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第29話:共同戦線
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平原の主、ロック・トータスが倒れた後の静寂は、長くは続かなかった。
最初に我に返った獣人族の戦士たちが、天に向かって勝利の雄叫びを上げたのだ。
「「「ウオオオオオオオォォォ!」」」
その声は、もはや俺たちへの敵意ではなく、強大な敵を打ち破ったことへの純粋な歓喜と、目の前の信じがたい偉業を成し遂げた俺への、畏敬の念に満ちていた。
彼らは、俺と、俺が作り出した異形の兵器『パイルバンカー』の周りに集まると、まるで伝説の英雄を称えるかのように、その石斧や槍の柄で、地面を力強く打ち鳴らした。
ドッ、ドッ、ドッ、ドッ……。
それは、彼らなりの、最大限の賛辞だった。
リーダー格の白銀の狼獣人――名をガロウというらしい――は、膝をついたまま、深く頭を垂れていた。
「アッシュ殿。先ほどの無礼、どうか許してほしい。我らは、本当の『力』というものを、何も分かっていなかった」
その声には、一片の驕りもなかった。
俺は、まだ興奮で震える腕を抑えながら、ゆっくりと息を整えた。
「顔を上げろ、ガロウ。俺たちは、試練に打ち勝った。それだけだ」
俺がそう言うと、彼はゆっくりと立ち上がった。そして、俺に向かって、その屈強な右腕を差し出してきた。それは、彼らの流儀における、対等な仲間と認めた相手と交わす、誓いの握手だった。
俺も、その大きく、節くれだった手を、力強く握り返した。
「ようこそ、平原の主よ」
「主は、もうあんただ」
俺たちは、互いの目を見て、不敵に笑い合った。
こうして、人間と獣人という、決して交わることのなかったであろう二つの種族の間に、最初の絆が結ばれた。
だが、俺たちの戦いは、まだ終わっていなかった。
俺は、倒れたロック・トータスの巨体を見上げた。その亡骸は、もはや脅威ではない。だが、それは同時に、途方もない価値を持つ『資源』でもあった。
「ガロウ。この亀、どうするつもりだ?」
俺の問いに、ガロウは少し意外そうな顔をした。
「どうする、とは? こいつの肉は硬すぎて食えん。甲羅は、我らの武器では加工できん。せいぜい、牙や爪を剥いで、勝利の証として飾るくらいしか……」
「もったいない」
俺は、きっぱりと言い切った。
「その甲羅は、ドワーヴン・スチールに匹敵する、最高の建材になる。肉は、特殊な方法で調理すれば、極上の保存食になる。そして、その体内にあるであろう魔石は、俺たちの新しい動力源になるかもしれない」
俺の言葉に、ガロウをはじめとする獣人たちは、目を丸くした。彼らにとって、この魔獣はただの『脅威』であり、『勝利の証』でしかなかった。それを、余すことなく『資源』として活用するという発想が、彼らにはなかったのだ。
「だが、どうやってこんなデカブツを解体するんだ? それに、どこへ運ぶというんだ?」
ガロウのもっともな疑問に、俺は不敵に笑って見せた。
「そのための『仲間』がいる」
俺は、再びシルヴィアに合図を送り、エルフの魔法が込められた木の葉で、二つの場所へ同時に連絡を取らせた。
一つは、東の賢者の森。賢者エリスへ。
もう一つは、西のグレイロック鉱山。棟梁ガンツへ。
俺が送ったメッセージは、ごく短いものだった。
『大物が獲れた。解体と運搬のため、援軍を求む。これは、アヴァロン初の、全部族共同作戦になる』
メッセージを送ってから、わずか一日後のことだった。
東と西、二つの方向から、地響きを立てて、二つの集団が平原に姿を現した。
東から来たのは、エリスに率いられたエルフの部隊だった。彼らは、森の巨木を魔法で加工して作った、巨大な橇を引いている。その顔には、まだ少し人間への警戒心が残っていたが、賢者エリスの隣に立つ俺の姿を見て、静かにその敵意を収めていた。
西から来たのは、ガンツに率いられたドワーフの精鋭部隊だった。彼らは、完成したばかりの魔導鉄道の試作車両に、巨大なクレーンや、岩盤を砕くための削岩機といった、大型の解体機材を積んでやってきた。その顔は、未知の獲物を前にした職人の、好奇心と興奮に満ちていた。
