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第19話 波紋と鉄壁、あるいは公然の秘密
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最高の初デートから一夜明けた、月曜日の朝。
俺の心は、未だにふわふわとした幸福感に包まれていた。目を閉じれば、昨日の雪城さんの笑顔が鮮明に蘇る。胸元には、彼女にプレゼントしたネックレスが輝いているような錯覚すら覚える。
「……にやけてるわよ、優斗」
リビングで朝食のトーストを頬張りながら、鏡に映った自分の顔を見て、母親に指摘された。
「う、うるさい!」
慌てて表情を引き締めるが、口元が緩むのを止められない。完全に恋する乙女、いや、男の顔だ。
もちろん、家の前にはいつものように雪城さんが待っていた。
制服姿に戻った彼女は、再びクールな『氷の女王』の仮面を被っている。だが、俺の目にはもう、その仮面の下にある本当の顔が見えている気がした。
そして、何よりの変化は、彼女の制服の胸元だった。
ブラウスの下、わずかに透けて見えるのは、昨日俺がプレゼントした、雪の結晶のネックレスの繊細なチェーン。
学校の校則ではアクセサリーは禁止のはずだ。だが、彼女はそれを、まるで大切なお守りのように、肌身離さず身につけてくれていた。
その事実に、俺の心臓は朝からうるさく鳴り響いた。
教室に入ると、週末に何かがあったことを察したクラスメイトたちの、好奇の視線が突き刺さる。
「おい、相沢。お前、土日何してた?」
席に着くや否や、陽平がハイエナのように嗅ぎつけてきた。
「別に、何もねえよ」
「嘘つけ。そのニヤけきった顔が何よりの証拠だ。さては、雪城さんとデートでもしてきたな?」
図星を突かれて、俺は思わずむせる。陽平は「ビンゴかよ!」と面白そうに笑った。
「どうだったんだよ? あの氷の女王とのデートは? やっぱり、『これより作戦を開始する』とか言って、分刻みのスケジュールで動くのか?」
「……なんで知ってるんだ」
俺が呆然と呟くと、陽平は腹を抱えて笑い出した。
「マジかよ! 当たってやんの! お前ら、やっぱ面白いな!」
この親友は、俺たちの関係を最高に楽しんでいる。
休み時間になるたびに、クラスメイトたちが遠巻きに俺と雪城さんの様子を窺っているのが分かった。特に女子たちの視線が、以前にも増して鋭くなっている気がする。
「ねえ、雪城さんて、本当に相沢くんと付き合ってるのかな?」
「あり得なくない? 罰ゲームとか?」
「でも、相沢くんのこと、見てる時の目、ちょっと違くない?」
ひそひそと交わされる会話が耳に入り、居心地が悪い。
俺がそわそわしていると、ふいに隣から、ノートの切れ端がすっと差し出された。
雪城さんからだった。そこには、彼女の綺麗な文字でこう書かれていた。
『気にする必要はありません。未来では、私たちの関係はクラス公認でしたから』
そして、その下には、小さなペンギンのイラストが添えられていた。昨夜、彼女が送ってきたスタンプのキャラクターだ。
俺は思わず吹き出しそうになり、慌てて口元を押さえた。彼女は教科書に視線を落としたまま、その肩がくすくすと小さく揺れている。
この、二人だけの秘密のやり取りが、たまらなく嬉しかった。
そんな中、俺たちの関係を快く思わない人間も、当然ながらいた。
昼休み、俺が陽平と弁当を食べていると、クラスの男子数人が俺たちのテーブルを囲んだ。中心にいるのは、運動部でエースを務める、クラスのカースト上位の男、高木だ。
「よう、相沢」
高木は、見下すような笑みを浮かべて俺に話しかけてきた。
「お前、最近、雪城さんと仲良いみたいじゃんか。どういうマジック使ったんだよ?」
取り巻きたちが、下品な笑い声を上げる。陽平が「なんだよ、お前ら」と立ち上がろうとするのを、俺は手で制した。ここで騒ぎを起こしても、雪城さんに迷惑がかかるだけだ。
「別に、マジックなんて使ってないよ」
俺が平静を装って答えると、高木は鼻で笑った。
「ふーん? まあ、いいけどさ。あんまり調子乗んなよ。雪城さんは、お前みてえなのと釣り合うタマじゃねえんだからよ」
それは、嫉妬と優越感が入り混じった、幼稚な挑発だった。
俺は、カッと頭に血が上るのを感じた。以前の俺なら、ここで萎縮して謝っていたかもしれない。だが、今は違う。
俺が何か言い返そうと口を開きかけた、その時。
「何か、私の夫に御用でしょうか」
凛とした、氷のように冷たい声が、食堂の喧騒を切り裂いた。
