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第28話 解呪の糸口
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「月光草……」
俺はその名前を、忘れないように心の中で繰り返した。それが、リゼットを救う唯一の希望。
「その薬草は、どんなものなのですか?」
俺が尋ねると、ノエルは楽しそうに説明を始めた。彼女は、薬草の話をしている時が一番生き生きとしているようだ。
「月光草はね、月の魔力を浴びて育つ、とっても珍しい植物なんだ。普段はただの小さな草なんだけど、満月の夜、それも月が天頂に昇るわずかな時間だけ、花を咲かせる。その花びらは、月の光を凝縮したような、強力な生命エネルギーの塊なんだよ」
「月の光を凝縮した生命エネルギー……」
リゼットが、ゴクリと喉を鳴らした。まさしく、ノエルが言っていた「純粋で強力な正の生命力」そのものだ。
「その花びらを煎じて作った薬を、呪いの核に直接届けることができれば、呪いは消滅するはず。ただし、問題がいくつかある」
ノエルは、指を一本立てた。
「まず一つ目。月光草は、この森の中でも、特に魔力が濃い場所にしか自生しない。そして、そういう場所には、決まって強力な『番人』がいるんだよね」
「番人……魔物ですか?」
「うん。この森の主みたいな存在かな。普段は森の奥で眠っているんだけど、自分の縄張りを荒らす者には、容赦しないよ」
リゼットが、腰の剣に手をやった。その瞳には、戦いへの覚悟が宿っている。
「どんな相手だろうと、斬り伏せるまでだ」
「勇ましいね。でも、相手は普通の魔物とはちょっと違うから、油断しない方がいいよ」
ノエルはそう言って、悪戯っぽく笑った。
「そして、問題の二つ目」
彼女は、二本目の指を立てる。
「月光草の花が咲くのは、次の満月の夜。つまり、三日後だ。そのタイミングを逃すと、また一月待たないといけない。しかも、花が咲いている時間は、本当に短い。その間に採取して、すぐに調薬しないと、効果がなくなっちゃうんだ」
三日後。時間は、あまり残されていない。俺たちは、それまでに番人を倒し、月光草が咲く場所を確保しなければならない。
「そして、最後の問題」
ノエルは、三本目の指を立てた。
「採取した月光草を薬にするには、特殊な触媒と、私の知識が必要になる。そして、その薬を呪いの核に届けるには……君の力が必要だ、ルーク」
「俺の、力?」
俺が聞き返すと、ノエルは深く頷いた。
「そう。君の創生水の力だよ。月光草の薬だけじゃ、体の表面から核まで届かない。君の創生水を混ぜて飲むことで、薬の成分を血流に乗せ、君の生命エネルギーが道案内をするようにして、呪いの核まで直接届けるんだ。君の力がなければ、この治療は成立しない」
月光草、ノエルの知識、そして俺の創生水。その三つが揃って、初めてリゼットの呪いを解くことができる。俺は、この解呪計画において、自分が重要な役割を担っていることを改めて認識し、身が引き締まる思いだった。
「……なるほど。私一人の力では、どうにもならなかったわけだ」
リゼットが、静かに呟いた。彼女は、自分の運命が、目の前にいる風変わりなエルフと、追放された元神官の青年に委ねられているという、数奇な状況を噛みしめているようだった。
「そういうこと。だから、私たち三人で協力する必要があるんだ」
ノエルはそう言うと、俺とリゼットの顔を交互に見た。その瞳には、これから始まる困難な冒険への、期待と興奮が満ちていた。
「どうする?やる?」
その問いは、もはや問いかけではなかった。俺たちの答えは、決まっている。
「やります」
「当然だ」
俺とリゼットは、同時に、そして力強く答えた。
「よーし、決まりだね!」
ノエルは満足げにパンと手を叩くと、まるで遠足の計画でも立てるかのように、楽しげに話し始めた。
「じゃあ、作戦会議だ!まず、番人だけど、そいつは植物型のモンスターで、物理攻撃はあまり効かない。毒や火も、ある程度は耐性がある。弱点は、その核となる中心部分。そこを叩けば、倒せるはずだよ」
「植物型のモンスター……」
リゼットが、眉をひそめる。騎士団にいた頃にも、そういった魔物と戦った経験があるのだろう。
「うん。だから、リゼットは前衛で、モンスターの蔓や根っこの攻撃を引きつけてほしい。私が、特殊な薬で動きを鈍らせたり、弱点である核を露出させる隙を作る。そして、最後の一撃は……ルーク、君に任せるよ」
「俺、ですか?」
俺は驚いて聞き返した。俺に、魔物へのとどめの刺し方など、全く心得がない。
「そう。君の、あのポーションを使うんだ」
「ポーションを……攻撃に?」
想像もつかない提案に、俺は戸惑う。
「さっきも言ったけど、君のポーションは、高濃度の生命エネルギーの塊だ。普通の生き物が飲めば、体が活性化する。じゃあ、それを過剰に、しかも弱点に直接流し込んだら、どうなると思う?」
ノエルの言葉に、俺ははっとした。
ミストラル村での、大ネゼミ討伐の一件が脳裏をよぎる。創生水を過剰摂取したネズミたちは、細胞が暴走し、自らの体を内側から破壊して自壊した。
「……なるほど。そういうことですか」
「そゆこと。生命を与える力は、使い方次第で、最も強力な破壊の力にもなるんだ。君なら、できるよね?」
ノエルは、にこりと微笑みながら、とんでもないことを言った。俺は、自分の力が持つ新たな可能性と、その恐ろしさに、改めて身震いした。
「……やってみます」
俺は、覚悟を決めて頷いた。
「よし、役割分担は決まったね!」
ノエルは満足げに頷くと、俺たちの肩をそれぞれポンと叩いた。
「三日後の、満月の夜が決戦だ。それまで、しっかり準備しておこう!」
その声は、これから始まる死闘を前にしているとは思えないほど、明るく、弾んでいた。
俺たちは、この風変わりで、しかしとてつもなく頼もしいエルフの薬師と共に、リゼットを縛る古代の呪いへと、本格的に立ち向かうことになった。
解呪への糸口は、確かにつかんだ。だが、その先には、この森の主との、命を懸けた戦いが待っている。
俺は、隣に立つリゼットの横顔を見た。彼女の表情には、もう絶望の色はない。困難な道筋が見えたことで、逆にその瞳には騎士としての闘志が、静かに、しかし強く燃え盛っていた。
俺も、負けてはいられない。彼女を救うために。そして、俺自身の力を、正しい道で使うために。
俺は、懐でエリアナがくれたお守りを、強く握りしめた。
俺はその名前を、忘れないように心の中で繰り返した。それが、リゼットを救う唯一の希望。
「その薬草は、どんなものなのですか?」
俺が尋ねると、ノエルは楽しそうに説明を始めた。彼女は、薬草の話をしている時が一番生き生きとしているようだ。
「月光草はね、月の魔力を浴びて育つ、とっても珍しい植物なんだ。普段はただの小さな草なんだけど、満月の夜、それも月が天頂に昇るわずかな時間だけ、花を咲かせる。その花びらは、月の光を凝縮したような、強力な生命エネルギーの塊なんだよ」
「月の光を凝縮した生命エネルギー……」
リゼットが、ゴクリと喉を鳴らした。まさしく、ノエルが言っていた「純粋で強力な正の生命力」そのものだ。
「その花びらを煎じて作った薬を、呪いの核に直接届けることができれば、呪いは消滅するはず。ただし、問題がいくつかある」
ノエルは、指を一本立てた。
「まず一つ目。月光草は、この森の中でも、特に魔力が濃い場所にしか自生しない。そして、そういう場所には、決まって強力な『番人』がいるんだよね」
「番人……魔物ですか?」
「うん。この森の主みたいな存在かな。普段は森の奥で眠っているんだけど、自分の縄張りを荒らす者には、容赦しないよ」
リゼットが、腰の剣に手をやった。その瞳には、戦いへの覚悟が宿っている。
「どんな相手だろうと、斬り伏せるまでだ」
「勇ましいね。でも、相手は普通の魔物とはちょっと違うから、油断しない方がいいよ」
ノエルはそう言って、悪戯っぽく笑った。
「そして、問題の二つ目」
彼女は、二本目の指を立てる。
「月光草の花が咲くのは、次の満月の夜。つまり、三日後だ。そのタイミングを逃すと、また一月待たないといけない。しかも、花が咲いている時間は、本当に短い。その間に採取して、すぐに調薬しないと、効果がなくなっちゃうんだ」
三日後。時間は、あまり残されていない。俺たちは、それまでに番人を倒し、月光草が咲く場所を確保しなければならない。
「そして、最後の問題」
ノエルは、三本目の指を立てた。
「採取した月光草を薬にするには、特殊な触媒と、私の知識が必要になる。そして、その薬を呪いの核に届けるには……君の力が必要だ、ルーク」
「俺の、力?」
俺が聞き返すと、ノエルは深く頷いた。
「そう。君の創生水の力だよ。月光草の薬だけじゃ、体の表面から核まで届かない。君の創生水を混ぜて飲むことで、薬の成分を血流に乗せ、君の生命エネルギーが道案内をするようにして、呪いの核まで直接届けるんだ。君の力がなければ、この治療は成立しない」
月光草、ノエルの知識、そして俺の創生水。その三つが揃って、初めてリゼットの呪いを解くことができる。俺は、この解呪計画において、自分が重要な役割を担っていることを改めて認識し、身が引き締まる思いだった。
「……なるほど。私一人の力では、どうにもならなかったわけだ」
リゼットが、静かに呟いた。彼女は、自分の運命が、目の前にいる風変わりなエルフと、追放された元神官の青年に委ねられているという、数奇な状況を噛みしめているようだった。
「そういうこと。だから、私たち三人で協力する必要があるんだ」
ノエルはそう言うと、俺とリゼットの顔を交互に見た。その瞳には、これから始まる困難な冒険への、期待と興奮が満ちていた。
「どうする?やる?」
その問いは、もはや問いかけではなかった。俺たちの答えは、決まっている。
「やります」
「当然だ」
俺とリゼットは、同時に、そして力強く答えた。
「よーし、決まりだね!」
ノエルは満足げにパンと手を叩くと、まるで遠足の計画でも立てるかのように、楽しげに話し始めた。
「じゃあ、作戦会議だ!まず、番人だけど、そいつは植物型のモンスターで、物理攻撃はあまり効かない。毒や火も、ある程度は耐性がある。弱点は、その核となる中心部分。そこを叩けば、倒せるはずだよ」
「植物型のモンスター……」
リゼットが、眉をひそめる。騎士団にいた頃にも、そういった魔物と戦った経験があるのだろう。
「うん。だから、リゼットは前衛で、モンスターの蔓や根っこの攻撃を引きつけてほしい。私が、特殊な薬で動きを鈍らせたり、弱点である核を露出させる隙を作る。そして、最後の一撃は……ルーク、君に任せるよ」
「俺、ですか?」
俺は驚いて聞き返した。俺に、魔物へのとどめの刺し方など、全く心得がない。
「そう。君の、あのポーションを使うんだ」
「ポーションを……攻撃に?」
想像もつかない提案に、俺は戸惑う。
「さっきも言ったけど、君のポーションは、高濃度の生命エネルギーの塊だ。普通の生き物が飲めば、体が活性化する。じゃあ、それを過剰に、しかも弱点に直接流し込んだら、どうなると思う?」
ノエルの言葉に、俺ははっとした。
ミストラル村での、大ネゼミ討伐の一件が脳裏をよぎる。創生水を過剰摂取したネズミたちは、細胞が暴走し、自らの体を内側から破壊して自壊した。
「……なるほど。そういうことですか」
「そゆこと。生命を与える力は、使い方次第で、最も強力な破壊の力にもなるんだ。君なら、できるよね?」
ノエルは、にこりと微笑みながら、とんでもないことを言った。俺は、自分の力が持つ新たな可能性と、その恐ろしさに、改めて身震いした。
「……やってみます」
俺は、覚悟を決めて頷いた。
「よし、役割分担は決まったね!」
ノエルは満足げに頷くと、俺たちの肩をそれぞれポンと叩いた。
「三日後の、満月の夜が決戦だ。それまで、しっかり準備しておこう!」
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解呪への糸口は、確かにつかんだ。だが、その先には、この森の主との、命を懸けた戦いが待っている。
俺は、隣に立つリゼットの横顔を見た。彼女の表情には、もう絶望の色はない。困難な道筋が見えたことで、逆にその瞳には騎士としての闘志が、静かに、しかし強く燃え盛っていた。
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