21 / 100
第21話 エルフの国の使者
湖の呪いが解かれてから、一月が過ぎた。
村は、まるで長い冬眠から目覚めたかのように、活気に満ち溢れていた。
澄み渡った湖の水が水路を通って畑へと引かれ、乾いていた大地を潤していく。そのおかげで、作物の育ちは驚くほど良かった。セレスティアが時折かける祝福の魔法も相まって、まだ季節の半ばだというのに、いくつかの野菜は収穫できるまでに成長していた。
村人たちの顔からは、かつてのような暗い影は消え、誰もが明るい笑顔で日々を過ごしている。男たちは壊れていた水車を修理し、女たちは湖で獲れた新鮮な魚を調理する。子供たちの元気な笑い声が、村のあちこちで響いていた。
俺とセレスティアは、そんな村の中心にいた。
俺は、村の男たちに知識を貸しながら、より効率的な水路の整備や、傷んだ家々の補修計画を立てていた。パーティー時代の野営や偵察の経験が、こんな形で役立つとは思ってもみなかった。
セレスティアは、教会の前に小さな学び舎を開いていた。村の子供たちに文字を教えたり、怪我をしないための簡単なお祈りの言葉を教えたりしている。最初はぎこちなかった彼女も、今ではすっかり子供たちの人気者だった。彼女の周りには、いつも笑顔の輪ができている。
穏やかで、満ち足りた日々。
俺たちが手に入れたこの平穏が、ずっと続いていく。誰もがそう信じていた。
その日、村に一人の来訪者が現れた。
村の入り口にある見張り台に立っていた若者が、慌てた様子で鐘を鳴らす。何事かと広場に集まった村人たちの前に現れたのは、一人の見慣れない男だった。
すらりとした長身に、森の若葉のような色の装束。腰には優美な装飾が施された細身の剣を佩いている。何よりも目を引くのは、陽光を浴びてきらきらと輝く白金の髪と、その間から覗く長く尖った耳だった。
エルフ。
その場にいた誰もが、一目で彼の種族を理解した。辺境のこんな寂れた村に、森の民であるエルフが姿を現すことなど、通常ではあり得ない。村人たちの間に、緊張が走った。エルフは人間、特に辺境に住む者たちを見下す傾向がある。トラブルの匂いを、誰もが感じ取っていた。
だが、エルフは集まった村人たちには一瞥もくれなかった。その翡翠のような色の瞳は、ただまっすぐに、丘の上にある俺たちの教会を見据えている。彼は迷うことなく、ゆっくりとした、しかし威厳のある足取りで、丘へと続く道へ向かってきた。
「リアム様、セレスティア様、お客様のようです」
学び舎で子供たちといたセレスティアが、村の異変に気づいて俺を呼びに来た。俺たちは教会の前に立ち、丘を登ってくるエルフを静かに待った。
やがて、エルフは俺たちの目の前にたどり着いた。間近で見ると、その気品はさらに際立っていた。肌にはシミ一つなく、その顔立ちはまるで彫刻のように整っている。だが、その表情は硬く、瞳の奥には深い疲労と、隠しきれない焦りの色が滲んでいた。
エルフは、まず俺を、次にセレスティアを、値踏みするようにじろりと見た。そして、その視線を俺に戻すと、尊大な口調で問いかけてきた。
「貴公が、リアムか。この辺りで『呪いを癒す男』と呼ばれているそうだな」
その言葉には、明らかに疑いの響きがあった。目の前にいるのは、変哲もない、むしろ少し貧相に見えるただの人間の男だ。こんな男が、本当に奇跡を起こせるのか。そう言いたげだった。
俺は動じず、穏やかに答えた。
「俺はただのリアムだ。呪いを癒す、なんて大層なものじゃない」
俺の飾り気のない答えに、エルフは少し意外そうな顔をした。もっと傲慢な、あるいは胡散臭い男を想像していたのかもしれない。
「私はフィン。エルフの国『シルヴァヌス』の王に仕える者だ」
フィンと名乗ったエルフは、一つ咳払いをすると、本題を切り出した。