声の主は、いつの間にか俺たちの背後に立っていた雪城冬花だった。
彼女は自分の弁当箱を片手に、完璧な無表情で高木たちを見下ろしている。その瞳は、絶対零度の光を宿し、有無を言わせぬ圧力を放っていた。
食堂中の視線が、一斉に俺たちに集まる。
「ゆ、雪城さん……」
高木は、憧れの女王様の突然の登場に、顔を赤らめながら狼狽えている。
「夫……? いや、あの、これは、その……」
しどろもどろになる高木を、雪城さんは意にも介さない。
「私の夫は、あなた方のような低俗な方々と会話する時間を持ち合わせておりません。彼の貴重な時間を無駄にしないでいただけますか」
その言葉は、誰の耳にもはっきりと届いた。低俗。そう断言された高木たちの顔が、みるみるうちに青ざめていく。
「それに」
雪城さんは、俺の隣にすっと立つと、高木を射殺さんばかりの視線で睨みつけた。
「彼と私が釣り合うかどうか。それは、私が決めることです。あなたが口を挟む権利は、未来永劫、存在しません」
完璧な正論。完璧な罵倒。完璧な鉄壁。
高木たちは、もはや何も言い返すことができず、「す、すみませんでした!」と叫ぶように謝罪すると、蜘蛛の子を散らすように逃げていった。
後に残されたのは、呆然とする俺と陽平、そして、食堂中の生徒たちの驚愕の視線。
雪城さんは、そんな周囲の空気を全く気にする様子もなく、俺の向かいの席に静かに腰を下ろした。
そして、俺にだけ聞こえる声で、ぽつりと呟く。
「……すみません。少し、言いすぎてしまいましたか?」
その声は、少し不安そうに揺れていた。俺のせいで、彼女がクラスで孤立してしまうかもしれない。そう思ったからだろう。
俺は、そんな彼女の優しさが嬉しくて、力強く首を横に振った。
「いや、最高にクールだった。ありがとう、雪城さん」
俺が笑いかけると、彼女はホッとしたように、ほんの少しだけ表情を和らげた。
その瞬間、食堂のあちこちから「マジかよ……」「公認じゃん……」「相沢、すげえ……」という声が聞こえてきた。
俺たちの関係は、もはや噂や憶測の段階を超え、一種の『公然の秘密』として、クラス中に認識され始めていた。
そして、その中心にいる俺は、彼女という最強の味方が隣にいてくれることが、誇らしくてたまらなかった。
昨日までの俺とは、違う。今の俺には、彼女がいる。
その事実が、俺に、今まで感じたことのないような、大きな勇気を与えてくれていた。
俺の心は、未だにふわふわとした幸福感に包まれていた。目を閉じれば、昨日の雪城さんの笑顔が鮮明に蘇る。胸元には、彼女にプレゼントしたネックレスが輝いているような錯覚すら覚える。
「……にやけてるわよ、優斗」
リビングで朝食のトーストを頬張りながら、鏡に映った自分の顔を見て、母親に指摘された。
「う、うるさい!」
慌てて表情を引き締めるが、口元が緩むのを止められない。完全に恋する乙女、いや、男の顔だ。
もちろん、家の前にはいつものように雪城さんが待っていた。
制服姿に戻った彼女は、再びクールな『氷の女王』の仮面を被っている。だが、俺の目にはもう、その仮面の下にある本当の顔が見えている気がした。
そして、何よりの変化は、彼女の制服の胸元だった。
ブラウスの下、わずかに透けて見えるのは、昨日俺がプレゼントした、雪の結晶のネックレスの繊細なチェーン。
学校の校則ではアクセサリーは禁止のはずだ。だが、彼女はそれを、まるで大切なお守りのように、肌身離さず身につけてくれていた。
その事実に、俺の心臓は朝からうるさく鳴り響いた。
教室に入ると、週末に何かがあったことを察したクラスメイトたちの、好奇の視線が突き刺さる。
「おい、相沢。お前、土日何してた?」
席に着くや否や、陽平がハイエナのように嗅ぎつけてきた。
「別に、何もねえよ」
「嘘つけ。そのニヤけきった顔が何よりの証拠だ。さては、雪城さんとデートでもしてきたな?」
図星を突かれて、俺は思わずむせる。陽平は「ビンゴかよ!」と面白そうに笑った。
「どうだったんだよ? あの氷の女王とのデートは? やっぱり、『これより作戦を開始する』とか言って、分刻みのスケジュールで動くのか?」
「……なんで知ってるんだ」
俺が呆然と呟くと、陽平は腹を抱えて笑い出した。
「マジかよ! 当たってやんの! お前ら、やっぱ面白いな!」
この親友は、俺たちの関係を最高に楽しんでいる。
休み時間になるたびに、クラスメイトたちが遠巻きに俺と雪城さんの様子を窺っているのが分かった。特に女子たちの視線が、以前にも増して鋭くなっている気がする。
