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第35話 攻略対象?いいえ、友人です
Aクラスでの授業は刺激と発見に満ちていた。
国中から集められた最高峰の教師陣による講義は、知識欲旺盛なイザベラにとって何よりも楽しい時間だった。
彼女の隣にはいつもリリアがいた。
貴族の作法に疎いリリアにイザベラがそっと助言を与え、複雑な魔法理論に戸惑うイザベラをリリアが持ち前の直感で助ける。
首席の公爵令嬢と特待生の平民。
生まれも育ちも違う二人が互いの足りない部分を補い合い、共に学ぶ姿はAクラスの中でごく自然な光景として受け入れられ始めていた。
その日の昼休み。
イザベラとリリアは陽光が降り注ぐ中庭のテラス席で、昼食をとっていた。
「このサンドイッチ、とても美味しいですわ。厨房の方の腕はさすが王立学園ですね」
「ええ。でもわたくしはイザベラ様のお母様が作ってくださるスープの方が、もっと好きです」
リリアの言葉にイザベラは嬉しそうに微笑んだ。
二人が和やかに談笑していると、その穏やかな空気を破るように快活な声が響いた。
「よう、首席様。特待生殿もご一緒か」
声のした方を見ると、そこに立っていたのは三人の男子生徒だった。
先頭に立つのは燃えるような赤毛を無造作に揺らし、快活な笑みを浮かべる少年。騎士団長の息子、ダミアン・ロックウェル。
その隣には黒縁の眼鏡の奥で冷静な光を宿した瞳を細める、宰相の息子、クロード・アシュフォード。
そして少し気だるげな様子で二人の後ろに立つのは、天才肌の雰囲気を漂わせる魔術師団長の息子、フェリクス・ヴァレンシュタイン。
彼らこそ、乙女ゲーム『クリスタルのティアラ』において王太子に次ぐ人気を誇った、主要な攻略対象者たちだった。
原作での彼らは傲慢なイザベラを毛嫌いし、健気なヒロインであるリリアに心を寄せていくはずだった。
イザベラにとっては恋敵であり、自らを断罪する者たち。
だが目の前にいる彼らの態度は、原作のそれとは似ても似つかぬものだった。
「ダミアン様、クロード様、フェリクス様。ごきげんよう」
イザベラが優雅に挨拶を返すと、ダミアンはにっと歯を見せて笑った。
「よせよ、イザベラ。様なんて水臭い。それより試験の結果、聞いたぜ。筆記も実技もパーフェクトだと? さすがだな!」
その口調は幼馴染に対するような、気安さに満ちていた。
「俺も実技には自信があったんだが、お前のあの精密制御を見せられちゃ手も足も出ねえよ」
「君の魔法は力こそが全てという猪突猛進型だからね。もう少し頭を使い給え、ダミアン」
冷静なツッコミを入れたのはクロードだった。
彼はイザベラに視線を移すと、眼鏡の位置を直しながら言った。
「だが首席は当然の結果だろう。幼い頃君とチェスをした時のことを思い出すよ。僕が十手先を読んでいたつもりが、君は常にそのさらに先、二十手先を読んでいた」
「まあ、買いかぶりすぎですわ、クロード。あの頃はあなたに勝てたためしがありませんでしたのに」
イザベラも懐かしそうに目を細めた。
「二人とも、魔法の真髄が分かっていないな」
それまで黙っていたフェリクスが、興味深そうに口を挟んだ。
彼の視線はイザベラではなく、リリアに向けられていた。
「真に興味深いのは君の魔法だ、リリア・ミラー。文献でしか見たことのない純粋な聖属性の治癒魔法。その発動原理、魔力構成、ぜひ詳しく聞かせてほしい」
矢継ぎ早の専門的な質問に、リリアは目を白黒させている。
だがその瞳に侮蔑の色はなく、ただ純粋な知的好奇心が輝いているだけだった。
イザベラはその光景を微笑ましく眺めていた。
彼女とこの三人は幼い頃から親の付き合いで顔を合わせる機会が多く、共に育ってきた旧知の仲だった。
剣の稽古で何度も打ち合ったダミアン。
書斎でチェス盤を挟んで頭脳戦を繰り広げたクロード。
魔法の理論について夜が更けるまで語り明かしたフェリクス。
彼らは皆、イザベラの才能とその裏にある努力を誰よりもよく知っていた。
そして彼女の婚約者であるアルフォンス王子への一途な想いも。
だから彼らがイザベラに向けるのは、恋愛感情などではなかった。
共に高め合う好敵手(ライバル)であり、心を許せる友人としての揺るぎない信頼と尊敬だった。
「おや、随分と楽しそうだね。僕を抜きにして」
不意に彼らの輪に加わる、少しだけ拗ねたような声がした。
振り返るとそこにはアルフォンス王子が、少しだけ不満そうな顔で立っていた。
「アルフォンス様!」
イザベラの顔がぱっと華やぐ。
「また君たちか。僕の大切なイザベラにあまり馴れ馴れしくしないでくれたまえ」
アルフォンス王子が芝居がかった口調で言うと、ダミアンが面白そうに返す。
「おやおや殿下。未来の国王陛下が婚約者の前でそのような独占欲を丸出しになさるとは。威厳というものをどこかにお忘れでは?」
「なんだと、ダミアン!」
「まあまあ、お二人とも。公衆の面前ですよ」
クロードがやれやれと肩をすくめ、フェリクスは興味がなさそうにあくびをしている。
そのやり取りは長年連れ添った仲間だからこそできる、気の置けないものだった。
アルフォンス王子はごく自然な仕草でイザベラの隣に腰を下ろした。
彼の登場によって、このグループの中心が誰であるかは誰の目にも明らかだった。
未来の国王夫妻と、それを支える若き俊英たち。
原作で描かれたヒロインを巡る殺伐とした四角関係など、ここには存在しない。
そこにあったのは王太子カップルを中心とした、固い絆で結ばれた理想的な友人グループの姿だった。
「そういえばリリアさん、今度の休日に街のお菓子屋さんに行きませんこと? とても美味しいアップルパイのお店があるのですわ」
イザベラがリリアを誘う。
「はい! ぜひ!」
「ずるいぞ、イザベラ! 僕も行く!」
アルフォンス王子が子供のように会話に割り込む。
「殿下、それはデートの邪魔というものです」
「うるさい、クロード!」
和やかな笑い声が春の中庭に響き渡る。
イザベラはこの幸福な時間を噛みしめていた。
母が築き上げてくれた温かい家庭。
そして学園で出会ったかけがえのない友人たち。
恋愛のもつれも身分差による対立もない、こんなにも穏やかで楽しい学園生活。
シナリオは完全に崩壊した。
そしてその代わりに生まれたこの新しい物語を、イザベラは心の底から愛おしく思った。
この平和がいつまでも続きますように。
彼女は友人たちの笑顔に囲まれながら、青く澄み渡った空にそう静かに願うのだった。
国中から集められた最高峰の教師陣による講義は、知識欲旺盛なイザベラにとって何よりも楽しい時間だった。
彼女の隣にはいつもリリアがいた。
貴族の作法に疎いリリアにイザベラがそっと助言を与え、複雑な魔法理論に戸惑うイザベラをリリアが持ち前の直感で助ける。
首席の公爵令嬢と特待生の平民。
生まれも育ちも違う二人が互いの足りない部分を補い合い、共に学ぶ姿はAクラスの中でごく自然な光景として受け入れられ始めていた。
その日の昼休み。
イザベラとリリアは陽光が降り注ぐ中庭のテラス席で、昼食をとっていた。
「このサンドイッチ、とても美味しいですわ。厨房の方の腕はさすが王立学園ですね」
「ええ。でもわたくしはイザベラ様のお母様が作ってくださるスープの方が、もっと好きです」
リリアの言葉にイザベラは嬉しそうに微笑んだ。
二人が和やかに談笑していると、その穏やかな空気を破るように快活な声が響いた。
「よう、首席様。特待生殿もご一緒か」
声のした方を見ると、そこに立っていたのは三人の男子生徒だった。
先頭に立つのは燃えるような赤毛を無造作に揺らし、快活な笑みを浮かべる少年。騎士団長の息子、ダミアン・ロックウェル。
その隣には黒縁の眼鏡の奥で冷静な光を宿した瞳を細める、宰相の息子、クロード・アシュフォード。
そして少し気だるげな様子で二人の後ろに立つのは、天才肌の雰囲気を漂わせる魔術師団長の息子、フェリクス・ヴァレンシュタイン。
彼らこそ、乙女ゲーム『クリスタルのティアラ』において王太子に次ぐ人気を誇った、主要な攻略対象者たちだった。
原作での彼らは傲慢なイザベラを毛嫌いし、健気なヒロインであるリリアに心を寄せていくはずだった。
イザベラにとっては恋敵であり、自らを断罪する者たち。
だが目の前にいる彼らの態度は、原作のそれとは似ても似つかぬものだった。
「ダミアン様、クロード様、フェリクス様。ごきげんよう」
イザベラが優雅に挨拶を返すと、ダミアンはにっと歯を見せて笑った。
「よせよ、イザベラ。様なんて水臭い。それより試験の結果、聞いたぜ。筆記も実技もパーフェクトだと? さすがだな!」
その口調は幼馴染に対するような、気安さに満ちていた。
「俺も実技には自信があったんだが、お前のあの精密制御を見せられちゃ手も足も出ねえよ」
「君の魔法は力こそが全てという猪突猛進型だからね。もう少し頭を使い給え、ダミアン」
冷静なツッコミを入れたのはクロードだった。
彼はイザベラに視線を移すと、眼鏡の位置を直しながら言った。
「だが首席は当然の結果だろう。幼い頃君とチェスをした時のことを思い出すよ。僕が十手先を読んでいたつもりが、君は常にそのさらに先、二十手先を読んでいた」
「まあ、買いかぶりすぎですわ、クロード。あの頃はあなたに勝てたためしがありませんでしたのに」
イザベラも懐かしそうに目を細めた。
「二人とも、魔法の真髄が分かっていないな」
それまで黙っていたフェリクスが、興味深そうに口を挟んだ。
彼の視線はイザベラではなく、リリアに向けられていた。
「真に興味深いのは君の魔法だ、リリア・ミラー。文献でしか見たことのない純粋な聖属性の治癒魔法。その発動原理、魔力構成、ぜひ詳しく聞かせてほしい」
矢継ぎ早の専門的な質問に、リリアは目を白黒させている。
だがその瞳に侮蔑の色はなく、ただ純粋な知的好奇心が輝いているだけだった。
イザベラはその光景を微笑ましく眺めていた。
彼女とこの三人は幼い頃から親の付き合いで顔を合わせる機会が多く、共に育ってきた旧知の仲だった。
剣の稽古で何度も打ち合ったダミアン。
書斎でチェス盤を挟んで頭脳戦を繰り広げたクロード。
魔法の理論について夜が更けるまで語り明かしたフェリクス。
彼らは皆、イザベラの才能とその裏にある努力を誰よりもよく知っていた。
そして彼女の婚約者であるアルフォンス王子への一途な想いも。
だから彼らがイザベラに向けるのは、恋愛感情などではなかった。
共に高め合う好敵手(ライバル)であり、心を許せる友人としての揺るぎない信頼と尊敬だった。
「おや、随分と楽しそうだね。僕を抜きにして」
不意に彼らの輪に加わる、少しだけ拗ねたような声がした。
振り返るとそこにはアルフォンス王子が、少しだけ不満そうな顔で立っていた。
「アルフォンス様!」
イザベラの顔がぱっと華やぐ。
「また君たちか。僕の大切なイザベラにあまり馴れ馴れしくしないでくれたまえ」
アルフォンス王子が芝居がかった口調で言うと、ダミアンが面白そうに返す。
「おやおや殿下。未来の国王陛下が婚約者の前でそのような独占欲を丸出しになさるとは。威厳というものをどこかにお忘れでは?」
「なんだと、ダミアン!」
「まあまあ、お二人とも。公衆の面前ですよ」
クロードがやれやれと肩をすくめ、フェリクスは興味がなさそうにあくびをしている。
そのやり取りは長年連れ添った仲間だからこそできる、気の置けないものだった。
アルフォンス王子はごく自然な仕草でイザベラの隣に腰を下ろした。
彼の登場によって、このグループの中心が誰であるかは誰の目にも明らかだった。
未来の国王夫妻と、それを支える若き俊英たち。
原作で描かれたヒロインを巡る殺伐とした四角関係など、ここには存在しない。
そこにあったのは王太子カップルを中心とした、固い絆で結ばれた理想的な友人グループの姿だった。
「そういえばリリアさん、今度の休日に街のお菓子屋さんに行きませんこと? とても美味しいアップルパイのお店があるのですわ」
イザベラがリリアを誘う。
「はい! ぜひ!」
「ずるいぞ、イザベラ! 僕も行く!」
アルフォンス王子が子供のように会話に割り込む。
「殿下、それはデートの邪魔というものです」
「うるさい、クロード!」
和やかな笑い声が春の中庭に響き渡る。
イザベラはこの幸福な時間を噛みしめていた。
母が築き上げてくれた温かい家庭。
そして学園で出会ったかけがえのない友人たち。
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シナリオは完全に崩壊した。
そしてその代わりに生まれたこの新しい物語を、イザベラは心の底から愛おしく思った。
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