そして、その中央には、俺たち人間と、獣人族がいる。
人間、エルフ、ドワーフ、獣人。
本来なら、決して同じ場所に立つことのない、四つの種族。
その代表が今、この大平原で、初めて顔を合わせたのだ。
その光景は、壮観だった。そして、どこか滑稽でもあった。互いに言葉も通じず、文化も違う彼らは、どう接していいか分からず、ただ遠巻きに互いを観察している。
その緊張を破ったのは、ガンツの豪快な笑い声だった。
「がっはっは! こいつはすげえ! 本当に、亀の化け物を仕留めやがったのか、アッシュ殿!」
彼は、ロック・トータスの亡骸を見ると、その巨大さに目を輝かせた。
「この甲羅、見ろ! なんて硬度だ! こいつを加工できるなんて、職人冥利に尽きるぜ!」
一方、エリスは、静かにその亡骸に近づくと、その手にそっと触れた。
「……可哀想に。これほどの時を生きてきた、森の古き隣人。ですが、その命、我々が未来のために、ありがたく使わせていただきましょう」
彼女は、静かに祈りを捧げた。
そして、ガロウは、そんな彼らの様子を、腕を組んで、興味深そうに眺めている。
「……変な奴らだ」
俺は、各種族のリーダーの前に立った。
「聞け! 今から、このロック・トータスの解体作業を開始する! これは、ただの作業ではない。我々が、一つの旗の下に集う、最初の共同戦線だ!」
俺は、各種族に、それぞれの役割を明確に指示した。
「ドワーフは、その技術力で、甲羅と骨格の解体を担当しろ! 削岩機を使い、甲羅を規格化されたブロックに切り出すんだ!」
「おう、任せとけ!」
「エルフは、その魔法で、肉と内臓の処理を! 腐敗を防ぐための保存魔法をかけ、薬効のある部位を正確に見分けろ!」
「……承知しました」
「獣人は、その腕力と機動力で、解体された資材の運搬と、周囲の警戒を! 他の魔物が、この血の匂いに釣られて寄ってくる可能性がある!」
「フン、面白い。やってやろう」
「そして、シルヴィアと俺は、全体の指揮と、魔石の摘出を行う!」
俺の号令一下、各種族は、最初は戸惑いながらも、それぞれの持ち場へと散っていった。
そして、前代未聞の、多種族による共同作業が始まった。
ドワーフの削岩機が、甲高い音を立てて、亀の甲羅に切れ込みを入れていく。
エルフの魔法が、翠色の光となって、巨大な肉塊を包み込み、その鮮度を保つ。
獣人たちが、切り出された甲羅のブロックを、その怪力で軽々とエルフの橇へと運び込んでいく。
シルヴィアは、的確な指示で、作業の遅れている箇所へと人員を再配置し、俺は、心臓部である魔石の位置を特定するため、亀の体内に潜り込んでいた。
最初は、ぎこちなかった連携も、作業を進めるうちに、驚くほどスムーズになっていった。
互いの能力を認め、自分の役割を理解し、そして、一つの目的のために、力を合わせる。
そこには、もはや種族の壁はなかった。
あるのは、ただ、『アヴァロン』という、まだ見ぬ国を創り上げる、仲間たちの姿だけだった。
三日三晩、作業は続いた。
そして、ついに、小山ほどの大きさだったロック・トータスは、完全に解体され、その全てが、貴重な資源として分類された。
作業が終わった夜、俺たちは、巨大な焚き火を囲んでいた。
ドワーフが持ってきたエール酒が振る舞われ、エルフが奏でる竪琴の音色が、平原の夜に響き渡る。獣人たちは、自分たちの獲物である巨大な野牛を丸焼きにし、それを皆に分け与えていた。
その輪の中心で、ガンツとガロウが、互いの肩を組んで、大声で笑い合っている。
「がっはっは! お前さんの腕っぷし、気に入ったぜ!」
「フン、お前さんの作る酒も、悪くはない」
エリスとシルヴィアも、穏やかな表情で、その光景を眺めていた。
それは、俺が夢にまで見た、理想の光景だった。
種族も、生まれも関係ない。ただ、互いを認め合い、笑い合う。
そんな仲間たちの姿が、そこにはあった。
この共同戦線は、ただ魔獣を解体しただけではない。俺たちの心の中にあった、見えない壁をも、打ち砕いてくれたのだ。