「単刀直入に言おう。我が国の王女、ルナリエル様を救っていただきたい」
その声は、必死さを押し殺しているせいか、少し震えていた。
フィンの話は、衝撃的なものだった。
エルフの王女ルナリエルは、王家に代々伝わる魔剣【月穿(げっせん)】の継承者だった。その剣は比類なき力を誇るが、同時に使用者を蝕む強力な呪いが宿っているという。ルナリエルは若くしてその剣を手にし、呪いをその身に受け入れてしまった。
最初は些細な変化だった。少し好戦的になったり、気分にムラが出たり。だが、呪いは徐々に彼女の理性を蝕んでいった。今では完全に正気を失い、目に入るもの全てを破壊しようとする戦闘狂へと成り果ててしまったらしい。
「ルナリエル様は、今、茨の魔法で創られた牢獄に幽閉されております。国の賢者も、高位の神官も、あらゆる手を使いましたが、魔剣の呪いを解くことはできませんでした。もはや、我々には打つ手がないのです……」
語るうちに、フィンの顔から尊大な態度は消え、ただただ深い苦悩の色が浮かんでいた。国の希望であった姫が、呪いに狂い、獣のように囚われている。その絶望は、察するに余りある。
「そんな時、旅の行商人から、貴公の噂を聞いたのです。『どんな呪いも癒す男が辺境の村にいる』と。……正直に言えば、半信半半疑でした。ですが、我々にはもう、この噂にすがるしか道は残されていないのです」
彼の翡翠の瞳が、懇願するように俺を射抜く。その瞳は、もはや森の民の誇りなどかなぐり捨てた、ただ助けを求める者の目だった。
俺は、彼の話を聞きながら、セレスティアの呪いを解いた時のことを思い出していた。俺にできるのは、あくまで代償や呪いを『引き受ける』ことだけだ。魔剣にかけられた呪いそのものを消し去る力はない。果たして、俺のスキルが通用するのか。
俺が返答に窮していると、隣にいたセレスティアが、俺の袖をくっと引いた。見ると、彼女は悲しそうな目でフィンを見つめていた。
「リアム様……。この方、本当に困っています。わたしたちが、苦しんでいた時と同じように……」
その言葉が、俺の心を決めた。
そうだ。俺もセレスティアも、絶望の淵にいた。誰にも助けを求められず、一人で苦しんでいた。目の前のこのエルフも、彼の姫も、きっと同じなのだ。
見捨てることなど、できるはずがない。
俺が何かを言おうとするより先に、フィンが動いた。
彼は、その場に静かに膝をついた。そして、気高く、誇り高いはずのエルフが、俺というただの人間の前で、その額を地面に擦り付けたのだ。
土下座。
その衝撃的な光景に、セレスティアが息を呑んだ。遠巻きに見ていた村人たちからも、どよめきが起こる。
「どうか、お願い申し上げる! 我らが姫君、ルナリエル様をお救いください! この通りだ! 貴公が望むなら、国の宝物でも、この私の命でも、何でも差し出そう! だから、どうか……!」
フィンの声は、もはや悲鳴に近かった。その背中は、国の未来を憂い、敬愛する主君を案じる忠誠心で、小さく震えていた。
俺は、そんな彼の姿に、もう何も言えなかった。
「……顔を上げてください、フィンさん」
俺は、静かに、しかしはっきりと告げた。
「あなたの姫君の話、詳しく聞かせてもらいましょう。俺にできることがあるかは分かりません。ですが、見過ごすことはできません」
その言葉に、フィンはゆっくりと顔を上げた。その端正な顔は、泥と涙で汚れていたが、その瞳には、暗闇の中でようやく見つけた、一条の光が確かに宿っていた。
村は、まるで長い冬眠から目覚めたかのように、活気に満ち溢れていた。
澄み渡った湖の水が水路を通って畑へと引かれ、乾いていた大地を潤していく。そのおかげで、作物の育ちは驚くほど良かった。セレスティアが時折かける祝福の魔法も相まって、まだ季節の半ばだというのに、いくつかの野菜は収穫できるまでに成長していた。
