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第五話 初めての食事
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カイザーに案内された城は、私の想像を遥かに超えていた。
果てしなく続く書庫には、世界のあらゆる知識が収められているという。天井がガラス張りになった温室では、地上では見ることのできない珍しい花々が咲き誇っていた。まるで夢の中にいるような光景の連続に、私はただ圧倒されるばかりだった。
「疲れたか」
一通り城の主要な場所を巡り終えた時、カイザーが私を振り返って言った。いつの間にか、私たちは城の中でも特に見晴らしの良い、広々としたテラスに出ていた。眼下に広がる雲海は壮観で、吸い込まれそうなほどの開放感があった。
「いえ、大丈夫です」
そう答えながらも、私の足は鉛のように重かった。緊張し続けていたせいだ。
「そうか。だが、そろそろ昼食の時間だ」
カイザーがテラスの中央に置かれた白いテーブルを指さす。そこには、朝食の時と同じように、いつの間にか食事が用意されていた。
けれど、その内容は朝食とは比べ物にならないほど豪勢だった。
黄金色に焼かれた大きな鳥の丸焼き。魚介がふんだんに使われた色鮮やかなスープ。艶やかなソースがかかった肉料理に、宝石のようにきらめく果物を飾ったサラダ。テーブルの上は、まるで王侯貴族の晩餐会のように華やかだった。
「……これは」
あまりの光景に、言葉を失う。これほどの料理、物語の中でしか見たことがない。
カイザーは私の隣に立ち、少しだけ気まずそうに言った。
「お前が何を好むか分からなかった。だから、とりあえず思いつくものを並べてみた。口に合わないものがあれば、無理に食べる必要はない」
彼の不器用な言葉が、私の胸にちくりと刺さった。
私の、好み。
そんなもの、考えたこともなかった。与えられたものを、ただ黙って食べるだけ。それが私の十八年間だったからだ。聖女は食事に感謝こそすれ、好き嫌いを言うなど許されない。
「さあ、座れ」
カイザーに促され、私はまたしてもおずおずと椅子に腰を下ろす。目の前の料理はどれも信じられないほど美味しそうで、温かい湯気と共に素晴らしい香りを立てている。
けれど、私は手を付けられずにいた。
怖い。
こんなにも優しくされることが。こんなにも丁重に扱われることが。
私の心は、ずっと昔に凍り付いてしまったはずだった。悲しみも、喜びも、何も感じないように、分厚い氷の壁で覆ってしまった。そうしなければ、聖女として生きていくことなどできなかったからだ。
なのに、この竜は、いとも容易くその壁に触れてくる。温かい食事で、優しい言葉で、私の氷を溶かそうとしてくる。
もし、この温かさに慣れてしまったら?
もし、この優しさが偽りだったと知った時、私はどうなってしまうのだろう。今度こそ、本当に心が壊れてしまうかもしれない。
そう思うと、目の前の食事が恐ろしい罠のように思えてくる。
「……どうした。食欲がないのか」
カイザーの怪訝そうな声に、私ははっと顔を上げた。彼が心配そうに私を覗き込んでいる。
「い、いえ、そんなことは……ただ、どれも美味しそうで、何から頂こうか迷ってしまって」
我ながら、下手な嘘だと思った。顔はきっと青ざめているに違いない。
カイザーはしばらく黙って私を見つめていたが、やがて静かに立ち上がると、鳥の丸焼きから柔らかそうな肉を一片切り分け、私の皿にそっと乗せた。
「なら、これを食べてみろ。火の通り具合には自信がある」
彼の黒曜石の瞳が、有無を言わせぬ力で私を見つめている。もう、ごまかしはきかない。
私は観念して、フォークを手に取った。震える手で肉を刺し、小さく切って、ゆっくりと口に運ぶ。
その瞬間、私の体中に衝撃が走った。
美味しい。
ただ、美味しい。そんな単純な言葉では言い表せないほどの、豊かな味わいが口の中に広がった。柔らかい肉汁、香ばしい皮、そして絶妙な塩加減。一つ一つが完璧で、私の知らない世界の味がした。
それは、凍り付いた私の心に差し込んだ、一筋の温かい光のようだった。
ぽたり、と。
温かい雫が、私の手元に落ちた。
見ると、私の皿に小さな染みができている。それは次から次へと落ちてきて、いくつもの染みを作っていく。
自分が、泣いているのだと気づいた。
「……アリア?」
カイザーの戸惑う声が聞こえる。
だめだ。泣いてはいけない。聖女は人前で涙を見せてはいけない。みっともない。弱いと思われる。
そう頭では分かっているのに、涙は止まらなかった。一度決壊したダムのように、堰を切って溢れ出してくる。
「なぜ、泣く。……まずかったか」
「ちが……っ、ます……」
私は嗚咽を漏らしながら、かろうじて言葉を紡いだ。
「おいし、いです……おいしくて……っ」
温かいから。
ただ、それだけだった。
誰かが自分のために心を砕いてくれたこと。自分のために、温かい食事を用意してくれたこと。その事実が、たまらなく胸を締め付けた。
王城では、食事はいつも冷たかった。それは、私の存在そのものが、あの場所では冷たく扱われていたからだ。誰も私に興味がなく、誰も私を気遣ってくれなかった。私は、いてもいなくても同じ、ただの道具だった。
けれど、彼は違う。
目の前の竜は、私を一人の人間として扱ってくれる。私の好みを知ろうとし、私のために腕を振るってくれる。
生まれて初めてだった。誰かの温もりに、こんな形で触れたのは。
「ひっく……うぅ……」
声を殺そうとしても、嗚咽が漏れてしまう。私は両手で顔を覆い、ただ泣き続けた。みっともなく、子供のように。
カイザーは何も言わなかった。
ただ、静かな気配が、ずっと隣にあった。彼が困惑しているのが空気で伝わってくる。けれど、彼は私を急かしたり、問い詰めたりはしなかった。
長い時間だったのか、短い時間だったのか。
ようやく涙が収まってきた頃、すっと白い布が目の前に差し出された。見ると、カイザーが美しい刺繍の施されたハンカチを手に、私を見ていた。その表情は相変わらず読めないけれど、瞳の奥に、わずかな優しさが灯っているように見えた。
私は黙ってそれを受け取り、濡れた目元を拭った。
「……すみません。お見苦しいところを」
「気にするな」
彼は短くそう言うと、椅子に座り直した。
「食事が、冷めてしまうぞ」
その言葉に、私は顔を上げた。テーブルの上の料理は、まだ温かい湯気を立てている。魔法で保温されているのだろうか。
私はもう一度、フォークを手に取った。
今度は、もう涙は出なかった。代わりに、心の奥底から、じんわりとした温かいものが広がっていくのを感じる。
一口、また一口と、私はゆっくりと食事を進めた。
生まれて初めて、心の底から「美味しい」と感じながら。
この食事が、毒だとしても。この優しさが、いつか私を傷つける罠だとしても。
今はただ、この温かさに身を委ねていたい。
そう、思ってしまった。
凍てついていた私の心に、ほんの小さなひびが入り、そこから温かい光が差し込んだ。そんな気がした。
果てしなく続く書庫には、世界のあらゆる知識が収められているという。天井がガラス張りになった温室では、地上では見ることのできない珍しい花々が咲き誇っていた。まるで夢の中にいるような光景の連続に、私はただ圧倒されるばかりだった。
「疲れたか」
一通り城の主要な場所を巡り終えた時、カイザーが私を振り返って言った。いつの間にか、私たちは城の中でも特に見晴らしの良い、広々としたテラスに出ていた。眼下に広がる雲海は壮観で、吸い込まれそうなほどの開放感があった。
「いえ、大丈夫です」
そう答えながらも、私の足は鉛のように重かった。緊張し続けていたせいだ。
「そうか。だが、そろそろ昼食の時間だ」
カイザーがテラスの中央に置かれた白いテーブルを指さす。そこには、朝食の時と同じように、いつの間にか食事が用意されていた。
けれど、その内容は朝食とは比べ物にならないほど豪勢だった。
黄金色に焼かれた大きな鳥の丸焼き。魚介がふんだんに使われた色鮮やかなスープ。艶やかなソースがかかった肉料理に、宝石のようにきらめく果物を飾ったサラダ。テーブルの上は、まるで王侯貴族の晩餐会のように華やかだった。
「……これは」
あまりの光景に、言葉を失う。これほどの料理、物語の中でしか見たことがない。
カイザーは私の隣に立ち、少しだけ気まずそうに言った。
「お前が何を好むか分からなかった。だから、とりあえず思いつくものを並べてみた。口に合わないものがあれば、無理に食べる必要はない」
彼の不器用な言葉が、私の胸にちくりと刺さった。
私の、好み。
そんなもの、考えたこともなかった。与えられたものを、ただ黙って食べるだけ。それが私の十八年間だったからだ。聖女は食事に感謝こそすれ、好き嫌いを言うなど許されない。
「さあ、座れ」
カイザーに促され、私はまたしてもおずおずと椅子に腰を下ろす。目の前の料理はどれも信じられないほど美味しそうで、温かい湯気と共に素晴らしい香りを立てている。
けれど、私は手を付けられずにいた。
怖い。
こんなにも優しくされることが。こんなにも丁重に扱われることが。
私の心は、ずっと昔に凍り付いてしまったはずだった。悲しみも、喜びも、何も感じないように、分厚い氷の壁で覆ってしまった。そうしなければ、聖女として生きていくことなどできなかったからだ。
なのに、この竜は、いとも容易くその壁に触れてくる。温かい食事で、優しい言葉で、私の氷を溶かそうとしてくる。
もし、この温かさに慣れてしまったら?
もし、この優しさが偽りだったと知った時、私はどうなってしまうのだろう。今度こそ、本当に心が壊れてしまうかもしれない。
そう思うと、目の前の食事が恐ろしい罠のように思えてくる。
「……どうした。食欲がないのか」
カイザーの怪訝そうな声に、私ははっと顔を上げた。彼が心配そうに私を覗き込んでいる。
「い、いえ、そんなことは……ただ、どれも美味しそうで、何から頂こうか迷ってしまって」
我ながら、下手な嘘だと思った。顔はきっと青ざめているに違いない。
カイザーはしばらく黙って私を見つめていたが、やがて静かに立ち上がると、鳥の丸焼きから柔らかそうな肉を一片切り分け、私の皿にそっと乗せた。
「なら、これを食べてみろ。火の通り具合には自信がある」
彼の黒曜石の瞳が、有無を言わせぬ力で私を見つめている。もう、ごまかしはきかない。
私は観念して、フォークを手に取った。震える手で肉を刺し、小さく切って、ゆっくりと口に運ぶ。
その瞬間、私の体中に衝撃が走った。
美味しい。
ただ、美味しい。そんな単純な言葉では言い表せないほどの、豊かな味わいが口の中に広がった。柔らかい肉汁、香ばしい皮、そして絶妙な塩加減。一つ一つが完璧で、私の知らない世界の味がした。
それは、凍り付いた私の心に差し込んだ、一筋の温かい光のようだった。
ぽたり、と。
温かい雫が、私の手元に落ちた。
見ると、私の皿に小さな染みができている。それは次から次へと落ちてきて、いくつもの染みを作っていく。
自分が、泣いているのだと気づいた。
「……アリア?」
カイザーの戸惑う声が聞こえる。
だめだ。泣いてはいけない。聖女は人前で涙を見せてはいけない。みっともない。弱いと思われる。
そう頭では分かっているのに、涙は止まらなかった。一度決壊したダムのように、堰を切って溢れ出してくる。
「なぜ、泣く。……まずかったか」
「ちが……っ、ます……」
私は嗚咽を漏らしながら、かろうじて言葉を紡いだ。
「おいし、いです……おいしくて……っ」
温かいから。
ただ、それだけだった。
誰かが自分のために心を砕いてくれたこと。自分のために、温かい食事を用意してくれたこと。その事実が、たまらなく胸を締め付けた。
王城では、食事はいつも冷たかった。それは、私の存在そのものが、あの場所では冷たく扱われていたからだ。誰も私に興味がなく、誰も私を気遣ってくれなかった。私は、いてもいなくても同じ、ただの道具だった。
けれど、彼は違う。
目の前の竜は、私を一人の人間として扱ってくれる。私の好みを知ろうとし、私のために腕を振るってくれる。
生まれて初めてだった。誰かの温もりに、こんな形で触れたのは。
「ひっく……うぅ……」
声を殺そうとしても、嗚咽が漏れてしまう。私は両手で顔を覆い、ただ泣き続けた。みっともなく、子供のように。
カイザーは何も言わなかった。
ただ、静かな気配が、ずっと隣にあった。彼が困惑しているのが空気で伝わってくる。けれど、彼は私を急かしたり、問い詰めたりはしなかった。
長い時間だったのか、短い時間だったのか。
ようやく涙が収まってきた頃、すっと白い布が目の前に差し出された。見ると、カイザーが美しい刺繍の施されたハンカチを手に、私を見ていた。その表情は相変わらず読めないけれど、瞳の奥に、わずかな優しさが灯っているように見えた。
私は黙ってそれを受け取り、濡れた目元を拭った。
「……すみません。お見苦しいところを」
「気にするな」
彼は短くそう言うと、椅子に座り直した。
「食事が、冷めてしまうぞ」
その言葉に、私は顔を上げた。テーブルの上の料理は、まだ温かい湯気を立てている。魔法で保温されているのだろうか。
私はもう一度、フォークを手に取った。
今度は、もう涙は出なかった。代わりに、心の奥底から、じんわりとした温かいものが広がっていくのを感じる。
一口、また一口と、私はゆっくりと食事を進めた。
生まれて初めて、心の底から「美味しい」と感じながら。
この食事が、毒だとしても。この優しさが、いつか私を傷つける罠だとしても。
今はただ、この温かさに身を委ねていたい。
そう、思ってしまった。
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