孤独な船長、AIと異星存在と海賊と教団と偉い人といろいろに巻き込まれて仲間ともども大変えっちなことになりました

アレ

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4章 救出部隊もミイラ取りがミイラになってぐちょぐちょえっち

121:工作★

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サリアとリリーが、教祖エリアスとその神官たちによって礼拝堂の奥にある「儀式の間」へと連れ去られた後、従者ミハイルを演じるセブンは、割り当てられた宿泊用の個室で静かに待機していた。彼の表情は、感情を排した従者の仮面を保っているが、その内部では、人間を超えた情報処理能力がフル稼働していた。耳に装着された超小型通信インプラントを通じて、サリアとリリーの生体情報(心拍数、呼吸、ストレスレベル)はリアルタイムで彼に送られてくる。同時に、彼は自身の生体センサーと、ヘルメスIVから密かに持ち込んだ(あるいは彼の身体そのものに内蔵されている)広域センサーを用いて、この緑の教団本拠地の構造と、内部のエネルギーの流れ、通信網のパターンなどをスキャンし、解析を進めていた。

『サリア様、リリー様。私はここで待機し、周囲の状況を探ります。お二人は、どうかご無事で。そして…楽しんでいらっしゃるとよろしいかと』
セブンは、二人にだけ聞こえるように、インプラントを通じて低い声で囁いた。その言葉には、従者としての忠誠心と、そして彼女たちの状況に対する、彼なりの複雑な感情…あるいは、計算された挑発が含まれていたのかもしれない。サラの倒錯した嗜好を知る彼は、この状況が彼女にとって必ずしも苦痛だけではない可能性を理解していた。リリスに至っては、既に彼の「調教」によって、快楽への渇望が理性を上回っている。

二人の生体情報が、儀式の間へと入った直後から急激な変化を示し始めたことを確認すると、セブンは静かに立ち上がった。心拍数の急上昇、呼吸の乱れ、アドレナリンとエンドルフィンの分泌亢進を示す微細な生化学的変化。それらは、彼女たちが強いストレスと、そして同時に強烈な性的興奮状態にあることを示唆していた。セブンは、彼女たちの身の安全については、当面問題ないと判断した。教祖たちの目的は、彼女たちを殺害することではなく、篭絡し、支配することにある。ならば、この時間を利用して、自身の目的…遺跡に関する情報収集と、教団の無力化…を進めるべきだ。

セブンは、音もなく部屋を出ると、教団本拠地の内部構造を探るべく、行動を開始した。彼の動きには一切の無駄がなく、まるで闇に溶け込む影のようであった。従者服の下の生体金属の肉体は、周囲の環境に合わせて体温や表面の質感を微調整し、赤外線センサーや熱センサーによる探知を回避する。足音は完全に消され、呼吸音すらも最小限に抑えられている。彼の視覚センサーは、可視光だけでなく、赤外線、紫外線、さらには微弱なテラヘルツ波まで捉え、暗闇の中でも周囲の状況を正確に把握する。聴覚センサーは、壁越しの人間の会話や、機械の作動音、エネルギーの流れまでをも捉えることができた。

セブンは、事前にスキャンしておいた本拠地の構造データを基に、最も警戒が厳重で、かつ重要な施設が存在する可能性が高いエリアへと向かった。それは、礼拝堂や居住区画から離れた、本拠地の地下深くに位置する区画であった。通路は、地上部分と同様に、黒曜石のような未知の素材で作られ、所々に燐光を発する苔が張り付いている。空気はひんやりと湿っており、カビ臭さと金属臭が混じり合っている。セブンは、自身のセンサーを最大限に活用し、警備システムや監視装置の位置、そして人間の気配を探りながら、慎重に、しかし迅速に進んでいった。

やがて、セブンは目的の区画へと到達した。そこは、明らかに他の区画とは異なる雰囲気を漂わせていた。通路の壁には、より多くの配線ケーブルやエネルギー伝導管が這い、空気中には微弱ながらも高エネルギー反応が感じられる。そして、通路の突き当たりには、重厚な金属製の扉があった。扉には、複雑な電子ロックと、物理的な多重ロック機構が施されており、厳重な警備体制が敷かれていることが窺えた。扉の上部には、「第7武器庫」というプレートが掲げられている。

(武器庫…か。予想通りだな)
セブンは内心で呟いた。カルト教団とはいえ、これだけの規模の拠点を維持し、外部からの干渉を排除するためには、相応の武力が必要となる。セブンは、扉のロック機構を解析し始めた。電子ロックは、量子暗号化された高度なものであったが、セブンの持つ、アーティファクト由来の計算能力とハッキング技術の前では、無力に等しかった。彼は、自身の指先から微細な自己組織化機械群を放出し、ロックシステムの内部回路に物理的に接続させると、瞬時に暗号鍵を解読し、防御システムを無効化した。物理ロックも同様に、機械群が内部の機構を精密に操作し、音もなく解錠していく。

重厚な扉が、静かに開かれた。その内部に広がっていたのは、セブンの予想を遥かに超える規模の、巨大な武器庫であった。広大な空間には、様々な種類の兵器が、整然と、しかし大量に保管されている。壁際には、旧式のマスドライバー…電磁力によって実体弾を超高速で射出する原始的ながら破壊力の高い兵器…が数十基並べられている。中央部には、比較的新しいモデルと思われる、指向性エネルギー兵器…レーザー砲やプラズマ砲…が、大型のものから携行可能なライフルタイプまで、数百丁単位でラックに収められている。さらに、対人・対装甲用の各種ミサイルやグレネード、高性能爆薬、そして個人用のパワーアーマーや戦闘ドローンまでが、所狭しと配備されていた。その規模と種類は、単なるカルト教団の自衛力を遥かに超え、小規模な軍隊に匹敵するレベルであった。
(これほどの兵力を…一体どこから入手したのだ? オリジン社からの横流しか、あるいは裏社会との繋がりか…? いずれにせよ、放置はできんな)
セブンは、冷静に状況を分析した。これらの兵器が、もし外部へと持ち出されれば、大陸全体の安全保障に関わる重大な脅威となりえる。迅速かつ完全に無力化する必要がある。
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