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第16話:王国への報告書
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ゴブリン襲撃の騒動が嘘のように、カーム村には再び穏やかな日常が戻っていた。
村の英雄となったリリアは、すっかり子供たちの人気者だ。彼女が広場で木の枝を振るえば、それを真似た子供たちが後に続く。その光景は、さながら小さな騎士団のようだった。リリアは得意げに「これは師匠直伝の型だ!」と教えているが、俺に言わせればただの薪割りの動作だ。子供たちが変な癖をつけないか、少しだけ心配だった。
俺自身は、そんな村の喧騒から意図的に距離を置いていた。
英雄の師匠。謎の達人。村の守護神。
向けられる尊敬の眼差しは、日増しに重みを増している。俺はただ、自分の畑が豊かに実り、家の屋根が雨漏りしないことだけを願う、しがないおっさんなのだが。その事実を、この村の誰も信じてはくれないだろう。
その頃、村の警備詰所では、一人の男がペンを握りしめ、深く葛藤していた。
元王国騎士、ガレス。
彼の目の前には、月に一度王国へ提出することが義務付けられている、辺境地域の定期報告書が広げられていた。
村の人口動態。天候。作物の収穫高。
定例の項目は、既に滞りなく記入済みだ。だが、彼のペンは報告書の末尾にある「特記事項」の欄の前で、もう一時間近くも止まっていた。
(どう書くべきだ…)
ガレスの脳裏に、この一月余りで起きた出来事が走馬灯のように駆け巡る。
酒場でチンピラを気配だけで失神させた、あの異常なまでの支配力。
誰もが諦めかけた森の中で、半刻もかからずに迷子のティムを見つけ出した、神業の追跡術。
専門の職人ですら匙を投げるであろう水車を、半日で修理してのけた、常軌を逸した工学知識。
飲むだけで活力がみなぎるスープを作り出した、秘薬にも等しい薬草学の知識。
そして、この村の防衛体制を根底から覆した、完璧なまでの軍事戦略眼。
極めつけは、彼の弟子であるリリアの存在だ。
ほんのひと月前まで、猪一匹に殺されかけていた駆け出しの少女が、今やゴブリンの群れを一人で蹂躙するほどの剣士へと変貌を遂げた。あれは、アランという男の指導力の賜物であることは疑いようがない。
一つ一つは信じがたい出来事だ。だが、それらが全て「アラン」という一人の男に繋がった時、ガレスの中で一つの確信が生まれていた。
アラン・スミス。その男の正体は、十年前に大陸の歴史から忽然と姿を消した伝説の暗殺者、“神の影”に違いない。
(報告すべきか。いや、しかし…)
報告すれば、王国は間違いなく黙っていないだろう。調査団が派遣され、最悪の場合は討伐軍がこの村にやってくる。そうなれば、アランが望むと望まざるとにかかわらず、この穏やかな村は戦場と化す。それは、この村を愛するガレスにとって、最も避けたい未来だった。
だが、報告を怠ることは、元騎士としての責務の放棄を意味する。もし万が一、アランが王国に対して牙を剥くような存在だった場合、その初動の遅れは国家に致命的な損害を与えかねない。
彼の脳裏に、アランの穏やかな横顔が浮かんだ。畑仕事に精を出し、子供に優しく微笑む姿。あれが、大陸を震撼させた暗殺者の姿だとは、にわかには信じがたい。彼は本当に、ただ静かに暮らすことを望んでいるだけなのかもしれない。
ガレスは苦悩した。
村の平穏か、騎士の責務か。
その二つの間で、彼の心は引き裂かれそうになっていた。
長い沈黙の後、ガレスはついに顔を上げた。その目には、覚悟の色が宿っていた。
(俺の個人的な憶測で、事実を歪めてはならない。騎士として、ありのままを報告する義務がある。ただし、彼の現在の動向と、村への貢献も正しく記す。判断は、王国の上層部に委ねるしかない)
決意を固めたガレスは、ペンをインク壺に深く浸した。
そして、報告書の「特記事項」の欄に、震える文字で書き始めた。
『特記事項:伝説の暗殺者“神の影”と思われる人物、辺境カーム村にて正体を隠し潜伏中。名はアランと自称』
一度書き始めると、もう迷いはなかった。
