21 / 100
第21話:「迷いの森」の調査依頼
しおりを挟む
ギルドを出た俺は、Bランクになったギルドカードと金貨の詰まった革袋を懐にしまい、人々の視線から逃れるようにして宿へと戻った。屋根裏の小さな部屋に入り、扉に鍵をかけると、ようやく一息つくことができた。
ベッドに腰を下ろし、改めてBランクのプレートを眺める。レベルは1のまま。その下に刻まれた『B』の文字が、奇妙なコントラストを生み出していた。
ギルドマスター、バルガン。
あのドワーフは、俺の力の根源を問いただすことなく、その上で俺を評価した。そして、力に伴う責任について説いた。
「力を、何のために使うか……」
これまでは、ただ強くなることだけを考えてきた。追放された過去を乗り越え、誰にも見下されない絶対的な力を手に入れること。その目的は、オークジェネラルとミノタウロスを倒したことで、ある程度達成されたと言えるだろう。
では、これから俺はどこへ向かうべきなのか。
バルガンの言葉が、俺の心に新たな問いを投げかけていた。
そんな思索に耽っていると、控えめなノックの音が部屋の扉を叩いた。宿の主人が、こんな用件で訪ねてくるとは思えない。
「誰だ?」
「冒険者ギルドの者です! カイル様にご伝言が……!」
扉の外から聞こえてきたのは、若い男の声だった。ギルドの職員だろうか。俺は訝しみながらも扉を開けた。そこに立っていたのは、見習いと思しき青年職員で、俺の顔を見るなり緊張した面持ちで頭を下げた。
「お、お休み中のところ、大変申し訳ありません! ギルドマスターがお呼びです! すぐにギルドまでお越しいただきたいと……!」
再びの呼び出し。しかも、わざわざ職員を寄越してまで。何かよほど急な用件なのだろう。俺は頷くと、青年職員と共に再びギルドへと向かった。
ギルドホールは、俺が去った後もまだ興奮の余韻が残っているようだった。俺が再び姿を現すと、冒険者たちは驚きの表情を浮かべ、遠巻きに見守っている。俺はそんな彼らを横目に、バルガンが待つ執務室へと入った。
「来たか、小僧」
バルガンは執務机で地図を広げ、何やら考え込んでいる様子だった。その表情は先ほどよりも険しい。
「座る暇はない。緊急の依頼だ。貴様にしか頼めないと判断した」
彼はそう言うと、地図の一点を太い指で指し示した。そこは、この迷宮都市オラトリアから北西に位置する、広大な森林地帯だった。
「『迷いの森』。知っているか?」
「名前だけは。一度入ると二度と出られないと噂の、魔境だと聞いている」
「その通り。だが、最近はその魔境の様子がおかしい」
バルガンは険しい表情で続けた。
「森に生息する魔獣たちが、原因不明の凶暴化を起こしている。森の恵みで生計を立てていた猟師や薬草師たちが何人も犠牲になった。ギルドから派遣した調査隊も、ことごとく壊滅、あるいは撤退を余儀なくされている」
Bランクのパーティですら、森の奥深くへ進むことができずに追い返されたという。魔獣たちは、まるで何かに怯え、あるいは何かに操られているかのように、見境なく襲いかかってくるらしい。
「通常の手段では、もはや調査すらままならん。そこで、貴様に白羽の矢が立った」
バルガンの目が、俺をまっすぐに見据える。
「これは、ギルドマスターである俺からの直々の指名依頼だ。迷いの森へ向かい、魔獣たちが凶暴化している原因を突き止めてほしい。可能であれば、その原因を排除してもらいたい」
Bランクになったばかりの、しかもレベル1の冒険者に任せるには、あまりにも重すぎる任務だ。だが、バルガンは俺の規格外の力を信じ、賭けたのだろう。
「なぜ俺なんだ」
「言ったはずだ。貴様には、常識が通用しない。他の連中が尻尾を巻いて逃げ出すような状況でも、貴様なら何かを掴めるかもしれん。これは俺の勘だ」
勘、か。だが、歴戦の強者であるこのドワーフの勘は、おそらく外れることはないのだろう。そして、この依頼は俺にとっても魅力的だった。
原因不明の凶暴化。調査隊を退けるほどの脅威。そこには、俺を殺してくれるほどの強敵がいるかもしれない。
「報酬は?」
「成功報酬として、金貨百枚。前金で二十枚を渡そう。危険手当も含む。破格の条件のはずだ」
金貨百枚。国家予算に匹敵するほどの、とんでもない額だった。
「……いいだろう。その依頼、引き受ける」
