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第41話 エルフの来訪
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獣人族の一団を受け入れてから、私の領地はさらに賑やかさを増した。
そして私の「何もしない一日」は、儚い夢と消えた。
「アシュリー様!住居の提供、誠にありがとうございます!」
狼の獣人ガロウは、私が彼らのために土魔法で建てた新しい家々を前に深く頭を下げた。私は一夜城の時と同じ要領で、村の空き地に彼らのための居住区画をあっという間に作り上げたのだ。その光景を目の当たりにした獣人たちの忠誠心は、もはや信仰の域に達していた。
「いいのよ。その代わり、あなたたちにも少し手伝ってもらうわ」
私は増え続ける扶養家族を前に、ついに労働を課すことを決意した。
獣人たちは狩猟と戦闘のエキスパートだ。彼らのその能力は、私のスローライフを守る上で非常に有用だった。
「あなたたちは、この領地の警備をお願い。畑を荒らす魔獣の駆除や、不審者の見張り。できるでしょう?」
「ははっ!お任せください!この命に代えても、女神様の安寧をお守りいたします!」
ガロウは使命を与えられたことに感激し、胸を張って応えた。
こうして、バルドルを隊長とする獣人たちで構成されたヴァルハイト領警備隊が、なし崩し的に結成された。彼らは驚異的な身体能力と野生の勘を活かし、領地の安全を完璧に守り始めた。
おかげで私は安心して昼寝ができるようになった。結果的には万々歳だったと言えるだろう。
バルドルが獣人たちに騎士団式の訓練を施し始め、「ヴァルハイト騎士団・亜人部隊」などと物々しい名前を付けていたことには、気づかないふりをした。
獣人族が領地に加わったという事実は、大陸中に広まっていた噂に決定的な真実味を与えた。
人間だけでなく、亜人すらも受け入れる楽園。
その噂はもはやただの法螺話ではなく、虐げられた者たちにとっての福音となった。
そして、その福音に導かれ、次なる訪問者たちがヴァルハイト領の門を叩いた。
その日、私は完成したばかりの温室でハーブの苗を植えていた。
凍てつく北の大地でも、ガラス張りの温室内は春のように暖かい。ここで育てたハーブでお茶を淹れるのが、最近の私の楽しみだった。
そんな穏やかな時間を、バルドルの慌てた声が破った。
「アシュリー様!またしても、新たな一団が!」
「……また?」
私は心底うんざりしてため息をついた。
もう、この領地の収容人数は限界に近い。これ以上扶養家族が増えるのはごめんだ。
「今度はどんな人たち?」
「それが……エルフ、でございます」
「エルフ?」
その単語に、私は少しだけ興味を引かれた。
ゲームや物語の中にしか存在しないと思っていた、伝説の種族。
私は汚れた手を洗いながら、村の入り口へと向かった。
そこにいたのは、噂に違わぬ美しい一団だった。
誰もが絹糸のような金や銀の髪を持ち、すらりとした長身に尖った耳。その佇まいは、気品と森の静けさを纏っているかのようだ。
しかし、彼らの表情は一様に暗く、その衣服は汚れ、長旅の疲労が色濃く浮かんでいた。
彼らはヴァルハイト領の光景を目の当たりにし、言葉を失っていた。
人間と獣人が、同じ村で笑い合いながら暮らしている。
ありえないほど豊かに実る畑。
そして何より、彼らの目を釘付けにしたのは村に立ち並ぶ家々だった。
「……なんだ、この建築は」
エルフの一団のリーダーらしき、銀髪の壮年の男性が呻くように呟いた。
「大地そのものから削り出したというのか……?いや、違う。まるで粘土を捏ねるように、大地を意のままに作り変えている。こんな魔法、聞いたことがない」
エルフは、森の木々と長い年月をかけて対話し、自然と一体化するような建築を得意とする。彼らにとって私の土魔法によるインスタント建築は、理解不能な神の領域の御業にしか見えなかった。
私が姿を現すと、エルフたちは一斉に私に視線を向けた。その目には警戒と畏怖、そしてわずかな希望が混じっていた。
リーダーの男性が、一歩前に進み出た。
「お会いできて、光栄に存じる。北の地の賢者よ。我は、失われた森の民、エルフのエルウィンと申す者」
彼は流れるような優雅な仕草で、胸に手を当てて一礼した。