ガレスは、自分が見聞きした事実を、客観的かつ簡潔に書き連ねていく。
『対象は、気配の操作による戦闘術、超人的な追跡術、高度な工学・薬学知識、そして卓越した戦術眼を有する。その能力は個人の域を完全に逸脱しており、一個人で小規模な軍隊に匹敵すると推察される』
『また、対象は駆け出し冒険者の少女リリアを弟子としており、僅かな期間で彼女をゴブリンの群れを単独で殲滅可能なレベルの剣士へと成長させた。その指導力も計り知れない』
そして、ガレスは最後に、自らの所見を書き加えた。
『現在、対象は村に対し一切の敵意を見せておらず、むしろその能力をもって村の危機を幾度となく救っている。村人からの信頼も厚く、その姿はさながら村の『守護神』として機能している。しかし、その真意は不明。万が一、その力が悪意に転じた場合の危険性は計り知れない。よって、王国騎士団として、対象への接触は慎重に行い、厳重な経過観察を継続することを推奨する』
全ての言葉を書き終えたガレスは、ペンを置くと、額に滲んだ汗を手の甲で拭った。
これでいい。これが、今の自分にできる最善の選択のはずだ。
ガレスは報告書を丁寧に折りたたむと、溶かした蝋で厳重に封をした。そして、詰所の外で待機していた王都行きの定期伝令の若者に、その手紙を手渡した。
「頼んだぞ。これは、最重要機密文書だ。決して誰にも中を見せるな」
「はっ! 承知いたしました!」
何も知らない若い伝令は、力強く敬礼すると、馬に跨り王都へと駆けて行った。
遠ざかっていく馬蹄の音を聞きながら、ガレスは西の空を見上げた。
太陽が傾き、空が茜色に染まっている。
その空の下、丘の上の小さな家からは、夕食の支度をする煙が細く立ち上っていた。
「俺は、パンドラの箱を開けてしまったのだろうか…」
ガレスの呟きは、誰に聞かれることもなく、夕暮れの風に消えていった。
その頃。
煙が立ち上る家の中で、アランは鼻歌交じりにカブの皮を剥いていた。
「よし。今年のカブは出来がいい。明日はポトフにでもするか。リリアの奴も、たまには肉以外のものを食わせんとな」
王都へ向かう一通の報告書が、大陸全土を巻き込む大騒動の引き金になろうとは。
そんなことなど露知らず、ただのおっさんの頭の中は、今夜の献立のことでいっぱいであった。
村の英雄となったリリアは、すっかり子供たちの人気者だ。彼女が広場で木の枝を振るえば、それを真似た子供たちが後に続く。その光景は、さながら小さな騎士団のようだった。リリアは得意げに「これは師匠直伝の型だ!」と教えているが、俺に言わせればただの薪割りの動作だ。子供たちが変な癖をつけないか、少しだけ心配だった。
俺自身は、そんな村の喧騒から意図的に距離を置いていた。
英雄の師匠。謎の達人。村の守護神。
向けられる尊敬の眼差しは、日増しに重みを増している。俺はただ、自分の畑が豊かに実り、家の屋根が雨漏りしないことだけを願う、しがないおっさんなのだが。その事実を、この村の誰も信じてはくれないだろう。
その頃、村の警備詰所では、一人の男がペンを握りしめ、深く葛藤していた。
元王国騎士、ガレス。
彼の目の前には、月に一度王国へ提出することが義務付けられている、辺境地域の定期報告書が広げられていた。
村の人口動態。天候。作物の収穫高。
定例の項目は、既に滞りなく記入済みだ。だが、彼のペンは報告書の末尾にある「特記事項」の欄の前で、もう一時間近くも止まっていた。
(どう書くべきだ…)
ガレスの脳裏に、この一月余りで起きた出来事が走馬灯のように駆け巡る。
酒場でチンピラを気配だけで失神させた、あの異常なまでの支配力。
誰もが諦めかけた森の中で、半刻もかからずに迷子のティムを見つけ出した、神業の追跡術。
専門の職人ですら匙を投げるであろう水車を、半日で修理してのけた、常軌を逸した工学知識。
飲むだけで活力がみなぎるスープを作り出した、秘薬にも等しい薬草学の知識。
そして、この村の防衛体制を根底から覆した、完璧なまでの軍事戦略眼。
極めつけは、彼の弟子であるリリアの存在だ。
