16 / 100
第16話:月光の下で、語られる過去
しおりを挟む
賞金稼ぎたちを退けた後、俺はレナを支えながら、森の奥深くへと進んだ。彼女の足の傷は深く、歩くたびに痛みに顔を歪めていたが、弱音一つ吐かなかった。その瞳には、警戒心と共に、強い芯のようなものが感じられた。
追っ手の気配がないことを【万物解析】で確認しつつ、俺は以前の探索で見つけておいた、小さな滝の裏にある隠れた洞窟へと彼女を導いた。水の音と岩壁が、外部からの音や視線を遮ってくれる、格好の隠れ家だ。
「ここまで来れば、ひとまずは安全だろう」
洞窟の中に枯れ葉を集めて敷き、レナをそこに座らせる。俺はすぐに焚き火を起こし、携帯用の鍋で湯を沸かし始めた。
「傷を見せてくれ。ちゃんと消毒しないと」
「……別に、これくらい…」
レナはぶっきらぼうに答えようとしたが、傷の痛みには抗えないのか、顔をしかめた。
「強がるな。悪化したら大変だ」
俺は半ば強引に、彼女の足の応急処置を解いた。傷口は深く、まだじわじわと血が滲んでいる。熱い湯で傷口を丁寧に洗い流し、持参していた消毒効果のある薬草を塗り込む。レナは痛みに顔を歪め、小さく呻き声を漏らしたが、じっと耐えていた。
「少し染みるぞ」
最後に、治癒を促進する軟膏(キズナグサと他の薬草をブレンドして作った特製のもの)を塗り込み、清潔な布でしっかりと包帯を巻く。
「…よし、これで大丈夫だろう。しばらく安静にしていれば、獣人の治癒力ならすぐに良くなるはずだ」
【万物解析】で確認したところ、幸い傷は骨まで達しておらず、腱にも大きな損傷はないようだった。
手当てを終えると、レナは少し気まずそうに視線を逸らした。
「…なんで、助けたんだ」
ぽつりと、呟くような声だった。
「人間は、みんな敵だと思ってた…。あたしを捕まえて、売り飛ばそうとした奴らと同じだって…」
「敵じゃないと言っただろう」俺は静かに答えた。「困っている人を見過ごせない。それだけだ」
「……」
レナは黙り込んだ。俺の言葉をすぐには信じられないのだろう。
俺は無理に話させようとはせず、携帯食料の干し肉をスープにして温め、レナに差し出した。
「少し食べるといい。体力が回復しないと、傷も治らない」
レナはしばらくスープを見つめていたが、やがてこくりと頷き、受け取ってゆっくりと飲み始めた。
洞窟の中には、焚き火の爆ぜる音と、滝の流れる音だけが響いていた。気まずい沈黙が続く。何か話さなければと思ったが、何を話せばいいのか分からなかった。
しばらくして、レナがぽつりと言った。
「…あんた、名前は?」
「カイトだ。カイト・アッシュフィールド」
「カイト…か。あたしはレナ。レナ・ウルフィアだ」
彼女は名乗った後、少しだけ躊躇うようにして続けた。
「…さっき、助けてくれて…ありがとよ」
ぶっきらぼうな口調だったが、そこには確かに感謝の響きがあった。
「どういたしまして」俺は少し微笑んで答えた。
それをきっかけに、俺たちは少しずつ言葉を交わし始めた。レナはまだ警戒心を完全には解いていないようだったが、俺が敵意を持っていないこと、そして彼女の境遇に同情していることを感じ取ってくれたのかもしれない。
俺は、自分が辺境のテル村に住んでいること、訳あって一人で暮らしていることなどを話した。追放された過去については、今は伏せておいた。
そして、レナもまた、重い口を開き、自身のことを語り始めた。
「あたしは…『月光狼(げっこうろう)』の一族なんだ」
彼女の言葉に、俺は息を呑んだ。【万物解析】で見た情報が裏付けられた。
「月光狼?」
「ああ。普段は他の狼獣人と変わらねぇけど…満月の夜になると、力が何倍にもなる。月の光を浴びるだけで、傷もすぐに治っちまう。そういう、ちょっと変わった血筋なんだ」
だから、奴隷として高く売れるのだ、と彼女は自嘲するように付け加えた。
「故郷は、北の山奥にあった小さな集落だった。人間とは関わらず、ひっそりと暮らしてた。でも…」
