無能と罵られ追放された落ちこぼれ魔術師、実は世界で唯一【言語魔法】を使える最強賢者だった〜古代魔法と失われた知識で成り上がり見返してやる!~

夏見ナイ

文字の大きさ
1 / 75

第1話:無能の烙印、理不尽な追放宣告

しおりを挟む
アークライト王国の王城、その一角に設けられた宮廷魔術師団の訓練場は、今日も活気に満ちていた。いや、正確には、活気に満ちているように見えた、と言うべきか。訓練場の中心では、若手のホープと目される魔術師たちが、競い合うようにして派手な魔法を放っている。

爆炎が空中で派手な花を咲かせ、氷の槍が正確に的を射抜き、轟音と共に雷撃が地面を抉る。それらは見る者の目を奪い、分かりやすい「力」の証明として、賞賛と羨望を集めていた。

「見事だ、バルカス! その威力、もはや師団でも五指に入るのではないか?」
「当然です。この程度、僕にとっては児戯に等しいですよ」

ひときわ大きな火球を放ち、訓練用の的を跡形もなく消し炭にした青年――バルカス・レインは、周囲からの称賛に得意げな笑みを浮かべて応える。彼は有力貴族の次男であり、高い魔力と優れた攻撃魔法の才能を持ち合わせていた。その実力と家柄も相まって、彼は若手魔術師たちの中心的な存在となっていた。

そんな華やかな光景から少し離れた訓練場の隅で、一人の青年が黙々と作業に没頭していた。リオ・アシュトン。彼もまた、宮廷魔術師団に所属する魔術師の一人だ。しかし、彼が扱っているのは、バルカスたちが放つような破壊的な魔法ではない。リオは、地面に描かれた複雑な魔法陣の前に屈み込み、古びた羊皮紙の巻物と見比べながら、魔力を込めた特殊なインクで細かな修正を加えていた。

リオが持つ固有スキル【言語魔法】。それは、魔法言語や古代語の構造を理解し、それらを読み書き、あるいは魔力的な意味合いを解析することに特化した、極めて珍しい能力だった。この力により、リオは魔法陣の構成を精密に調整したり、古い文献に記された失われた術式の断片を読み解いたりすることができた。

しかし、現代の魔術体系において、リオの【言語魔法】はほとんど評価されていなかった。なぜなら、その効果は地味で、目に見える成果に繋がりにくいからだ。魔法陣の効率を数パーセント向上させたり、解読に何日もかかるような古い呪文の一部を特定したりしたところで、それが直接的な戦果や功績として認められることは稀だった。求められるのは、バルカスが見せたような、分かりやすく派手な力。魔物を一撃で屠り、戦況を一変させるような攻撃魔法や、生活を豊かにする便利な魔法こそが、現代では「使える魔法」とされていたのだ。

「おい、リオ。まだそんなゴミのような作業をしているのか?」

不意に、嘲りを含んだ声がリオの背後からかけられた。振り返るまでもない。声の主はバルカスだ。彼は数人の取り巻きを引き連れ、リオを見下ろすように立っていた。

「……ゴミではない。これは訓練用の転移魔法陣の精度を高めるための調整だ。先の遠征で座標のズレが問題になっただろう?」
「ハッ、そんな細かいことをチマチマと弄って何になる? 誤差など、術者の技量でカバーすればいいだけの話だ。それよりも、貴様も少しは攻撃魔法の訓練でもしたらどうだ? いつまでもそんな役立たずのスキルに縋っていては、ますます『無能』の烙印が濃くなるだけだぞ?」

バルカスの言葉に、周囲の取り巻きたちからクスクスと笑い声が漏れる。リオは唇を噛みしめた。役立たず。無能。それは、彼がこの魔術師団に入ってから、幾度となく浴びせられてきた言葉だった。

