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17章 ボクっ娘魔術師奥様が教授と思い出振り返りえっちの報告をするおはなし
395:父娘
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「ねぇ、教授。この指輪、ボクにつけてくれないかい?」
そう言うと、彼女は、まるで花嫁が愛を誓うかのように、その白く、細い左手の薬指を、アウレリウスの目の前に、そっと差し出したのである。その、あまりにもあからさまで、挑発的な仕草。アウレリウスは、一瞬きょとんとした顔をしたが、すぐに、やれやれ、とでも言うように、呆れ果てた顔で笑った。
「……本当に、お前は、悪趣味な女だな」
「ふふっ。そのように、ボクを『教育』してくださったのは、どこの誰だったかなぁ?教授♡」
その言葉に、アウレリウスは、もう何も言うまい、とでも言うように、肩をすくめた。その、あまりにも意味ありげなやり取り。二人の間には、ただの師弟ではない、それ以上の、深く、そしてどろりとした、暗い過去が存在していた。アウレリウスは、苦笑しながらも、その指輪を手に取り、リノアの、か細い薬指へと、それをはめようとした、まさにその瞬間であった。
「あ、ちょっと待って」
リノアは、何か面白いことを思いついたかのように、ぱっと顔を輝かせた。
「せっかくなら、これを、テオドアへの、とっておきのプレゼントにしてあげたいんだ。ちょっと、工夫させてくれないかい?」
リノアは、何か面白いことを思いついた子供のように、その紫色の瞳を、悪戯っぽくきらめかせた。アウレリウスの耳元に顔を寄せ、わざとらしくひそひそと何事かを囁く。
「……お前という奴は。本当に、どこまで……」
「あらあら、教授こそ。ねぇ、教授。最近、エレナがいなくて、溜まってるんでしょ? ボクが、たっぷり、慰めてあげるよ。……もちろん、ボクの、可愛い旦那様への、特別な『報告』も兼ねてね♡ パパ♡♡」
リノアは、すべてを見透かしたような瞳で、アウレリウスを見つめ、悪戯っぽく微笑んだ。その、あまりにも的確な指摘に、百戦錬磨の大魔術師は、ぐ、と言葉を詰まらせる。
「……後悔、するなよ」
「ふふ、ボクとテオドアの愛は、無敵なんだから♡」
リノアは、自信満々にそう言うと、アウレリウスの執務室の奥、彼の私室へと、手招きするのであった。アウレリウスは、しばしの沈黙の後、ついに観念したかのように、深く、そして重い、ため息をつくのであった。
◇◇◇
舞台は、アウレリウスの執務室の、さらに奥。幾重にも防音と盗聴防止の結界が張られた、彼の私室である。その部屋は、彼の性格をそのまま映し出したかのような、混沌とした空間であった。床には、読みかけの魔導書や、用途不明の錬金術素材が散らばり、壁には、古代遺跡から発掘されたという、禍々しい仮面がいくつも飾られている。
その雑然とした空間の中央で、リノアは、部屋の隅のテーブルに、記録用ではなく、リアルタイムで映像と音声を転送するための、通信用の魔導水晶を設置した。そして、その水晶に向かって、まるでこれから愛を囁く乙女のように、甘く、そして蕩けきった声で語りかける。
「...っ、ぁ゛♡ ねぇ、テオドア。聞こえる?」
その時の、彼女の格好は、およそ人妻とは思えぬ、あまりにも倒錯的なものであった。彼女が身にまとっていたのは、かつて、この魔術師ギルドの見習いであった頃に着ていたという、古めかしいデザインのセーラー服。齢にそぐわないその衣装は、しかし、彼女の、成熟しきったグラマラスな肉体を、これでもかというほど淫らに強調していた。パツパツにはち切れそうな白いブラウスは、豊かな双丘の形をくっきりと浮かび上がらせ、その動きに合わせて、まるで生き物のように、ぷるん、ぷるんと揺れる。極端に短い紺色のプリーツスカートからは、むっちりとした肉付きの、白い太ももが惜しげもなく晒され、その間にある、最も秘められた場所を、見る者の劣情と想像力に委ねていた。
「今から、君だけに見せてあげる♡ ボクが、教授に、初めて『女』にされた、あの日のことを……。初心で、無垢だった頃のボクが、……君の知らないところで、どんな風にめちゃくちゃにされて、こんな、いやらしい身体にされちゃったのか、ぜぇんぶ、見せてあげるからね♡」
リノアは、テーブルの上に置かれた、通信用の魔導水晶に向かって、蕩けそうなほど甘い声で囁きかけた。その水晶は、アウレリウスが特別に調整したもので、こちらからの映像と音声は、一方的にテオドアの元へと転送されるが、向こうからの声は、一切こちらには届かない。これから始まる、背徳的な儀式を、ただ、見せつけられるだけなのである。
「...っ♡ それじゃあ、テオドア。特等席で、よぉく見ててね? ボクの、初めてを……♡」
リノアが悪戯っぽく微笑むと同時に、水晶が淡い光を放ち、一方的な通信が開始された。そして、彼女の意識は、過去へと、あの、すべての始まりとなった、運命の日へと、飛んだ。
「それじゃあ、パパ。ここからは、もう、止められないよ?」
◇◇◇
そう言うと、彼女は、まるで花嫁が愛を誓うかのように、その白く、細い左手の薬指を、アウレリウスの目の前に、そっと差し出したのである。その、あまりにもあからさまで、挑発的な仕草。アウレリウスは、一瞬きょとんとした顔をしたが、すぐに、やれやれ、とでも言うように、呆れ果てた顔で笑った。
「……本当に、お前は、悪趣味な女だな」
「ふふっ。そのように、ボクを『教育』してくださったのは、どこの誰だったかなぁ?教授♡」
その言葉に、アウレリウスは、もう何も言うまい、とでも言うように、肩をすくめた。その、あまりにも意味ありげなやり取り。二人の間には、ただの師弟ではない、それ以上の、深く、そしてどろりとした、暗い過去が存在していた。アウレリウスは、苦笑しながらも、その指輪を手に取り、リノアの、か細い薬指へと、それをはめようとした、まさにその瞬間であった。
「あ、ちょっと待って」
リノアは、何か面白いことを思いついたかのように、ぱっと顔を輝かせた。
「せっかくなら、これを、テオドアへの、とっておきのプレゼントにしてあげたいんだ。ちょっと、工夫させてくれないかい?」
リノアは、何か面白いことを思いついた子供のように、その紫色の瞳を、悪戯っぽくきらめかせた。アウレリウスの耳元に顔を寄せ、わざとらしくひそひそと何事かを囁く。
「……お前という奴は。本当に、どこまで……」
「あらあら、教授こそ。ねぇ、教授。最近、エレナがいなくて、溜まってるんでしょ? ボクが、たっぷり、慰めてあげるよ。……もちろん、ボクの、可愛い旦那様への、特別な『報告』も兼ねてね♡ パパ♡♡」
リノアは、すべてを見透かしたような瞳で、アウレリウスを見つめ、悪戯っぽく微笑んだ。その、あまりにも的確な指摘に、百戦錬磨の大魔術師は、ぐ、と言葉を詰まらせる。
「……後悔、するなよ」
「ふふ、ボクとテオドアの愛は、無敵なんだから♡」
リノアは、自信満々にそう言うと、アウレリウスの執務室の奥、彼の私室へと、手招きするのであった。アウレリウスは、しばしの沈黙の後、ついに観念したかのように、深く、そして重い、ため息をつくのであった。
◇◇◇
舞台は、アウレリウスの執務室の、さらに奥。幾重にも防音と盗聴防止の結界が張られた、彼の私室である。その部屋は、彼の性格をそのまま映し出したかのような、混沌とした空間であった。床には、読みかけの魔導書や、用途不明の錬金術素材が散らばり、壁には、古代遺跡から発掘されたという、禍々しい仮面がいくつも飾られている。
その雑然とした空間の中央で、リノアは、部屋の隅のテーブルに、記録用ではなく、リアルタイムで映像と音声を転送するための、通信用の魔導水晶を設置した。そして、その水晶に向かって、まるでこれから愛を囁く乙女のように、甘く、そして蕩けきった声で語りかける。
「...っ、ぁ゛♡ ねぇ、テオドア。聞こえる?」
その時の、彼女の格好は、およそ人妻とは思えぬ、あまりにも倒錯的なものであった。彼女が身にまとっていたのは、かつて、この魔術師ギルドの見習いであった頃に着ていたという、古めかしいデザインのセーラー服。齢にそぐわないその衣装は、しかし、彼女の、成熟しきったグラマラスな肉体を、これでもかというほど淫らに強調していた。パツパツにはち切れそうな白いブラウスは、豊かな双丘の形をくっきりと浮かび上がらせ、その動きに合わせて、まるで生き物のように、ぷるん、ぷるんと揺れる。極端に短い紺色のプリーツスカートからは、むっちりとした肉付きの、白い太ももが惜しげもなく晒され、その間にある、最も秘められた場所を、見る者の劣情と想像力に委ねていた。
「今から、君だけに見せてあげる♡ ボクが、教授に、初めて『女』にされた、あの日のことを……。初心で、無垢だった頃のボクが、……君の知らないところで、どんな風にめちゃくちゃにされて、こんな、いやらしい身体にされちゃったのか、ぜぇんぶ、見せてあげるからね♡」
リノアは、テーブルの上に置かれた、通信用の魔導水晶に向かって、蕩けそうなほど甘い声で囁きかけた。その水晶は、アウレリウスが特別に調整したもので、こちらからの映像と音声は、一方的にテオドアの元へと転送されるが、向こうからの声は、一切こちらには届かない。これから始まる、背徳的な儀式を、ただ、見せつけられるだけなのである。
「...っ♡ それじゃあ、テオドア。特等席で、よぉく見ててね? ボクの、初めてを……♡」
リノアが悪戯っぽく微笑むと同時に、水晶が淡い光を放ち、一方的な通信が開始された。そして、彼女の意識は、過去へと、あの、すべての始まりとなった、運命の日へと、飛んだ。
「それじゃあ、パパ。ここからは、もう、止められないよ?」
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