村人たちの顔からは、かつてのような暗い影は消え、誰もが明るい笑顔で日々を過ごしている。男たちは壊れていた水車を修理し、女たちは湖で獲れた新鮮な魚を調理する。子供たちの元気な笑い声が、村のあちこちで響いていた。
俺とセレスティアは、そんな村の中心にいた。
俺は、村の男たちに知識を貸しながら、より効率的な水路の整備や、傷んだ家々の補修計画を立てていた。パーティー時代の野営や偵察の経験が、こんな形で役立つとは思ってもみなかった。
セレスティアは、教会の前に小さな学び舎を開いていた。村の子供たちに文字を教えたり、怪我をしないための簡単なお祈りの言葉を教えたりしている。最初はぎこちなかった彼女も、今ではすっかり子供たちの人気者だった。彼女の周りには、いつも笑顔の輪ができている。
穏やかで、満ち足りた日々。
俺たちが手に入れたこの平穏が、ずっと続いていく。誰もがそう信じていた。
その日、村に一人の来訪者が現れた。
村の入り口にある見張り台に立っていた若者が、慌てた様子で鐘を鳴らす。何事かと広場に集まった村人たちの前に現れたのは、一人の見慣れない男だった。
すらりとした長身に、森の若葉のような色の装束。腰には優美な装飾が施された細身の剣を佩いている。何よりも目を引くのは、陽光を浴びてきらきらと輝く白金の髪と、その間から覗く長く尖った耳だった。
エルフ。
その場にいた誰もが、一目で彼の種族を理解した。辺境のこんな寂れた村に、森の民であるエルフが姿を現すことなど、通常ではあり得ない。村人たちの間に、緊張が走った。エルフは人間、特に辺境に住む者たちを見下す傾向がある。トラブルの匂いを、誰もが感じ取っていた。
だが、エルフは集まった村人たちには一瞥もくれなかった。その翡翠のような色の瞳は、ただまっすぐに、丘の上にある俺たちの教会を見据えている。彼は迷うことなく、ゆっくりとした、しかし威厳のある足取りで、丘へと続く道へ向かってきた。
「リアム様、セレスティア様、お客様のようです」
学び舎で子供たちといたセレスティアが、村の異変に気づいて俺を呼びに来た。俺たちは教会の前に立ち、丘を登ってくるエルフを静かに待った。
やがて、エルフは俺たちの目の前にたどり着いた。間近で見ると、その気品はさらに際立っていた。肌にはシミ一つなく、その顔立ちはまるで彫刻のように整っている。だが、その表情は硬く、瞳の奥には深い疲労と、隠しきれない焦りの色が滲んでいた。
エルフは、まず俺を、次にセレスティアを、値踏みするようにじろりと見た。そして、その視線を俺に戻すと、尊大な口調で問いかけてきた。
「貴公が、リアムか。この辺りで『呪いを癒す男』と呼ばれているそうだな」
その言葉には、明らかに疑いの響きがあった。目の前にいるのは、変哲もない、むしろ少し貧相に見えるただの人間の男だ。こんな男が、本当に奇跡を起こせるのか。そう言いたげだった。
俺は動じず、穏やかに答えた。
「俺はただのリアムだ。呪いを癒す、なんて大層なものじゃない」
俺の飾り気のない答えに、エルフは少し意外そうな顔をした。もっと傲慢な、あるいは胡散臭い男を想像していたのかもしれない。
「私はフィン。エルフの国『シルヴァヌス』の王に仕える者だ」
フィンと名乗ったエルフは、一つ咳払いをすると、本題を切り出した。
「単刀直入に言おう。我が国の王女、ルナリエル様を救っていただきたい」
その声は、必死さを押し殺しているせいか、少し震えていた。
フィンの話は、衝撃的なものだった。
エルフの王女ルナリエルは、王家に代々伝わる魔剣【月穿(げっせん)】の継承者だった。その剣は比類なき力を誇るが、同時に使用者を蝕む強力な呪いが宿っているという。ルナリエルは若くしてその剣を手にし、呪いをその身に受け入れてしまった。