「我らは人の手によって故郷の森を焼かれ、安住の地を求めて彷徨っておりました。そんな折、貴女様の噂を耳にしたのです。種族を問わず、全ての者を受け入れるという、慈悲深き魔女がいると」
エルウィンは、その澄んだ翠の瞳で私を真っ直ぐに見つめた。
「我らが求めるのは、多くはない。ただ、一族が静かに根を下ろし森の再生を祈れる場所。もし、この地に我らの居場所があるのなら、我らが持つ知識と技術の全てを、貴女様に捧げることを誓いましょう」
その申し出は、非常に魅力的だった。
エルフの工芸品は、芸術品として高値で取引されると聞く。彼らの魔法の知識も、私のスローライフに役立つかもしれない。
だが、それ以上に私の心を動かしたのは別のことだった。
(……綺麗)
私はエルウィンが身につけている、繊細な銀細工のブローチに見とれていた。木の葉をモチーフにしたそのデザインは、溜め息が出るほど美しかった。
ああいうものを、自分でも作ってみたい。
そんな、子供のような好奇心。
それが私の決断を後押しした。
追い返す面倒さと、彼らの技術への興味。
天秤は、あっさりと後者に傾いた。
「……分かったわ」
私は短く答えた。
「あなたたちの住む場所くらい、用意してあげましょう。その代わり、その綺麗なアクセサリーの作り方、今度教えてちょうだいね」
私の、あまりにも個人的で、あまりにも軽い返答。
それを聞いた瞬間、エルウィンの常に冷静だった表情が初めて大きく揺らいだ。
彼の後ろにいたエルフたちも、信じられないというように目を見開いている。
自分たちの存亡をかけた交渉が、こんなにもあっさりと。
しかも、求められた対価がただの銀細工の作り方だと?
エルウィンの膝が、ゆっくりと折れた。
彼はその気高いエルフの頭を、深く、深く地面にこすりつけた。その目からは長い苦難の旅の終わりを告げる、安堵の涙が静かに流れ落ちていた。
「……感謝、いたします。偉大なる、ヴァルハイトの主よ。我らエルフ一同、この御恩は永遠に忘れませぬ」
その言葉に続き、全てのエルフがその場に膝をつき私に絶対の忠誠を誓った。
私はその光景を眺めながら、またしても自分のスローライフ計画に新たな扶養家族のリストが追加されたことを悟った。
獣人に続き、今度はエルフ。
私の領地は、どんどん人間以外の比率が高くなっていく。
「……はあ。これでまた、騒がしくなるわね」
私の小さなため息は、エルフたちの歓喜の嗚咽の中に静かに掻き消えていった。
そして私の「何もしない一日」は、儚い夢と消えた。
「アシュリー様!住居の提供、誠にありがとうございます!」
狼の獣人ガロウは、私が彼らのために土魔法で建てた新しい家々を前に深く頭を下げた。私は一夜城の時と同じ要領で、村の空き地に彼らのための居住区画をあっという間に作り上げたのだ。その光景を目の当たりにした獣人たちの忠誠心は、もはや信仰の域に達していた。
「いいのよ。その代わり、あなたたちにも少し手伝ってもらうわ」
私は増え続ける扶養家族を前に、ついに労働を課すことを決意した。
獣人たちは狩猟と戦闘のエキスパートだ。彼らのその能力は、私のスローライフを守る上で非常に有用だった。
「あなたたちは、この領地の警備をお願い。畑を荒らす魔獣の駆除や、不審者の見張り。できるでしょう?」
「ははっ!お任せください!この命に代えても、女神様の安寧をお守りいたします!」
ガロウは使命を与えられたことに感激し、胸を張って応えた。
こうして、バルドルを隊長とする獣人たちで構成されたヴァルハイト領警備隊が、なし崩し的に結成された。彼らは驚異的な身体能力と野生の勘を活かし、領地の安全を完璧に守り始めた。
おかげで私は安心して昼寝ができるようになった。結果的には万々歳だったと言えるだろう。
バルドルが獣人たちに騎士団式の訓練を施し始め、「ヴァルハイト騎士団・亜人部隊」などと物々しい名前を付けていたことには、気づかないふりをした。
獣人族が領地に加わったという事実は、大陸中に広まっていた噂に決定的な真実味を与えた。
人間だけでなく、亜人すらも受け入れる楽園。
その噂はもはやただの法螺話ではなく、虐げられた者たちにとっての福音となった。
そして、その福音に導かれ、次なる訪問者たちがヴァルハイト領の門を叩いた。
その日、私は完成したばかりの温室でハーブの苗を植えていた。
凍てつく北の大地でも、ガラス張りの温室内は春のように暖かい。ここで育てたハーブでお茶を淹れるのが、最近の私の楽しみだった。
