを見抜いていた。リリスが本気を出していたとするならば、こんなものでは済まなかったであろう、と──

「リリス、あなたがここへ来た本当の目的は、私たちの様子を伺いにきた、そうでしょう」

 そして、その口実がリリスには必要だった。元魔王という危うい立場上、理由もなくこの島へ訪れることができないことのできなかったリリスは、飽くまでも冒険者たちに加担するという名目でこの島へと訪れた……と、ザラトはそう推測するが、

「全てお見通し、そうは言いたげだな、ザラトよ。ただ、勘違いしてもらっては困るな。我は、本気だった。本気で、この島を潰しにかかったのだ。その上で、お前たちは我らに勝利したに過ぎない」
 
 次に、リリスは怜悧な表情でザラトを睨みつけた。

「以前の我は、もう死んだのだ」

 そう言い残し、リリスは転移魔法陣テレポートゲートを通じて帰っていった。
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