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第86話:ブレス耐性、そして突破
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次に目覚めた時、俺は奈落の城の入り口、アランと戦った場所に立っていた。全身を襲うのは痛みではない。ただ、自分が存在していたという感覚そのものが希薄になるような奇妙な喪失感だった。
「カイル!」
仲間たちが安堵の表情で駆け寄ってくる。
「……無事だったのね! よかった……!」
「大将! あのトカゲ野郎のブレス、とんでもねえ威力だったぜ!」
エリナは涙ぐみ、ヴォルフは興奮気味に叫ぶ。
シルフィリアは青ざめた顔で、しかし冷静に分析していた。
「……あれは純粋な熱エネルギーの塊よ。属性などという生易しいものじゃない。物理法則そのものを捻じ曲げるような神の領域の力……。あなたの属性耐性も意味をなさないかもしれないわ」
彼女の言う通りだった。エンシェントキマイラのブレスとは次元が違う。あれを克服するには、これまで以上の覚悟が必要になるだろう。
俺は仲間たちへと向き直った。
「……ここからは俺一人の戦いだ。お前たちは絶対に前に出るな」
「何を言ってるの!」「無茶だ、大将!」
シルフィリアとヴォルフが同時に反論する。
「一人でどうにかできる相手じゃないわ!」
「仲間だろ! 俺たちにも戦わせろ!」
「……そうだよ、カイル君! 私たちの力を信じて!」
エリナも強い眼差しで俺に訴えかける。
彼らの気持ちは痛いほど分かった。だが、バハムートのブレスの前では彼らは一瞬で塵と化す。死に戻りができる俺でなければ、あの攻撃のデータを得ることすらできない。
「信じている。信じているからこそ、頼むんだ」
俺は三人の顔を一人一人順番に見つめた。
「俺が必ず道を作る。お前たちはその時が来るまで、ただ待っていてくれ。それがお前たちの最も重要な役割だ」
俺の真剣な眼差しに三人は言葉を失った。そして、やがてそれぞれの覚悟を決めたように、静かに、しかし力強く頷いた。
俺は仲間たちの信頼を背中に感じながら、再び一人でバハムートが待つ広間へと足を踏み出した。
二度目の対峙。
バハムートは玉座の上から、再び現れた俺を少しだけ興味深そうに見下ろしていた。
「ほう。我がブレスを受けて、なお蘇るか。面白い余興だ」
俺は何も答えなかった。
ただ、インフィニティを構え、その切っ先を竜の王へと向ける。
再び純白のブレスが放たれる。
俺はそれを避けることなく、その身に受けた。
二度目の『消滅』。
復活。幻の喪失感が精神を削る。
三度目。四度目。十度目。
俺はただひたすらに蒸発し続けた。
それは痛みさえ感じない、あまりにも無機質で残酷な死の繰り返しだった。
仲間たちは広間の入り口で、俺が何度も消滅しそして蘇る姿を、ただ黙って見守っていた。彼らがどれほどの思いでその光景に耐えているのか。俺には痛いほど分かった。
だからこそ、俺は心を折るわけにはいかなかった。
死の回数が三十回を超えた頃。
俺の中に変化が訪れた。
ブレスを受けても即座に消滅しなくなったのだ。
ほんのコンマ数秒。俺の体が、あの絶対的な熱エネルギーに耐え始めている。
その一瞬の時間で、俺はブレスの性質を、そのエネルギー構造を魂に刻み込んでいく。
四十回目。
五十回目。
俺はブレスの中で一歩、前に進めるようになった。
全身が灼熱に包まれ、皮膚が気化していく。だが、俺の心は不思議なほどに静かだった。
そして、死の回数がこの城だけで百回に達しようとしていた、その時。
俺は純白のブレスが吹き荒れる、その奔流の中を歩いていた。
「な……に……!?」
バハムートが初めて驚愕の声を上げた。
俺の体はブレスに焼かれることなく、その表面をまるで陽炎のような薄い光の膜が覆っていた。それは俺の体がこの超高温の熱エネルギーに完全に適応し、それを無効化する『絶対熱量耐性』とも言うべき新たな力を獲得した証だった。
俺のミスリルレザーアーマーはとっくに蒸発して消え失せている。インフィニティの剣さえも、その刀身の半分が溶け落ちていた。
だが、俺は止まらない。
燃え盛る炎の中を歩く神話の死神のように。
俺はゆっくりと、しかし確かな足取りでバハムートの目の前までたどり着いた。
