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第四十六話 王都の朝と貴族の依頼
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王都アルカディアでの新しい朝は、辺境のそれとは全く違う匂いがした。焼きたてのパンの香り、高級な香水の匂い、そして、どこか張り詰めたような人々の気配。ノアたちは、王家から与えられた貴族街の一角にある邸宅で、新たな生活を始めていた。
「ノア、今日の予定は三件だ。午前中は工芸ギルドの長から『絶対に狂わない歯車』の製作依頼。午後は騎士団の装備開発部との打ち合わせ。夕方からは、アストライア侯爵夫人からの個人的な相談が入っている」
朝食の席で、ルナが手際よく一日のスケジュールを読み上げる。彼女は王都に来てから、水を得た魚のようにその社交術と経営能力を発揮していた。すでにいくつかの貴族やギルドと繋がりを持ち、【ノアの箱舟】王都支部(仮)の基盤を固めつつあった。
「分かった。侯爵夫人からの相談というのは?」
「それが、よく分からんのだ。詳細は、直接会って話したいと」
ルナが肩をすくめる。王都の依頼は、辺境のように単純な悩みばかりではない。嫉妬、陰謀、権力争い。様々な人間の思惑が、複雑に絡み合っていた。
その頃、クロエは王城の訓練場で、近衛騎士団の騎士たちを相手に木剣を振るっていた。
「遅い! その程度では、私の故郷の猪にも追いつけんぞ!」
彼女の圧倒的な実力は、王都の騎士たちの鼻っ柱をへし折ると同時に、彼らの尊敬を集めていた。彼女はもはや、ノア個人を守る剣ではなく、王国の剣の模範となりつつあった。
エリオは、王立図書館の薄暗い書庫に籠っていた。彼の前には、羊皮紙の山が築かれている。
「『原初の七大魔法』……。『呪術』に関する記述だけが、巧妙に欠落している。まるで、誰かが意図的に歴史から消し去ったかのようだ」
彼は、世界の真実に少しずつ近づいている手応えと、同時にそれを阻む巨大な意志の存在を感じていた。
ノアは、ルナに言われた通りに午前と午後の予定をこなし、夕方、アストライア侯爵家の壮麗な屋敷を訪れた。応接室に通されると、そこには気品のある、しかし憔悴しきった表情の侯爵夫人が待っていた。
「ようこそおいでくださいました、ノア様。あなたがたの噂は、かねがね」
侯爵夫人は、弱々しく微笑んだ。
「本日は、私の息子のことでご相談がございまして……」
彼女の話によれば、息子のセドリックは、王国でも指折りの天才ピアニストだったという。その指から紡がれる音色は、聴く者全てを魅了し、若くして宮廷音楽家の地位を約束されていた。
「ですが、一月ほど前から、あの子は突然、ピアノが弾けなくなってしまったのです」
夫人の声が、悲痛に震える。
「指が動かないわけではないのです。ただ、あの子が鍵盤に触れると、そこから生まれるのは、不協和音ばかり……。あれほど輝いていた音の才能が、まるで呪われたかのように、色を失ってしまったのです」
医者にも、神官にも原因は分からない。日に日に自信を失い、塞ぎ込んでいく息子を見て、夫人は藁にもすがる思いで【ノアの箱舟】を訪ねたのだという。
「……分かりました。セドリック様にお会いしてもよろしいでしょうか」
ノアは、静かに頷いた。
案内されたのは、豪華な調度品が並ぶ広い部屋だった。その中央に置かれた、美しい黒のグランドピアノの前で、一人の青年が力なく座っていた。彼がセドリックだった。その顔は才能の輝きを失い、深い絶望に覆われている。
「また医者か、それとも気休めの祈祷師か。もう放っておいてくれ」
セドリックは、ノアたちを一瞥すると、興味なさそうに吐き捨てた。
ノアは何も言わず、彼の隣に立ち、ピアノの鍵盤にそっと触れた。そして、目を閉じ、そこに残る残留思念と魔力の流れを探る。
(これは……)
ノアは、かすかな違和感を感じ取った。セドリック自身の絶望や焦りとは別に、冷たく、粘りつくような、異質な魔力の澱みが鍵盤にまとわりついている。それは、彼の才能を内側から蝕み、音の調和を乱すための、極めて悪質な呪いだった。
「セドリック様。これは、ただのスランプではありませんね」
ノアが静かに告げると、セドリックは怪訝な顔を向けた。
「あなたを妬む、誰かの強い悪意を感じます。おそらく、これは意図的にかけられた『才能を蝕む呪い』です」
「呪いだと……? 馬鹿な!」
セドリックは声を荒らげた。だが、その瞳の奥が、ノアの言葉を否定しきれずに揺れている。彼自身も、自分の身に起きていることが、ただの不調ではないと、心のどこかで感じていたのだ。
「誰が、そんなことを……」
「それは、まだ分かりません。ですが、一つだけ確かなことがあります」
ノアは、セドリックの目を真っ直ぐに見つめた。
「どんな呪いであれ、乗り越える方法はあります。あなたが、もう一度ピアノと向き合う覚悟があるのなら」
その言葉は、暗闇の中に差し込んだ、一筋の光だった。セドリックは、目の前の物静かな呪術師の瞳の中に、今まで出会った誰にも感じたことのない、不思議な力と誠実さを見出していた。
王都の光と影。ノアは、辺境とは質の違う、人の心の闇が生み出す呪いの深さに、足を踏み入れようとしていた。
「ノア、今日の予定は三件だ。午前中は工芸ギルドの長から『絶対に狂わない歯車』の製作依頼。午後は騎士団の装備開発部との打ち合わせ。夕方からは、アストライア侯爵夫人からの個人的な相談が入っている」
朝食の席で、ルナが手際よく一日のスケジュールを読み上げる。彼女は王都に来てから、水を得た魚のようにその社交術と経営能力を発揮していた。すでにいくつかの貴族やギルドと繋がりを持ち、【ノアの箱舟】王都支部(仮)の基盤を固めつつあった。
「分かった。侯爵夫人からの相談というのは?」
「それが、よく分からんのだ。詳細は、直接会って話したいと」
ルナが肩をすくめる。王都の依頼は、辺境のように単純な悩みばかりではない。嫉妬、陰謀、権力争い。様々な人間の思惑が、複雑に絡み合っていた。
その頃、クロエは王城の訓練場で、近衛騎士団の騎士たちを相手に木剣を振るっていた。
「遅い! その程度では、私の故郷の猪にも追いつけんぞ!」
彼女の圧倒的な実力は、王都の騎士たちの鼻っ柱をへし折ると同時に、彼らの尊敬を集めていた。彼女はもはや、ノア個人を守る剣ではなく、王国の剣の模範となりつつあった。
エリオは、王立図書館の薄暗い書庫に籠っていた。彼の前には、羊皮紙の山が築かれている。
「『原初の七大魔法』……。『呪術』に関する記述だけが、巧妙に欠落している。まるで、誰かが意図的に歴史から消し去ったかのようだ」
彼は、世界の真実に少しずつ近づいている手応えと、同時にそれを阻む巨大な意志の存在を感じていた。
ノアは、ルナに言われた通りに午前と午後の予定をこなし、夕方、アストライア侯爵家の壮麗な屋敷を訪れた。応接室に通されると、そこには気品のある、しかし憔悴しきった表情の侯爵夫人が待っていた。
「ようこそおいでくださいました、ノア様。あなたがたの噂は、かねがね」
侯爵夫人は、弱々しく微笑んだ。
「本日は、私の息子のことでご相談がございまして……」
彼女の話によれば、息子のセドリックは、王国でも指折りの天才ピアニストだったという。その指から紡がれる音色は、聴く者全てを魅了し、若くして宮廷音楽家の地位を約束されていた。
「ですが、一月ほど前から、あの子は突然、ピアノが弾けなくなってしまったのです」
夫人の声が、悲痛に震える。
「指が動かないわけではないのです。ただ、あの子が鍵盤に触れると、そこから生まれるのは、不協和音ばかり……。あれほど輝いていた音の才能が、まるで呪われたかのように、色を失ってしまったのです」
医者にも、神官にも原因は分からない。日に日に自信を失い、塞ぎ込んでいく息子を見て、夫人は藁にもすがる思いで【ノアの箱舟】を訪ねたのだという。
「……分かりました。セドリック様にお会いしてもよろしいでしょうか」
ノアは、静かに頷いた。
案内されたのは、豪華な調度品が並ぶ広い部屋だった。その中央に置かれた、美しい黒のグランドピアノの前で、一人の青年が力なく座っていた。彼がセドリックだった。その顔は才能の輝きを失い、深い絶望に覆われている。
「また医者か、それとも気休めの祈祷師か。もう放っておいてくれ」
セドリックは、ノアたちを一瞥すると、興味なさそうに吐き捨てた。
ノアは何も言わず、彼の隣に立ち、ピアノの鍵盤にそっと触れた。そして、目を閉じ、そこに残る残留思念と魔力の流れを探る。
(これは……)
ノアは、かすかな違和感を感じ取った。セドリック自身の絶望や焦りとは別に、冷たく、粘りつくような、異質な魔力の澱みが鍵盤にまとわりついている。それは、彼の才能を内側から蝕み、音の調和を乱すための、極めて悪質な呪いだった。
「セドリック様。これは、ただのスランプではありませんね」
ノアが静かに告げると、セドリックは怪訝な顔を向けた。
「あなたを妬む、誰かの強い悪意を感じます。おそらく、これは意図的にかけられた『才能を蝕む呪い』です」
「呪いだと……? 馬鹿な!」
セドリックは声を荒らげた。だが、その瞳の奥が、ノアの言葉を否定しきれずに揺れている。彼自身も、自分の身に起きていることが、ただの不調ではないと、心のどこかで感じていたのだ。
「誰が、そんなことを……」
「それは、まだ分かりません。ですが、一つだけ確かなことがあります」
ノアは、セドリックの目を真っ直ぐに見つめた。
「どんな呪いであれ、乗り越える方法はあります。あなたが、もう一度ピアノと向き合う覚悟があるのなら」
その言葉は、暗闇の中に差し込んだ、一筋の光だった。セドリックは、目の前の物静かな呪術師の瞳の中に、今まで出会った誰にも感じたことのない、不思議な力と誠実さを見出していた。
王都の光と影。ノアは、辺境とは質の違う、人の心の闇が生み出す呪いの深さに、足を踏み入れようとしていた。
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