最初は些細な変化だった。少し好戦的になったり、気分にムラが出たり。だが、呪いは徐々に彼女の理性を蝕んでいった。今では完全に正気を失い、目に入るもの全てを破壊しようとする戦闘狂へと成り果ててしまったらしい。
「ルナリエル様は、今、茨の魔法で創られた牢獄に幽閉されております。国の賢者も、高位の神官も、あらゆる手を使いましたが、魔剣の呪いを解くことはできませんでした。もはや、我々には打つ手がないのです……」
語るうちに、フィンの顔から尊大な態度は消え、ただただ深い苦悩の色が浮かんでいた。国の希望であった姫が、呪いに狂い、獣のように囚われている。その絶望は、察するに余りある。
「そんな時、旅の行商人から、貴公の噂を聞いたのです。『どんな呪いも癒す男が辺境の村にいる』と。……正直に言えば、半信半半疑でした。ですが、我々にはもう、この噂にすがるしか道は残されていないのです」
彼の翡翠の瞳が、懇願するように俺を射抜く。その瞳は、もはや森の民の誇りなどかなぐり捨てた、ただ助けを求める者の目だった。
俺は、彼の話を聞きながら、セレスティアの呪いを解いた時のことを思い出していた。俺にできるのは、あくまで代償や呪いを『引き受ける』ことだけだ。魔剣にかけられた呪いそのものを消し去る力はない。果たして、俺のスキルが通用するのか。
俺が返答に窮していると、隣にいたセレスティアが、俺の袖をくっと引いた。見ると、彼女は悲しそうな目でフィンを見つめていた。
「リアム様……。この方、本当に困っています。わたしたちが、苦しんでいた時と同じように……」
その言葉が、俺の心を決めた。
そうだ。俺もセレスティアも、絶望の淵にいた。誰にも助けを求められず、一人で苦しんでいた。目の前のこのエルフも、彼の姫も、きっと同じなのだ。
見捨てることなど、できるはずがない。
俺が何かを言おうとするより先に、フィンが動いた。
彼は、その場に静かに膝をついた。そして、気高く、誇り高いはずのエルフが、俺というただの人間の前で、その額を地面に擦り付けたのだ。
土下座。
その衝撃的な光景に、セレスティアが息を呑んだ。遠巻きに見ていた村人たちからも、どよめきが起こる。
「どうか、お願い申し上げる! 我らが姫君、ルナリエル様をお救いください! この通りだ! 貴公が望むなら、国の宝物でも、この私の命でも、何でも差し出そう! だから、どうか……!」
フィンの声は、もはや悲鳴に近かった。その背中は、国の未来を憂い、敬愛する主君を案じる忠誠心で、小さく震えていた。
俺は、そんな彼の姿に、もう何も言えなかった。
「……顔を上げてください、フィンさん」
俺は、静かに、しかしはっきりと告げた。
「あなたの姫君の話、詳しく聞かせてもらいましょう。俺にできることがあるかは分かりません。ですが、見過ごすことはできません」
その言葉に、フィンはゆっくりと顔を上げた。その端正な顔は、泥と涙で汚れていたが、その瞳には、暗闇の中でようやく見つけた、一条の光が確かに宿っていた。
あなたにおすすめの小説
「君の魔法は地味で映えない」と人気ダンジョン配信パーティを追放された裏方魔導師。実は視聴数No.1の正体、俺の魔法でした
希羽
ファンタジー