ほんのひと月前まで、猪一匹に殺されかけていた駆け出しの少女が、今やゴブリンの群れを一人で蹂躙するほどの剣士へと変貌を遂げた。あれは、アランという男の指導力の賜物であることは疑いようがない。
一つ一つは信じがたい出来事だ。だが、それらが全て「アラン」という一人の男に繋がった時、ガレスの中で一つの確信が生まれていた。
アラン・スミス。その男の正体は、十年前に大陸の歴史から忽然と姿を消した伝説の暗殺者、“神の影”に違いない。
(報告すべきか。いや、しかし…)
報告すれば、王国は間違いなく黙っていないだろう。調査団が派遣され、最悪の場合は討伐軍がこの村にやってくる。そうなれば、アランが望むと望まざるとにかかわらず、この穏やかな村は戦場と化す。それは、この村を愛するガレスにとって、最も避けたい未来だった。
だが、報告を怠ることは、元騎士としての責務の放棄を意味する。もし万が一、アランが王国に対して牙を剥くような存在だった場合、その初動の遅れは国家に致命的な損害を与えかねない。
彼の脳裏に、アランの穏やかな横顔が浮かんだ。畑仕事に精を出し、子供に優しく微笑む姿。あれが、大陸を震撼させた暗殺者の姿だとは、にわかには信じがたい。彼は本当に、ただ静かに暮らすことを望んでいるだけなのかもしれない。
ガレスは苦悩した。
村の平穏か、騎士の責務か。
その二つの間で、彼の心は引き裂かれそうになっていた。
長い沈黙の後、ガレスはついに顔を上げた。その目には、覚悟の色が宿っていた。
(俺の個人的な憶測で、事実を歪めてはならない。騎士として、ありのままを報告する義務がある。ただし、彼の現在の動向と、村への貢献も正しく記す。判断は、王国の上層部に委ねるしかない)
決意を固めたガレスは、ペンをインク壺に深く浸した。
そして、報告書の「特記事項」の欄に、震える文字で書き始めた。
『特記事項:伝説の暗殺者“神の影”と思われる人物、辺境カーム村にて正体を隠し潜伏中。名はアランと自称』
一度書き始めると、もう迷いはなかった。
ガレスは、自分が見聞きした事実を、客観的かつ簡潔に書き連ねていく。
『対象は、気配の操作による戦闘術、超人的な追跡術、高度な工学・薬学知識、そして卓越した戦術眼を有する。その能力は個人の域を完全に逸脱しており、一個人で小規模な軍隊に匹敵すると推察される』
『また、対象は駆け出し冒険者の少女リリアを弟子としており、僅かな期間で彼女をゴブリンの群れを単独で殲滅可能なレベルの剣士へと成長させた。その指導力も計り知れない』
そして、ガレスは最後に、自らの所見を書き加えた。
『現在、対象は村に対し一切の敵意を見せておらず、むしろその能力をもって村の危機を幾度となく救っている。村人からの信頼も厚く、その姿はさながら村の『守護神』として機能している。しかし、その真意は不明。万が一、その力が悪意に転じた場合の危険性は計り知れない。よって、王国騎士団として、対象への接触は慎重に行い、厳重な経過観察を継続することを推奨する』
全ての言葉を書き終えたガレスは、ペンを置くと、額に滲んだ汗を手の甲で拭った。
これでいい。これが、今の自分にできる最善の選択のはずだ。
ガレスは報告書を丁寧に折りたたむと、溶かした蝋で厳重に封をした。そして、詰所の外で待機していた王都行きの定期伝令の若者に、その手紙を手渡した。
「頼んだぞ。これは、最重要機密文書だ。決して誰にも中を見せるな」
「はっ! 承知いたしました!」
何も知らない若い伝令は、力強く敬礼すると、馬に跨り王都へと駆けて行った。
遠ざかっていく馬蹄の音を聞きながら、ガレスは西の空を見上げた。
太陽が傾き、空が茜色に染まっている。
その空の下、丘の上の小さな家からは、夕食の支度をする煙が細く立ち上っていた。
「俺は、パンドラの箱を開けてしまったのだろうか…」
ガレスの呟きは、誰に聞かれることもなく、夕暮れの風に消えていった。
その頃。
煙が立ち上る家の中で、アランは鼻歌交じりにカブの皮を剥いていた。
「よし。今年のカブは出来がいい。明日はポトフにでもするか。リリアの奴も、たまには肉以外のものを食わせんとな」
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