レナの声が翳った。「一年ほど前、人間の軍隊が突然攻めてきたんだ。あたしたち月光狼の力を恐れたのか、それとも、奴隷として売り飛ばすためだったのか…分からない。抵抗したけど、多勢に無勢で…父ちゃんも母ちゃんも、皆…殺された」
彼女の拳が、強く握りしめられる。
「あたしは…捕まって、奴隷商人に売られた。あちこち連れ回されて、酷い扱いを受けた。でも、隙を見て逃げ出したんだ。故郷はもうない。行く当てもない。ただ、自由に生きたい…それだけだったのに…」
逃亡の末、賞金稼ぎに追われ、罠にかかってしまったのだという。
「…胸の奴隷紋は?」
俺は気になっていたことを尋ねた。
「ああ、これか…」レナは胸元の服を少しだけずらし、そこにある複雑な紋様を見せた。「逃げる時、必死で抵抗したら、奴隷商人が持ってた魔道具が壊れてな。そしたら、この紋の力が弱まったんだ。完全には消えてねぇけど、前みたいに無理やり従わせることはできなくなった。だから、アイツらも生け捕りにしようと必死だったんだろうよ」
なるほど、そういうことだったのか。彼女は幸運にも、奴隷紋の束縛から半ば解放されていたのだ。
レナの話を聞き終え、俺は深い同情と、同時に強い憤りを感じていた。故郷を奪われ、家族を殺され、尊厳を踏みにじられた少女。その境遇は、シルフィと重なる部分が多かった。
「辛かったな…」
俺がそう言うと、レナは顔を伏せ、肩を震わせた。気丈に振る舞っていたが、まだ15歳の少女なのだ。無理もない。
俺はしばらく黙って、彼女が落ち着くのを待った。やがて、レナは顔を上げ、涙の痕を乱暴に拭った。
「…へへ、情けねぇとこ見せちまったな」
少し照れたように笑う。その笑顔は、彼女の快活な性格の一端を覗かせた。
「レナ」俺は彼女の目を見て、真剣に言った。「もし、行く当てがないのなら…俺と一緒にテル村に来ないか?」
「テル村へ…?」
「ああ。辺境の小さな村だ。贅沢はできないかもしれないが、安全な場所だ。君のような獣人も、最初は驚かれるかもしれないが、きっと受け入れてくれるはずだ。そこには、君と同じように辛い過去を持つエルフの女の子もいる」
「エルフ…?」
「シルフィというんだ。彼女も、俺が助けたんだ」
俺の提案に、レナは驚いたように目を見開いた。そして、しばらく考え込むように黙っていたが、やて俺の顔をじっと見つめた。その金色の瞳には、迷いと、そしてほんの少しの期待のような色が浮かんでいる。
「…あんたのこと、まだよく知らねぇ。人間は、信用できねぇと思ってた。でも…あんたは、他の奴らとは違う気がする」
レナは、意を決したように言った。
「…分かった。あんたを信じてみる。テル村へ、連れてってくれ」
「…ありがとう、レナ」
俺は安堵の息をつき、頷いた。
洞窟の外では、月が静かに輝いていた。満月に近い、明るい月だ。月光が滝の水しぶきに反射し、洞窟の入り口を淡く照らしている。
その神秘的な光の下で、俺たちは新たな約束を交わした。傷つき、彷徨っていた二つの魂が、辺境の地で出会い、共に歩むことを決めたのだ。
レナの足の傷が癒えるまで、あと数日はこの洞窟で過ごすことになるだろう。そして、その後はテル村へ。シルフィは驚くだろうか。村人たちはどう反応するだろうか。
不安がないわけではない。だが、それ以上に、新たな仲間を得られたことへの喜びと、未来への希望が胸を満たしていた。
月光狼の少女、レナ。彼女の快活さと力強さは、きっとテル村に新しい風を吹き込んでくれるだろう。そして、俺とシルフィにとっても、かけがえのない仲間になってくれるはずだ。
洞窟の中で揺れる焚き火の炎を見つめながら、俺はこれからの日々に思いを馳せていた。辺境での再起の物語は、新たな登場人物を迎え、さらに深く、豊かに紡がれていくことになるだろう。
追っ手の気配がないことを【万物解析】で確認しつつ、俺は以前の探索で見つけておいた、小さな滝の裏にある隠れた洞窟へと彼女を導いた。水の音と岩壁が、外部からの音や視線を遮ってくれる、格好の隠れ家だ。
「ここまで来れば、ひとまずは安全だろう」
洞窟の中に枯れ葉を集めて敷き、レナをそこに座らせる。俺はすぐに焚き火を起こし、携帯用の鍋で湯を沸かし始めた。
