52 / 100
第52話 理不尽な要求
しおりを挟む
「責任者は誰だ」
代官と名乗った小太りの男は、尊大な態度で広場に集まった俺たちを見回した。その濁った瞳は村人たちを値踏みし、あからさまに見下している。村の男たちが、その侮辱的な態度に怒りで顔をこわばらせた。
俺は、そんな仲間たちを手で制し、静かに一歩前に出た。
「俺がこの村のまとめ役をしているリアムだ。領主様からのお達しとは?」
俺が名乗り出ると、代官は鼻を鳴らした。
「ふん、お前のような若造がか。まあいい」
彼は懐から取り出した羊皮紙の巻物を、芝居がかった仕草で広げた。そして、そこに書かれた内容を抑揚をつけて読み上げ始めた。その声は広場の隅々まで響き渡った。
「偉大なる辺境伯、バルカス・フォン・シュナイダー様はこう仰せである! 我が領地にありながら長年にわたり納税の義務を怠ってきた不届き千万なるこの村に対し、寛大なる心をもって最後の機会を与える、と!」
その言葉に、村人たちの間に動揺が走る。納税の義務など、これまで一度もなかったからだ。この村はあまりにも辺鄙なため、歴代の領主からも忘れ去られ、実質的な自治状態にあったのだ。
代官はそんな村人たちの反応を楽しむかのように、にやりと口の端を吊り上げた。
「よって命ずる! まずはこれまでの五年分の未納分として、この村で収穫された全ての作物、薬草、そして家畜の八割を、三日以内に我が館へ納めること!」
広場が絶句した。
八割。それは実質的に村から全ての富を奪い去るに等しい、略奪そのものだった。そんなことをすれば、俺たちはこの冬を越すことさえできない。
「ふ、ふざけるな!」
タロウが怒りに震える声で叫んだ。
「そんな無茶苦茶な話があるか! 俺たちを飢え死にさせる気か!」
その声に呼応するように、他の村人たちからも怒りの声が上がる。だが代官は全く動じなかった。
「静まれ、愚民ども! これはまだ序の口だ! 聞け!」
彼はさらに声を張り上げた。
「そして今後毎年、この村が生み出す全ての富の七割を税としてバルカス様へ献上することを、ここに固く命ずる! これは領主様による決定事項である! ありがたく思え!」
七割。毎年だ。それはもはや税ではない。奴隷契約だった。
広場は怒りを通り越して、絶望的な沈黙に包まれた。誰もがその理不尽すぎる要求に言葉を失っていた。
その時だった。
「……面白い冗談ね」
冷たく鋭い声が響いた。ルナリエルだ。彼女は腕を組んだまま、氷のような瞳で代官を睨みつけていた。その手はいつの間にか腰の剣の柄に置かれている。
「下等な人間の分際で随分と偉そうじゃない。その汚らわしい舌、引き抜かれたいの?」
その言葉から放たれる尋常ならざる殺気。代官の顔が一瞬だけひきつった。彼はルナリエルがただの村娘ではないことを本能で感じ取ったのだ。
アイリスもまた、代官の傲慢な態度が気に入らなかったのだろう。彼女の背後で控えていたフレアが「グルルル……」と低い唸り声を上げ、鋭い牙を剥き出しにした。
「ひっ……!?」
代官は真紅の竜の姿を間近で見て、小さく悲鳴を上げた。
「リアム様……」
セレスティアは不安げに俺の袖を掴んだ。ソフィアは冷静に代官の言葉を分析し、俺の耳元で静かに囁いた。
「リアムさん。この要求は王国法に照らし合わせても完全に違法です。辺境伯といえど、これほどの重税を課す権限はありません。明らかな職権乱用ですわ」
仲間たちの反応が俺の背中を押した。
俺は感情的になることなく、あくまで穏やかな口調で代官に語りかけた。
「代官殿。お話は分かりました。ですが、その要求にはいくつかおかしな点があるようです」
「……何だと?」
代官は俺の落ち着き払った態度に、少し面食らったようだった。
「まず、五年分の未納分とのことですが。我々の記録、そして村の長老たちの記憶によれば、この村が領主様から納税を求められたことは過去一度もございません。存在しない義務の未納分を払うことはできません」