俺の即答に、バルガンは満足げに頷いた。
「そう言うと思ったぜ。詳しい資料はこれだ。生存者の証言や、森の地図が記してある」
彼は分厚い書類の束を俺に手渡した。
「一つだけ、忠告しておく。迷いの森は、ただ魔獣が強いだけの場所ではない。古代の魔法や、未知の呪いが今も息づいているという噂もある。物理的な強さだけでは、どうにもならん局面もあるかもしれん。決して油断するな」
「肝に銘じておく」
俺は書類を受け取ると、執務室を後にした。バルガンは、それ以上何も言わなかった。ただ、その背中に、確かな信頼と期待が込められているのを感じた。
宿に戻った俺は、バルガンから渡された資料に目を通した。生存者の証言は、どれも支離滅裂だった。「森が泣いていた」「地面から不気味な瘴気が立ち上っていた」「魔獣たちの目が、皆同じ色に光っていた」……。
物理的な現象だけではない。何か、超常的な力が働いている可能性が高い。
「面白い」
俺は不敵な笑みを浮かべた。毒耐性を手に入れたように、未知の呪いさえも、俺にとっては新たな力を得るための糧になるかもしれない。
準備は万端だった。装備は最高級。資金も十分。そして、手に入れたばかりの『転移の魔石』を使えば、迷いの森の入り口まで一瞬で行ける。
俺は懐から魔石を取り出し、意識を集中させた。地図に記された、迷いの森の入り口。その光景を、強くイメージする。
体が光に包まれ、視界が白に染まる。
次の瞬間、俺は薄暗い森の入り口に立っていた。足元には湿った腐葉土。鼻をつくのは、濃密な生命の匂いと、そして、微かな腐敗臭。
森は、不気味なほどに静まり返っていた。鳥の声も、虫の音も聞こえない。ただ、風が木々の葉を揺らす音だけが、ざわざわと響いている。
その静寂を破るように、森の奥から、何かの咆哮が聞こえてきた。それは、苦痛と怒りが入り混じったような、耳障りな叫び声だった。
そして、それに応えるかのように、甲高い女性の悲鳴が、すぐ近くで響き渡った。
「きゃあああああっ!」
俺は悲鳴がした方向へと、視線を鋭く向けた。
どうやら、退屈する暇はなさそうだ。
俺はミスリルの剣の柄を握りしめ、音のした方角へと、疾風のように駆け出した。
ベッドに腰を下ろし、改めてBランクのプレートを眺める。レベルは1のまま。その下に刻まれた『B』の文字が、奇妙なコントラストを生み出していた。
ギルドマスター、バルガン。
あのドワーフは、俺の力の根源を問いただすことなく、その上で俺を評価した。そして、力に伴う責任について説いた。
「力を、何のために使うか……」
これまでは、ただ強くなることだけを考えてきた。追放された過去を乗り越え、誰にも見下されない絶対的な力を手に入れること。その目的は、オークジェネラルとミノタウロスを倒したことで、ある程度達成されたと言えるだろう。
では、これから俺はどこへ向かうべきなのか。
バルガンの言葉が、俺の心に新たな問いを投げかけていた。
そんな思索に耽っていると、控えめなノックの音が部屋の扉を叩いた。宿の主人が、こんな用件で訪ねてくるとは思えない。
「誰だ?」
「冒険者ギルドの者です! カイル様にご伝言が……!」
扉の外から聞こえてきたのは、若い男の声だった。ギルドの職員だろうか。俺は訝しみながらも扉を開けた。そこに立っていたのは、見習いと思しき青年職員で、俺の顔を見るなり緊張した面持ちで頭を下げた。
「お、お休み中のところ、大変申し訳ありません! ギルドマスターがお呼びです! すぐにギルドまでお越しいただきたいと……!」
再びの呼び出し。しかも、わざわざ職員を寄越してまで。何かよほど急な用件なのだろう。俺は頷くと、青年職員と共に再びギルドへと向かった。
ギルドホールは、俺が去った後もまだ興奮の余韻が残っているようだった。俺が再び姿を現すと、冒険者たちは驚きの表情を浮かべ、遠巻きに見守っている。俺はそんな彼らを横目に、バルガンが待つ執務室へと入った。
「来たか、小僧」
バルガンは執務机で地図を広げ、何やら考え込んでいる様子だった。その表情は先ほどよりも険しい。
「座る暇はない。緊急の依頼だ。貴様にしか頼めないと判断した」
彼はそう言うと、地図の一点を太い指で指し示した。そこは、この迷宮都市オラトリアから北西に位置する、広大な森林地帯だった。
「『迷いの森』。知っているか?」