人気ダンジョン配信チャンネル『勇者ライヴ』の裏方として、荷物持ち兼カメラマンをしていた俺。ある日、リーダーの勇者(IQ低め)からクビを宣告される。「お前の使う『重力魔法』は地味で絵面が悪い。これからは派手な爆裂魔法を使う美少女を入れるから出て行け」と。俺は素直に従い、代わりに田舎の不人気ダンジョンへ引っ込んだ。しかし彼らは知らなかった。彼らが「俺TUEEE」できていたのは、俺が重力魔法でモンスターの動きを止め、カメラのアングルでそれを隠していたからだということを。俺がいなくなった『勇者ライヴ』は、モンスターにボコボコにされる無様な姿を全世界に配信し、大炎上&ランキング転落。 一方、俺が田舎で「畑仕事(に見せかけたダンジョン開拓)」を定点カメラで垂れ流し始めたところ―― 「え、この人、素手でドラゴン撫でてない?」「重力操作で災害級モンスターを手玉に取ってるw」「このおっさん、実は世界最強じゃね?」とバズりまくり、俺は無自覚なまま世界一の配信者へと成り上がっていく。
※本作は小説家になろうでも投稿しています。
辺境追放された「植物魔導師」の領地開拓 ~枯れ果てた死の大地は、俺の魔力で聖域(楽園)へと変貌する~
リーフレット
ファンタジー
「植物魔法? ああ、農作業にしか使えないあの地味な魔法か」
帝国騎士団の専属魔導師だったアルトは、無能な二世皇太子レオンによって、一方的に追放を言い渡された。
アルトがどれほど魔導植物を駆使し、帝国の食糧難を裏から支えていたかを知らぬまま、彼は「戦闘に役立たない役立たず」という烙印を押されたのだ。
帝国を出て行き着いた先は、魔物が跋扈し、草一本生えないと言われる最果ての荒野。
死を待つだけの地。しかし、アルトは絶望するどころか、晴れやかな顔で笑っていた。
「やっと、気兼ねなく『植物』を愛でられる。……よし、ここを世界一の庭(楽園)にしよう」
《レベル∞》の万物創造スキルで追放された俺、辺境を開拓してたら気づけば神々の箱庭になっていた
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティーの雑用係だったカイは、魔王討伐後「無能」の烙印を押され追放される。全てを失い、死を覚悟して流れ着いた「忘れられた辺境」。そこで彼のハズレスキルは真の姿《万物創造》へと覚醒した。
無から有を生み、世界の理すら書き換える神の如き力。カイはまず、生きるために快適な家を、豊かな畑を、そして清らかな川を創造する。荒れ果てた土地は、みるみるうちに楽園へと姿を変えていった。
やがて、彼の元には行き場を失った獣人の少女やエルフの賢者、ドワーフの鍛冶師など、心優しき仲間たちが集い始める。これは、追放された一人の青年が、大切な仲間たちと共に理想郷を築き、やがてその地が「神々の箱庭」と呼ばれるまでの物語。
「追放軍師、敵国で無双する」 俺を捨てた聖女と王国が、嘘の歴史と一緒にぶっ壊れるまで
やはぎ・エリンギ
ファンタジー
王国を勝利に導いていたのは「神の奇跡」ではない。――俺の策だ。
だが功績は聖女に奪われ、俺は罪を着せられ追放された。
すべてを失った天才軍師は敵国へ。
史実魔術〈ヒストリア・リバイブ〉で戦場を支配し、かつての祖国を叩き潰す。
これは、嘘で塗り固められた歴史と正義を暴き、
俺を捨てた聖女と王国をぶっ壊すまでの物語。
出来損ないと虐げられた公爵令嬢、前世の記憶で古代魔法を再現し最強になる~私を捨てた国が助けを求めてきても、もう隣で守ってくれる人がいますので
夏見ナイ
ファンタジー
ヴァインベルク公爵家のエリアーナは、魔力ゼロの『出来損ない』として家族に虐げられる日々を送っていた。16歳の誕生日、兄に突き落とされた衝撃で、彼女は前世の記憶――物理学を学ぶ日本の女子大生だったことを思い出す。
「この世界の魔法は、物理法則で再現できる!」
前世の知識を武器に、虐げられた運命を覆すことを決意したエリアーナ。そんな彼女の類稀なる才能に唯一気づいたのは、『氷の悪魔』と畏れられる冷徹な辺境伯カイドだった。
彼に守られ、その頭脳で自身を蔑んだ者たちを見返していく痛快逆転ストーリー!