俺は理路整然と一つ目の矛盾を指摘した。
「ぐっ……そ、それはお前たちが勝手に義務を忘れていただけだ!」
「では、その義務を定めた法令か、あるいは過去の徴税記録をお示しいただけますか? それがなければ、我々としても納得いたしかねます」
「なっ……!」
代官が言葉に詰まる。そんなものが存在するはずがないからだ。
俺は間髪入れずに続けた。
「次に今後の税率についてですが。ソフィアの知る限り、王国法で定められた税率の上限は収穫の三割までのはずです。七割という税率は法を逸脱した不当な要求と言わざるを得ません」
「う、うるさい! ここは辺境だ! 辺境の法は領主であるバルカス様ご自身なのだ!」
苦し紛れの主張だった。完全に論理性を失っている。
俺は静かに、しかしきっぱりと最後の言葉を告げた。
「以上の理由から、我々エデンの民はその理不尽な要求を受け入れることはできません。お引き取りください、代官殿」
それは穏やかで丁寧な、しかし一切の妥協を許さない絶対的な拒絶だった。
俺の言葉に、広場にいた村人たちがはっと息を呑んだ。そして誰からともなく、俺の言葉を支持する声が上がり始めた。
「そうだ! リアムさんの言う通りだ!」
「俺たちは奴隷じゃない!」
村人たちの心が一つになった瞬間だった。
代官の顔は、屈辱と怒りで熟したトマトのように真っ赤に染まっていた。彼はまさか辺境の虫けらのような村人たちから、真正面から反論され拒絶されるなどとは夢にも思っていなかったのだ。
「……き、貴様ら……!」
彼はわなわなと震える指で俺を指さした。
「ただの村人の分際で、領主であるバルカス様に逆らうというのか! 後悔しても知らんぞ! お前たちのその楽園が、軍靴で踏み潰され炎に包まれることになるのだからな!」
それは脅迫だった。
だが俺たちの心は、もう揺らがなかった。ルナリエルが一歩前に出ようとするのを、俺は手で制した。ここで暴力を振れば相手に口実を与えるだけだ。
「脅しですか? 残念ながら我々には、このエデンを守るだけの力がありますので」
俺は背後に立つルナリエ ルと、フレアを従えたアイリスをちらりと見やった。その無言の圧力に、代官は再び顔を引きつらせた。
彼はこれ以上の交渉は無意味だと悟ったのだろう。
「……覚えておれよ、小僧……!」
代官は負け犬の遠吠えのような捨て台詞を残すと、慌てて馬車に乗り込み、鞭を鳴らして逃げるように去っていった。
去っていく馬車を見送りながら、村人たちは口々に歓声を上げた。俺たちの最初の勝利だった。
だが、俺の表情は晴れなかった。
これは勝利ではない。ただ、戦いの始まりを告げるゴングが鳴ったに過ぎない。
バルカスという悪徳領主は、このまま黙って引き下がるような男ではないだろう。次に彼が打ってくる手はもっと直接的で、暴力的なものになるはずだ。
俺は仲間たちと共に、静かに空を見上げた。
エデンの青い空に、初めて戦いの暗雲が立ち込め始めていた。
代官と名乗った小太りの男は、尊大な態度で広場に集まった俺たちを見回した。その濁った瞳は村人たちを値踏みし、あからさまに見下している。村の男たちが、その侮辱的な態度に怒りで顔をこわばらせた。
俺は、そんな仲間たちを手で制し、静かに一歩前に出た。
「俺がこの村のまとめ役をしているリアムだ。領主様からのお達しとは?」
俺が名乗り出ると、代官は鼻を鳴らした。
「ふん、お前のような若造がか。まあいい」
彼は懐から取り出した羊皮紙の巻物を、芝居がかった仕草で広げた。そして、そこに書かれた内容を抑揚をつけて読み上げ始めた。その声は広場の隅々まで響き渡った。
「偉大なる辺境伯、バルカス・フォン・シュナイダー様はこう仰せである! 我が領地にありながら長年にわたり納税の義務を怠ってきた不届き千万なるこの村に対し、寛大なる心をもって最後の機会を与える、と!」
その言葉に、村人たちの間に動揺が走る。納税の義務など、これまで一度もなかったからだ。この村はあまりにも辺鄙なため、歴代の領主からも忘れ去られ、実質的な自治状態にあったのだ。
