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第四十話 覚醒への予兆
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カインに導かれるまま、エリアーナは忘れられた庭園へと足を踏み入れた。
冬の陽光が、穏やかに庭を照らしている。彼女が手入れを始めてから、この場所の空気は一変した。かつての寂寥とした雰囲気は消え去り、今は静かだが確かな生命の息吹に満ちていた。
季節外れの花々が彩りを添え、瑞々しい葉をつけたバラの木が、誇らしげに空へ枝を伸ばしている。
「さて」
庭園の中央で、カインは足を止めた。そして、エリアーナに向き直る。
「ここでお前の力を確かめる。だが、どうすればいいかは俺にも分からん。お前自身で、探るしかない」
その声は、いつも通り冷静だった。だが、その瞳の奥には、抑えきれない期待の光が揺らめいている。
「探る、と申しますと……」
エリアーナは戸惑った。自分を信じると決めたものの、具体的に何をすればいいのか、皆目見当もつかない。力を使おうと意識しても、身体には何の変化も起きなかった。
カインは、そんな彼女の心中を見透かしたように言った。
「難しく考えるな。お前が、この庭で無意識にやってきたことを、もう一度、今度は意識してやってみるだけだ」
彼は、傷ついた小鳥が癒やされた茂みを指さした。
「あの時、お前は何を思った?」
「それは……ただ、助けてあげたい、と。痛みがなくなればいいのに、と……」
「バラの木に新芽が出た時は?」
「この庭が、カイン様のお母様の思い出の場所だと知って……。この木が、また元気になってくれたらと、そう願いました」
エリアー-ナは、一つ一つ記憶を辿るように答えた。
カインは、静かに頷いた。
「そうだ。お前の力の源は、そこにある。誰かを助けたい、何かを育みたいという、その純粋な『願い』だ。理屈ではない。お前の魂そのものが、精霊に語りかけているのだ」
彼の言葉が、エリアーナの心にすとんと落ちた。
そうだ。いつもそうだった。何かをしようと意図したわけではない。ただ、心から願っただけ。
「もう一度、願ってみろ」
カインが、促す。
「この庭が、もっと美しくなればいい、と。ここにいる全ての命が、もっと輝けばいい、と。お前の心からの願いを、この庭にいる精霊たちに届けるのだ」
エリアーナは、彼の言葉に導かれるように、ゆっくりと目を閉じた。
周囲の音が、遠ざかっていく。風の音。遠くで鳴く鳥の声。自分の呼吸の音。
彼女は、意識を自分の内面へと深く、深く沈めていった。
そして、心の中で、強く願う。
(どうか……)
(この庭が、かつての美しさを取り戻しますように)
(ここにいる、全ての命が、幸せでありますように)
(この場所が、いつか彼の心を癒す、安らぎの園となりますように)
それは、祈りだった。
何の見返りも求めない、ただひたすらに純粋な祈り。
その瞬間だった。
エリアーナの身体から、あの金色の光が、再び溢れ出した。
だが、今度の光は、今までとは比べ物にならないほどに強く、そして鮮やかだった。まるで、彼女の身体そのものが、小さな太陽になったかのようだった。
「……っ!」
エリアーナは、自分の内に眠っていた、巨大な力の奔流を感じた。それは、まるでダムが決壊したかのように、凄まじい勢いで身体中を駆け巡る。今まで感じていた、あの温かい力は、この巨大な奔流の、ほんの些細な雫に過ぎなかったのだ。
光は、エリアーナを中心に、波紋のように庭園全体へと広がっていく。
そして、奇跡が、再び始まった。
エリアーナの光を浴びて、庭園の全てが、一斉に生命の歓声を上げた。
固く閉じていたバラの蕾が、まるで早送りの映像のように、次々と花びらを開いていく。深紅、純白、淡い桃色。色とりどりのバラが、冬の寒さの中で一斉に咲き乱れ、甘く芳醇な香りをあたりに放った。
地面からは、ラベンダーやカモミールといったハーブが芽吹き、あっという間に紫や白の絨毯を作り上げる。