「ねえ、雪城さんて、本当に相沢くんと付き合ってるのかな?」
「あり得なくない? 罰ゲームとか?」
「でも、相沢くんのこと、見てる時の目、ちょっと違くない?」
ひそひそと交わされる会話が耳に入り、居心地が悪い。
俺がそわそわしていると、ふいに隣から、ノートの切れ端がすっと差し出された。
雪城さんからだった。そこには、彼女の綺麗な文字でこう書かれていた。
『気にする必要はありません。未来では、私たちの関係はクラス公認でしたから』
そして、その下には、小さなペンギンのイラストが添えられていた。昨夜、彼女が送ってきたスタンプのキャラクターだ。
俺は思わず吹き出しそうになり、慌てて口元を押さえた。彼女は教科書に視線を落としたまま、その肩がくすくすと小さく揺れている。
この、二人だけの秘密のやり取りが、たまらなく嬉しかった。
そんな中、俺たちの関係を快く思わない人間も、当然ながらいた。
昼休み、俺が陽平と弁当を食べていると、クラスの男子数人が俺たちのテーブルを囲んだ。中心にいるのは、運動部でエースを務める、クラスのカースト上位の男、高木だ。
「よう、相沢」
高木は、見下すような笑みを浮かべて俺に話しかけてきた。
「お前、最近、雪城さんと仲良いみたいじゃんか。どういうマジック使ったんだよ?」
取り巻きたちが、下品な笑い声を上げる。陽平が「なんだよ、お前ら」と立ち上がろうとするのを、俺は手で制した。ここで騒ぎを起こしても、雪城さんに迷惑がかかるだけだ。
「別に、マジックなんて使ってないよ」
俺が平静を装って答えると、高木は鼻で笑った。
「ふーん? まあ、いいけどさ。あんまり調子乗んなよ。雪城さんは、お前みてえなのと釣り合うタマじゃねえんだからよ」
それは、嫉妬と優越感が入り混じった、幼稚な挑発だった。
俺は、カッと頭に血が上るのを感じた。以前の俺なら、ここで萎縮して謝っていたかもしれない。だが、今は違う。
俺が何か言い返そうと口を開きかけた、その時。
「何か、私の夫に御用でしょうか」
凛とした、氷のように冷たい声が、食堂の喧騒を切り裂いた。
声の主は、いつの間にか俺たちの背後に立っていた雪城冬花だった。
彼女は自分の弁当箱を片手に、完璧な無表情で高木たちを見下ろしている。その瞳は、絶対零度の光を宿し、有無を言わせぬ圧力を放っていた。
食堂中の視線が、一斉に俺たちに集まる。
「ゆ、雪城さん……」
高木は、憧れの女王様の突然の登場に、顔を赤らめながら狼狽えている。
「夫……? いや、あの、これは、その……」
しどろもどろになる高木を、雪城さんは意にも介さない。
「私の夫は、あなた方のような低俗な方々と会話する時間を持ち合わせておりません。彼の貴重な時間を無駄にしないでいただけますか」
その言葉は、誰の耳にもはっきりと届いた。低俗。そう断言された高木たちの顔が、みるみるうちに青ざめていく。
「それに」
雪城さんは、俺の隣にすっと立つと、高木を射殺さんばかりの視線で睨みつけた。
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完璧な正論。完璧な罵倒。完璧な鉄壁。
高木たちは、もはや何も言い返すことができず、「す、すみませんでした!」と叫ぶように謝罪すると、蜘蛛の子を散らすように逃げていった。
後に残されたのは、呆然とする俺と陽平、そして、食堂中の生徒たちの驚愕の視線。
雪城さんは、そんな周囲の空気を全く気にする様子もなく、俺の向かいの席に静かに腰を下ろした。
そして、俺にだけ聞こえる声で、ぽつりと呟く。
「……すみません。少し、言いすぎてしまいましたか?」
その声は、少し不安そうに揺れていた。俺のせいで、彼女がクラスで孤立してしまうかもしれない。そう思ったからだろう。
俺は、そんな彼女の優しさが嬉しくて、力強く首を横に振った。
「いや、最高にクールだった。ありがとう、雪城さん」
俺が笑いかけると、彼女はホッとしたように、ほんの少しだけ表情を和らげた。
その瞬間、食堂のあちこちから「マジかよ……」「公認じゃん……」「相沢、すげえ……」という声が聞こえてきた。
俺たちの関係は、もはや噂や憶測の段階を超え、一種の『公然の秘密』として、クラス中に認識され始めていた。
そして、その中心にいる俺は、彼女という最強の味方が隣にいてくれることが、誇らしくてたまらなかった。
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