「……信じられん。人間が我がブレスを……無効化しただと……?」
竜の王は自らの常識を超えた現象を前に、明らかに動揺していた。
「お前の最大の武器は、もう俺には通用しない」
俺は灼熱の空気の中で静かに告げた。
そして半分溶けたインフィエィニティを振りかぶる。
バハムートは本能的な恐怖に駆られ、その巨大な爪を振り下ろしてきた。
だが、ブレスに耐えるために極限まで高められた俺の耐久力と百回の死で蓄積されたステータスの前では、その物理攻撃さえも脅威ではなかった。
俺は爪を紙一重でかわし、その巨大な前脚を駆け上がった。
そして竜の弱点。
逆さに生えた首元の一枚の鱗。
そこに俺は、溶け落ちたインフィニティを渾身の力で突き立てた。
「おおおおおおおおおおおおっ!」
グシャリ、という生々しい感触。
剣は硬い鱗を貫き、その下の肉を、そして心臓へと続く動脈を深々と断ち切った。
「ギ……シャアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」
バハムートはこれまで聞いたこともない、天地を揺るがすほどの断末魔の絶叫を上げた。
その巨大な体から、まるで滝のようにマグマのような血液が噴き出す。
俺はその返り血を浴びながら、竜の体から飛び降りた。
竜将軍バハムートの巨体は数秒間、苦しそうに痙攣していたが、やがてその瞳から光が失われ、地響きを立てて力なく崩れ落ちた。
四天王最強、竜将軍バハムート。
その完全なる沈黙。
広間には溶岩が流れる音だけが虚しく響いていた。
俺は荒い息をつきながら、仲間たちが待つ入り口の方へと振り返った。
三人はただ呆然と、その光景を見つめていた。
そしてやがて我に返ったように、俺の元へと駆け寄ってきた。
「カイル!」
エリナが泣きながら俺の胸に飛び込んでくる。
シルフィリアとヴォルフもまた、言葉にならないといった表情で俺の肩を強く叩いた。
俺たちはまたしても不可能を可能にした。
俺の百回の死と。
仲間たちの揺るぎない信頼が。
四天王最強の竜を打ち破ったのだ。
だが、感傷に浸っている暇はなかった。
バハムートの亡骸が突如黒い炎に包まれ、塵となって消えていく。
そしてその体が消え去った後、広間の奥に新たな道が、まるで俺たちを誘うかのようにその姿を現した。
魔王城、第二階層。
俺たちの戦いはまだ終わらない。
「カイル!」
仲間たちが安堵の表情で駆け寄ってくる。
「……無事だったのね! よかった……!」
「大将! あのトカゲ野郎のブレス、とんでもねえ威力だったぜ!」
エリナは涙ぐみ、ヴォルフは興奮気味に叫ぶ。
シルフィリアは青ざめた顔で、しかし冷静に分析していた。
「……あれは純粋な熱エネルギーの塊よ。属性などという生易しいものじゃない。物理法則そのものを捻じ曲げるような神の領域の力……。あなたの属性耐性も意味をなさないかもしれないわ」
彼女の言う通りだった。エンシェントキマイラのブレスとは次元が違う。あれを克服するには、これまで以上の覚悟が必要になるだろう。
俺は仲間たちへと向き直った。
「……ここからは俺一人の戦いだ。お前たちは絶対に前に出るな」
「何を言ってるの!」「無茶だ、大将!」
シルフィリアとヴォルフが同時に反論する。
「一人でどうにかできる相手じゃないわ!」
「仲間だろ! 俺たちにも戦わせろ!」
「……そうだよ、カイル君! 私たちの力を信じて!」
エリナも強い眼差しで俺に訴えかける。
彼らの気持ちは痛いほど分かった。だが、バハムートのブレスの前では彼らは一瞬で塵と化す。死に戻りができる俺でなければ、あの攻撃のデータを得ることすらできない。
「信じている。信じているからこそ、頼むんだ」
俺は三人の顔を一人一人順番に見つめた。
「俺が必ず道を作る。お前たちはその時が来るまで、ただ待っていてくれ。それがお前たちの最も重要な役割だ」
俺の真剣な眼差しに三人は言葉を失った。そして、やがてそれぞれの覚悟を決めたように、静かに、しかし力強く頷いた。
俺は仲間たちの信頼を背中に感じながら、再び一人でバハムートが待つ広間へと足を踏み出した。
二度目の対峙。
バハムートは玉座の上から、再び現れた俺を少しだけ興味深そうに見下ろしていた。
「ほう。我がブレスを受けて、なお蘇るか。面白い余興だ」
俺は何も答えなかった。
ただ、インフィニティを構え、その切っ先を竜の王へと向ける。
再び純白のブレスが放たれる。
俺はそれを避けることなく、その身に受けた。
二度目の『消滅』。
復活。幻の喪失感が精神を削る。
三度目。四度目。十度目。
俺はただひたすらに蒸発し続けた。
それは痛みさえ感じない、あまりにも無機質で残酷な死の繰り返しだった。
仲間たちは広間の入り口で、俺が何度も消滅しそして蘇る姿を、ただ黙って見守っていた。彼らがどれほどの思いでその光景に耐えているのか。俺には痛いほど分かった。
だからこそ、俺は心を折るわけにはいかなかった。
死の回数が三十回を超えた頃。
俺の中に変化が訪れた。
ブレスを受けても即座に消滅しなくなったのだ。
ほんのコンマ数秒。俺の体が、あの絶対的な熱エネルギーに耐え始めている。
その一瞬の時間で、俺はブレスの性質を、そのエネルギー構造を魂に刻み込んでいく。
四十回目。
五十回目。
俺はブレスの中で一歩、前に進めるようになった。
全身が灼熱に包まれ、皮膚が気化していく。だが、俺の心は不思議なほどに静かだった。
そして、死の回数がこの城だけで百回に達しようとしていた、その時。
俺は純白のブレスが吹き荒れる、その奔流の中を歩いていた。
「な……に……!?」
バハムートが初めて驚愕の声を上げた。
俺の体はブレスに焼かれることなく、その表面をまるで陽炎のような薄い光の膜が覆っていた。それは俺の体がこの超高温の熱エネルギーに完全に適応し、それを無効化する『絶対熱量耐性』とも言うべき新たな力を獲得した証だった。
俺のミスリルレザーアーマーはとっくに蒸発して消え失せている。インフィニティの剣さえも、その刀身の半分が溶け落ちていた。
だが、俺は止まらない。
燃え盛る炎の中を歩く神話の死神のように。
俺はゆっくりと、しかし確かな足取りでバハムートの目の前までたどり着いた。
「……信じられん。人間が我がブレスを……無効化しただと……?」
竜の王は自らの常識を超えた現象を前に、明らかに動揺していた。
「お前の最大の武器は、もう俺には通用しない」
俺は灼熱の空気の中で静かに告げた。
そして半分溶けたインフィエィニティを振りかぶる。
バハムートは本能的な恐怖に駆られ、その巨大な爪を振り下ろしてきた。
だが、ブレスに耐えるために極限まで高められた俺の耐久力と百回の死で蓄積されたステータスの前では、その物理攻撃さえも脅威ではなかった。
俺は爪を紙一重でかわし、その巨大な前脚を駆け上がった。
そして竜の弱点。
逆さに生えた首元の一枚の鱗。
そこに俺は、溶け落ちたインフィニティを渾身の力で突き立てた。
「おおおおおおおおおおおおっ!」
グシャリ、という生々しい感触。
剣は硬い鱗を貫き、その下の肉を、そして心臓へと続く動脈を深々と断ち切った。
「ギ……シャアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」
バハムートはこれまで聞いたこともない、天地を揺るがすほどの断末魔の絶叫を上げた。
その巨大な体から、まるで滝のようにマグマのような血液が噴き出す。
俺はその返り血を浴びながら、竜の体から飛び降りた。
竜将軍バハムートの巨体は数秒間、苦しそうに痙攣していたが、やがてその瞳から光が失われ、地響きを立てて力なく崩れ落ちた。
四天王最強、竜将軍バハムート。
その完全なる沈黙。
広間には溶岩が流れる音だけが虚しく響いていた。
俺は荒い息をつきながら、仲間たちが待つ入り口の方へと振り返った。
三人はただ呆然と、その光景を見つめていた。
そしてやがて我に返ったように、俺の元へと駆け寄ってきた。
「カイル!」
エリナが泣きながら俺の胸に飛び込んでくる。
シルフィリアとヴォルフもまた、言葉にならないといった表情で俺の肩を強く叩いた。
俺たちはまたしても不可能を可能にした。
俺の百回の死と。
仲間たちの揺るぎない信頼が。
四天王最強の竜を打ち破ったのだ。
だが、感傷に浸っている暇はなかった。
バハムートの亡骸が突如黒い炎に包まれ、塵となって消えていく。
そしてその体が消え去った後、広間の奥に新たな道が、まるで俺たちを誘うかのようにその姿を現した。
魔王城、第二階層。
俺たちの戦いはまだ終わらない。
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