冬枯れで枝だけになっていた木々が、瑞々しい緑の葉を芽吹かせ、生命の息吹を取り戻していく。
どこからともなく、無数の蝶が舞い始め、色とりどりの花々の間を優雅に飛び交う。小鳥たちが集まり、彼女の周りで祝福の歌をさえずり始めた。
庭園は、もはや「忘れられた庭」ではなかった。
そこは、あらゆる生命が歓喜し、輝きに満ちた、楽園そのものだった。
カインは、その光景を、ただ息を呑んで見つめていた。
エリアーナを中心に広がる、圧倒的な生命のオーラ。それは、どんな高位の魔術師が束になっても再現できない、神の御業としか思えない光景だった。
彼は、改めて確信する。
彼女こそが、本物だ。
自分の直感は、間違っていなかった。いや、自分の想像を、遥かに超える存在だった。
この力があれば、必ず。
俺の呪いを、長きにわたるヴァルハイト家の宿命を、断ち切ることができる。
カインの胸に、何十年も感じたことのない、熱い希望の光が差し込んだ。
やがて、エリアーナがゆっくりと目を開けると、光はすうっと彼女の身体の中へと収まっていった。
目の前に広がる、夢のような光景。
エリアーナは、自分の身に何が起きたのか、すぐには理解できなかった。だが、はっきりと感じていた。
自分の身体の奥深くで、今まで眠っていた巨大な何かが、確かに脈動を始めたのを。
それは、まだ自分の意志では制御しきれない、荒々しく、そしてどこまでも温かい、強大な力のうねり。
これが、私の力……。
『精霊の愛し子』としての、本当の力……。
エリアーナは、自分の両手を見つめた。この小さな手に、世界さえも変えてしまえるほどの力が宿っている。その事実に、少しの恐怖と、それ以上の大きな期待を感じていた。
「……見たか」
カインが、静かに歩み寄ってきた。その声には、隠しきれない興奮と、そして深い慈しみが含まれている。
「これが、お前の力だ」
エリアー-ナは、力強く頷いた。
もう、迷わない。
この力と共に、生きていく。そして、愛する人を救ってみせる。
彼女の紫水晶の瞳の奥で、新たな決意の炎が、静かに、しかし力強く燃え上がった。
それは、偽りの聖女が、真の力を自覚し、その運命を受け入れた瞬間。
そして、世界を揺るがす壮大な物語の、本当の幕開けを告げる、覚醒への予兆だった。
冬の陽光が、穏やかに庭を照らしている。彼女が手入れを始めてから、この場所の空気は一変した。かつての寂寥とした雰囲気は消え去り、今は静かだが確かな生命の息吹に満ちていた。
季節外れの花々が彩りを添え、瑞々しい葉をつけたバラの木が、誇らしげに空へ枝を伸ばしている。
「さて」
庭園の中央で、カインは足を止めた。そして、エリアーナに向き直る。
「ここでお前の力を確かめる。だが、どうすればいいかは俺にも分からん。お前自身で、探るしかない」
その声は、いつも通り冷静だった。だが、その瞳の奥には、抑えきれない期待の光が揺らめいている。
「探る、と申しますと……」
エリアーナは戸惑った。自分を信じると決めたものの、具体的に何をすればいいのか、皆目見当もつかない。力を使おうと意識しても、身体には何の変化も起きなかった。
カインは、そんな彼女の心中を見透かしたように言った。
「難しく考えるな。お前が、この庭で無意識にやってきたことを、もう一度、今度は意識してやってみるだけだ」
彼は、傷ついた小鳥が癒やされた茂みを指さした。
「あの時、お前は何を思った?」
「それは……ただ、助けてあげたい、と。痛みがなくなればいいのに、と……」
「バラの木に新芽が出た時は?」
「この庭が、カイン様のお母様の思い出の場所だと知って……。この木が、また元気になってくれたらと、そう願いました」
エリアー-ナは、一つ一つ記憶を辿るように答えた。
カインは、静かに頷いた。
「そうだ。お前の力の源は、そこにある。誰かを助けたい、何かを育みたいという、その純粋な『願い』だ。理屈ではない。お前の魂そのものが、精霊に語りかけているのだ」
彼の言葉が、エリアーナの心にすとんと落ちた。
そうだ。いつもそうだった。何かをしようと意図したわけではない。ただ、心から願っただけ。
「もう一度、願ってみろ」
カインが、促す。
「この庭が、もっと美しくなればいい、と。ここにいる全ての命が、もっと輝けばいい、と。お前の心からの願いを、この庭にいる精霊たちに届けるのだ」
エリアーナは、彼の言葉に導かれるように、ゆっくりと目を閉じた。
周囲の音が、遠ざかっていく。風の音。遠くで鳴く鳥の声。自分の呼吸の音。
彼女は、意識を自分の内面へと深く、深く沈めていった。
そして、心の中で、強く願う。
(どうか……)
(この庭が、かつての美しさを取り戻しますように)
(ここにいる、全ての命が、幸せでありますように)
(この場所が、いつか彼の心を癒す、安らぎの園となりますように)
それは、祈りだった。
何の見返りも求めない、ただひたすらに純粋な祈り。
その瞬間だった。
エリアーナの身体から、あの金色の光が、再び溢れ出した。
だが、今度の光は、今までとは比べ物にならないほどに強く、そして鮮やかだった。まるで、彼女の身体そのものが、小さな太陽になったかのようだった。
「……っ!」
エリアーナは、自分の内に眠っていた、巨大な力の奔流を感じた。それは、まるでダムが決壊したかのように、凄まじい勢いで身体中を駆け巡る。今まで感じていた、あの温かい力は、この巨大な奔流の、ほんの些細な雫に過ぎなかったのだ。
光は、エリアーナを中心に、波紋のように庭園全体へと広がっていく。
そして、奇跡が、再び始まった。
エリアーナの光を浴びて、庭園の全てが、一斉に生命の歓声を上げた。
固く閉じていたバラの蕾が、まるで早送りの映像のように、次々と花びらを開いていく。深紅、純白、淡い桃色。色とりどりのバラが、冬の寒さの中で一斉に咲き乱れ、甘く芳醇な香りをあたりに放った。
地面からは、ラベンダーやカモミールといったハーブが芽吹き、あっという間に紫や白の絨毯を作り上げる。
冬枯れで枝だけになっていた木々が、瑞々しい緑の葉を芽吹かせ、生命の息吹を取り戻していく。
どこからともなく、無数の蝶が舞い始め、色とりどりの花々の間を優雅に飛び交う。小鳥たちが集まり、彼女の周りで祝福の歌をさえずり始めた。
庭園は、もはや「忘れられた庭」ではなかった。
そこは、あらゆる生命が歓喜し、輝きに満ちた、楽園そのものだった。
カインは、その光景を、ただ息を呑んで見つめていた。
エリアーナを中心に広がる、圧倒的な生命のオーラ。それは、どんな高位の魔術師が束になっても再現できない、神の御業としか思えない光景だった。
彼は、改めて確信する。
彼女こそが、本物だ。
自分の直感は、間違っていなかった。いや、自分の想像を、遥かに超える存在だった。
この力があれば、必ず。
俺の呪いを、長きにわたるヴァルハイト家の宿命を、断ち切ることができる。
カインの胸に、何十年も感じたことのない、熱い希望の光が差し込んだ。
やがて、エリアーナがゆっくりと目を開けると、光はすうっと彼女の身体の中へと収まっていった。
目の前に広がる、夢のような光景。
エリアーナは、自分の身に何が起きたのか、すぐには理解できなかった。だが、はっきりと感じていた。
自分の身体の奥深くで、今まで眠っていた巨大な何かが、確かに脈動を始めたのを。
それは、まだ自分の意志では制御しきれない、荒々しく、そしてどこまでも温かい、強大な力のうねり。
これが、私の力……。
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エリアーナは、自分の両手を見つめた。この小さな手に、世界さえも変えてしまえるほどの力が宿っている。その事実に、少しの恐怖と、それ以上の大きな期待を感じていた。
「……見たか」
カインが、静かに歩み寄ってきた。その声には、隠しきれない興奮と、そして深い慈しみが含まれている。
「これが、お前の力だ」
エリアー-ナは、力強く頷いた。
もう、迷わない。
この力と共に、生きていく。そして、愛する人を救ってみせる。
彼女の紫水晶の瞳の奥で、新たな決意の炎が、静かに、しかし力強く燃え上がった。
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