59 / 100
第五十八話 計画実行の夜
しおりを挟む
帝国暦千二百三十八年、水の月、二十一日。
エルドラント帝国の建国記念祭当日。王都グランフェリアは建国以来の繁栄を祝う人々の熱気で、朝から沸騰していた。大通りは色とりどりの衣装をまとった民衆で埋め尽くされ、楽団の奏でる陽気な音楽と露天商の威勢のいい呼び声が、祝祭の雰囲気を掻き立てる。
その喧騒の只中、俺は王都を見下ろす時計塔の尖塔、その影の中にいた。影分身を介して、俺の視界は王都のあらゆる場所と繋がっている。
大聖堂ではリリアーナが荘厳なミサを執り行っていた。純白の祭服に身を包み、民の平和を祈るその姿はまさしく聖女そのものだった。彼女の周囲には近衛騎士団による鉄壁の警備網が敷かれている。
王宮ではカイウスが祝賀パレードの準備に追われていた。金色の装飾が施された真紅のマントを羽織り、その表情には王子としての威厳と責任感が満ち溢れている。
そして職人街の薄汚い裏路地。闇ギルド「黒曜石の牙」のアジトからは、構成員たちが一人、また一人と人混みに紛れるように姿を消していく。彼らの目には大仕事の前の、ぎらついた興奮の色が浮かんでいた。
全ての駒が盤上に配置された。あとは運命の時を待つだけだ。
昼過ぎ、祝賀パレードが始まった。
王宮の正門から現れたのは、カイウス王子が騎乗する白馬を先頭にした壮麗な騎士団の行列だ。沿道に詰めかけた民衆から、割れんばかりの歓声が上がる。
その後ろを豪華な装飾が施された馬車が続く。その窓からリリアーナが民衆に優しく微笑み、手を振っていた。彼女の姿が見えるたびに歓声はさらに大きくなる。
パレードの行列はゆっくりと、しかし着実に計画の舞台である職人街へと近づいていった。
俺は時計塔の影の中から、その光景を冷徹に見つめていた。
(……来るぞ)
職人街の入り口。道幅が急に狭くなるその場所でパレードの速度がわずかに落ちた。見物客も最高潮に達し、人々がもみ合い押し合うほどの混雑ぶりだ。警備の騎士たちも群衆を捌くのに手一杯になっている。
完璧な状況。奴らが動くには、これ以上ない舞台だ。
その瞬間だった。
通りの向かいの建物の屋上から数本の矢が、空気を切り裂いて放たれた。矢の先端には煙玉が括り付けられている。
ヒュン、という音と共に矢はパレードの行列のど真ん中に突き刺さった。次の瞬間、パンッという破裂音と共に周囲一帯が真っ白な濃い煙に包まれる。
「な、何だ!?」
「敵襲か!?」
民衆はパニックに陥り、悲鳴を上げて逃げ惑い始めた。楽団の演奏は止み、歓声は阿鼻叫喚の叫びへと変わる。
「落ち着け! 陣形を乱すな!」
カイウスが馬上から叫ぶが、混乱の渦の中ではその声も虚しく響くだけだった。
濃い煙がリリアーナの乗る馬車を完全に覆い隠す。
「リリアーナ!」
カイウスが叫び馬を駆けさせようとするが、逃げ惑う群衆に阻まれて進めない。
俺は影分身の視界を、煙の中へと集中させた。
煙の中、数人の黒装束の男たちが音もなくリリアーナの馬車に群がっていた。彼らは手際よく扉をこじ開け、驚きに目を見開くリリアーナを、有無を言わさず馬車から引きずり出す。
「……!」
リリアーナは声なき悲鳴を上げ抵抗しようとするが、屈強な男たちの力には敵わない。その口はすぐに布で塞がれた。
そして男の一人が、足元のマンホールの蓋をこじ開ける。そこには王都の地下へと続く暗い穴が口を開けていた。
男たちはリリアーナの体を担ぎ上げると、次々とその闇の中へと姿を消していく。
全てはほんの数十秒の出来事だった。
やがて煙が晴れた時。そこに残されていたのはもぬけの殻となった馬車と、呆然と立ち尽くす騎士たちだけだった。