アヴァロン建国という、途方もない夢が、今、確かな現実となって、この平原に根を下ろした瞬間だった。
最初に我に返った獣人族の戦士たちが、天に向かって勝利の雄叫びを上げたのだ。
「「「ウオオオオオオオォォォ!」」」
その声は、もはや俺たちへの敵意ではなく、強大な敵を打ち破ったことへの純粋な歓喜と、目の前の信じがたい偉業を成し遂げた俺への、畏敬の念に満ちていた。
彼らは、俺と、俺が作り出した異形の兵器『パイルバンカー』の周りに集まると、まるで伝説の英雄を称えるかのように、その石斧や槍の柄で、地面を力強く打ち鳴らした。
ドッ、ドッ、ドッ、ドッ……。
それは、彼らなりの、最大限の賛辞だった。
リーダー格の白銀の狼獣人――名をガロウというらしい――は、膝をついたまま、深く頭を垂れていた。
「アッシュ殿。先ほどの無礼、どうか許してほしい。我らは、本当の『力』というものを、何も分かっていなかった」
その声には、一片の驕りもなかった。
俺は、まだ興奮で震える腕を抑えながら、ゆっくりと息を整えた。
「顔を上げろ、ガロウ。俺たちは、試練に打ち勝った。それだけだ」
俺がそう言うと、彼はゆっくりと立ち上がった。そして、俺に向かって、その屈強な右腕を差し出してきた。それは、彼らの流儀における、対等な仲間と認めた相手と交わす、誓いの握手だった。
俺も、その大きく、節くれだった手を、力強く握り返した。
「ようこそ、平原の主よ」
「主は、もうあんただ」
俺たちは、互いの目を見て、不敵に笑い合った。
こうして、人間と獣人という、決して交わることのなかったであろう二つの種族の間に、最初の絆が結ばれた。
だが、俺たちの戦いは、まだ終わっていなかった。
俺は、倒れたロック・トータスの巨体を見上げた。その亡骸は、もはや脅威ではない。だが、それは同時に、途方もない価値を持つ『資源』でもあった。
「ガロウ。この亀、どうするつもりだ?」
俺の問いに、ガロウは少し意外そうな顔をした。
「どうする、とは? こいつの肉は硬すぎて食えん。甲羅は、我らの武器では加工できん。せいぜい、牙や爪を剥いで、勝利の証として飾るくらいしか……」
「もったいない」
俺は、きっぱりと言い切った。
「その甲羅は、ドワーヴン・スチールに匹敵する、最高の建材になる。肉は、特殊な方法で調理すれば、極上の保存食になる。そして、その体内にあるであろう魔石は、俺たちの新しい動力源になるかもしれない」
俺の言葉に、ガロウをはじめとする獣人たちは、目を丸くした。彼らにとって、この魔獣はただの『脅威』であり、『勝利の証』でしかなかった。それを、余すことなく『資源』として活用するという発想が、彼らにはなかったのだ。
「だが、どうやってこんなデカブツを解体するんだ? それに、どこへ運ぶというんだ?」
ガロウのもっともな疑問に、俺は不敵に笑って見せた。
「そのための『仲間』がいる」
俺は、再びシルヴィアに合図を送り、エルフの魔法が込められた木の葉で、二つの場所へ同時に連絡を取らせた。
一つは、東の賢者の森。賢者エリスへ。
もう一つは、西のグレイロック鉱山。棟梁ガンツへ。
俺が送ったメッセージは、ごく短いものだった。
『大物が獲れた。解体と運搬のため、援軍を求む。これは、アヴァロン初の、全部族共同作戦になる』
メッセージを送ってから、わずか一日後のことだった。
東と西、二つの方向から、地響きを立てて、二つの集団が平原に姿を現した。
東から来たのは、エリスに率いられたエルフの部隊だった。彼らは、森の巨木を魔法で加工して作った、巨大な橇を引いている。その顔には、まだ少し人間への警戒心が残っていたが、賢者エリスの隣に立つ俺の姿を見て、静かにその敵意を収めていた。
西から来たのは、ガンツに率いられたドワーフの精鋭部隊だった。彼らは、完成したばかりの魔導鉄道の試作車両に、巨大なクレーンや、岩盤を砕くための削岩機といった、大型の解体機材を積んでやってきた。その顔は、未知の獲物を前にした職人の、好奇心と興奮に満ちていた。
そして、その中央には、俺たち人間と、獣人族がいる。
人間、エルフ、ドワーフ、獣人。