「名前だけは。一度入ると二度と出られないと噂の、魔境だと聞いている」
「その通り。だが、最近はその魔境の様子がおかしい」
バルガンは険しい表情で続けた。
「森に生息する魔獣たちが、原因不明の凶暴化を起こしている。森の恵みで生計を立てていた猟師や薬草師たちが何人も犠牲になった。ギルドから派遣した調査隊も、ことごとく壊滅、あるいは撤退を余儀なくされている」
Bランクのパーティですら、森の奥深くへ進むことができずに追い返されたという。魔獣たちは、まるで何かに怯え、あるいは何かに操られているかのように、見境なく襲いかかってくるらしい。
「通常の手段では、もはや調査すらままならん。そこで、貴様に白羽の矢が立った」
バルガンの目が、俺をまっすぐに見据える。
「これは、ギルドマスターである俺からの直々の指名依頼だ。迷いの森へ向かい、魔獣たちが凶暴化している原因を突き止めてほしい。可能であれば、その原因を排除してもらいたい」
Bランクになったばかりの、しかもレベル1の冒険者に任せるには、あまりにも重すぎる任務だ。だが、バルガンは俺の規格外の力を信じ、賭けたのだろう。
「なぜ俺なんだ」
「言ったはずだ。貴様には、常識が通用しない。他の連中が尻尾を巻いて逃げ出すような状況でも、貴様なら何かを掴めるかもしれん。これは俺の勘だ」
勘、か。だが、歴戦の強者であるこのドワーフの勘は、おそらく外れることはないのだろう。そして、この依頼は俺にとっても魅力的だった。
原因不明の凶暴化。調査隊を退けるほどの脅威。そこには、俺を殺してくれるほどの強敵がいるかもしれない。
「報酬は?」
「成功報酬として、金貨百枚。前金で二十枚を渡そう。危険手当も含む。破格の条件のはずだ」
金貨百枚。国家予算に匹敵するほどの、とんでもない額だった。
「……いいだろう。その依頼、引き受ける」
俺の即答に、バルガンは満足げに頷いた。
「そう言うと思ったぜ。詳しい資料はこれだ。生存者の証言や、森の地図が記してある」
彼は分厚い書類の束を俺に手渡した。
「一つだけ、忠告しておく。迷いの森は、ただ魔獣が強いだけの場所ではない。古代の魔法や、未知の呪いが今も息づいているという噂もある。物理的な強さだけでは、どうにもならん局面もあるかもしれん。決して油断するな」
「肝に銘じておく」
俺は書類を受け取ると、執務室を後にした。バルガンは、それ以上何も言わなかった。ただ、その背中に、確かな信頼と期待が込められているのを感じた。
宿に戻った俺は、バルガンから渡された資料に目を通した。生存者の証言は、どれも支離滅裂だった。「森が泣いていた」「地面から不気味な瘴気が立ち上っていた」「魔獣たちの目が、皆同じ色に光っていた」……。
物理的な現象だけではない。何か、超常的な力が働いている可能性が高い。
「面白い」
俺は不敵な笑みを浮かべた。毒耐性を手に入れたように、未知の呪いさえも、俺にとっては新たな力を得るための糧になるかもしれない。
準備は万端だった。装備は最高級。資金も十分。そして、手に入れたばかりの『転移の魔石』を使えば、迷いの森の入り口まで一瞬で行ける。
俺は懐から魔石を取り出し、意識を集中させた。地図に記された、迷いの森の入り口。その光景を、強くイメージする。
体が光に包まれ、視界が白に染まる。
次の瞬間、俺は薄暗い森の入り口に立っていた。足元には湿った腐葉土。鼻をつくのは、濃密な生命の匂いと、そして、微かな腐敗臭。
森は、不気味なほどに静まり返っていた。鳥の声も、虫の音も聞こえない。ただ、風が木々の葉を揺らす音だけが、ざわざわと響いている。
その静寂を破るように、森の奥から、何かの咆哮が聞こえてきた。それは、苦痛と怒りが入り混じったような、耳障りな叫び声だった。
そして、それに応えるかのように、甲高い女性の悲鳴が、すぐ近くで響き渡った。
「きゃあああああっ!」
俺は悲鳴がした方向へと、視線を鋭く向けた。
どうやら、退屈する暇はなさそうだ。
俺はミスリルの剣の柄を握りしめ、音のした方角へと、疾風のように駆け出した。
31
あなたにおすすめの小説
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
職業・遊び人となったら追放されたけれど、追放先で覚醒し無双しちゃいました!
よっしぃ
ファンタジー
この物語は、通常1つの職業を選定する所を、一つ目で遊び人を選定してしまい何とか別の職業を、と思い3つとも遊び人を選定してしまったデルクが、成長して無双する話。
10歳を過ぎると皆教会へ赴き、自身の職業を選定してもらうが、デルク・コーネインはここでまさかの遊び人になってしまう。最高3つの職業を選べるが、その分成長速度が遅くなるも、2つ目を選定。
ここでも前代未聞の遊び人。止められるも3度目の正直で挑むも結果は遊び人。
同年代の連中は皆良い職業を選定してもらい、どんどん成長していく。
皆に馬鹿にされ、蔑まれ、馬鹿にされ、それでも何とかレベル上げを行うデルク。
こんな中2年ほど経って、12歳になった頃、1歳年下の11歳の1人の少女セシル・ヴァウテルスと出会う。凄い職業を得たが、成長が遅すぎると見捨てられた彼女。そんな2人がダンジョンで出会い、脱出不可能といわれているダンジョン下層からの脱出を、2人で成長していく事で不可能を可能にしていく。
そんな中2人を馬鹿にし、死地に追い込んだ同年代の連中や年上の冒険者は、中層への攻略を急ぐあまり、成長速度の遅い上位職を得たデルクの幼馴染の2人をダンジョンの大穴に突き落とし排除してしまう。
しかし奇跡的にもデルクはこの2人の命を救う事ができ、セシルを含めた4人で辛うじてダンジョンを脱出。
その後自分達をこんな所に追い込んだ連中と対峙する事になるが、ダンジョン下層で成長した4人にかなう冒険者はおらず、自らの愚かな行為に自滅してしまう。
そして、成長した遊び人の職業、実は成長すればどんな職業へもジョブチェンジできる最高の職業でした!
更に未だかつて同じ職業を3つ引いた人物がいなかったために、その結果がどうなるかわかっていなかった事もあり、その結果がとんでもない事になる。
これはのちに伝説となる4人を中心とする成長物語。
ダンジョン脱出までは辛抱の連続ですが、その後はざまぁな展開が待っています。
『王都の神童』と呼ばれた俺、職業選定でまさかの【遊び人】三連発で追放される。……が、実は「全職業のスキル」を合算して重ねがけできる唯一のバグ
よっしぃ
ファンタジー
王都で「神童」の名をほしいままにしていた少年、ディラン・アークライト(17歳)。
剣を握れば騎士団長を唸らせ、魔法を学べば賢者を凌駕する。誰もが彼を「次代の勇者」と信じて疑わなかった。
しかし、運命の職業選定で彼が得たのは――【遊び人】。
それも、三つの職業スロットすべてが【遊び人】で埋まるという、前代未聞の怪現象だった。
「期待外れだ」
「国の恥晒しめ」
掌を返した周囲によって、ディランは着の身着のままで街を追放される。 だが、かつて神童と呼ばれた彼の「分析力」は死んでいなかった。
『……Lv1なのに、ステータスが異常に高い? それに経験値が分散せず、すべて加算されている……?』
彼だけが気づいた真実。
それは【遊び人】という名に偽装された、この世界の管理者権限(Free-Hander)であり、全職業のスキルを制限なく使用・強化できるバグ技(デバッグモード)への入り口だったのだ。
これは、理不尽に捨てられた元・神童が、その頭脳とバグ能力で世界を「攻略」し、同じく不遇な扱いを受けていた美少女騎士(中身は脳筋)と共に、誰よりも自由に成り上がる物語。
【著者プロフィール】アルファポリスより『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』を出版、オリコンライトノベル部門18位を記録。本作は2月に2巻刊行予定。
才能に打ち砕かれた日から、僕の最強は始まった
雷覇
ファンタジー
ワノクニ、蒼神流・蒼月道場。
天城蒼真は幼き頃から剣を学び、努力を重ねてきた。
だがある日、異世界から来た「勇者」瀬名隼人との出会いが、すべてを変える。
鍛錬も経験もない隼人は、生まれながらの天才。
一目見ただけで蒼真と幼馴染の朱音の剣筋を見切り、打ち破った。
朱音は琴音の命で、隼人の旅に同行することを決意する。
悔しさを抱えた蒼真は、道場を後にする。
目指すは“修羅の山”――魔族が封印され、誰も生きて戻らぬ死地へと旅立つ。
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
「雑草係」と追放された俺、スキル『草むしり』でドラゴンも魔王も引っこ抜く~極めた園芸スキルは、世界樹すら苗木扱いする神の力でした~
eringi
ファンタジー
「たかが雑草を抜くだけのスキルなんて、勇者パーティには不要だ!」
王立アカデミーを首席で卒業したものの、発現したスキルが『草むしり』だった少年・ノエル。
彼は幼馴染の勇者に見下され、パーティから追放されてしまう。
失意のノエルは、人里離れた「魔の森」で静かに暮らすことを決意する。
しかし彼は知らなかった。彼のスキル『草むしり』は、対象を「不要な雑草」と認識すれば、たとえドラゴンであろうと古代兵器であろうと、根こそぎ引っこ抜いて消滅させる即死チートだったのだ。
「あれ? この森の雑草、ずいぶん頑丈だな(ドラゴンを引っこ抜きながら)」
ノエルが庭の手入れをするだけで、Sランク魔物が次々と「除草」され、やがて森は伝説の聖域へと生まれ変わっていく。
その実力に惹かれ、森の精霊(美女)や、亡国の女騎士、魔王の娘までもが彼の「庭」に集まり、いつしかハーレム状態に。
一方、ノエルを追放した勇者たちは、ダンジョンの茨や毒草の処理ができずに進行不能となり、さらにはノエルが密かに「除草」していた強力な魔物たちに囲まれ、絶望の淵に立たされていた。
「ノエル! 戻ってきてくれ!」
「いや、いま家庭菜園が忙しいんで」
これは、ただ庭いじりをしているだけの少年が、無自覚に世界最強に至る物語。
『ゴミ掃除』が役立たずと追放されたが、実は『存在抹消』級のチートだった。勇者一行がゴミで溺れているが、俺は辺境で美少女と温泉宿を経営中なので
eringi
ファンタジー
「悪いが、お前のスキル『ゴミ掃除』は魔王討伐の役には立たない。クビだ」
勇者パーティの雑用係だったアレクは、戦闘の役に立たないという理由で、ダンジョンの最深部手前で追放されてしまう。
しかし、勇者たちは気づいていなかった。
彼らの装備が常に新品同様だったのも、野営地が快適だったのも、襲い来る高レベルモンスターの死体が跡形もなく消えていたのも、すべてアレクが『掃除』していたからだということに。
アレクのスキルは単なる掃除ではない。対象を空間ごと削り取る『存在抹消』レベルの規格外チートだったのだ。
一人になったアレクは、気ままに生こうと辺境の廃村にたどり着く。
そこでボロボロになっていた伝説のフェンリル(美少女化)を『洗浄』して懐かれたり、呪われたエルフの姫君を『シミ抜き』して救ったりしているうちに、いつの間にかそこは世界最高峰の温泉宿になっていて……?
一方、アレクを失った勇者パーティは、武器は錆びつき、悪臭にまみれ、雑魚モンスターの処理すら追いつかず破滅の一途をたどっていた。
「今さら戻ってきてくれと言われても、俺はお客さん(美少女)の背中を流すのに忙しいんで」
これは、掃除屋の少年が無自覚に最強の座に君臨し、幸せなスローライフを送る物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる