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第1章 出会い
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「あ、嬢ちゃん起きたのか。」
「は、はい。申し訳ございません、急に寝てしまって…」
アルフレッドさんは私の前まで来ると、ひょいっと私を抱き上げ自分の膝に座らせる。
この人はこれが好きなんだろうか…
「嬢ちゃん」
「はい」
「あのメガネでクネクネしてて女みたいな口調の男がクラウス。で、さっきの飯を作るのが上手いのがイヴァンだ。覚えたか?」
「え、はい。」
「嬢ちゃん、名前は?」
「17番です。」
「それは名前じゃないわよぉ!!」
びっくりした。急にクラウスさんが叫び出すからびっくりした!
「おい!クラウス!怖がらせてんじゃねぇよ!」
「なんですってぇ!!?」
また2人で言い合いが始まる。すると、耳元まできてイヴァンさんが教えてくれた。
「今、お嬢さんの名前を決めているんですよ。」
「名前、ですか?」
「えぇ。だいぶ絞ったので良ければ見てみてください。」
紙を渡されそこにはいくつかの名前が書いてあった。だが、アルフレッドさんとクラウスさんの言い合いは一向に終わりそうにない。
「だから!ベラドンナでいいじゃん!!良くない?ベラドンナ!」
「良くないわよぉ!!ガブリエラとかフランチェスカのほうが可愛いじゃない!!」
……………。
「なら、嬢ちゃんに聞いてみよう!嬢ちゃん、ベラドンナって名前いいよな?」
「いいや!ガブリエラかフランチェスカよ!!そうよね??」
「…短い名前がいいです。」
「短い名前!?ベラって事か?!」
「違うわよぉ!フランよ!!」
もうなんでもいいから早く決まらないだろうか。名前が決まればこれから便利かと思ったが大変すぎる。
「…………エレナ」
ポツリとイヴァンさんが言った。
「お!いいじゃないっすか!エレナちゃん!可愛いし!このファミリーの光!」
リックさんがそれに反応する。
「いや、べ別にたまたま辞書の字が目に入っただけだ!名前って訳じゃ…」
「エレナか。嬢ちゃんどうだ?」
「そんな、私には恐れ多いですが…」
「いいじゃねぇか!似合ってるぜ!エレナ
にしよう!な??」
「…はい!」
ここはとても温かい…人もご飯も…優しさを感じる。少しここに居たいと思ってしまう。
慣れない感情のむず痒さに頬が少し緩んだ。
そんな花が綻ぶような笑顔を見たアルフレッド達はそろって息を飲む。
「…笑った!
嬢ちゃん、いやエレナ!笑うとより一層可愛いじゃねぇか!」
「まぁ、いいんじゃないのぉ」
「これからよろしくな、エレナ」
「よろしくっす!」
「これから…?」
アルフレッドさんが説明してくれる。
「お、そーだったそーだった!エレナは今日から俺らのアズーロファミリーの一員だ。これからここに住んでいい。一緒に暮らそうぜ!」
「……え、本当に、いいんでしょうか?」
「あたりまえでしょぉ!アンタ行くとこないでしょ!」
「お前、さっきまで反対してただろうが。
どんな手のひら返しだよ」
「よく見たら可愛いしぃ、居たらいいじゃない!」
「えっと、不束者ではこざいますがこれからどうぞよろしくお願い致します。」
そう、この言葉は家族が決まった日に新しい家族に言えと教わった言葉。
まさか、こんな形でいうとは思いもしなかった。
「うん、それは結婚の嫁入り娘がいうセリフだな。誰に習った?」
「え、しゃちょうさんに…」
「やっぱあの野郎、エレナを変態に売ろうとしてやがった!!くっそー!!!1発で殺すんじゃなかったー!!」
アルフレッドさんの叫び声が屋敷中に響いた。
「は、はい。申し訳ございません、急に寝てしまって…」
アルフレッドさんは私の前まで来ると、ひょいっと私を抱き上げ自分の膝に座らせる。
この人はこれが好きなんだろうか…
「嬢ちゃん」
「はい」
「あのメガネでクネクネしてて女みたいな口調の男がクラウス。で、さっきの飯を作るのが上手いのがイヴァンだ。覚えたか?」
「え、はい。」
「嬢ちゃん、名前は?」
「17番です。」
「それは名前じゃないわよぉ!!」
びっくりした。急にクラウスさんが叫び出すからびっくりした!
「おい!クラウス!怖がらせてんじゃねぇよ!」
「なんですってぇ!!?」
また2人で言い合いが始まる。すると、耳元まできてイヴァンさんが教えてくれた。
「今、お嬢さんの名前を決めているんですよ。」
「名前、ですか?」
「えぇ。だいぶ絞ったので良ければ見てみてください。」
紙を渡されそこにはいくつかの名前が書いてあった。だが、アルフレッドさんとクラウスさんの言い合いは一向に終わりそうにない。
「だから!ベラドンナでいいじゃん!!良くない?ベラドンナ!」
「良くないわよぉ!!ガブリエラとかフランチェスカのほうが可愛いじゃない!!」
……………。
「なら、嬢ちゃんに聞いてみよう!嬢ちゃん、ベラドンナって名前いいよな?」
「いいや!ガブリエラかフランチェスカよ!!そうよね??」
「…短い名前がいいです。」
「短い名前!?ベラって事か?!」
「違うわよぉ!フランよ!!」
もうなんでもいいから早く決まらないだろうか。名前が決まればこれから便利かと思ったが大変すぎる。
「…………エレナ」
ポツリとイヴァンさんが言った。
「お!いいじゃないっすか!エレナちゃん!可愛いし!このファミリーの光!」
リックさんがそれに反応する。
「いや、べ別にたまたま辞書の字が目に入っただけだ!名前って訳じゃ…」
「エレナか。嬢ちゃんどうだ?」
「そんな、私には恐れ多いですが…」
「いいじゃねぇか!似合ってるぜ!エレナ
にしよう!な??」
「…はい!」
ここはとても温かい…人もご飯も…優しさを感じる。少しここに居たいと思ってしまう。
慣れない感情のむず痒さに頬が少し緩んだ。
そんな花が綻ぶような笑顔を見たアルフレッド達はそろって息を飲む。
「…笑った!
嬢ちゃん、いやエレナ!笑うとより一層可愛いじゃねぇか!」
「まぁ、いいんじゃないのぉ」
「これからよろしくな、エレナ」
「よろしくっす!」
「これから…?」
アルフレッドさんが説明してくれる。
「お、そーだったそーだった!エレナは今日から俺らのアズーロファミリーの一員だ。これからここに住んでいい。一緒に暮らそうぜ!」
「……え、本当に、いいんでしょうか?」
「あたりまえでしょぉ!アンタ行くとこないでしょ!」
「お前、さっきまで反対してただろうが。
どんな手のひら返しだよ」
「よく見たら可愛いしぃ、居たらいいじゃない!」
「えっと、不束者ではこざいますがこれからどうぞよろしくお願い致します。」
そう、この言葉は家族が決まった日に新しい家族に言えと教わった言葉。
まさか、こんな形でいうとは思いもしなかった。
「うん、それは結婚の嫁入り娘がいうセリフだな。誰に習った?」
「え、しゃちょうさんに…」
「やっぱあの野郎、エレナを変態に売ろうとしてやがった!!くっそー!!!1発で殺すんじゃなかったー!!」
アルフレッドさんの叫び声が屋敷中に響いた。
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