「傷を見せてくれ。ちゃんと消毒しないと」
「……別に、これくらい…」
レナはぶっきらぼうに答えようとしたが、傷の痛みには抗えないのか、顔をしかめた。
「強がるな。悪化したら大変だ」
俺は半ば強引に、彼女の足の応急処置を解いた。傷口は深く、まだじわじわと血が滲んでいる。熱い湯で傷口を丁寧に洗い流し、持参していた消毒効果のある薬草を塗り込む。レナは痛みに顔を歪め、小さく呻き声を漏らしたが、じっと耐えていた。
「少し染みるぞ」
最後に、治癒を促進する軟膏(キズナグサと他の薬草をブレンドして作った特製のもの)を塗り込み、清潔な布でしっかりと包帯を巻く。
「…よし、これで大丈夫だろう。しばらく安静にしていれば、獣人の治癒力ならすぐに良くなるはずだ」
【万物解析】で確認したところ、幸い傷は骨まで達しておらず、腱にも大きな損傷はないようだった。
手当てを終えると、レナは少し気まずそうに視線を逸らした。
「…なんで、助けたんだ」
ぽつりと、呟くような声だった。
「人間は、みんな敵だと思ってた…。あたしを捕まえて、売り飛ばそうとした奴らと同じだって…」
「敵じゃないと言っただろう」俺は静かに答えた。「困っている人を見過ごせない。それだけだ」
「……」
レナは黙り込んだ。俺の言葉をすぐには信じられないのだろう。
俺は無理に話させようとはせず、携帯食料の干し肉をスープにして温め、レナに差し出した。
「少し食べるといい。体力が回復しないと、傷も治らない」
レナはしばらくスープを見つめていたが、やがてこくりと頷き、受け取ってゆっくりと飲み始めた。
洞窟の中には、焚き火の爆ぜる音と、滝の流れる音だけが響いていた。気まずい沈黙が続く。何か話さなければと思ったが、何を話せばいいのか分からなかった。
しばらくして、レナがぽつりと言った。
「…あんた、名前は?」
「カイトだ。カイト・アッシュフィールド」
「カイト…か。あたしはレナ。レナ・ウルフィアだ」
彼女は名乗った後、少しだけ躊躇うようにして続けた。
「…さっき、助けてくれて…ありがとよ」
ぶっきらぼうな口調だったが、そこには確かに感謝の響きがあった。
「どういたしまして」俺は少し微笑んで答えた。
それをきっかけに、俺たちは少しずつ言葉を交わし始めた。レナはまだ警戒心を完全には解いていないようだったが、俺が敵意を持っていないこと、そして彼女の境遇に同情していることを感じ取ってくれたのかもしれない。
俺は、自分が辺境のテル村に住んでいること、訳あって一人で暮らしていることなどを話した。追放された過去については、今は伏せておいた。
そして、レナもまた、重い口を開き、自身のことを語り始めた。
「あたしは…『月光狼(げっこうろう)』の一族なんだ」
彼女の言葉に、俺は息を呑んだ。【万物解析】で見た情報が裏付けられた。
「月光狼?」
「ああ。普段は他の狼獣人と変わらねぇけど…満月の夜になると、力が何倍にもなる。月の光を浴びるだけで、傷もすぐに治っちまう。そういう、ちょっと変わった血筋なんだ」
だから、奴隷として高く売れるのだ、と彼女は自嘲するように付け加えた。
「故郷は、北の山奥にあった小さな集落だった。人間とは関わらず、ひっそりと暮らしてた。でも…」
レナの声が翳った。「一年ほど前、人間の軍隊が突然攻めてきたんだ。あたしたち月光狼の力を恐れたのか、それとも、奴隷として売り飛ばすためだったのか…分からない。抵抗したけど、多勢に無勢で…父ちゃんも母ちゃんも、皆…殺された」
彼女の拳が、強く握りしめられる。
「あたしは…捕まって、奴隷商人に売られた。あちこち連れ回されて、酷い扱いを受けた。でも、隙を見て逃げ出したんだ。故郷はもうない。行く当てもない。ただ、自由に生きたい…それだけだったのに…」
逃亡の末、賞金稼ぎに追われ、罠にかかってしまったのだという。
「…胸の奴隷紋は?」
俺は気になっていたことを尋ねた。