代官はそんな村人たちの反応を楽しむかのように、にやりと口の端を吊り上げた。
「よって命ずる! まずはこれまでの五年分の未納分として、この村で収穫された全ての作物、薬草、そして家畜の八割を、三日以内に我が館へ納めること!」
広場が絶句した。
八割。それは実質的に村から全ての富を奪い去るに等しい、略奪そのものだった。そんなことをすれば、俺たちはこの冬を越すことさえできない。
「ふ、ふざけるな!」
タロウが怒りに震える声で叫んだ。
「そんな無茶苦茶な話があるか! 俺たちを飢え死にさせる気か!」
その声に呼応するように、他の村人たちからも怒りの声が上がる。だが代官は全く動じなかった。
「静まれ、愚民ども! これはまだ序の口だ! 聞け!」
彼はさらに声を張り上げた。
「そして今後毎年、この村が生み出す全ての富の七割を税としてバルカス様へ献上することを、ここに固く命ずる! これは領主様による決定事項である! ありがたく思え!」
七割。毎年だ。それはもはや税ではない。奴隷契約だった。
広場は怒りを通り越して、絶望的な沈黙に包まれた。誰もがその理不尽すぎる要求に言葉を失っていた。
その時だった。
「……面白い冗談ね」
冷たく鋭い声が響いた。ルナリエルだ。彼女は腕を組んだまま、氷のような瞳で代官を睨みつけていた。その手はいつの間にか腰の剣の柄に置かれている。
「下等な人間の分際で随分と偉そうじゃない。その汚らわしい舌、引き抜かれたいの?」
その言葉から放たれる尋常ならざる殺気。代官の顔が一瞬だけひきつった。彼はルナリエルがただの村娘ではないことを本能で感じ取ったのだ。
アイリスもまた、代官の傲慢な態度が気に入らなかったのだろう。彼女の背後で控えていたフレアが「グルルル……」と低い唸り声を上げ、鋭い牙を剥き出しにした。
「ひっ……!?」
代官は真紅の竜の姿を間近で見て、小さく悲鳴を上げた。
「リアム様……」
セレスティアは不安げに俺の袖を掴んだ。ソフィアは冷静に代官の言葉を分析し、俺の耳元で静かに囁いた。
「リアムさん。この要求は王国法に照らし合わせても完全に違法です。辺境伯といえど、これほどの重税を課す権限はありません。明らかな職権乱用ですわ」
仲間たちの反応が俺の背中を押した。
俺は感情的になることなく、あくまで穏やかな口調で代官に語りかけた。
「代官殿。お話は分かりました。ですが、その要求にはいくつかおかしな点があるようです」
「……何だと?」
代官は俺の落ち着き払った態度に、少し面食らったようだった。
「まず、五年分の未納分とのことですが。我々の記録、そして村の長老たちの記憶によれば、この村が領主様から納税を求められたことは過去一度もございません。存在しない義務の未納分を払うことはできません」
俺は理路整然と一つ目の矛盾を指摘した。
「ぐっ……そ、それはお前たちが勝手に義務を忘れていただけだ!」
「では、その義務を定めた法令か、あるいは過去の徴税記録をお示しいただけますか? それがなければ、我々としても納得いたしかねます」
「なっ……!」
代官が言葉に詰まる。そんなものが存在するはずがないからだ。
俺は間髪入れずに続けた。
「次に今後の税率についてですが。ソフィアの知る限り、王国法で定められた税率の上限は収穫の三割までのはずです。七割という税率は法を逸脱した不当な要求と言わざるを得ません」
「う、うるさい! ここは辺境だ! 辺境の法は領主であるバルカス様ご自身なのだ!」
苦し紛れの主張だった。完全に論理性を失っている。
俺は静かに、しかしきっぱりと最後の言葉を告げた。
「以上の理由から、我々エデンの民はその理不尽な要求を受け入れることはできません。お引き取りください、代官殿」
それは穏やかで丁寧な、しかし一切の妥協を許さない絶対的な拒絶だった。