ありふれた話 ~追放された錬金術師は、神スキル【物質創造】で辺境に楽園を築きます。今さら戻ってこいと言われても以下略
ゆきむらちひろ
ファンタジー
「追放」「ざまぁ」「実は最強」「生産チート」「スローライフ」「可愛いヒロイン」などなど、どこかで見たことがあるような設定を山盛りにして、ゆきむら的に書き殴っていく異世界ファンタジー。
■あらすじ
勇者パーティーで雑用兼ポーション生成係を務めていた錬金術師・アルト。
彼は勇者から「お前のスキルはもう限界だ。足手まといだ」と無一文で追放されてしまう。
失意のまま辺境の寂れた村に流れ着いたアルトだったが、
そこで自身のスキル【アイテム・クリエーション】が、
実はただのアイテム作成ではなく、
物質の構造を自在に組み替える神の御業【物質創造】であることに気づく。
それ以降、彼はその力で不毛の土地を肥沃な農地に変え、
枯れた川に清流を呼び戻し、
村人たちのために快適な家や温泉まで作り出していく。
さらに呪いに苦しむエルフの美少女を救い、
お人好しな商人、訳ありな獣人、腕利きのドワーフなどを取り入れ、
アルトは辺境を活気あふれる理想郷にしようと奮闘する。
一方、アルトを追放した勇者パーティーは、なぜかその活躍に陰りが見えてきて……。
―・―・―・―・―・―・―・―
タイトルを全部書くなら、
『追放された錬金術師は、神スキル【物質創造】で辺境に楽園を築きます ~今さら戻ってこいと泣きつかれても、もう遅い。周りには僕を信じてくれる仲間がいるので~』という感じ。ありそう。
※「小説家になろう」「カクヨム」「アルファポリス」に同内容のものを投稿しています。
※この作品以外にもいろいろと小説を投稿しています。よろしければそちらもご覧ください。
【鑑定不能】と捨てられた俺、実は《概念創造》スキルで万物創成!辺境で最強領主に成り上がる。
夏見ナイ
ファンタジー
伯爵家の三男リアムは【鑑定不能】スキル故に「無能」と追放され、辺境に捨てられた。だが、彼が覚醒させたのは神すら解析不能なユニークスキル《概念創造》! 認識した「概念」を現実に創造できる規格外の力で、リアムは快適な拠点、豊かな食料、忠実なゴーレムを生み出す。傷ついたエルフの少女ルナを救い、彼女と共に未開の地を開拓。やがて獣人ミリア、元貴族令嬢セレスなど訳ありの仲間が集い、小さな村は驚異的に発展していく。一方、リアムを捨てた王国や実家は衰退し、彼の力を奪おうと画策するが…? 無能と蔑まれた少年が最強スキルで理想郷を築き、自分を陥れた者たちに鉄槌を下す、爽快成り上がりファンタジー!
【概念剥奪】でポイ捨て無双。~最弱の収納スキルが覚醒したので、聖剣も魔王もゴミ箱に捨てて伝説の竜姫とスローライフ~
寝て起きたら異世界じゃなくて会議室だった
ファンタジー
「収納しかできない無能な荷物持ちなど、我がパーティーには不要だ。消えろ、ゴミめ」
勇者パーティーの仲間だと思っていた奴らから突きつけられたのは、冷酷な追放宣告だった。
俺の持つスキルは、物を出し入れするだけの最弱スキル《収納》。
だが、死の淵でその真の力が覚醒する。
それは、物質だけでなく、この世のあらゆる事象を収める――【概念剥奪】。
「……悪いな。お前たちの『才能』も『聖剣』も、全部俺がポイ捨て(収納)しちゃったよ」
奪った概念は自由自在。
魔王の絶大な魔力も、勇者の無敵の加護も、俺の前ではただの不用品。
すべてを奪い取り、俺は辺境の地で伝説の竜姫と悠々自適なスローライフを始めることにした。
一方で、最強の荷物持ちを失った元パーティーは、装備もスキルも枯渇して破滅の道を突き進む。
「頼む、戻ってきてくれ!」と泣きつかれても、もう手遅れだ。
俺の収納スペースに、お前たちの居場所なんてこれっぽっちも残っていないんだから。
これは、世界に捨てられた男が、世界そのものを収納して無双する逆転劇。