剣と魔法の世界で冒険はそこそこにして色々なお仕事の女の子達がはちゃめちゃにえっちなことになるお話

アレ

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10章 危ないお店に潜入したら当然のごとくぐちょぐちょえっちになってしまうお話

175:潜入

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 店長の言葉は、冷たい刃のように小雪の心臓を抉った。噂には聞いていた。この店は、女給が客に身体を売ることで成り立っていると。そして今、その最初の相手として、目の前の不潔な男が、自分を求めている。断れば、この潜入任務は失敗に終わる。しかし、受け入れれば、それは許嫁への裏切りを意味する。

 思考が停止し、全身の血が凍りつくような感覚に陥る。だが、その一方で、呪われた身体は正直だった。男の放つ生々しい欲望と、差し迫った危機的状況に、秘裂の奥がじゅくりと熱い蜜を滲ませ始める。

(ああ、だめ……♡ こんな、きたない男の人の前で……♡ なのに、どうして……♡)

 心の内で許嫁の名を呼び、許しを請う。長く、重苦しい沈黙が部屋を支配した。やがて、小雪はか細く震える声で、目の前の男に告げた。

「……わかり、ました。その……秘密に、して、くださいね……?」

 それは、任務のため、そしてこれ以上の被害者を増やさないという正義のため、自らの操を差し出すと告げる、絶望的な降伏の言葉であった。その言葉を聞いた店長は、満足そうに口の端を歪め、醜い笑みをさらに深くした。

◇◇◇

 店長に案内されるまま、小雪は店の奥へと進んだ。ぎし、ぎし、と床板が軋む音だけが、やけに大きく響く。壁には作者不明の古びた油絵が何枚も掲げられていた。描かれているのは、いずれも豊満な裸婦。その挑発的な視線が、まるで小雪のこれからを嘲笑っているかのようだ。埃と、かつてこの部屋を満たしていたであろう画材の—テレビン油と亜麻仁油の入り混じった、甘くも乾いた香り—が、彼女の鼻腔を微かにくすぐり、心を落ち着かなくさせた。

 たどり着いた部屋は、物置を兼ねたであろう殺風景な空間でありながら、長年にわたって染み付いた人間の欲望によって、どこか官能的な空気をまとっていた。窓から差し込む月光は頼りなく、部屋の隅々に溜まった闇をより一層深く見せている。その闇の中で、簡素な作りのベッドだけが、これから始まる儀式の祭壇のように、ぼんやりと白く浮かび上がっていた。湿り気を帯びた空気が、汗ばんだ小雪の肌を撫で、ぞくりと悪寒にも似た痺れを走らせる。壁には無数の染みや、卑猥な言葉の落書きがびっしりと刻まれていた。この部屋が、どれほど多くの女たちの、抵抗と、諦めと、そして屈辱的な快楽の喘ぎを吸い込んできたのか。想像するだけで、小雪の喉はからからに渇いた。

 言われるがままにベッドの端に腰を下ろす。スプリングが軋み、悲鳴のような音を立てた。これからここで、この男に身体を重ねるのだ。それは任務を遂行するためであり、同時に、この身体の奥底から突き上げてくる、抑えがたい熱を鎮めるための、禁断の儀式でもあった。許嫁への裏切りと、シノビとしての使命感、そして媚薬に蝕まれた肉体の渇望が、彼女の胸中で渦を巻き、思考をぐらぐらと揺さぶる。

 ベッドに腰掛けた小雪を、店長の爬虫類のような目がねぶりと見つめる。そして、まるで待ちきれないとでも言うように、荒々しく自らの服を脱ぎ捨て始めた。引き裂かれる布の音が生々しく響く。分厚い脂肪の下に、長年の喧嘩で鍛え上げられたであろう、硬質な筋肉の鎧が見え隠れする。その姿は、まさしく獲物を前にした飢えた獣であった。太く節くれだった腕、獣毛のようにもじゃもじゃの体毛に覆われた分厚い胸板。小雪の視線は、吸い寄せられるように、男の下腹部へと落ちた。そこでは、怒張した凶悪なまでの分身が、ぬらぬらとした粘液を滴らせながら、まるで生き物のように律動していた。

(あれに、貫かれて……わたしは、正気でいられるのかしら……♡?)

 不安と、使命感と、そして抗いがたい官能的な期待の間で、小雪の心は激しく揺れ動いていた。

 衣服をすべて脱ぎ去り、醜悪な裸体を晒した店長は、ベッドにどかりと腰を下ろし、無言で小雪を手招きした。逆らうことは許されない。小雪は操り人形のように立ち上がると、震える足で男の元へと歩み寄った。

 刹那、逞しい腕が伸びてきて、彼女の肩を乱暴に引き寄せた。抵抗する間もなく、貪るように唇が奪われる。濃い酒精と、酸っぱい汗の匂いが鼻を突き、吐き気を催す。だが、その荒々しい口づけは、小雪の微かな抵抗心さえも噛み砕き、ねじ伏せていくかのようであった。妙薬に侵された彼女の身体が、急速に雄を受け入れる準備を始めてしまう。骨盤の奥から全身がとろりと蕩けていくような感覚。意志とは裏腹に、だらしなく男に傅く「雌」としての本能が目を覚ます。意図せず、桜色の唇の隙間から、甘く濡れた吐息が漏れ出した。

「♡ぁ゛ぅ...っ、あ゛♡だ、めっ...だめぇふぁ゛...っぁ゛...っ」

 小雪のか細い抵抗は、男の欲望の前では無力であった。ぬるりとした感触と共に、太い舌が歯列をこじ開け、奥深くへと侵入してくる。逃げ場を求めて身をよじるが、力強い腕がそれを許さない。絡みつく舌の動きに、脳の芯が痺れていく。

「あぁぅ...っ、…だ、だめぇ..…ふぁ...あっぁ...っ」

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