俺の言葉に、広場にいた村人たちがはっと息を呑んだ。そして誰からともなく、俺の言葉を支持する声が上がり始めた。
「そうだ! リアムさんの言う通りだ!」
「俺たちは奴隷じゃない!」
村人たちの心が一つになった瞬間だった。
代官の顔は、屈辱と怒りで熟したトマトのように真っ赤に染まっていた。彼はまさか辺境の虫けらのような村人たちから、真正面から反論され拒絶されるなどとは夢にも思っていなかったのだ。
「……き、貴様ら……!」
彼はわなわなと震える指で俺を指さした。
「ただの村人の分際で、領主であるバルカス様に逆らうというのか! 後悔しても知らんぞ! お前たちのその楽園が、軍靴で踏み潰され炎に包まれることになるのだからな!」
それは脅迫だった。
だが俺たちの心は、もう揺らがなかった。ルナリエルが一歩前に出ようとするのを、俺は手で制した。ここで暴力を振れば相手に口実を与えるだけだ。
「脅しですか? 残念ながら我々には、このエデンを守るだけの力がありますので」
俺は背後に立つルナリエ ルと、フレアを従えたアイリスをちらりと見やった。その無言の圧力に、代官は再び顔を引きつらせた。
彼はこれ以上の交渉は無意味だと悟ったのだろう。
「……覚えておれよ、小僧……!」
代官は負け犬の遠吠えのような捨て台詞を残すと、慌てて馬車に乗り込み、鞭を鳴らして逃げるように去っていった。
去っていく馬車を見送りながら、村人たちは口々に歓声を上げた。俺たちの最初の勝利だった。
だが、俺の表情は晴れなかった。
これは勝利ではない。ただ、戦いの始まりを告げるゴングが鳴ったに過ぎない。
バルカスという悪徳領主は、このまま黙って引き下がるような男ではないだろう。次に彼が打ってくる手はもっと直接的で、暴力的なものになるはずだ。
俺は仲間たちと共に、静かに空を見上げた。
エデンの青い空に、初めて戦いの暗雲が立ち込め始めていた。
39
あなたにおすすめの小説
貴族に無茶苦茶なことを言われたのでやけくそな行動をしたら、戦争賠償として引き抜かれました。
詰んだ
ファンタジー
エルクス王国の魔法剣士で重鎮のキースは、うんざりしていた。
王国とは名ばかりで、元老院の貴族が好き勝手なこと言っている。
そしてついに国力、戦力、人材全てにおいて圧倒的な戦力を持つヴォルクス皇国に、戦争を仕掛けるという暴挙に出た。
勝てるわけのない戦争に、「何とか勝て!」と言われたが、何もできるはずもなく、あっという間に劣勢になった。
日を追うごとに悪くなる戦況に、キースへのあたりがひどくなった。
むしゃくしゃしたキースは、一つの案を思いついた。
その案を実行したことによって、あんなことになるなんて、誰も想像しなかった。
追放された宮廷薬師、科学の力で不毛の地を救い、聡明な第二王子に溺愛される
希羽
ファンタジー
王国の土地が「灰色枯病」に蝕まれる中、若干25歳で宮廷薬師長に就任したばかりの天才リンは、その原因が「神の祟り」ではなく「土壌疲弊」であるという科学的真実を突き止める。しかし、錬金術による安易な「奇跡」にすがりたい国王と、彼女を妬む者たちの陰謀によって、リンは国を侮辱した反逆者の濡れ衣を着せられ、最も不毛な土地「灰の地」へ追放されてしまう。
すべてを奪われた彼女に残されたのは、膨大な科学知識だけだった。絶望の地で、リンは化学、物理学、植物学を駆使して生存基盤を確立し、やがて同じく見捨てられた者たちと共に、豊かな共同体「聖域」をゼロから築き上げていく。
その様子を影から見守り、心を痛めていたのは、第二王子アルジェント。宮廷で唯一リンの価値を理解しながらも、彼女の追放を止められなかった無力な王子だった。
微妙なバフなどもういらないと追放された補助魔法使い、バフ3000倍で敵の肉体を内部から破壊して無双する
こげ丸
ファンタジー
「微妙なバフなどもういらないんだよ!」
そう言われて冒険者パーティーを追放されたフォーレスト。
だが、仲間だと思っていたパーティーメンバーからの仕打ちは、それだけに留まらなかった。
