孤独な船長、AIと異星存在と海賊と教団と偉い人といろいろに巻き込まれて仲間ともども大変えっちなことになりました

アレ

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8章 王子様の側近とくんずほぐれつ

227:勧誘

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サラ、アリーナ、そしてシックスが王子エリオと共に地表へ降りてから、既に2週間が経過していた。ヘルメスIVのブリッジには、船の管理と改修作業に没頭するセブンとリリス、そして彼らの「監視役」として残った王国軍近衛騎士団所属の士官、ナイア・デ・セレーネの三名だけが残されていた。セブンとリリスは、それぞれの作業に集中しており、ナイアに船の秘密をうかがわせるような隙は一切見せない。セブンは量子脳を駆使して船体システムと兵装の最適化を進め、リリスは回収したデータコアの解析と、シックスが残した『抜け殻』の研究に没頭している。二人の間には、専門家同士の、あるいはそれ以上の、濃密な連携と理解が存在しているように見えたが、ナイアが立ち入る余地はなかった。

結果として、ナイアは監視役という名目とは裏腹に、退屈を持て余すことになった。彼女に割り当てられた士官用の居室は、機能的で清潔ではあったが、無機質で、孤独感を紛らわすものは少ない。訓練された軍人としての規律は、彼女に無意味な行動を許さなかったが、閉鎖された空間での単調な時間は、確実に彼女の精神を蝕み始めていた。気を紛らわせるため、彼女は時折、許可された範囲内で船内を散策することを日課とするようになった。セブンによって改修された船内は、通常の輸送船のそれとは全く異なり、通路を進むだけでも、未知の生物の体内を探検するような、奇妙な感覚があった。壁や床が微かに脈打っているように感じられることさえある。

その夜も、ナイアは眠れずにベッドを抜け出し、静まり返った船内通路を当てもなく歩いていた。柔らかな間接照明が、彼女の影を長く引き伸ばす。居住区画へと続く通路に差し掛かった時、ふと、微かな物音が彼女の耳に届いた。最初は、船の駆動音か、あるいは自身の耳鳴りかと思った。しかし、立ち止まって耳を澄ますと、それは明らかに、人間の声のようであった。それも、押し殺したような、しかし切羽詰まったような、女性の声。

(…誰かいるのか? この時間に?)

ナイアは眉をひそめ、音のする方へと慎重に歩を進めた。音源は、前方にある一つの居室のドアの向こうから聞こえてくるようだった。船内マップによれば、そこはリリスに割り当てられた部屋のはずだ。

(リリス博士が、まだ研究を? いや、この声は…)

ドアに近づくにつれて、声はよりはっきりと聞こえてきた。それは、苦痛の声ではない。かといって、単なる話し声でもない。それは、紛れもなく、快楽に喘ぐ女性の声であった。息遣いは荒く、時折、くぐもったような、甘い嬌声が漏れ聞こえてくる。

「ん゛ーッ♡ん゛ん゛♡ん゛、ぅ♡は、あ゛ッ♡ん゛、ぐぅ♡」

ナイアは、その声が生々しく耳朶を打った瞬間、全身の血が逆流するかのような衝撃を受けた。顔がカッと熱くなり、心臓が早鐘のように打ち始める。まさか、こんな場所で。相手は誰だ? この船には、男性はセブンしかいない。

好奇心と、そして強い背徳感が、ナイアの心を支配した。王国軍人としての矜持が、立ち去るべきだと警告している。しかし、一度意識してしまった声は、まるで磁石のように彼女を引きつけ、その場に縫い付けてしまった。彼女は、まるで夢遊病者のように、音もなくドアへと近づき、冷たい金属製のドアにそっと耳を押し当てた。

ドアの向こう側からは、さらに生々しい音が漏れ聞こえてきた。リリスのものであろう、甘く蕩けた嬌声。それは、もはや羞恥心などかなぐり捨てたかのような、快楽への完全な没入を示していた。そして、時折混じる、セブンのものと思われる低い、感情のない声。やがて始まる何かがぶつかるような音。さらに、くちゅ、じゅぷ、ちゅぱちゅぱ、という、粘着質な液体が掻き混ぜられるような、聞いているだけで顔が赤くなるような水音。

「んあっ♡♡!? あ゛っ や゛っ そこ、ばっか、あ゛っ♡♡♡♡!、?も、ゆぅひてぇ゛♡いぎたぐなッ♡♡いぎだぐない゛ぃ゛かりゃ♡♡お゛、ほっ♡ぉご、う゛、う゛ぅ~~~~~ッ♡♡♡あ、へぇ……♡♡♡も゛、りゃめえ゛、やめ、ぇ゛♡!、!、また、まひゃ、くる、く、くりゅ、ひ、っ♡♡ぁ、ら、え、あ゛、あ゛ぁああぁ゛あ゛っ、♡♡♡♡♡」

リリスの声は、媚びるように甘く、懇願するように切ない。拒絶しているようでいて、その実、さらなる快楽を求めているのが明らかだった。セブンが、彼女の最も感じやすい場所を、執拗に、そして的確に攻め立てているのだろう。ナイアは、その声を聞いているだけで、自分の身体の奥底が、きゅううんと疼き始めるのを感じた。呼吸が浅くなり、太腿の内側がじわりと熱を持つ。

(な、何を…しているんだ、私は…)

自己嫌悪と、しかし抗いがたい興奮。ナイアは、ドアから離れようとした。しかし、足が動かない。まるで、リリスの喘ぎ声が、見えざる手となって彼女を捕らえているかのようだ。

「あ゛ッッ♡お゛ッ♡あ゛、あ゛♡ひぎゅ♡そこ、きもちっ♡あ゛♡ま、いぐ♡いぐいぐ、いっちゃ♡♡あ゛♡♡~~~~~~ッッッッ♡♡♡♡♡!、!!!」

リリスの絶頂の声が、ドア越しにも関わらず、ナイアの鼓膜を激しく震わせた。それは、魂の底からの歓喜の叫びであり、完全な服従の証でもあった。その声を聞いた瞬間、ナイアの身体もまた、びくんと大きく痙攣した。下腹部に、これまで感じたことのないような、強烈な熱と疼きが込み上げてくる。秘裂のあたりが、じわりと湿り気を帯びていくのがわかった。

(ああ…なんて、はしたない…)

ナイアは、自身の反応に愕然としながらも、ドアに耳を押し当てたまま、動けずにいた。中の行為は、まだ終わっていないようだった。絶頂の余韻に震えるリリスの甘い声と、再び始まるであろう、セブンによる容赦ない愛撫の気配。そして、それら全てを包み込む、生々しく卑猥な水音。ナイアは、知らず知らずのうちに、自身の制服の硬い生地の上から、硬く尖った乳首を指でなぞっていた。顔は真っ赤に染まり、呼吸は荒く、瞳は潤んで、焦点が定まらない。彼女は、この禁断の音の世界から、もはや逃れることができなかった。ただ、壁一枚隔てた向こう側で繰り広げられる、倒錯した交合の音に、全身全霊で聞き入るしかなかったのだ。
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