そんな穏やかな時間を、バルドルの慌てた声が破った。
「アシュリー様!またしても、新たな一団が!」
「……また?」
私は心底うんざりしてため息をついた。
もう、この領地の収容人数は限界に近い。これ以上扶養家族が増えるのはごめんだ。
「今度はどんな人たち?」
「それが……エルフ、でございます」
「エルフ?」
その単語に、私は少しだけ興味を引かれた。
ゲームや物語の中にしか存在しないと思っていた、伝説の種族。
私は汚れた手を洗いながら、村の入り口へと向かった。
そこにいたのは、噂に違わぬ美しい一団だった。
誰もが絹糸のような金や銀の髪を持ち、すらりとした長身に尖った耳。その佇まいは、気品と森の静けさを纏っているかのようだ。
しかし、彼らの表情は一様に暗く、その衣服は汚れ、長旅の疲労が色濃く浮かんでいた。
彼らはヴァルハイト領の光景を目の当たりにし、言葉を失っていた。
人間と獣人が、同じ村で笑い合いながら暮らしている。
ありえないほど豊かに実る畑。
そして何より、彼らの目を釘付けにしたのは村に立ち並ぶ家々だった。
「……なんだ、この建築は」
エルフの一団のリーダーらしき、銀髪の壮年の男性が呻くように呟いた。
「大地そのものから削り出したというのか……?いや、違う。まるで粘土を捏ねるように、大地を意のままに作り変えている。こんな魔法、聞いたことがない」
エルフは、森の木々と長い年月をかけて対話し、自然と一体化するような建築を得意とする。彼らにとって私の土魔法によるインスタント建築は、理解不能な神の領域の御業にしか見えなかった。
私が姿を現すと、エルフたちは一斉に私に視線を向けた。その目には警戒と畏怖、そしてわずかな希望が混じっていた。
リーダーの男性が、一歩前に進み出た。
「お会いできて、光栄に存じる。北の地の賢者よ。我は、失われた森の民、エルフのエルウィンと申す者」
彼は流れるような優雅な仕草で、胸に手を当てて一礼した。
「我らは人の手によって故郷の森を焼かれ、安住の地を求めて彷徨っておりました。そんな折、貴女様の噂を耳にしたのです。種族を問わず、全ての者を受け入れるという、慈悲深き魔女がいると」
エルウィンは、その澄んだ翠の瞳で私を真っ直ぐに見つめた。
「我らが求めるのは、多くはない。ただ、一族が静かに根を下ろし森の再生を祈れる場所。もし、この地に我らの居場所があるのなら、我らが持つ知識と技術の全てを、貴女様に捧げることを誓いましょう」
その申し出は、非常に魅力的だった。
エルフの工芸品は、芸術品として高値で取引されると聞く。彼らの魔法の知識も、私のスローライフに役立つかもしれない。
だが、それ以上に私の心を動かしたのは別のことだった。
(……綺麗)
私はエルウィンが身につけている、繊細な銀細工のブローチに見とれていた。木の葉をモチーフにしたそのデザインは、溜め息が出るほど美しかった。
ああいうものを、自分でも作ってみたい。
そんな、子供のような好奇心。
それが私の決断を後押しした。
追い返す面倒さと、彼らの技術への興味。
天秤は、あっさりと後者に傾いた。
「……分かったわ」
私は短く答えた。
「あなたたちの住む場所くらい、用意してあげましょう。その代わり、その綺麗なアクセサリーの作り方、今度教えてちょうだいね」
私の、あまりにも個人的で、あまりにも軽い返答。
それを聞いた瞬間、エルウィンの常に冷静だった表情が初めて大きく揺らいだ。
彼の後ろにいたエルフたちも、信じられないというように目を見開いている。
自分たちの存亡をかけた交渉が、こんなにもあっさりと。
しかも、求められた対価がただの銀細工の作り方だと?
エルウィンの膝が、ゆっくりと折れた。
彼はその気高いエルフの頭を、深く、深く地面にこすりつけた。その目からは長い苦難の旅の終わりを告げる、安堵の涙が静かに流れ落ちていた。
「……感謝、いたします。偉大なる、ヴァルハイトの主よ。我らエルフ一同、この御恩は永遠に忘れませぬ」
その言葉に続き、全てのエルフがその場に膝をつき私に絶対の忠誠を誓った。
私はその光景を眺めながら、またしても自分のスローライフ計画に新たな扶養家族のリストが追加されたことを悟った。
獣人に続き、今度はエルフ。
私の領地は、どんどん人間以外の比率が高くなっていく。
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