「もうちょっと抵抗頑張んないと……妹を酷い目にあわせちゃうわよ?」
窮地に追い込まれたフォーレスト。
だが、バフの新たな可能性に気付いたその時、復讐はなされた。
こいつら……壊しちゃえば良いだけじゃないか。
これは、絶望の淵からバフの新たな可能性を見いだし、高みを目指すに至った補助魔法使いフォーレストが最強に至るまでの物語。
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
聖水が「無味無臭」というだけで能無しと追放された聖女ですが、前世が化学研究者だったので、相棒のスライムと辺境でポーション醸造所を始めます
☆ほしい
ファンタジー
聖女エリアーナの生み出す聖水は、万物を浄化する力を持つものの「無味無臭」で効果が分かりにくいため、「能無し」の烙印を押され王都から追放されてしまう。
絶望の淵で彼女は思い出す。前世が、物質の配合を極めた化学研究者だったことを。
「この完璧な純水……これ以上の溶媒はないじゃない!」
辺境の地で助けたスライムを相棒に、エリアーナは前世の知識と「能無し」の聖水を組み合わせ、常識を覆す高品質なポーション作りを始める。やがて彼女の作るポーションは国を揺るがす大ヒット商品となり、彼女を追放した者たちが手のひらを返して戻ってくるよう懇願するが――もう遅い。
元公務員、辺境ギルドの受付になる 〜『受理』と『却下』スキルで無自覚に無双していたら、伝説の職員と勘違いされて俺の定時退勤が危うい件〜
☆ほしい
ファンタジー
市役所で働く安定志向の公務員、志摩恭平(しまきょうへい)は、ある日突然、勇者召喚に巻き込まれて異世界へ。
しかし、与えられたスキルは『受理』と『却下』という、戦闘には全く役立ちそうにない地味なものだった。
「使えない」と判断された恭平は、国から追放され、流れ着いた辺境の街で冒険者ギルドの受付職員という天職を見つける。
書類仕事と定時退勤。前世と変わらぬ平穏な日々が続くはずだった。
だが、彼のスキルはとんでもない隠れた効果を持っていた。
高難易度依頼の書類に『却下』の判を押せば依頼自体が消滅し、新米冒険者のパーティ登録を『受理』すれば一時的に能力が向上する。
本人は事務処理をしているだけのつもりが、いつしか「彼の受付を通った者は必ず成功する」「彼に睨まれたモンスターは消滅する」という噂が広まっていく。
その結果、静かだった辺境ギルドには腕利きの冒険者が集い始め、恭平の定時退勤は日々脅かされていくのだった。
姉の陰謀で国を追放された第二王女は、隣国を発展させる聖女となる【完結】
小平ニコ
ファンタジー
幼少期から魔法の才能に溢れ、百年に一度の天才と呼ばれたリーリエル。だが、その才能を妬んだ姉により、無実の罪を着せられ、隣国へと追放されてしまう。
しかしリーリエルはくじけなかった。持ち前の根性と、常識を遥かに超えた魔法能力で、まともな建物すら存在しなかった隣国を、たちまちのうちに強国へと成長させる。
そして、リーリエルは戻って来た。
政治の実権を握り、やりたい放題の振る舞いで国を乱す姉を打ち倒すために……
宮廷から追放された聖女の回復魔法は最強でした。後から戻って来いと言われても今更遅いです
ダイナイ
ファンタジー
「お前が聖女だな、お前はいらないからクビだ」
宮廷に派遣されていた聖女メアリーは、お金の無駄だお前の代わりはいくらでもいるから、と宮廷を追放されてしまった。
聖国から王国に派遣されていた聖女は、この先どうしようか迷ってしまう。とりあえず、冒険者が集まる都市に行って仕事をしようと考えた。
しかし聖女は自分の回復魔法が異常であることを知らなかった。
冒険者都市に行った聖女は、自分の回復魔法が周囲に知られて大変なことになってしまう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる