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第五十一話 星堕としの後、世界は
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星が堕ちた日。
その日を境に、世界の様相は、一変した。
アストリアの東の平原に穿たれた、直径数キロに及ぶ、巨大なクレーター。それは、人の力が、神の領域に到達したことを示す、巨大な記念碑であり、同時に、旧い世界の終わりを告げる、墓標でもあった。
この、あまりに、非現実的な出来事は、瞬く間に、全世界へと伝わっていった。
旅の商人によって。
各国の、諜報員によって。
そして、ソレイユの、敗残兵たちの、恐怖に満ちた、証言によって。
「……星を、堕とした、だと……?」
ソレイユ魔法王国の、玉座の間。
報告を受けた国王は、その言葉の意味を、理解することができず、ただ、呆然と、繰り返すだけだった。
彼が、最後の切り札として、召喚した、混沌の怪物たち。その、無敵であるはずの軍勢が、たった一人――いや、一体の、鉄の魔人によって、空から降ってきた『星』に、焼き尽くされた。
もはや、それは、戦争や、戦闘という、カテゴリーには、収まらない。
天変地異。あるいは、神の、審判。
「……化け物め……」
国王の、震える唇から、呪詛のような、言葉が漏れた。
恐怖。
彼の心を、今、支配しているのは、怒りでも、屈辱でもない。ただ、純粋な、根源的な、恐怖だった。
自分たちが、これまで、信じてきた、魔法という『システム』。その、絶対的な、秩序。
その全てを、嘲笑うかのように、遥か高みから、見下ろしている、異質な、存在。
もはや、正攻法では、勝てない。
国王は、悟った。
武力で、彼を、排除することは、不可能だ、と。
ならば。
「……宰相を、呼べ」
国王は、絞り出すような声で、命じた。
「……これより、我々は、戦いの、舞台を変える。剣と、魔法の、戦場から、策謀と、外交の、盤上へ、とな」
彼の、狂気に満ちていた瞳の奥に、蛇のように、冷たく、そして、陰湿な、光が宿った。
ソレイユ王国は、その、プライドを、かなぐり捨て、最も、得意とする、政治という名の、毒を、使い始める。
鉄の救世主という、劇薬を、無力化し、そして、世界から、孤立させるために。
一方、その頃。
世界の、裏側で、暗躍する者たちもまた、この、衝撃的なニュースに、色めき立っていた。
遺産猟兵(レリックハンター)たちの、アジトの一つ。
リーダーである、ジャッカルは、部下からの報告に、片目を、眼帯で覆われた顔を、苦々しく、歪ませていた。
「……『神の杖』、だと? あの、おとぎ話の、質量兵器を、本当に、やりやがったのか、あの野郎は……」
彼は、カケルとの戦いで、全てを失った。
信頼していた、部下たち。
長年かけて、集めてきた、貴重なレリックの数々。
そして、何よりも、自らの、プライドを。
だが、彼は、まだ、諦めてはいなかった。それどころか、その心には、以前にも増して、どす黒い、執念の炎が、燃え盛っていた。
「……分かっただろう? もはや、奴は、俺たちだけで、どうこうできる、獲物じゃねえ」
ジャッカルは、集めた、他の、レリックハンターの、ギルドの、幹部たちに、言い放った。
「奴が持つ、力。重力制御。無限の動力源。あれは、もはや、個人の、お宝じゃない。世界の、パワーバランスそのものを、ひっくり返す、『鍵』だ」
彼は、テーブルの上に、一枚の、古い地図を広げた。
「俺たちは、手を組むべきだ。そして、奴に対抗しうる、さらなる『力』を、手に入れる。この地図に記された、伝説の、レリック……『時を喰らう砂時計』。それさえ、手に入れれば……」
彼の言葉に、他の、ギルドの幹部たちも、ゴクリ、と喉を鳴らした。
彼らもまた、カケルという、規格外の存在の出現によって、自分たちの、存在意義が、脅かされていることを、感じていたのだ。
鉄の救世主という、巨大な『光』は、皮肉にも、世界の、裏側に潜んでいた、魑魅魍魎たちを、一つに、結びつけようとしていた。
そして、当の、渦中の人物である、カケルは。
アストリア城の、工房で、ただ、静かに、時を、過ごしていた。
星を堕とした、その、絶大な力の、代償は、大きかった。
彼の体は、ナナと、医療ポッドによる、修復を終えたものの、その精神は、まだ、完全には、回復していなかった。
時折、彼の脳裏に、フラッシュバックのように、膨大な、宇宙の、情報が、流れ込んでくる。星々の、生と死。銀河の、生成と、消滅。神の、視点。
その、あまりに、巨大な、知識と、感覚に、彼自身の、人間としての、自我が、揺さぶられる。
「……大丈夫か、カケル?」
ベッドの横で、リゼットが、心配そうに、彼の顔を、覗き込む。
「……ああ。少し、頭痛がするだけだ」
カケルは、そう言って、無理に、笑ってみせた。
だが、彼が、何と、戦っているのか、リゼットには、痛いほど、分かっていた。
強大すぎる、力と、孤独。
そして、人間性の、喪失という、恐怖。
「……貴方は、一人では、ありません」
リゼットは、彼の、機械ではない、温かい方の、手を、そっと、握った。
「私たちが、います。ティリアも、ナナも、そして、ガルダの民、全てが、貴方の、味方です」
その、温もりが、カケルの、揺らぐ心を、そっと、支える。
「……そうだな」
彼は、頷いた。
「……俺には、まだ、やらなきゃならねえ、ことがある」
彼は、ベッドから、起き上がった。
そして、彼は、ナナに、命じた。
「ナナ。サンクチュアリの、データベースを、もう一度、スキャンしろ。創造主について、もっと、詳しく、知る必要がある。奴らが、何者で、どこから来て、そして、なぜ、この世界を、実験場に、選んだのか」
「そして、ティリア」
彼は、傍らに立つ、エルフの、相棒に、向き直った。
「お前の、古い、伝承や、神話の中に、何か、ヒントはないか? 世界の、始まりについての、物語が」
「リゼット」
最後に、彼は、この国の、若き、君主を見た。
「あんたには、ソレイユの、動きを、探ってもらいたい。奴らが、次に、何を、仕掛けてくるのか。武力で来ないのなら、もっと、厄介な、手を使ってくるはずだ」
三人は、カケルの、言葉に、力強く、頷いた。
彼らは、もはや、ただ、カケルという、英雄に、守られるだけの、存在ではなかった。
それぞれが、自分の、役割と、武器を、手に、この、世界の、謎と、脅威に、立ち向かう、一つの、チームだった。
星堕としの、後。
世界は、大きく、動き始めた。
それぞれの、思惑と、野望が、渦巻く中で、カケルたちは、次なる、戦いの、ステージへと、その、歩みを、進めていく。
それは、剣と、魔法だけではない。
情報と、策謀が、入り乱れる、より、複雑で、そして、より、過酷な、戦いの、始まりだった。
その日を境に、世界の様相は、一変した。
アストリアの東の平原に穿たれた、直径数キロに及ぶ、巨大なクレーター。それは、人の力が、神の領域に到達したことを示す、巨大な記念碑であり、同時に、旧い世界の終わりを告げる、墓標でもあった。
この、あまりに、非現実的な出来事は、瞬く間に、全世界へと伝わっていった。
旅の商人によって。
各国の、諜報員によって。
そして、ソレイユの、敗残兵たちの、恐怖に満ちた、証言によって。
「……星を、堕とした、だと……?」
ソレイユ魔法王国の、玉座の間。
報告を受けた国王は、その言葉の意味を、理解することができず、ただ、呆然と、繰り返すだけだった。
彼が、最後の切り札として、召喚した、混沌の怪物たち。その、無敵であるはずの軍勢が、たった一人――いや、一体の、鉄の魔人によって、空から降ってきた『星』に、焼き尽くされた。
もはや、それは、戦争や、戦闘という、カテゴリーには、収まらない。
天変地異。あるいは、神の、審判。
「……化け物め……」
国王の、震える唇から、呪詛のような、言葉が漏れた。
恐怖。
彼の心を、今、支配しているのは、怒りでも、屈辱でもない。ただ、純粋な、根源的な、恐怖だった。
自分たちが、これまで、信じてきた、魔法という『システム』。その、絶対的な、秩序。
その全てを、嘲笑うかのように、遥か高みから、見下ろしている、異質な、存在。
もはや、正攻法では、勝てない。
国王は、悟った。
武力で、彼を、排除することは、不可能だ、と。
ならば。
「……宰相を、呼べ」
国王は、絞り出すような声で、命じた。
「……これより、我々は、戦いの、舞台を変える。剣と、魔法の、戦場から、策謀と、外交の、盤上へ、とな」
彼の、狂気に満ちていた瞳の奥に、蛇のように、冷たく、そして、陰湿な、光が宿った。
ソレイユ王国は、その、プライドを、かなぐり捨て、最も、得意とする、政治という名の、毒を、使い始める。
鉄の救世主という、劇薬を、無力化し、そして、世界から、孤立させるために。
一方、その頃。