「ああ、これか…」レナは胸元の服を少しだけずらし、そこにある複雑な紋様を見せた。「逃げる時、必死で抵抗したら、奴隷商人が持ってた魔道具が壊れてな。そしたら、この紋の力が弱まったんだ。完全には消えてねぇけど、前みたいに無理やり従わせることはできなくなった。だから、アイツらも生け捕りにしようと必死だったんだろうよ」
なるほど、そういうことだったのか。彼女は幸運にも、奴隷紋の束縛から半ば解放されていたのだ。
レナの話を聞き終え、俺は深い同情と、同時に強い憤りを感じていた。故郷を奪われ、家族を殺され、尊厳を踏みにじられた少女。その境遇は、シルフィと重なる部分が多かった。
「辛かったな…」
俺がそう言うと、レナは顔を伏せ、肩を震わせた。気丈に振る舞っていたが、まだ15歳の少女なのだ。無理もない。
俺はしばらく黙って、彼女が落ち着くのを待った。やがて、レナは顔を上げ、涙の痕を乱暴に拭った。
「…へへ、情けねぇとこ見せちまったな」
少し照れたように笑う。その笑顔は、彼女の快活な性格の一端を覗かせた。
「レナ」俺は彼女の目を見て、真剣に言った。「もし、行く当てがないのなら…俺と一緒にテル村に来ないか?」
「テル村へ…?」
「ああ。辺境の小さな村だ。贅沢はできないかもしれないが、安全な場所だ。君のような獣人も、最初は驚かれるかもしれないが、きっと受け入れてくれるはずだ。そこには、君と同じように辛い過去を持つエルフの女の子もいる」
「エルフ…?」
「シルフィというんだ。彼女も、俺が助けたんだ」
俺の提案に、レナは驚いたように目を見開いた。そして、しばらく考え込むように黙っていたが、やて俺の顔をじっと見つめた。その金色の瞳には、迷いと、そしてほんの少しの期待のような色が浮かんでいる。
「…あんたのこと、まだよく知らねぇ。人間は、信用できねぇと思ってた。でも…あんたは、他の奴らとは違う気がする」
レナは、意を決したように言った。
「…分かった。あんたを信じてみる。テル村へ、連れてってくれ」
「…ありがとう、レナ」
俺は安堵の息をつき、頷いた。
洞窟の外では、月が静かに輝いていた。満月に近い、明るい月だ。月光が滝の水しぶきに反射し、洞窟の入り口を淡く照らしている。
その神秘的な光の下で、俺たちは新たな約束を交わした。傷つき、彷徨っていた二つの魂が、辺境の地で出会い、共に歩むことを決めたのだ。
レナの足の傷が癒えるまで、あと数日はこの洞窟で過ごすことになるだろう。そして、その後はテル村へ。シルフィは驚くだろうか。村人たちはどう反応するだろうか。
不安がないわけではない。だが、それ以上に、新たな仲間を得られたことへの喜びと、未来への希望が胸を満たしていた。
月光狼の少女、レナ。彼女の快活さと力強さは、きっとテル村に新しい風を吹き込んでくれるだろう。そして、俺とシルフィにとっても、かけがえのない仲間になってくれるはずだ。
洞窟の中で揺れる焚き火の炎を見つめながら、俺はこれからの日々に思いを馳せていた。辺境での再起の物語は、新たな登場人物を迎え、さらに深く、豊かに紡がれていくことになるだろう。
154
あなたにおすすめの小説
転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~
名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。
ハズレスキル【分解】が超絶当たりだった件~仲間たちから捨てられたけど、拾ったゴミスキルを優良スキルに作り変えて何でも解決する~
名無し
ファンタジー
お前の代わりなんざいくらでもいる。パーティーリーダーからそう宣告され、あっさり捨てられた主人公フォード。彼のスキル【分解】は、所有物を瞬時にバラバラにして持ち運びやすくする程度の効果だと思われていたが、なんとスキルにも適用されるもので、【分解】したスキルなら幾らでも所有できるというチートスキルであった。捨てられているゴミスキルを【分解】することで有用なスキルに作り変えていくうち、彼はなんでも解決屋を開くことを思いつき、底辺冒険者から成り上がっていく。
外れスキル【削除&復元】が実は最強でした~色んなものを消して相手に押し付けたり自分のものにしたりする能力を得た少年の成り上がり~
名無し
ファンタジー
突如パーティーから追放されてしまった主人公のカイン。彼のスキルは【削除&復元】といって、荷物係しかできない無能だと思われていたのだ。独りぼっちとなったカインは、ギルドで仲間を募るも意地悪な男にバカにされてしまうが、それがきっかけで頭痛や相手のスキルさえも削除できる力があると知る。カインは一流冒険者として名を馳せるという夢をかなえるべく、色んなものを削除、復元して自分ものにしていき、またたく間に最強の冒険者へと駆け上がっていくのだった……。
防御力ゼロと追放された盾使い、実は受けたダメージを100倍で反射する最強スキルを持ってました
黒崎隼人
ファンタジー
どんな攻撃も防げない【盾使い】のアッシュは、仲間から「歩く的」と罵られ、理不尽の限りを尽くされてパーティーを追放される。長年想いを寄せた少女にも裏切られ、全てを失った彼が死の淵で目覚めたのは、受けたダメージを百倍にして反射する攻防一体の最強スキルだった!
これは、無能と蔑まれた心優しき盾使いが、真の力に目覚め、最高の仲間と出会い、自分を虐げた者たちに鮮やかな鉄槌を下す、痛快な成り上がり英雄譚! 「もうお前たちの壁にはならない」――絶望の底から這い上がった男の、爽快な逆転劇が今、始まる。
A級パーティーを追放された黒魔導士、拾ってくれた低級パーティーを成功へと導く~この男、魔力は極小だが戦闘勘が異次元の鋭さだった~
名無し
ファンタジー
「モンド、ここから消えろ。てめえはもうパーティーに必要ねえ!」
「……え? ゴート、理由だけでも聴かせてくれ」
「黒魔導士のくせに魔力がゴミクズだからだ!」
「確かに俺の魔力はゴミ同然だが、その分を戦闘勘の鋭さで補ってきたつもりだ。それで何度も助けてやったことを忘れたのか……?」
「うるせえ、とっとと消えろ! あと、お前について悪い噂も流しておいてやったからな。役立たずの寄生虫ってよ!」
「くっ……」
問答無用でA級パーティーを追放されてしまったモンド。
彼は極小の魔力しか持たない黒魔導士だったが、持ち前の戦闘勘によってパーティーを支えてきた。しかし、地味であるがゆえに貢献を認められることは最後までなかった。
さらに悪い噂を流されたことで、冒険者としての道を諦めかけたモンドだったが、悪評高い最下級パーティーに拾われ、彼らを成功に導くことで自分の居場所や高い名声を得るようになっていく。
「魔力は低かったが、あの動きは只者ではなかった! 寄生虫なんて呼ばれてたのが信じられん……」
「地味に見えるけど、やってることはどう考えても尋常じゃなかった。こんな達人を追放するとかありえねえだろ……」
「方向性は意外ですが、これほどまでに優れた黒魔導士がいるとは……」
拾われたパーティーでその高い能力を絶賛されるモンド。
これは、様々な事情を抱える低級パーティーを、最高の戦闘勘を持つモンドが成功に導いていく物語である……。
封印されていたおじさん、500年後の世界で無双する
鶴井こう
ファンタジー
「魔王を押さえつけている今のうちに、俺ごとやれ!」と自ら犠牲になり、自分ごと魔王を封印した英雄ゼノン・ウェンライト。
突然目が覚めたと思ったら五百年後の世界だった。
しかもそこには弱体化して少女になっていた魔王もいた。
魔王を監視しつつ、とりあえず生活の金を稼ごうと、冒険者協会の門を叩くゼノン。
英雄ゼノンこと冒険者トントンは、おじさんだと馬鹿にされても気にせず、時代が変わってもその強さで無双し伝説を次々と作っていく。
パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す
名無し
ファンタジー
パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。
明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる