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第21話 砕かれたプライドと新たな火種
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中庭に立ち込めるのは、勝者と敗者を残酷なまでに分かつ、重い沈黙だった。
糸が切れた人形のように崩れ落ちたアレクサンダー。その瞳からは光が消え、もはや俺の姿すら映していないようだった。彼のプライドは、聖剣技の奥義がただの小石一つでかき消されたあの瞬間に、修復不可能なほど完全に砕け散ったのだ。
「……見事なものだな」
その沈黙を破ったのは、白銀の鎧を纏った女性騎士――アークライト王国騎士団長、ベアトリクス・フォン・ヴァレンシュタインだった。彼女は、俺の戦いぶりを冷静に、そして値踏みするように見つめている。その背後に控える騎士たちは、誰もが緊張した面持ちで俺たちを遠巻きに囲んでいた。
「勇者アレクサンダー様を、武器も使わずに圧倒するとは。噂以上の実力、いや、噂などでは全く足りぬな。その歳で、よくぞそこまでの技量を磨いた」
ベアトリクスは、俺を賞賛しているようで、その言葉にはどこか人間味のない、駒の性能を評価するような響きがあった。
「その力を、一個人のために使うのは惜しい。我がアークライト王国のために、その剣を、その力を捧げる気はないか。お前ほどの男であれば、騎士団の幹部の席を用意してもいい。富も、名誉も、望むがままに与えよう」
彼女は、それが当然の権利であるかのように、尊大な態度でスカウトの言葉を口にした。
俺は、その言葉に、心の底から冷え切っていくのを感じた。
こいつも、アレクサンダーと同類だ。
俺という人間を見ているのではなく、俺の持つ「力」という機能しか見ていない。都合の良い道具として、自分たちの組織に取り込もうとしているだけだ。
「お断りします」
俺は、間髪入れずに、きっぱりと答えた。
俺の即答に、ベアトリクスの眉がわずかに動く。
「……ほう。理由を聞かせてもらおうか」
「理由は三つ。一つ、俺は誰かに指図されるのが性分に合わない。二つ、俺の力は、俺の大事な仲間たちのためにしか使わないと決めている。そして三つ目――」
俺は、地面に転がるアレクサンダーを一瞥し、そしてベアトリクスを真っ直ぐに見据えた。
「あんたたちのやり方が、気に食わない」
「……何?」
「こいつは、あんたたちが『勇者』として担ぎ上げた男だろう? その勇者が、仲間を平気で切り捨て、私怨で民に剣を向け、挙句の果てに、こんな無様な姿を晒している。あんたたちは、その責任をどう考えているんだ? それを放置しておきながら、今度は俺を駒として使おうとする。そんな腐った組織に、魂を売る気など毛頭ない」
俺の言葉は、王国そのものへの痛烈な批判だった。ベアトリクスの背後にいた騎士たちの顔色が変わる。
ベアトリクスの瞳に、初めて冷たい怒りの色が宿った。
「……口を慎め、小僧。貴様は、王国そのものを侮辱しているのだぞ。それは、死に値する罪だということを、理解しているのか?」
「脅しか? 残念だが、今の俺に、そんなものは通用しない」
俺が言い返すと、彼女の背後から、ルナとフレアが静かに進み出て、俺の両脇を固めた。その無言の圧力は、「この男に手を出すなら、我々が相手になる」という明確な意志表示だった。
ベアトリクスは、ルナとフレアが放つ尋常ならざるオーラを肌で感じ取り、わずかに目を見開いた。彼女は、俺一人が規格外なのではなく、このパーティーそのものが、自分たちの理解を超えた存在であることを、ようやく悟ったようだった。
しばしの睨み合いの後、ベアトリクスは、ふっと息を吐いて剣を収めた。
「……いいだろう。今は、引いてやる。だが、勘違いするな。王国は、貴様のような危険な力を野放しにはしておけん。貴様の動向は、常に我々が監視していると、心に留めておくがいい」
それは、スカウトの失敗を認めた上での、最後の警告だった。
「好きにしろ」
俺がそう言い放つのを最後に、ベアトリクスは騎士団を率いて、その場を去っていった。まるで、嵐が通り過ぎたかのように。
残されたのは、勇者パーティーの残骸だった。
レオンは、複雑な表情で、廃人のようになったアレクサンダーと、圧倒的な力を見せつけた俺を交互に見比べていた。その瞳には、諦めと、そして新たな打算の色が浮かんでいた。彼は、この崩壊したパーティーに見切りをつけ、次なる身の振り方を考え始めているのだろう。
マリアは、目の前の現実を受け入れきれず、ただ茫然と立ち尽くしている。彼女の信じていた「最強の勇者」は、もうどこにもいないのだ。
そして、セシリア。
彼女は、震える足で、俺の方へ一歩踏み出した。
「あ……あの、カイト、さん……」
その声は、消え入りそうなほど小さかった。
「わ、私……。あの時、あなたを、見捨ててしまって……。本当に、ごめんなさ……」
彼女は、今にも泣き崩れそうな顔で、謝罪の言葉を紡ごうとした。
だが、俺は、その言葉を最後まで聞くことはなかった。
俺は彼女に一瞥もくれることなく、背を向けた。
「今さら、謝罪などいらない。お前たちの言葉は、もう俺には届かない」
その無慈悲な一言は、彼女の心を完全に砕くに十分だった。セシリアはその場にへたり込み、嗚咽を漏らし始めた。
同情は、しなかった。
俺が絶望の淵にいた時、彼らは誰も、手を差し伸べてはくれなかったのだから。
「カイト、もう行こうぜ。胸糞悪い奴らの顔、これ以上見てたくねえ」
フレアが、俺の背中を押す。
「そうですね、カイト様。ここはもう、わたくしたちのいるべき場所ではありません」
ルナも、静かに同意した。
俺は、グライフ氏に一言だけ断りを入れると、ルナとフレアと共に、喧騒と混乱が残るパーティー会場を後にした。
俺たちの因縁は、終わった。
だが、代わりに、王国という、より巨大で厄介な存在に目をつけられてしまった。
商業都市ランドールは、もはや安住の地ではないかもしれない。
宿屋への帰り道、夜空を見上げる。月が、やけに冷たく輝いていた。
「カイト様……」
ルナが、心配そうに俺の顔を覗き込む。
俺は彼女に、そして隣を歩くフレアに、安心させるように微笑んでみせた。
「問題ない。これからどうするかは、明日考えよう。とにかく、今日は疲れた。美味いものでも食って、ゆっくり休むぞ」
「おう! 賛成だ!」
フレアが、すぐに元気な声で応える。
俺たちの戦いは、まだ終わらない。
むしろ、これからが本当の始まりなのかもしれない。
勇者への復讐という、小さな目的は終わった。
だが、その先には、「世界の崩壊を止める」という、途方もなく大きな目的が待っている。そして、その行く手には、王国という新たな障害が立ちはだかる。
それでも、俺は不思議と、不安ではなかった。
隣には、誰よりも信頼できる仲間がいる。
それだけで、どんな困難にも立ち向かえる気がした。
俺は、二人の仲間と共に、闇に包まれたランドールの街を、確かな足取りで歩いていった。
糸が切れた人形のように崩れ落ちたアレクサンダー。その瞳からは光が消え、もはや俺の姿すら映していないようだった。彼のプライドは、聖剣技の奥義がただの小石一つでかき消されたあの瞬間に、修復不可能なほど完全に砕け散ったのだ。
「……見事なものだな」
その沈黙を破ったのは、白銀の鎧を纏った女性騎士――アークライト王国騎士団長、ベアトリクス・フォン・ヴァレンシュタインだった。彼女は、俺の戦いぶりを冷静に、そして値踏みするように見つめている。その背後に控える騎士たちは、誰もが緊張した面持ちで俺たちを遠巻きに囲んでいた。
「勇者アレクサンダー様を、武器も使わずに圧倒するとは。噂以上の実力、いや、噂などでは全く足りぬな。その歳で、よくぞそこまでの技量を磨いた」
ベアトリクスは、俺を賞賛しているようで、その言葉にはどこか人間味のない、駒の性能を評価するような響きがあった。
「その力を、一個人のために使うのは惜しい。我がアークライト王国のために、その剣を、その力を捧げる気はないか。お前ほどの男であれば、騎士団の幹部の席を用意してもいい。富も、名誉も、望むがままに与えよう」
彼女は、それが当然の権利であるかのように、尊大な態度でスカウトの言葉を口にした。
俺は、その言葉に、心の底から冷え切っていくのを感じた。
こいつも、アレクサンダーと同類だ。
俺という人間を見ているのではなく、俺の持つ「力」という機能しか見ていない。都合の良い道具として、自分たちの組織に取り込もうとしているだけだ。
「お断りします」
俺は、間髪入れずに、きっぱりと答えた。
俺の即答に、ベアトリクスの眉がわずかに動く。
「……ほう。理由を聞かせてもらおうか」
「理由は三つ。一つ、俺は誰かに指図されるのが性分に合わない。二つ、俺の力は、俺の大事な仲間たちのためにしか使わないと決めている。そして三つ目――」
俺は、地面に転がるアレクサンダーを一瞥し、そしてベアトリクスを真っ直ぐに見据えた。
「あんたたちのやり方が、気に食わない」
「……何?」
「こいつは、あんたたちが『勇者』として担ぎ上げた男だろう? その勇者が、仲間を平気で切り捨て、私怨で民に剣を向け、挙句の果てに、こんな無様な姿を晒している。あんたたちは、その責任をどう考えているんだ? それを放置しておきながら、今度は俺を駒として使おうとする。そんな腐った組織に、魂を売る気など毛頭ない」
俺の言葉は、王国そのものへの痛烈な批判だった。ベアトリクスの背後にいた騎士たちの顔色が変わる。
ベアトリクスの瞳に、初めて冷たい怒りの色が宿った。
「……口を慎め、小僧。貴様は、王国そのものを侮辱しているのだぞ。それは、死に値する罪だということを、理解しているのか?」
「脅しか? 残念だが、今の俺に、そんなものは通用しない」
俺が言い返すと、彼女の背後から、ルナとフレアが静かに進み出て、俺の両脇を固めた。その無言の圧力は、「この男に手を出すなら、我々が相手になる」という明確な意志表示だった。
ベアトリクスは、ルナとフレアが放つ尋常ならざるオーラを肌で感じ取り、わずかに目を見開いた。彼女は、俺一人が規格外なのではなく、このパーティーそのものが、自分たちの理解を超えた存在であることを、ようやく悟ったようだった。
しばしの睨み合いの後、ベアトリクスは、ふっと息を吐いて剣を収めた。
「……いいだろう。今は、引いてやる。だが、勘違いするな。王国は、貴様のような危険な力を野放しにはしておけん。貴様の動向は、常に我々が監視していると、心に留めておくがいい」
それは、スカウトの失敗を認めた上での、最後の警告だった。
「好きにしろ」
俺がそう言い放つのを最後に、ベアトリクスは騎士団を率いて、その場を去っていった。まるで、嵐が通り過ぎたかのように。
残されたのは、勇者パーティーの残骸だった。
レオンは、複雑な表情で、廃人のようになったアレクサンダーと、圧倒的な力を見せつけた俺を交互に見比べていた。その瞳には、諦めと、そして新たな打算の色が浮かんでいた。彼は、この崩壊したパーティーに見切りをつけ、次なる身の振り方を考え始めているのだろう。
マリアは、目の前の現実を受け入れきれず、ただ茫然と立ち尽くしている。彼女の信じていた「最強の勇者」は、もうどこにもいないのだ。
そして、セシリア。
彼女は、震える足で、俺の方へ一歩踏み出した。
「あ……あの、カイト、さん……」
その声は、消え入りそうなほど小さかった。
「わ、私……。あの時、あなたを、見捨ててしまって……。本当に、ごめんなさ……」
彼女は、今にも泣き崩れそうな顔で、謝罪の言葉を紡ごうとした。
だが、俺は、その言葉を最後まで聞くことはなかった。
俺は彼女に一瞥もくれることなく、背を向けた。
「今さら、謝罪などいらない。お前たちの言葉は、もう俺には届かない」
その無慈悲な一言は、彼女の心を完全に砕くに十分だった。セシリアはその場にへたり込み、嗚咽を漏らし始めた。
同情は、しなかった。
俺が絶望の淵にいた時、彼らは誰も、手を差し伸べてはくれなかったのだから。
「カイト、もう行こうぜ。胸糞悪い奴らの顔、これ以上見てたくねえ」
フレアが、俺の背中を押す。
「そうですね、カイト様。ここはもう、わたくしたちのいるべき場所ではありません」
ルナも、静かに同意した。
俺は、グライフ氏に一言だけ断りを入れると、ルナとフレアと共に、喧騒と混乱が残るパーティー会場を後にした。
俺たちの因縁は、終わった。
だが、代わりに、王国という、より巨大で厄介な存在に目をつけられてしまった。
商業都市ランドールは、もはや安住の地ではないかもしれない。
宿屋への帰り道、夜空を見上げる。月が、やけに冷たく輝いていた。
「カイト様……」
ルナが、心配そうに俺の顔を覗き込む。
俺は彼女に、そして隣を歩くフレアに、安心させるように微笑んでみせた。
「問題ない。これからどうするかは、明日考えよう。とにかく、今日は疲れた。美味いものでも食って、ゆっくり休むぞ」
「おう! 賛成だ!」
フレアが、すぐに元気な声で応える。
俺たちの戦いは、まだ終わらない。
むしろ、これからが本当の始まりなのかもしれない。
勇者への復讐という、小さな目的は終わった。
だが、その先には、「世界の崩壊を止める」という、途方もなく大きな目的が待っている。そして、その行く手には、王国という新たな障害が立ちはだかる。
それでも、俺は不思議と、不安ではなかった。
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