孤独な船長、AIと異星存在と海賊と教団と偉い人といろいろに巻き込まれて仲間ともども大変えっちなことになりました

アレ

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10章 王子様と側近と、偉い人とぐちょぐちょプレイ

277:対抗

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その言葉に、エリオの動きがぴたりと止まった。彼の表情に、一瞬、気まずそうな色が浮かぶ。視線が泳ぎ、頬が微かに赤らむ。その反応を見て、ナイアは確信した。
「♡…やっぱり♡♡」ナイアは、少しだけ拗ねたように唇を尖らせた。「♡もしかして…♡♡ わたしが、はじめてじゃ、なかったの…?♡♡♡」
『あ、いや、それは…』エリオは、しどろもどろになりながら言い訳を探そうとしたが、ナイアの真っ直ぐな視線に射抜かれ、観念したようにため息をついた。
『…ごめん、おねぇちゃん』エリオは、ばつが悪そうに目を伏せながら告白した。『実は、このまえの夜… サラ船長に、その… 色々、教えてもらったんだ』
「♡サラ、船長に…!?♡」ナイアは、驚きに目を見開いた。あの、美しくもどこか影のある、ヘルメスIVの船長に?
『うん…』エリオは、さらに声を小さくして続けた。『彼女が、僕の… その、初めての相手、だったんだ』
告白を聞いた瞬間、ナイアの胸に、ちくりとした痛みが走った。嫉妬。それは、自分でも抑えきれない、純粋な感情だった。エリオの初めてが、自分ではなかったこと。そして、その相手が、あのサラ・ヴィクトルスカヤであったこと。サラ船長は、確かに魅力的だ。しかし、彼女にはどこか、自分たちとは違う、複雑な過去と、そしてセブンとの深い関係性を感じさせる雰囲気があった。そんな女性に、エリオは初めてを捧げてしまったのか、と。

しかし、ナイアはすぐにその感情を振り払った。嫉妬している場合ではない。エリオは今、自分の目の前にいて、自分を愛してくれている。それだけで十分ではないか。いや、むしろ、サラ船長が相手だったからこそ、今のこの優しいエリオがいるのかもしれない。そう思うと、少しだけ、サラ船長に感謝の気持ちすら湧いてきた。
だが、同時に、ナイアの中には新たな、そして強い感情が芽生えていた。それは、競争心。そして、エリオへの独占欲。
(サラなんかに、負けてられない…!)
ナイアは、心の中で強く思った。エリオを、誰よりも満足させられるのは、自分だけなのだ、と。騎士としての誇り、そしてエリオへの深い愛情が、彼女の中で燃え上がった。
「♡…ふーん♡」ナイアは、先ほどまでの拗ねた表情から一転、挑発的な笑みを浮かべた。「♡サラ船長が、そんなに上手だったんだ♡♡」
『え? あ、いや、そういうわけじゃ…』エリオは、ナイアの突然の変化に戸惑う。
「♡いいのよ♡」ナイアは、エリオの言葉を遮ると、その身体をぐい、と押し倒した。驚くエリオの上に、しなやかな肢体を重ねるように跨る。体位が逆転し、今度はナイアがエリオを見下ろす形となった。結合部分は、その動きによって再び深く繋がり、ナイアの内部でエリオの存在が熱く脈打つのを感じる。
「♡でもね、えりお♡」ナイアは、エリオの頬に手を添え、その瞳を真っ直ぐに見つめながら宣言した。「♡わたしの方が、もっともっと、あなたをきもちよくしてあげる♡♡♡ サラ船長なんか、忘れちゃうくらい、ね♡♡♡」
その瞳には、騎士としての強い意志と、そして愛する男を独占したいと願う、燃えるような情熱が宿っていた。ナイアは、ゆっくりと腰を浮かし、そして再び、自身の最も奥深い場所へと、エリオの存在を迎え入れようとした。自分の手で、彼を快楽の頂点へと導くために。
しかし、その瞬間。
「♡あ゛ッッ♡お゛ッ♡あ゛、あ゛♡ひぎゅ♡そこ、きもちっ♡あ゛♡ま、いぐ♡いぐいぐ、いっちゃ♡♡あ゛♡♡~~~~~~ッッッッ♡♡♡♡♡!、!!!」
自身の重みで、エリオの硬質な先端が、再び子宮口付近の敏感な一点を強く刺激した。その、ほんの僅かな動きだけで、ナイアの身体は抗いがたい快感の波に襲われ、意気込みとは裏腹に、あっけなく絶頂の叫び声を上げてしまったのであった。

「♡あ゛ッッ♡お゛ッ♡あ゛、あ゛♡ひぎゅ♡そこ、きもちっ♡あ゛♡ま、いぐ♡いぐいぐ、いっちゃ♡♡あ゛♡♡~~~~~~ッッッッ♡♡♡♡♡!、!!!」
ナイアは、自身の重みだけで引き起こされた予期せぬ絶頂に、甲高い嬌声を上げた。エリオの上に跨ったまま、全身をびくんびくんと激しく痙攣させ、白い肌は朱に染まり、呼吸は浅く速い。焦点の合わない瞳からは、生理的な涙が止めどなく溢れ出していた。その、あまりにも無防備で扇情的な姿に、エリオは思わず息を呑む。
『お、おねぇちゃん… 大丈夫? 無理しなくていいんだよ』

エリオは、まだ絶頂の余韻で震えるナイアの身体を気遣い、優しく声をかけた。彼女の背中をそっと撫で、汗で額に張り付いた銀髪を指で梳く。その指先が触れるたびに、ナイアの肌はびく、と敏感に反応し、甘い痺れが全身を駆け巡る。セブンによって施された神経系の調整と、エリオへの強い情動が、彼女の感覚を極限まで鋭敏にしていたのだ。エリオの優しい言葉は、しかし、ナイアの中に燻っていた競争心と騎士としてのプライドに、再び火を点ける結果となった。
(くっ…! こんな、簡単に…! サラ船長に笑われてしまう…!)
ナイアは、心の中で悪態をつきながら、必死に快感の残滓を振り払おうとした。潤んだ瞳に強い意志の色を宿らせ、エリオを睨みつけるように見下ろす。
「♡だ、だいじょうぶ、よ…♡♡ こ、これくらい…♡♡♡ ま、まだ、ぜんぜん、いってない、んだから…♡♡♡♡♡」
強がる言葉とは裏腹に、声は震え、語尾は甘く上擦っている。秘裂の奥は、先ほどの絶頂で溢れ出た愛液でぬるぬると濡れそぼり、エリオの存在を確かめるように、きゅう、きゅうと無意識に締め付けていた。その健気な強がりが、エリオにはたまらなく愛おしく映る。
『…そっか』エリオは、くすりと笑みを漏らしながら、敢えて彼女の嘘には乗ってやることにした。『なら、よかった。じゃあ、おねぇちゃんの『お手並み拝見』と行こうかな? サラ船長より、すごいんでしょ?』
「♡ふ、ふんっ♡♡ あたりまえ、でしょ♡♡♡ わ、わたしが、どれだけ、えりおを、あいしてるか…♡♡♡♡♡ たっぷり、おしえてあげるんだから♡♡♡♡♡」
ナイアは、再び挑発的な笑みを浮かべると、震える脚に力を込め、ゆっくりと腰を上下させ始めた。自分の手で、この愛しい王子を、快楽の頂点へと導くのだ、と。
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