外れスキル【修復】で追放された私、氷の公爵様に「君こそが運命だ」と溺愛されてます~その力、壊れた聖剣も呪われた心も癒せるチートでした~

夏見ナイ

文字の大きさ
1 / 100

第1話:出来損ないの伯爵令嬢

しおりを挟む
ひんやりとした石の床が、素足の裏から体温を奪っていく。
エルフィールド伯爵家の屋敷は、王都でも有数の壮麗さを誇っていた。磨き上げられた大理石の廊下。壁には高名な画家の絵画が飾られ、窓には陽光を複雑に反射させる豪奢なカーテンがかかっている。
けれど、私の住まう場所はそんな華やかさとは無縁だった。
北塔の最上階。かつて物置として使われていた部屋が、私の寝床兼私室だ。窓は小さく、陽の光はほとんど入らない。埃っぽい空気の中に、古びた家具と、あとは行き場のない壊れた調度品がいくつか転がっている。
私には、この薄暗い部屋がお似合いなのだと、家族は言った。
なぜなら私の持つスキルは【修復】。
ただ壊れたものを元に戻すだけの、地味で役立たずな力だからだ。
「リナリア。いつまで寝ているのですか。さっさと朝食の席に着きなさい」
扉の外から、侍女の苛立ちを含んだ声が聞こえる。私は慌ててベッドから起き上がった。使い古されて生地の薄くなった簡素なワンピースに袖を通す。鏡を見る習慣はもうずっと昔に捨てていた。そこに映る栗色の髪と青い瞳を持つ冴えない娘は、いつも自信なさげに俯いているだけだから。
部屋を出て、長い螺旋階段を降りる。階下へ進むにつれて、屋敷は光と暖かさを取り戻していく。私の世界と、家族の世界を隔てる境界線。それを毎日、嫌というほど意識させられた。

ダイニングルームの重厚な扉を開けると、すでに家族は席に着いていた。
上座に座る厳格な父、オスカー・エルフィールド伯爵。その隣で優雅に微笑む母、マーガレット。そして、私のすぐ上の姉であり、この家の至宝、イザベラ。
「遅いじゃない、リナリア。あなたが来ないと食事が始められないのよ」
黄金の髪を揺らし、姉が不機嫌そうに唇を尖らせる。その青い瞳は、私と同じ色のはずなのに、宝石のように輝いて見えた。
「申し訳ありません。お姉様」
私は小さく頭を下げ、食卓の隅にある自分の席にそっと腰を下ろす。いつもそうだ。私は家族の輪の中にいるようで、その実、見えない壁で隔てられている。
やがて食事が始まった。銀の食器が立てるかすかな音だけが響く。会話はいつも、イザベラを中心に回っていた。
「まあ、イザベラ。あなたの【祝福】の力は本当に素晴らしいわ。この紅茶、いつもよりずっと香りが良いもの」
母がうっとりと目を細める。イザベラのスキル【祝福】は、触れたものに精霊の加護を与えるという華やかな力だ。花を美しく咲かせ、食べ物を美味しくし、人の心を明るくさせる。
父も満足げに頷いた。
「うむ。エドワード第二王子殿下も、君のその力を高く評価しておられる。エルフィールド家の誇りだ」
「当然ですわ、お父様」
イザベラは誇らしげに胸を張る。その視線が、ふとこちらを向いた。蔑みと、ほんの少しの愉悦を含んだ、冷たい視線。
「それに比べて、どこかの出来損ないは本当に役に立たないわね。あなたのスキルって、がらくたを直す以外に何かできるのかしら。ああ、ごめんなさい。そもそも、あなたが触った時点でがらくたになってしまうものね」
くすくすとイザベラが笑う。父も母も、それを咎めるどころか、まるで同意するかのように沈黙を守っていた。
これが私の日常。
食事は味がしなかった。喉を通らないパンを、紅茶で無理やり胃に流し込む。早くこの時間が終わってほしい。早く、あの薄暗い自室に戻って、息を潜めていたかった。

食事が終わると、イザベラがわざとらしく立ち上がった。その拍子に、彼女の手に持っていたティーカップが床に滑り落ちる。
パリン、と甲高い音が響いた。白い陶器の破片が、絨毯の上に無残に散らばる。それは王家御用達の窯で焼かれた、一客で金貨数枚はする高級品だった。
「あら、大変。手が滑ってしまったわ」
イザベラは少しも悪びれずにそう言った。そして、私に顎をしゃくる。
「リナリア。あなたの出番よ。その汚いスキルで、さっさと直しなさい」
「……はい。お姉様」
私は椅子から立ち、散らばった破片を一つ一つ丁寧に拾い集めた。指先が小さく震える。これはもう、何度繰り返された光景だろう。
全ての破片を手のひらに乗せ、目を閉じて意識を集中させる。
スキル【修復】。
私の内に宿る力が、壊れた対象へと流れ込んでいく。手のひらが淡い、白に近い光を放った。それは温かくも冷たくもない、ただ無機質な光。
光が収まる頃には、私の手の中には元の姿を取り戻したティーカップがあった。ひび一つない、完璧な状態だ。
「はい、お姉様。直りました」
私がカップを差し出すと、イザベラは眉をひそめてそれを受け取った。そして、まるで汚物でも見るかのような目でカップを検分する。
「……気味が悪い力ね。本当に」
ぽつりと、本音が漏れた。
「壊れたものが元に戻るなんて、摂理に反しているわ。不浄よ」
父も母も、何も言わない。それが、この家での私のスキルの評価だった。
そしてイザベラは、残酷な仕打ちの仕上げに入る。彼女は直ったばかりのティーカップを、近くにあったゴミ箱へと無造作に放り捨てた。
カラン、と虚しい音がする。
「あなたが触ったものなんて、もう使えないわ。気持ち悪いもの」
にっこりと、天使のような顔で姉は微笑んだ。その笑みが、私の心をナイフのように切り刻む。
何も言い返せなかった。言い返したところで、何かが変わるわけではない。私はただ、ぎゅっと拳を握りしめて、床の一点を見つめることしかできなかった。
「ご自分の部屋に戻りなさい。あなたの顔を見ていると気分が悪くなるわ」
母の冷たい声に追い立てられるように、私はダイニングルームを後にした。

自室に戻り、扉を閉めた瞬間、張り詰めていた糸が切れて涙が溢れた。声を殺して泣くのは、もう慣れてしまった。
しばらくして、私はおもむろに立ち上がる。そして、先ほどのダイニングルームへとそっと戻った。幸い、そこには誰もいなかった。
ゴミ箱の中に、先ほどのティーカップが寂しそうに転がっている。私はそれをそっと拾い上げた。埃を指で拭い、自分の部屋へと持ち帰る。
部屋の片隅にある小さな棚。そこには、私がこれまで修復し、そして捨てられた品々がいくつか並べられていた。
美しい音色を奏でなくなった小さなオルゴール。
片方だけになってしまった宝石のイヤリング。
ひびが入って捨てられた手鏡。
それらは全て、私が【修復】したけれど、誰も見向きもしなかったものたちだ。私にとっては、どれもが愛おしい宝物だった。
ゴミ箱から救い出したティーカップを、そっと棚に置く。これでまた、私の小さな宝物が一つ増えた。
「いつか……」
声にならない呟きが漏れる。
「いつか、この力が、誰かの役に立つ日は来るのかな」
壊れたものを直す。ただそれだけの力。でも、私はこの力が嫌いではなかった。バラバラになったものが一つに戻り、かつての輝きを取り戻す瞬間が、たまらなく好きだった。
誰にも理解されない、孤独な喜び。
そんな感傷に浸っていると、不意に部屋の扉がノックされた。
「リナリア様。奥様からの言伝です」
入ってきたのは、先ほど私を呼びに来た侍女だった。その手には、一枚の招待状が握られている。
「明後日、第二王子殿下が主催されるお茶会がございます。リナリア様もご出席なさるように、とのことです」
「え……? 私が、ですか?」
思わず聞き返してしまった。
私が、社交の場に? あり得ないことだった。いつも「エルフィールド家の恥」と言われ、屋敷の外に出ることすら滅多に許されない私が、王族主催の茶会に出席するなんて。
「イザベラ様のご命令です。……みすぼらしい格好で来ないように、と仰せでした」
侍女はそう言い捨てると、招待状をテーブルの上に置いてさっさと部屋を出て行った。
残された部屋で、私は立ち尽くす。
胸騒ぎがした。イザベラ姉様が、私に親切なことをするはずがない。そこには必ず、何か裏がある。
私を陥れるための、巧妙で残酷な罠。
嫌な予感だけが、薄暗い部屋の冷たい空気と共に、私の心にまとわりついていた。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

追放された公爵令息、神竜と共に辺境スローライフを満喫する〜無敵領主のまったり改革記〜

たまごころ
ファンタジー
無実の罪で辺境に追放された公爵令息アレン。 だが、その地では神竜アルディネアが眠っていた。 契約によって最強の力を得た彼は、戦いよりも「穏やかな暮らし」を選ぶ。 農地改革、温泉開発、魔導具づくり──次々と繁栄する辺境領。 そして、かつて彼を貶めた貴族たちが、その繁栄にひれ伏す時が来る。 戦わずとも勝つ、まったりざまぁ無双ファンタジー!

【完結】家族に愛されなかった辺境伯の娘は、敵国の堅物公爵閣下に攫われ真実の愛を知る

水月音子
恋愛
辺境を守るティフマ城の城主の娘であるマリアーナは、戦の代償として隣国の敵将アルベルトにその身を差し出した。 婚約者である第四王子と、父親である城主が犯した国境侵犯という罪を、自分の命でもって償うためだ。 だが―― 「マリアーナ嬢を我が国に迎え入れ、現国王の甥である私、アルベルト・ルーベンソンの妻とする」 そう宣言されてマリアーナは隣国へと攫われる。 しかし、ルーベンソン公爵邸にて差し出された婚約契約書にある一文に疑念を覚える。 『婚約期間中あるいは婚姻後、子をもうけた場合、性別を問わず健康な子であれば、婚約もしくは結婚の継続の自由を委ねる』 さらには家庭教師から“精霊姫”の話を聞き、アルベルトの側近であるフランからも詳細を聞き出すと、自分の置かれた状況を理解する。 かつて自国が攫った“精霊姫”の血を継ぐマリアーナ。 そのマリアーナが子供を産めば、自分はもうこの国にとって必要ない存在のだ、と。 そうであれば、早く子を産んで身を引こう――。 そんなマリアーナの思いに気づかないアルベルトは、「婚約中に子を産み、自国へ戻りたい。結婚して公爵様の経歴に傷をつける必要はない」との彼女の言葉に激昂する。 アルベルトはアルベルトで、マリアーナの知らないところで実はずっと昔から、彼女を妻にすると決めていた。 ふたりは互いの立場からすれ違いつつも、少しずつ心を通わせていく。

地味令嬢の私ですが、王太子に見初められたので、元婚約者様からの復縁はお断りします

有賀冬馬
恋愛
子爵令嬢の私は、いつだって日陰者。 唯一の光だった公爵子息ヴィルヘルム様の婚約者という立場も、あっけなく捨てられた。「君のようなつまらない娘は、公爵家の妻にふさわしくない」と。 もう二度と恋なんてしない。 そう思っていた私の前に現れたのは、傷を負った一人の青年。 彼を献身的に看病したことから、私の運命は大きく動き出す。 彼は、この国の王太子だったのだ。 「君の優しさに心を奪われた。君を私だけのものにしたい」と、彼は私を強く守ると誓ってくれた。 一方、私を捨てた元婚約者は、新しい婚約者に振り回され、全てを失う。 私に助けを求めてきた彼に、私は……

『婚約破棄された聖女リリアナの庭には、ちょっと変わった来訪者しか来ません。』

夢窓(ゆめまど)
恋愛
王都から少し離れた小高い丘の上。 そこには、聖女リリアナの庭と呼ばれる不思議な場所がある。 ──けれど、誰もがたどり着けるわけではない。 恋するルミナ五歳、夢みるルーナ三歳。 ふたりはリリアナの庭で、今日もやさしい魔法を育てています。 この庭に来られるのは、心がちょっぴりさびしい人だけ。 まほうに傷ついた王子さま、眠ることでしか気持ちを伝えられない子、 そして──ほんとうは泣きたかった小さな精霊たち。 お姉ちゃんのルミナは、花を咲かせる明るい音楽のまほうつかい。 ちょっとだけ背伸びして、だいすきな人に恋をしています。 妹のルーナは、ねむねむ魔法で、夢の中を旅するやさしい子。 ときどき、だれかの心のなかで、静かに花を咲かせます。 ふたりのまほうは、まだ小さくて、でもあたたかい。 「だいすきって気持ちは、  きっと一番すてきなまほうなの──!」 風がふくたびに、花がひらき、恋がそっと実る。 これは、リリアナの庭で育つ、 小さなまほうつかいたちの恋と夢の物語です。

精霊の森に追放された私ですが、森の主【巨大モフモフ熊の精霊王】に気に入られました

腐ったバナナ
恋愛
王都で「魔力欠損の無能者」と蔑まれ、元婚約者と妹の裏切りにより、魔物が出る精霊の森に追放された伯爵令嬢リサ。絶望の中、極寒の森で命を落としかけたリサを救ったのは、人間を食らうと恐れられる森の主、巨大なモフモフの熊だった。 実はその熊こそ、冷酷な精霊王バルト。長年の孤独と魔力の淀みで冷え切っていた彼は、リサの体から放たれる特殊な「癒やしの匂い」と微かな温もりに依存し、リサを「最高のストーブ兼抱き枕」として溺愛し始める。

銀狼の花嫁~動物の言葉がわかる獣医ですが、追放先の森で銀狼さんを介抱したら森の聖女と呼ばれるようになりました~

川上とむ
恋愛
森に囲まれた村で獣医として働くコルネリアは動物の言葉がわかる一方、その能力を気味悪がられていた。 そんなある日、コルネリアは村の習わしによって森の主である銀狼の花嫁に選ばれてしまう。 それは村からの追放を意味しており、彼女は絶望する。 村に助けてくれる者はおらず、銀狼の元へと送り込まれてしまう。 ところが出会った銀狼は怪我をしており、それを見たコルネリアは彼の傷の手当をする。 すると銀狼は彼女に一目惚れしたらしく、その場で結婚を申し込んでくる。 村に戻ることもできないコルネリアはそれを承諾。晴れて本当の銀狼の花嫁となる。 そのまま森で暮らすことになった彼女だが、動物と会話ができるという能力を活かし、第二の人生を謳歌していく。

【悲報】氷の悪女と蔑まれた辺境令嬢のわたくし、冷徹公爵様に何故かロックオンされました!?~今さら溺愛されても困ります……って、あれ?

放浪人
恋愛
「氷の悪女」――かつて社交界でそう蔑まれ、身に覚えのない罪で北の辺境に追いやられた令嬢エレオノーラ・フォン・ヴァインベルク。凍えるような孤独と絶望に三年間耐え忍んできた彼女の前に、ある日突然現れたのは、帝国一冷徹と名高いアレクシス・フォン・シュヴァルツェンベルク公爵だった。 彼の目的は、荒廃したヴァインベルク領の視察。エレオノーラは、公爵の鋭く冷たい視線と不可解なまでの執拗な関わりに、「新たな不幸の始まりか」と身を硬くする。しかし、領地再建のために共に過ごすうち、彼の不器用な優しさや、時折見せる温かい眼差しに、エレオノーラの凍てついた心は少しずつ溶かされていく。 「お前は、誰よりも強く、優しい心を持っている」――彼の言葉は、偽りの悪評に傷ついてきたエレオノーラにとって、戸惑いと共に、かつてない温もりをもたらすものだった。「迷惑千万!」と思っていたはずの公爵の存在が、いつしか「心地よいかも…」と感じられるように。 過去のトラウマ、卑劣な罠、そして立ちはだかる身分と悪評の壁。数々の困難に見舞われながらも、アレクシス公爵の揺るぎない庇護と真っ直ぐな愛情に支えられ、エレオノーラは真の自分を取り戻し、やがて二人は互いにとってかけがえのない存在となっていく。 これは、不遇な辺境令嬢が、冷徹公爵の不器用でひたむきな「ロックオン(溺愛)」によって心の氷を溶かし、真実の愛と幸福を掴む、ちょっぴりじれったくて、とびきり甘い逆転ラブストーリー。

冷遇された公爵令嬢は、敵国最恐の「氷の軍神」に契約で嫁ぎました。偽りの結婚のはずが、なぜか彼に溺愛され、実家が没落するまで寵愛されています

メルファン
恋愛
侯爵令嬢エリアーナは、幼い頃から妹の才能を引き立てるための『地味な引き立て役』として冷遇されてきました。その冷遇は、妹が「光の魔力」を開花させたことでさらに加速し、ついに長年の婚約者である王太子からも、一方的な婚約破棄を告げられます。 「お前のような華のない女は、王妃にふさわしくない」 失意のエリアーナに与えられた次の役割は、敵国アースガルドとの『政略結婚の駒』。嫁ぎ先は、わずか五年で辺境の魔物を制圧した、冷酷非情な英雄「氷の軍神」こと、カイン・フォン・ヴィンター公爵でした。 カイン公爵は、王家を軽蔑し、感情を持たない冷徹な仮面を被った、恐ろしい男だと噂されています。エリアーナは、これは五年間の「偽りの契約結婚」であり、役目を終えれば解放されると、諦めにも似た覚悟を決めていました。 しかし、嫁いだ敵国で待っていたのは、想像とは全く違う生活でした。 「華がない」と蔑まれたエリアーナに、公爵はアースガルドの最高の仕立て屋を呼び、豪華なドレスと宝石を惜しみなく贈呈。 「不要な引き立て役」だったエリアーナを、公爵は公の場で「我が愛する妻」と呼び、侮辱する者を許しません。 冷酷非情だと噂された公爵は、夜、エリアーナを優しく抱きしめ、彼女が眠るまで離れない、極度の愛妻家へと変貌します。 実はカイン公爵は、エリアーナが幼い頃に偶然助けた命の恩人であり、長年、彼女を密かに想い続けていたのです。彼は、エリアーナを冷遇した実家への復讐の炎を胸に秘め、彼女を愛と寵愛で包み込みます。 一方、エリアーナを価値がないと捨てた実家や王太子は、彼女が敵国で女王のような寵愛を受けていることを知り、慌てて連れ戻そうと画策しますが、時すでに遅し。 「我が妻に手を出す者は、国一つ滅ぼす覚悟を持て」 これは、冷遇された花嫁が、敵国の最恐公爵に深く愛され、真の価値を取り戻し、実家と王都に「ざまぁ」を食らわせる、王道溺愛ファンタジーです。

処理中です...