リオとて、最初から諦めていたわけではない。なんとか【言語魔法】の有用性を示そうと、古い文献を読み漁り、失われた魔法の知識を探求してきた。魔法陣の理論を深く理解することで、既存の魔法をより効率的に、より安全に運用できるはずだと信じていた。事実、いくつかの古代魔法の断片を見つけ出し、その効果の一部を再現しかけたこともあった。だが、それらはあまりにも不完全で、実用には程遠いものばかりだった。決定的な成果を出せないリオに対し、周囲の風当たりは強まる一方だった。

特にバルカスは、リオを目の敵にしていた。おそらく、リオが持つ【言語魔法】という異質な能力に対する理解不能感と、地味ながらも研究に没頭するリオの姿が、彼の自尊心を刺激するのだろう。バルカスは事あるごとにリオに絡み、その無能ぶりを声高に非難した。

「そもそも、言語だか何だか知らんが、そんなものは魔術師の仕事じゃないだろう。学者の真似事だ。我々魔術師は、力で王国に貢献すべきなんだ。違うか?」
「……魔法の根源は言葉と理論にある。それを理解せずして、真の力は……」
「やかましい! 屁理屈を捏ねるな、落ちこぼれが!」

バルカスは苛立ったように声を荒げ、リオが作業していた魔法陣の一部を無造作に踏みつけた。精密に描かれた線が歪み、込められた魔力の流れが乱れる。

「あっ……!」
「なんだその目は? 不服か? ならば、僕を納得させるだけの成果とやらを見せてみろ。もっとも、貴様のような無能にできるとは思えんがな!」

高圧的なバルカスの態度に、リオはぐっと拳を握りしめた。怒りが腹の底から込み上げてくる。しかし、ここで彼に反抗しても状況が悪くなるだけだ。バルカスの背後には彼の家柄があり、師団内での発言力もある。一方のリオは、地方の小貴族出身で、後ろ盾と呼べるものは何もない。力の差は歴然としていた。

「……失礼する」

リオはそれだけ言うと、踏みにじられた魔法陣に背を向け、その場を立ち去ろうとした。これ以上、彼らの侮辱に付き合う気にはなれなかった。

「待て、リオ・アシュトン」

その時、訓練場の入り口から、重々しい声が響いた。声の主は、宮廷魔術師団の長を務める、ロイド・グランヴェル師団長だった。厳格な表情で知られる壮年の魔術師だ。その隣には、師団長の補佐官も控えている。

師団長の登場に、バルカスたちは一瞬驚いた表情を見せたが、すぐに恭しく頭を下げた。リオも足を止め、向き直って礼をする。

「師団長、ご苦労様です」
「うむ」

ロイド師団長は、バルカスたちには軽く頷きを返すと、その厳しい視線をまっすぐにリオへと向けた。その目に宿る光は、決して温かいものではない。リオの胸に、嫌な予感がよぎる。

「リオ・アシュトン。貴様に話がある。こちらへ」

師団長はそう言うと、踵を返し、訓練場に隣接する自身の執務室へと向かった。リオは、周囲の好奇と嘲笑の視線を感じながら、重い足取りでその後を追った。バルカスが勝ち誇ったような笑みを浮かべているのが、視界の端に入った。

師団長執務室は、広くはないが、整然として威厳のある空間だった。壁には王国の紋章が飾られ、書棚には分厚い魔導書がびっしりと並んでいる。ロイド師団長は、重厚な執務机の向こう側に腰を下ろすと、組んだ手の指先で机を軽く叩きながら、厳しい口調で切り出した。

「さて、リオ・アシュトン。単刀直入に言おう。貴様を宮廷魔術師団から追放する」

「……え?」

一瞬、何を言われたのか理解できなかった。追放? まさか。聞き間違いではないのか?

「……師団長、それは、どういう……」
「言葉通りの意味だ。これまでの貴様の働きぶり、貢献度を総合的に判断した結果だ。はっきり言って、貴様はこの師団には不要だ」

冷徹な宣告だった。リオの頭の中が真っ白になる。不要。その一言が、重い鉄槌のように彼の心を打ち砕いた。

「し、しかし! 私は【言語魔法】で、魔法陣の効率化や、文献の解読に貢献してきたはずです! 最近も、古代遺跡から持ち帰られた碑文の解読を……」
「結果が出ていないだろう」

師団長は、リオの言葉を冷たく遮った。

「魔法陣の効率化? 数パーセント改善したところで、戦局に何の影響がある? 文献の解読? 何ヶ月もかかって、結局意味不明な呪文の断片を見つけ出すのが関の山。古代の碑文とやらに至っては、いまだ何一つ具体的な成果を報告できておらんではないか」
「それは、まだ時間が……古代言語は複雑で……」
「言い訳は聞き飽きた!」

ロイド師団長は、机を強く叩いた。その音に、リオの肩がびくりと震える。

「我々宮廷魔術師団は、王国を守るための実力組織だ。悠長な研究に時間を費やす余裕はない。貴様の【言語魔法】とやらは、確かに珍しいのかもしれん。だが、現状、何の役にも立っていない。それは、貴様自身が一番よく分かっているはずだ」

師団長の言葉は、的を射ている部分もあった。リオは自分の力の未熟さを痛感していたし、成果を出せていないことにもどかしさを感じていた。だが、だからといって、追放という仕打ちはあまりにも理不尽ではないか。

「それに、他の団員からの不満も多く上がっている。貴様の存在が、全体の士気を下げている、と」
「そ、それは……バルカスたちが、私を……」
「バルカスだけの話ではない」

師団長は、まるでリオの心を読んだかのように言った。

「貴様の能力は、他の者には理解し難い。そして、理解できぬものは不安や不満を生む。協調性を欠き、個人プレーに走り、結果も出せない。そんな者を、これ以上この師団に置いておくわけにはいかんのだ」

協調性を欠く? 個人プレー? リオは愕然とした。彼はただ、自分のスキルを活かせる分野で貢献しようと努力してきただけだ。他の魔術師たちとの共同作業にも、できる限り協力してきたつもりだった。それが、なぜこんな風に評価されなければならないのか。

(……ああ、そうか。バルカスだ。彼が、師団長や他の者たちに、俺の悪評を吹き込んだんだ……!)

リオはようやく理解した。バルカスは、自分の地位を盤石にするために、目障りなリオを追い出すことを画策したのだ。そして、成果主義と効率を重んじる師団長は、その讒言を鵜呑みにしたのだろう。あるいは、リオのような「異端」を排除することが、組織の安定に繋がると判断したのかもしれない。

怒りと、絶望と、そして深い虚しさが、リオの胸の中に渦巻いた。いくら反論しても無駄だろう。師団長の決意は固いように見えた。権力の前では、リオのような弱い立場の者の声など、掻き消されてしまうのだ。

「……分かりました」

長い沈黙の後、リオはかろうじてそれだけを口にした。声は、自分でも驚くほど、乾いていた。

「追放処分、受け入れます」
「……ふむ。物分かりがいいな」

師団長は、意外そうな表情をしたが、すぐにいつもの厳格な顔に戻った。

「よろしい。追放は正式な決定だ。本日中に荷物をまとめ、王都から立ち去れ。辺境の任地を用意してやってもいいが……まあ、貴様のことだ。どこへ行こうと大差あるまい。好きにするがいい」
「……はい」
「ただし、宮廷魔術師団に所属していた間の知識、特に機密に関わる情報を外部に漏らすことは固く禁ずる。もしそのようなことがあれば、ただでは済まさんぞ」
「……承知しております」

もはや、リオに反抗する気力は残っていなかった。ただ、この屈辱的な場所から一刻も早く立ち去りたい、という思いだけが強くなっていた。

「よろしい。話は以上だ。もう行っていい」

師団長は、まるで汚いものでも払うかのように、手を振った。

リオは、深々と一礼すると、無言で執務室を後にした。ドアを閉めた瞬間、背後で師団長が補佐官に何かを低く呟くのが聞こえた気がしたが、もうどうでもよかった。

廊下を歩きながら、リオは自分の無力さを噛みしめていた。結局、自分はこの場所では何も成し遂げられなかった。信じていた【言語魔法】の可能性も、証明することすらできなかった。

自室に戻り、わずかな私物を鞄に詰め込む。書物、着替え、そして、数枚の羊皮紙。それは、彼が個人的に書き留めていた、古代言語に関するメモだった。誰も読めないような、奇妙な記号の羅列。こんなもの、何の役にも立たないガラクタだと、バルカスなら嘲笑うだろう。だが、リオはなぜか、これを手放す気にはなれなかった。この文字の奥に、何か途方もないものが隠されているような気がしてならなかったのだ。

(辺境、か……)

師団長は、行き先は自由だと言った。ならば、いっそ本当に辺境へ行ってみるのもいいかもしれない。王都の喧騒や、しがらみから離れた場所へ。そこならば、誰に邪魔されることもなく、自分の興味の赴くままに、古代の知識を探求できるかもしれない。

(追放……か。だが、見方を変えれば、これは自由への扉なのかもしれない)

もちろん、悔しさがないわけではない。自分を無能と決めつけ、貶めた者たちへの怒りもある。バルカス、師団長、そして、見て見ぬふりをした他の魔術師たち。いつか、必ず見返してやる。自分の力が、決して役立たずなどではなかったと、証明してやる。そんな思いが、心の奥底で静かに燃え始めていた。

荷物をまとめ終えたリオは、慣れ親しんだ、しかし決して心安らぐ場所ではなかった魔術師団の建物を後にした。誰にも見送られることなく、ただ一人、静かに。

王都の門をくぐる。振り返ることはしなかった。かつての日常が、急速に遠ざかっていく。目の前には、どこまでも続く道と、未知の世界が広がっていた。

「これから、どうしようか……」

ぽつりと呟いた言葉は、王都の喧騒の中に吸い込まれて消えた。不安がないと言えば嘘になる。だが、それ以上に、わずかな希望と、そして自由になったことへの解放感が、彼の心を軽くしていた。

リオ・アシュトンの新たな人生が、今、静かに幕を開けた。彼が持つ【言語魔法】が、この先、どれほどの奇跡と波乱を巻き起こすことになるのか。それはまだ、彼自身にも想像できないことだった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

「お前の戦い方は地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん、その正体は大陸を震撼させた伝説の暗殺者。

夏見ナイ
ファンタジー
「地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん冒険者アラン(40)。彼はこれを機に、血塗られた過去を捨てて辺境の村で静かに暮らすことを決意する。その正体は、10年前に姿を消した伝説の暗殺者“神の影”。 もう戦いはこりごりなのだが、体に染みついた暗殺術が無意識に発動。気配だけでチンピラを黙らせ、小石で魔物を一撃で仕留める姿が「神業」だと勘違いされ、噂が噂を呼ぶ。 純粋な少女には師匠と慕われ、元騎士には神と崇められ、挙句の果てには王女や諸国の密偵まで押しかけてくる始末。本人は畑仕事に精を出したいだけなのに、彼の周りでは勝手に伝説が更新されていく! 最強の元暗殺者による、勘違いスローライフファンタジー、開幕!

Sランクパーティを追放されたヒーラーの俺、禁忌スキル【完全蘇生】に覚醒する。俺を捨てたパーティがボスに全滅させられ泣きついてきたが、もう遅い

夏見ナイ
ファンタジー
Sランクパーティ【熾天の剣】で《ヒール》しか使えないアレンは、「無能」と蔑まれ追放された。絶望の淵で彼が覚醒したのは、死者さえ完全に蘇らせる禁忌のユニークスキル【完全蘇生】だった。 故郷の辺境で、心に傷を負ったエルフの少女や元女騎士といった“真の仲間”と出会ったアレンは、新パーティ【黎明の翼】を結成。回復魔法の常識を覆す戦術で「死なないパーティ」として名を馳せていく。 一方、アレンを失った元パーティは急速に凋落し、高難易度ダンジョンで全滅。泣きながら戻ってきてくれと懇願する彼らに、アレンは冷たく言い放つ。 「もう遅い」と。 これは、無能と蔑まれたヒーラーが最強の英雄となる、痛快な逆転ファンタジー!

竜騎士の俺は勇者達によって無能者とされて王国から追放されました、俺にこんな事をしてきた勇者達はしっかりお返しをしてやります

しまうま弁当
ファンタジー
ホルキス王家に仕えていた竜騎士のジャンはある日大勇者クレシーと大賢者ラズバーによって追放を言い渡されたのだった。 納得できないジャンは必死に勇者クレシーに訴えたが、ジャンの意見は聞き入れられずにそのまま国外追放となってしまう。 ジャンは必ずクレシーとラズバーにこのお返しをすると誓ったのだった。 そしてジャンは国外にでるために国境の町カリーナに向かったのだが、国境の町カリーナが攻撃されてジャンも巻き込まれてしまったのだった。 竜騎士ジャンの無双活劇が今始まります。

この男子校の生徒が自分以外全員男装女子だということを俺だけが知っている

夏見ナイ
恋愛
平凡な俺、相葉祐樹が手にしたのは、ありえないはずの超名門男子校『獅子王院学園』からの合格通知。期待を胸に入学した先は、王子様みたいなイケメンだらけの夢の空間だった! ……はずが、ある夜、同室のクールな完璧王子・橘玲が女の子であるという、学園最大の秘密を知ってしまう。 なんとこの学園、俺以外、全員が“訳アリ”の男装女子だったのだ! 秘密の「共犯者」となった俺は、慣れない男装に悩む彼女たちの唯一の相談相手に。 「祐樹の前でだけは、女の子でいられる……」 クールなイケメンたちの、俺だけに見せる甘々な素顔と猛アプローチにドキドキが止まらない! 秘密だらけで糖度120%の学園ラブコメ、開幕!

治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~

大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」  唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。  そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。 「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」 「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」  一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。  これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。 ※小説家になろう様でも連載しております。 2021/02/12日、完結しました。

追放された”お荷物”の俺がいないと、聖女も賢者も剣聖も役立たずらしい

夏見ナイ
ファンタジー
「お荷物」――それが、Sランク勇者パーティーで雑用係をするリアムへの評価だった。戦闘能力ゼロの彼は、ある日ついに追放を宣告される。 しかし、パーティーの誰も知らなかった。彼らの持つ強力なスキルには、使用者を蝕む”代償”が存在したことを。そして、リアムの持つ唯一のスキル【代償転嫁】が、その全てを人知れず引き受けていたことを。 リアムを失い、スキルの副作用に蝕まれ崩壊していく元仲間たち。 一方、辺境で「呪われた聖女」を救ったリアムは自らの力の真価を知る。魔剣に苦しむエルフ、竜の血に怯える少女――彼は行く先々で訳ありの美少女たちを救い、彼女たちと安住の地を築いていく。 これは、心優しき”お荷物”が最強の仲間と居場所を見つけ、やがて伝説となる物語。

地味スキル? いいえ、『法則操作』です。 ~落ちこぼれ探索者が現代科学でダンジョンをハックする話~

夏見ナイ
ファンタジー
ダンジョンが出現して10年。元物理学徒の神崎譲(かんざきゆずる)は、『状態保存』『現象観測』という地味スキルしか持てず、落ちこぼれ探索者として燻っていた。ある日、パーティーに見捨てられ死に瀕した彼は、土壇場でスキルの真髄――物理法則への限定的干渉力――に覚醒する。「時間停止もエネルギー固定も可能…これは『法則操作』だ!」譲は忘れかけた科学知識を総動員し、地味スキルを最強の武器へと昇華させる。状態保存で敵の攻撃を無効化し、現象観測で弱点を精密分析、化学知識で即席兵器を生成!常識外れの科学的ダンジョン攻略で、世界の法則(ルール)すらハックする!落ちこぼれからの知"的"成り上がり譚、ここに開幕!

ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした

夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。 しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。 彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。 一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!

処理中です...