聖女リリアーナは、忽然とその姿を消した。
歴史書に記された運命の事件が、ついに現実のものとなったのだ。
「聖女様が攫われたぞ!」
誰かの絶叫がパニックにさらに油を注ぐ。
カイウスは血の気の引いた顔で空っぽの馬車を見つめていた。
「……僕の、責任だ……!」
彼は自らを責めるように唇を噛み締めた。
だが、俺には感傷に浸っている暇はなかった。
俺はリリアーナを拉致した犯人たちの一人、その男の足元の影に、あらかじめ仕込んでおいた俺の影分身を一体、密着させていた。それはどんな追跡魔法よりも確実な、影のマーキングだ。
俺の脳内には暗く湿った地下水道を、犯人たちがリリアーナを担いで逃走する光景がリアルタイムで映し出されていた。
(……追跡開始)
俺は時計塔の影から静かに立ち上がった。
そして俺自身の体もまた、王都の屋根から屋根へと音もなく駆け出す。
犯人たちを追うのではない。俺は彼らが向かうであろうアジトへと、先回りするのだ。
セラが集めた情報によれば「黒曜石の牙」のアジトは、王都の廃墟区画にある古い教会跡の地下。地下水道網は、その場所へと繋がっているはずだ。
俺がアジトである教会跡の屋根に、鳥のように軽やかに降り立った頃。
王宮では緊急対策会議が開かれ、カイウスが騎士団の精鋭を率いて大規模な捜索を開始していた。
だが、彼らの捜索は難航を極めることになる。
「黄昏の蛇」は周到だった。彼らは王都の各地に聖女の誘拐をほのめかす偽情報をいくつもばら撒いていたのだ。
『聖女は、東の港から船で国外へ』
『いや、西の貴族の屋敷に監禁されている』
カイウス率いる騎士団は、その偽情報に翻弄され全く見当違いの場所を駆けずり回ることになる。これもまた、歴史書の記述通りだった。
彼らが真のアジトにたどり着くには、まだかなりの時間が必要だろう。
俺は教会跡のステンドグラスが割れた窓から、地下へと続く階段を静かに見下ろしていた。
やがて地下から複数の足音が聞こえ、リリアーナを担いだ犯人たちが姿を現した。彼らは作戦の成功に安堵の表情を浮かべている。
「……よし。これで第一段階は完了だ」
リーダー格の男が満足げに呟いた。
「あとは王子様御一行が、我々の用意した別の『舞台』で踊ってくれるのを待つだけだな」
やはり騎士団を翻弄する偽情報も、彼らの計画の一部だった。
俺は全ての情報を揃え、静かにその場を離れた。
リリアーナはまだ無事だ。
カイウスはまだ真実にたどり着けない。
役者は揃った。舞台も整った。
だが、この物語の脚本家はもはや「黄昏の蛇」でも「歴史」でもない。
この俺、アレン・フォン・ヴァルハイトだ。
俺は王都の夜景を見下ろしながら、次の行動計画を練り始めていた。
それはカイウスを正しい場所へと導き、リリアー-ナを救出させ、そして俺自身は誰にも気づかれずに蛇の巣穴を内側から食い破るという、複雑で危険極まりない計画。
悪役はヒーローの登場を待つ舞台裏で、静かに牙を研ぎ始める。
この夜、王都は歴史上最も長く、そして最も重要な夜を迎えようとしていた。
エルドラント帝国の建国記念祭当日。王都グランフェリアは建国以来の繁栄を祝う人々の熱気で、朝から沸騰していた。大通りは色とりどりの衣装をまとった民衆で埋め尽くされ、楽団の奏でる陽気な音楽と露天商の威勢のいい呼び声が、祝祭の雰囲気を掻き立てる。
その喧騒の只中、俺は王都を見下ろす時計塔の尖塔、その影の中にいた。影分身を介して、俺の視界は王都のあらゆる場所と繋がっている。
大聖堂ではリリアーナが荘厳なミサを執り行っていた。純白の祭服に身を包み、民の平和を祈るその姿はまさしく聖女そのものだった。彼女の周囲には近衛騎士団による鉄壁の警備網が敷かれている。