世界の、裏側で、暗躍する者たちもまた、この、衝撃的なニュースに、色めき立っていた。
遺産猟兵(レリックハンター)たちの、アジトの一つ。
リーダーである、ジャッカルは、部下からの報告に、片目を、眼帯で覆われた顔を、苦々しく、歪ませていた。
「……『神の杖』、だと? あの、おとぎ話の、質量兵器を、本当に、やりやがったのか、あの野郎は……」
彼は、カケルとの戦いで、全てを失った。
信頼していた、部下たち。
長年かけて、集めてきた、貴重なレリックの数々。
そして、何よりも、自らの、プライドを。
だが、彼は、まだ、諦めてはいなかった。それどころか、その心には、以前にも増して、どす黒い、執念の炎が、燃え盛っていた。
「……分かっただろう? もはや、奴は、俺たちだけで、どうこうできる、獲物じゃねえ」
ジャッカルは、集めた、他の、レリックハンターの、ギルドの、幹部たちに、言い放った。
「奴が持つ、力。重力制御。無限の動力源。あれは、もはや、個人の、お宝じゃない。世界の、パワーバランスそのものを、ひっくり返す、『鍵』だ」
彼は、テーブルの上に、一枚の、古い地図を広げた。
「俺たちは、手を組むべきだ。そして、奴に対抗しうる、さらなる『力』を、手に入れる。この地図に記された、伝説の、レリック……『時を喰らう砂時計』。それさえ、手に入れれば……」
彼の言葉に、他の、ギルドの幹部たちも、ゴクリ、と喉を鳴らした。
彼らもまた、カケルという、規格外の存在の出現によって、自分たちの、存在意義が、脅かされていることを、感じていたのだ。
鉄の救世主という、巨大な『光』は、皮肉にも、世界の、裏側に潜んでいた、魑魅魍魎たちを、一つに、結びつけようとしていた。
そして、当の、渦中の人物である、カケルは。
アストリア城の、工房で、ただ、静かに、時を、過ごしていた。
星を堕とした、その、絶大な力の、代償は、大きかった。
彼の体は、ナナと、医療ポッドによる、修復を終えたものの、その精神は、まだ、完全には、回復していなかった。
時折、彼の脳裏に、フラッシュバックのように、膨大な、宇宙の、情報が、流れ込んでくる。星々の、生と死。銀河の、生成と、消滅。神の、視点。
その、あまりに、巨大な、知識と、感覚に、彼自身の、人間としての、自我が、揺さぶられる。
「……大丈夫か、カケル?」
ベッドの横で、リゼットが、心配そうに、彼の顔を、覗き込む。
「……ああ。少し、頭痛がするだけだ」
カケルは、そう言って、無理に、笑ってみせた。
だが、彼が、何と、戦っているのか、リゼットには、痛いほど、分かっていた。
強大すぎる、力と、孤独。
そして、人間性の、喪失という、恐怖。
「……貴方は、一人では、ありません」
リゼットは、彼の、機械ではない、温かい方の、手を、そっと、握った。
「私たちが、います。ティリアも、ナナも、そして、ガルダの民、全てが、貴方の、味方です」
その、温もりが、カケルの、揺らぐ心を、そっと、支える。
「……そうだな」
彼は、頷いた。
「……俺には、まだ、やらなきゃならねえ、ことがある」
彼は、ベッドから、起き上がった。
そして、彼は、ナナに、命じた。
「ナナ。サンクチュアリの、データベースを、もう一度、スキャンしろ。創造主について、もっと、詳しく、知る必要がある。奴らが、何者で、どこから来て、そして、なぜ、この世界を、実験場に、選んだのか」
「そして、ティリア」
彼は、傍らに立つ、エルフの、相棒に、向き直った。
「お前の、古い、伝承や、神話の中に、何か、ヒントはないか? 世界の、始まりについての、物語が」
「リゼット」
最後に、彼は、この国の、若き、君主を見た。
「あんたには、ソレイユの、動きを、探ってもらいたい。奴らが、次に、何を、仕掛けてくるのか。武力で来ないのなら、もっと、厄介な、手を使ってくるはずだ」
三人は、カケルの、言葉に、力強く、頷いた。
彼らは、もはや、ただ、カケルという、英雄に、守られるだけの、存在ではなかった。
それぞれが、自分の、役割と、武器を、手に、この、世界の、謎と、脅威に、立ち向かう、一つの、チームだった。
星堕としの、後。
世界は、大きく、動き始めた。
それぞれの、思惑と、野望が、渦巻く中で、カケルたちは、次なる、戦いの、ステージへと、その、歩みを、進めていく。
それは、剣と、魔法だけではない。
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