本来なら、決して同じ場所に立つことのない、四つの種族。
その代表が今、この大平原で、初めて顔を合わせたのだ。
その光景は、壮観だった。そして、どこか滑稽でもあった。互いに言葉も通じず、文化も違う彼らは、どう接していいか分からず、ただ遠巻きに互いを観察している。
その緊張を破ったのは、ガンツの豪快な笑い声だった。
「がっはっは! こいつはすげえ! 本当に、亀の化け物を仕留めやがったのか、アッシュ殿!」
彼は、ロック・トータスの亡骸を見ると、その巨大さに目を輝かせた。
「この甲羅、見ろ! なんて硬度だ! こいつを加工できるなんて、職人冥利に尽きるぜ!」
一方、エリスは、静かにその亡骸に近づくと、その手にそっと触れた。
「……可哀想に。これほどの時を生きてきた、森の古き隣人。ですが、その命、我々が未来のために、ありがたく使わせていただきましょう」
彼女は、静かに祈りを捧げた。
そして、ガロウは、そんな彼らの様子を、腕を組んで、興味深そうに眺めている。
「……変な奴らだ」
俺は、各種族のリーダーの前に立った。
「聞け! 今から、このロック・トータスの解体作業を開始する! これは、ただの作業ではない。我々が、一つの旗の下に集う、最初の共同戦線だ!」
俺は、各種族に、それぞれの役割を明確に指示した。
「ドワーフは、その技術力で、甲羅と骨格の解体を担当しろ! 削岩機を使い、甲羅を規格化されたブロックに切り出すんだ!」
「おう、任せとけ!」
「エルフは、その魔法で、肉と内臓の処理を! 腐敗を防ぐための保存魔法をかけ、薬効のある部位を正確に見分けろ!」
「……承知しました」
「獣人は、その腕力と機動力で、解体された資材の運搬と、周囲の警戒を! 他の魔物が、この血の匂いに釣られて寄ってくる可能性がある!」
「フン、面白い。やってやろう」
「そして、シルヴィアと俺は、全体の指揮と、魔石の摘出を行う!」
俺の号令一下、各種族は、最初は戸惑いながらも、それぞれの持ち場へと散っていった。
そして、前代未聞の、多種族による共同作業が始まった。
ドワーフの削岩機が、甲高い音を立てて、亀の甲羅に切れ込みを入れていく。
エルフの魔法が、翠色の光となって、巨大な肉塊を包み込み、その鮮度を保つ。
獣人たちが、切り出された甲羅のブロックを、その怪力で軽々とエルフの橇へと運び込んでいく。
シルヴィアは、的確な指示で、作業の遅れている箇所へと人員を再配置し、俺は、心臓部である魔石の位置を特定するため、亀の体内に潜り込んでいた。
最初は、ぎこちなかった連携も、作業を進めるうちに、驚くほどスムーズになっていった。
互いの能力を認め、自分の役割を理解し、そして、一つの目的のために、力を合わせる。
そこには、もはや種族の壁はなかった。
あるのは、ただ、『アヴァロン』という、まだ見ぬ国を創り上げる、仲間たちの姿だけだった。
三日三晩、作業は続いた。
そして、ついに、小山ほどの大きさだったロック・トータスは、完全に解体され、その全てが、貴重な資源として分類された。
作業が終わった夜、俺たちは、巨大な焚き火を囲んでいた。
ドワーフが持ってきたエール酒が振る舞われ、エルフが奏でる竪琴の音色が、平原の夜に響き渡る。獣人たちは、自分たちの獲物である巨大な野牛を丸焼きにし、それを皆に分け与えていた。
その輪の中心で、ガンツとガロウが、互いの肩を組んで、大声で笑い合っている。
「がっはっは! お前さんの腕っぷし、気に入ったぜ!」
「フン、お前さんの作る酒も、悪くはない」
エリスとシルヴィアも、穏やかな表情で、その光景を眺めていた。
それは、俺が夢にまで見た、理想の光景だった。
種族も、生まれも関係ない。ただ、互いを認め合い、笑い合う。
そんな仲間たちの姿が、そこにはあった。
この共同戦線は、ただ魔獣を解体しただけではない。俺たちの心の中にあった、見えない壁をも、打ち砕いてくれたのだ。
アヴァロン建国という、途方もない夢が、今、確かな現実となって、この平原に根を下ろした瞬間だった。
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