王宮ではカイウスが祝賀パレードの準備に追われていた。金色の装飾が施された真紅のマントを羽織り、その表情には王子としての威厳と責任感が満ち溢れている。
そして職人街の薄汚い裏路地。闇ギルド「黒曜石の牙」のアジトからは、構成員たちが一人、また一人と人混みに紛れるように姿を消していく。彼らの目には大仕事の前の、ぎらついた興奮の色が浮かんでいた。
全ての駒が盤上に配置された。あとは運命の時を待つだけだ。
昼過ぎ、祝賀パレードが始まった。
王宮の正門から現れたのは、カイウス王子が騎乗する白馬を先頭にした壮麗な騎士団の行列だ。沿道に詰めかけた民衆から、割れんばかりの歓声が上がる。
その後ろを豪華な装飾が施された馬車が続く。その窓からリリアーナが民衆に優しく微笑み、手を振っていた。彼女の姿が見えるたびに歓声はさらに大きくなる。
パレードの行列はゆっくりと、しかし着実に計画の舞台である職人街へと近づいていった。
俺は時計塔の影の中から、その光景を冷徹に見つめていた。
(……来るぞ)
職人街の入り口。道幅が急に狭くなるその場所でパレードの速度がわずかに落ちた。見物客も最高潮に達し、人々がもみ合い押し合うほどの混雑ぶりだ。警備の騎士たちも群衆を捌くのに手一杯になっている。
完璧な状況。奴らが動くには、これ以上ない舞台だ。
その瞬間だった。
通りの向かいの建物の屋上から数本の矢が、空気を切り裂いて放たれた。矢の先端には煙玉が括り付けられている。
ヒュン、という音と共に矢はパレードの行列のど真ん中に突き刺さった。次の瞬間、パンッという破裂音と共に周囲一帯が真っ白な濃い煙に包まれる。
「な、何だ!?」
「敵襲か!?」
民衆はパニックに陥り、悲鳴を上げて逃げ惑い始めた。楽団の演奏は止み、歓声は阿鼻叫喚の叫びへと変わる。
「落ち着け! 陣形を乱すな!」
カイウスが馬上から叫ぶが、混乱の渦の中ではその声も虚しく響くだけだった。
濃い煙がリリアーナの乗る馬車を完全に覆い隠す。
「リリアーナ!」
カイウスが叫び馬を駆けさせようとするが、逃げ惑う群衆に阻まれて進めない。
俺は影分身の視界を、煙の中へと集中させた。
煙の中、数人の黒装束の男たちが音もなくリリアーナの馬車に群がっていた。彼らは手際よく扉をこじ開け、驚きに目を見開くリリアーナを、有無を言わさず馬車から引きずり出す。
「……!」
リリアーナは声なき悲鳴を上げ抵抗しようとするが、屈強な男たちの力には敵わない。その口はすぐに布で塞がれた。
そして男の一人が、足元のマンホールの蓋をこじ開ける。そこには王都の地下へと続く暗い穴が口を開けていた。
男たちはリリアーナの体を担ぎ上げると、次々とその闇の中へと姿を消していく。
全てはほんの数十秒の出来事だった。
やがて煙が晴れた時。そこに残されていたのはもぬけの殻となった馬車と、呆然と立ち尽くす騎士たちだけだった。
聖女リリアーナは、忽然とその姿を消した。
歴史書に記された運命の事件が、ついに現実のものとなったのだ。
「聖女様が攫われたぞ!」
誰かの絶叫がパニックにさらに油を注ぐ。
カイウスは血の気の引いた顔で空っぽの馬車を見つめていた。
「……僕の、責任だ……!」
彼は自らを責めるように唇を噛み締めた。
だが、俺には感傷に浸っている暇はなかった。
俺はリリアーナを拉致した犯人たちの一人、その男の足元の影に、あらかじめ仕込んでおいた俺の影分身を一体、密着させていた。それはどんな追跡魔法よりも確実な、影のマーキングだ。
俺の脳内には暗く湿った地下水道を、犯人たちがリリアーナを担いで逃走する光景がリアルタイムで映し出されていた。
(……追跡開始)
俺は時計塔の影から静かに立ち上がった。
そして俺自身の体もまた、王都の屋根から屋根へと音もなく駆け出す。
犯人たちを追うのではない。俺は彼らが向かうであろうアジトへと、先回りするのだ。
セラが集めた情報によれば「黒曜石の牙」のアジトは、王都の廃墟区画にある古い教会跡の地下。地下水道網は、その場所へと繋がっているはずだ。
俺がアジトである教会跡の屋根に、鳥のように軽やかに降り立った頃。
王宮では緊急対策会議が開かれ、カイウスが騎士団の精鋭を率いて大規模な捜索を開始していた。
だが、彼らの捜索は難航を極めることになる。
「黄昏の蛇」は周到だった。彼らは王都の各地に聖女の誘拐をほのめかす偽情報をいくつもばら撒いていたのだ。
『聖女は、東の港から船で国外へ』
『いや、西の貴族の屋敷に監禁されている』
カイウス率いる騎士団は、その偽情報に翻弄され全く見当違いの場所を駆けずり回ることになる。これもまた、歴史書の記述通りだった。
彼らが真のアジトにたどり着くには、まだかなりの時間が必要だろう。
俺は教会跡のステンドグラスが割れた窓から、地下へと続く階段を静かに見下ろしていた。
やがて地下から複数の足音が聞こえ、リリアーナを担いだ犯人たちが姿を現した。彼らは作戦の成功に安堵の表情を浮かべている。
「……よし。これで第一段階は完了だ」
リーダー格の男が満足げに呟いた。
「あとは王子様御一行が、我々の用意した別の『舞台』で踊ってくれるのを待つだけだな」
やはり騎士団を翻弄する偽情報も、彼らの計画の一部だった。
俺は全ての情報を揃え、静かにその場を離れた。
リリアーナはまだ無事だ。
カイウスはまだ真実にたどり着けない。
役者は揃った。舞台も整った。
だが、この物語の脚本家はもはや「黄昏の蛇」でも「歴史」でもない。
この俺、アレン・フォン・ヴァルハイトだ。
俺は王都の夜景を見下ろしながら、次の行動計画を練り始めていた。
それはカイウスを正しい場所へと導き、リリアー-ナを救出させ、そして俺自身は誰にも気づかれずに蛇の巣穴を内側から食い破るという、複雑で危険極まりない計画。
悪役はヒーローの登場を待つ舞台裏で、静かに牙を研ぎ始める。
この夜、王都は歴史上最も長く、そして最も重要な夜を迎えようとしていた。
12
あなたにおすすめの小説
ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?
さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。
僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。
そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに……
パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。
全身ケガだらけでもう助からないだろう……
諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!?
頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。
気づけば全魔法がレベル100!?
そろそろ反撃開始してもいいですか?
内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!
学生学園長の悪役貴族に転生したので破滅フラグ回避がてらに好き勝手に学校を魔改造にしまくったら生徒たちから好かれまくった
竜頭蛇
ファンタジー
俺はある日、何の予兆もなくゲームの悪役貴族──マウント・ボンボンに転生した。
やがて主人公に成敗されて死ぬ破滅エンドになることを思い出した俺は破滅を避けるために自分の学園長兼学生という立場をフル活用することを決意する。
それからやりたい放題しつつ、主人公のヘイトを避けているといつ間にかヒロインと学生たちからの好感度が上がり、グレートティーチャーと化していた。
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
素材ガチャで【合成マスター】スキルを獲得したので、世界最強の探索者を目指します。
名無し
ファンタジー
学園『ホライズン』でいじめられっ子の生徒、G級探索者の白石優也。いつものように不良たちに虐げられていたが、勇気を出してやり返すことに成功する。その勢いで、近隣に出没したモンスター討伐に立候補した優也。その選択が彼の運命を大きく変えていくことになるのであった。
悪役貴族に転生したから破滅しないように努力するけど上手くいかない!~努力が足りない?なら足りるまで努力する~
蜂谷
ファンタジー
社畜の俺は気が付いたら知らない男の子になっていた。
情報をまとめるとどうやら子供の頃に見たアニメ、ロイヤルヒーローの序盤で出てきた悪役、レオス・ヴィダールの幼少期に転生してしまったようだ。
アニメ自体は子供の頃だったのでよく覚えていないが、なぜかこいつのことはよく覚えている。
物語の序盤で悪魔を召喚させ、学園をめちゃくちゃにする。
それを主人公たちが倒し、レオスは学園を追放される。
その後領地で幽閉に近い謹慎を受けていたのだが、悪魔教に目を付けられ攫われる。
そしてその体を魔改造されて終盤のボスとして主人公に立ちふさがる。
それもヒロインの聖魔法によって倒され、彼の人生の幕は閉じる。
これが、悪役転生ってことか。
特に描写はなかったけど、こいつも怠惰で堕落した生活を送っていたに違いない。
あの肥満体だ、運動もろくにしていないだろう。
これは努力すれば眠れる才能が開花し、死亡フラグを回避できるのでは?
そう考えた俺は執事のカモールに頼み込み訓練を開始する。
偏った考えで領地を無駄に統治してる親を説得し、健全で善人な人生を歩もう。
一つ一つ努力していけば、きっと開かれる未来は輝いているに違いない。
そう思っていたんだけど、俺、弱くない?
希少属性である闇魔法に目覚めたのはよかったけど、攻撃力に乏しい。
剣術もそこそこ程度、全然達人のようにうまくならない。
おまけに俺はなにもしてないのに悪魔が召喚がされている!?
俺の前途多難な転生人生が始まったのだった。
※カクヨム、なろうでも掲載しています。
【薬師向けスキルで世界最強!】追放された闘神の息子は、戦闘能力マイナスのゴミスキル《植物王》を究極進化させて史上最強の英雄に成り上がる!
こはるんるん
ファンタジー
「アッシュ、お前には完全に失望した。もう俺の跡目を継ぐ資格は無い。追放だ!」
主人公アッシュは、世界最強の冒険者ギルド【神喰らう蛇】のギルドマスターの息子として活躍していた。しかし、筋力のステータスが80%も低下する外れスキル【植物王(ドルイドキング)】に覚醒したことから、理不尽にも父親から追放を宣言される。
しかし、アッシュは襲われていたエルフの王女を助けたことから、史上最強の武器【世界樹の剣】を手に入れる。この剣は天界にある世界樹から作られた武器であり、『植物を支配する神スキル』【植物王】を持つアッシュにしか使いこなすことができなかった。
「エルフの王女コレットは、掟により、こ、これよりアッシュ様のつ、つつつ、妻として、お仕えさせていただきます。どうかエルフ王となり、王家にアッシュ様の血を取り入れる栄誉をお与えください!」
さらにエルフの王女から結婚して欲しい、エルフ王になって欲しいと追いかけまわされ、エルフ王国の内乱を治めることになる。さらには神獣フェンリルから忠誠を誓われる。
そんな彼の前には、父親やかつての仲間が敵として立ちはだかる。(だが【神喰らう蛇】はやがてアッシュに敗れて、あえなく没落する)
かくして、後に闘神と呼ばれることになる少年の戦いが幕を開けた……!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる