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第28話 行商人が見た常識外れの楽園
「……わかった。一日だけだ。馬車が直るまで、俺の家に泊めてやる」
俺のその言葉は、バッカスにとって、地獄で仏、いや、死の森で神に出会ったかのような救いであったに違いない。彼は「ありがとうございます、ルイン様!」と、涙と鼻水でぐしゃぐしゃの顔になりながら、何度も何度も頭を下げた。
「立て。まずは、その散らかった荷物を片付けるぞ」
「は、はい!」
俺は、横転した馬車の修理を手伝い始めた。俺の腕力と、『黒鉄木』で作った頑丈なテコを使えば、ひっくり返った馬車を起こすのは造作もない。外れた車輪も、エリナが魔法で作ってくれた『黒鉄製』の工具セットを使えば、あっという間に修理できた。
その間、バッカスは、俺が当たり前のように使う道具の数々に、いちいち驚きの声を上げていた。
「な、なんですかい、その真っ黒な金槌は!? まるで、魔力を帯びているかのような、とんでもない硬度と重さ……!」
「ああ、これか? その辺の木と石で作った、間に合わせの道具だよ」
「間に合わせぇ!?」
バッカスは、目を剥いて絶句している。彼の常識は、この森に来てから、すでに何度も粉々に打ち砕かれているようだった。
散乱した荷物を馬車に積み直す作業も終わり、俺はバッカスを『安らぎの庭』へと案内した。
そして、彼が、俺たちの新しいログハウスを目の当たりにした時の反応は、もはや見物だった。
「…………」
彼は、口を半開きにしたまま、完全に固まっていた。
黒光りする、巨大なログハウス。幻光石が嵌め込まれた、虹色に輝く窓。そして、その家の周りに広がる、ありえないほど豊かに作物が実る畑。
「こ……これは……夢、ですかい……? それとも、わしは、もう死んで、神々の国にでも迷い込んだんでしょうか……?」
「大げさだな。ただの、田舎の一軒家だろ」
「どこに! こんな! 魔王の城みたいな田舎家があるんですかっ!」
バッカスの魂のツッコミが、静かな森に響き渡った。
俺は、そんな彼を家に招き入れた。
そして、彼が、吹き抜けの広大なリビング、巨大な暖炉、芸術品のような黒鉄の家具、そして、美しいエルフの少女と、巨大な白銀の狼(フェン)の姿を見た時の反応は、もはや言うまでもない。
「エ……エエエ、エルフ様!? そ、それに、で、でで、伝説の神獣、フェンリル!?」
バッカスは、腰を抜かさんばかりに驚き、その場にへたり込んだ。
「ご紹介が遅れました。わたくし、この『安らぎの庭』の主、ルイン様にお仕えしております、エリナと申します」
エリナが、優雅に一礼する。
「わふん!」
フェンが、人懐っこく彼の足元にすり寄る。
バッカスは、白目を剥いて、気絶する寸前だった。
「も、もも、申し訳ございません! わしのような薄汚れた商人が、このような神聖な場所に足を踏み入れてしまうとは……! 今すぐ、立ち去りますので……!」
彼が這うようにして逃げ出そうとするのを、俺は慌てて引き留めた。
「まあ、落ち着けって。腹も減ってるだろう。飯にしよう」
俺は、昨日の残りのクリームシチューを温め直し、石窯で焼いたばかりの『紫怨イモ』のパンを添えて、彼に差し出した。
バッカスは、最初は「め、滅相もございません!」と固辞していたが、キッチンから漂ってくる、抗いがたいほど芳しい香りに、ついに抗いきれなくなったらしい。おずおずと、スプーンを手に取った。
そして、一口。
その瞬間、彼の時間が、完全に止まった。
「……………」
彼は、スプーンを口に含んだまま、微動だにしなくなる。その目からは、ぽろり、ぽろりと、静かに涙がこぼれ落ちていた。
「……お、おいしい……。こんな、こんな美味いものを……わしは、生まれて、この方、一度も……うっ、うっ……」
やがて、彼は、子供のように声を上げて泣き出してしまった。
どうやら、俺の料理は、彼のこれまでの人生観を、根底から覆してしまったらしい。
エリナも、初めて俺のスープを食べた時は、こんな感じだったな。
俺は、そんなことを思い出しながら、自分のパンをかじった。
食事を終える頃には、バッカスは、すっかり落ち着きを取り戻していた。そして、俺たちに対する態度は、もはや、神か何かに対するそれに変わっていた。
「ルイン様、エリナ様……。そして、フェンリル様……。この度は、命を救っていただいたばかりか、このような、天上の料理までご馳走になり……。この御恩、どうお返しすればよいか……」
彼は、土下座でもしかねない勢いだ。
「だから、気にしなくていいって。その代わり、約束通り、明日にはここを出て行ってくれれば、それでいい」
俺は、あくまでドライな態度を崩さなかった。
だが、バッカスは、それでも諦めきれないようだった。
「ですが、それでは、わしの気が済みません! ……そうだ! ルイン様、何か、お困りのことはございませんか? 必要なものとか、欲しいものとか……。わし、行商人ですので、大概のものは手に入ります!」
彼の申し出に、俺は少しだけ、考え込んだ。
確かに、この楽園での生活で、手に入らないものはある。それは、外の世界の産物だ。
「……そうだな。じゃあ、一つだけ。塩と、香辛料が欲しい。それと、何か、面白い本でもあれば、いくつか見繕ってきてくれ」
『絶望の涙塩』も美味いが、たまには普通の岩塩も使ってみたい。料理の幅も広がるだろう。本は、この世界について、もっと知るための良い暇つぶしになるはずだ。
「塩と香辛料、そして本……! かしこまりました! 必ずや、最高級のものをお持ちいたします!」
バッカスは、ようやく恩返しの機会ができたことが、心から嬉しいようだった。
その夜。
俺たちは、バッカスに、客間として用意していた(といっても、ただの空き部屋だが)部屋で休んでもらった。もちろん、寝具は、ありあわせの『永眠の綿』で作った、即席の布団だ。彼が、その悪魔的な寝心地に、再び感動で打ち震えていたのは、言うまでもない。
翌朝。
バッカスは、すっかり元気を取り戻した顔で、出発の準備を整えていた。
彼の馬車には、俺がお土産として、巨大な『紫怨イモ』を数本と、昨日作ったパンを、いくつか積んでやった。
「ルイン様……何から何まで、本当に……」
「いいから、早く行け。グリフォンに見つかる前にな」
俺は、そっけなく手を振って、彼を見送った。
バッカスは、何度も、何度も振り返り、深々と頭を下げながら、森の奥へと消えていった。
「……行ってしまいましたわね」
隣で、エリナがぽつりと呟いた。
「ああ。嵐のようなおっさんだったな」
これで、また、いつもの静かな日常が戻ってくる。
俺は、そう思っていた。
バッカスという、ほんの些細なイレギュラー。それは、俺の完璧なスローライフに起きた、ほんの一瞬の出来事に過ぎないと。
だが、この時の俺はまだ、理解していなかったのだ。
行商人という存在が、どれほどまでに、世界の情報を、そして、人の運命を、かき回す力を持っているのかを。
彼が持ち帰った、俺の『奇跡の薬』と、常識外れの作物が、外の世界に、どれほどの波紋を広げることになるのか。
そして、その波紋が、いずれ、俺が最も関わりたくないと思っていた、過去の亡霊たちを、この『安らぎの庭』へと引き寄せることになるということを。
俺はただ、新しい塩と香辛料が手に入ることを、少しだけ楽しみにしている、のんきな隠居人に過ぎなかった。
俺のその言葉は、バッカスにとって、地獄で仏、いや、死の森で神に出会ったかのような救いであったに違いない。彼は「ありがとうございます、ルイン様!」と、涙と鼻水でぐしゃぐしゃの顔になりながら、何度も何度も頭を下げた。
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「は、はい!」
俺は、横転した馬車の修理を手伝い始めた。俺の腕力と、『黒鉄木』で作った頑丈なテコを使えば、ひっくり返った馬車を起こすのは造作もない。外れた車輪も、エリナが魔法で作ってくれた『黒鉄製』の工具セットを使えば、あっという間に修理できた。
その間、バッカスは、俺が当たり前のように使う道具の数々に、いちいち驚きの声を上げていた。
「な、なんですかい、その真っ黒な金槌は!? まるで、魔力を帯びているかのような、とんでもない硬度と重さ……!」
「ああ、これか? その辺の木と石で作った、間に合わせの道具だよ」
「間に合わせぇ!?」
バッカスは、目を剥いて絶句している。彼の常識は、この森に来てから、すでに何度も粉々に打ち砕かれているようだった。
散乱した荷物を馬車に積み直す作業も終わり、俺はバッカスを『安らぎの庭』へと案内した。
そして、彼が、俺たちの新しいログハウスを目の当たりにした時の反応は、もはや見物だった。
「…………」
彼は、口を半開きにしたまま、完全に固まっていた。
黒光りする、巨大なログハウス。幻光石が嵌め込まれた、虹色に輝く窓。そして、その家の周りに広がる、ありえないほど豊かに作物が実る畑。
「こ……これは……夢、ですかい……? それとも、わしは、もう死んで、神々の国にでも迷い込んだんでしょうか……?」
「大げさだな。ただの、田舎の一軒家だろ」
「どこに! こんな! 魔王の城みたいな田舎家があるんですかっ!」
バッカスの魂のツッコミが、静かな森に響き渡った。
俺は、そんな彼を家に招き入れた。
そして、彼が、吹き抜けの広大なリビング、巨大な暖炉、芸術品のような黒鉄の家具、そして、美しいエルフの少女と、巨大な白銀の狼(フェン)の姿を見た時の反応は、もはや言うまでもない。
「エ……エエエ、エルフ様!? そ、それに、で、でで、伝説の神獣、フェンリル!?」
バッカスは、腰を抜かさんばかりに驚き、その場にへたり込んだ。
「ご紹介が遅れました。わたくし、この『安らぎの庭』の主、ルイン様にお仕えしております、エリナと申します」
エリナが、優雅に一礼する。
「わふん!」
フェンが、人懐っこく彼の足元にすり寄る。
バッカスは、白目を剥いて、気絶する寸前だった。
「も、もも、申し訳ございません! わしのような薄汚れた商人が、このような神聖な場所に足を踏み入れてしまうとは……! 今すぐ、立ち去りますので……!」
彼が這うようにして逃げ出そうとするのを、俺は慌てて引き留めた。
「まあ、落ち着けって。腹も減ってるだろう。飯にしよう」
俺は、昨日の残りのクリームシチューを温め直し、石窯で焼いたばかりの『紫怨イモ』のパンを添えて、彼に差し出した。
バッカスは、最初は「め、滅相もございません!」と固辞していたが、キッチンから漂ってくる、抗いがたいほど芳しい香りに、ついに抗いきれなくなったらしい。おずおずと、スプーンを手に取った。
そして、一口。
その瞬間、彼の時間が、完全に止まった。
「……………」
彼は、スプーンを口に含んだまま、微動だにしなくなる。その目からは、ぽろり、ぽろりと、静かに涙がこぼれ落ちていた。
「……お、おいしい……。こんな、こんな美味いものを……わしは、生まれて、この方、一度も……うっ、うっ……」
やがて、彼は、子供のように声を上げて泣き出してしまった。
どうやら、俺の料理は、彼のこれまでの人生観を、根底から覆してしまったらしい。
エリナも、初めて俺のスープを食べた時は、こんな感じだったな。
俺は、そんなことを思い出しながら、自分のパンをかじった。
食事を終える頃には、バッカスは、すっかり落ち着きを取り戻していた。そして、俺たちに対する態度は、もはや、神か何かに対するそれに変わっていた。
「ルイン様、エリナ様……。そして、フェンリル様……。この度は、命を救っていただいたばかりか、このような、天上の料理までご馳走になり……。この御恩、どうお返しすればよいか……」
彼は、土下座でもしかねない勢いだ。
「だから、気にしなくていいって。その代わり、約束通り、明日にはここを出て行ってくれれば、それでいい」
俺は、あくまでドライな態度を崩さなかった。
だが、バッカスは、それでも諦めきれないようだった。
「ですが、それでは、わしの気が済みません! ……そうだ! ルイン様、何か、お困りのことはございませんか? 必要なものとか、欲しいものとか……。わし、行商人ですので、大概のものは手に入ります!」
彼の申し出に、俺は少しだけ、考え込んだ。
確かに、この楽園での生活で、手に入らないものはある。それは、外の世界の産物だ。
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『絶望の涙塩』も美味いが、たまには普通の岩塩も使ってみたい。料理の幅も広がるだろう。本は、この世界について、もっと知るための良い暇つぶしになるはずだ。
「塩と香辛料、そして本……! かしこまりました! 必ずや、最高級のものをお持ちいたします!」
バッカスは、ようやく恩返しの機会ができたことが、心から嬉しいようだった。
その夜。
俺たちは、バッカスに、客間として用意していた(といっても、ただの空き部屋だが)部屋で休んでもらった。もちろん、寝具は、ありあわせの『永眠の綿』で作った、即席の布団だ。彼が、その悪魔的な寝心地に、再び感動で打ち震えていたのは、言うまでもない。
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バッカスは、すっかり元気を取り戻した顔で、出発の準備を整えていた。
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「いいから、早く行け。グリフォンに見つかる前にな」
俺は、そっけなく手を振って、彼を見送った。
バッカスは、何度も、何度も振り返り、深々と頭を下げながら、森の奥へと消えていった。
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俺は、そう思っていた。
バッカスという、ほんの些細なイレギュラー。それは、俺の完璧なスローライフに起きた、ほんの一瞬の出来事に過ぎないと。
だが、この時の俺はまだ、理解していなかったのだ。
行商人という存在が、どれほどまでに、世界の情報を、そして、人の運命を、かき回す力を持っているのかを。
彼が持ち帰った、俺の『奇跡の薬』と、常識外れの作物が、外の世界に、どれほどの波紋を広げることになるのか。
そして、その波紋が、いずれ、俺が最も関わりたくないと思っていた、過去の亡霊たちを、この『安らぎの庭』へと引き寄せることになるということを。
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