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第50話 邪教徒の偵察
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エリアナが星空の異変を告げた夜から、数日が過ぎた。村の日常は相変わらず穏やかだったが、俺の心の中には、彼女の言葉が小さな棘のように引っかかり続けていた。「黒い蛇に苦しめられる、泣いている星」。それが何を意味するのかは分からない。だが、それが不吉な何かの前兆であることだけは、確かだった。
その不安は、思わぬ形で現実のものとなる。
「リゼット教官!村の東の森で、不審な者たちを見かけました!」
その日も、自警団の訓練に励んでいたリゼットの元へ、見張りの任務についていた若者が血相を変えて駆け込んできた。
「不審な者?どのような連中だ」
リゼットの問いに、若者は息を切らしながら報告を続ける。
「三人組です。全員が、顔が見えないほど深くフードを被った、黒いローブを身につけており……その姿は、まるで……」
「邪教徒のようだった、か」
リゼットが、低い声でその言葉を引き取った。彼女の表情が、一瞬で騎士のものに変わる。邪教徒。それは、彼女から全てを奪った呪いの元凶であり、決して忘れることのできない宿敵の名だった。
「はい。彼らは森の中を、何かを探すようにうろついていました。俺の姿に気づくと、すぐに姿を消しましたが……」
「分かった。よく報告してくれた」
リゼットは若者の肩を叩くと、すぐさま俺の店へとやってきた。店の中には、俺とノエルがいた。リゼットから報告を聞いた俺たちは、顔を見合わせた。
「黒いローブの三人組……間違いない。おそらく、『奈落の蛇』の連中だ」
リゼットは、苦々しげに吐き捨てた。『奈落の蛇』。それが、彼女に呪いをかけた邪教徒集団の名だった。彼らは、禁じられた古代の魔術を信奉し、世界の破滅を目論むと噂される、最も危険な組織の一つだ。
「でも、どうしてそんな連中が、こんな辺境の村に?」
ノエルが、不思議そうに首を傾げた。
「目的は、おそらく二つ考えられる」
リゼットは、冷静に分析を始めた。
「一つは、私だ。私がこの村にいることを、何らかの方法で突き止めたのかもしれない。呪いをかけた相手がまだ生きていることを知り、始末しに来た、と」
その可能性は、十分にあった。だが、リゼットは首を横に振る。
「だが、それだけにしては動きが奇妙だ。私を狙うなら、もっと直接的に、隠密に近づいてくるはず。森をうろつき、何かを探しているような素振りは見せないだろう」
「では、もう一つの可能性は?」
俺が尋ねると、リゼットは厳しい目で俺とノエルを見た。
「この村そのものだ。あるいは、この村にある『何か』を、探している」
その言葉に、俺たちははっとした。この村にある、特別な何か。それは、ノエルの育てる高品質な薬草か。ギムリの作る奇跡の武具か。あるいは……。
「……私の、ポーションかもしれませんね」
俺が呟くと、リゼットとノエルは難しい顔で頷いた。
俺の創生の力は、生命そのものに働きかける。それは、邪悪な魔術とは正反対の性質を持つ力だ。もし、彼らが何か邪悪な儀式を企んでおり、そのために純粋な生命エネルギーを必要としているとしたら。俺の存在は、彼らにとって喉から手が出るほど欲しいものであると同時に、邪魔な存在でもあるはずだ。
「いずれにせよ、ただの偵察部隊だとしても、放置はできない」
リゼットが、決意を固めたように言った。
「私が、村の周辺を改めて見回ってくる。相手がまだ近くに潜んでいるのなら、接触して目的を探り出す」
「危険です、リゼットさん!」
「いや、行くべきだ。敵の正体も目的も分からぬまま、怯えていては、いずれ村が危険に晒される。それに……」
彼女は、腰の剣の柄を強く握りしめた。その瞳には、宿敵に対する静かな怒りの炎が燃えている。
「私には、奴らと戦う理由がある」
彼女の覚悟は、固かった。俺とノエルは、もはや彼女を止めることはできないと悟った。
「分かりました。ですが、一人では行かせません」
俺が言うと、ノエルも頷いた。
「そうだね。私も行くよ。森の中なら、私の庭みたいなものだからね。敵の足跡を追うくらい、お手の物だよ」
「俺も行きます。万が一、戦闘になった時に、回復役がいなければ」
俺たちの申し出に、リゼットは一瞬だけ驚いたような顔をしたが、すぐに、ふっと口元を緩めた。
「……そうか。私はもう、一人ではないのだったな。感謝する、二人とも」
その日の夕暮れ。俺たち三人は、自警団の若者が不審者を目撃したという、村の東の森へと向かった。村にはギムリと自警団の副リーダーが残り、万が一に備えて警戒態勢を敷いてくれている。
森の中は、夕闇が迫り、不気味な静けさに包まれていた。ノエルは、まるで猟犬のように地面の痕跡を嗅ぎ分け、俺たちを導いていく。
「……いた。あそこだ」
しばらく進んだところで、ノエルが低い声で囁き、木の陰を指さした。
その先、少し開けた場所に、三つの人影があった。報告通り、顔を深く隠す黒いローブを身につけている。彼らは地面に膝をつき、何かを調べているようだった。
俺たちが息を殺して様子をうかがっていると、ローブの一人が、地面から何かを拾い上げた。それは、俺の創生水を撒いた畑から風で飛ばされてきたのであろう、「太陽の実」の葉っぱだった。
ローブの男は、その葉を指先で弄び、かすかに鼻を近づけた。そして、隣の仲間に何かを囁く。声は聞こえないが、その葉に残る微かな創生の力の気配を、感じ取っているのかもしれない。
やはり、彼らの目的は、俺の力。
その事実を確信した、その時だった。
ローブの一人が、まるで背中に目がついているかのように、俺たちが隠れている茂みを、ぴたりと振り返った。フードの奥深くで、二つの赤い光が、不気味に輝いたのが見えた。
「……見つかったか」
リゼットが、静かに剣を抜いた。
俺たちの間に、緊張が走る。静かな森の中で、邪教徒たちの赤い目だけが、爛々と輝いていた。
ミストラル村の平和な日常は、終わりを告げようとしていた。俺たちの知らないところで動き出していた大きな悪意が、ついにその牙を、俺たちの穏やかな暮らしへと向け始めたのだ。
その不安は、思わぬ形で現実のものとなる。
「リゼット教官!村の東の森で、不審な者たちを見かけました!」
その日も、自警団の訓練に励んでいたリゼットの元へ、見張りの任務についていた若者が血相を変えて駆け込んできた。
「不審な者?どのような連中だ」
リゼットの問いに、若者は息を切らしながら報告を続ける。
「三人組です。全員が、顔が見えないほど深くフードを被った、黒いローブを身につけており……その姿は、まるで……」
「邪教徒のようだった、か」
リゼットが、低い声でその言葉を引き取った。彼女の表情が、一瞬で騎士のものに変わる。邪教徒。それは、彼女から全てを奪った呪いの元凶であり、決して忘れることのできない宿敵の名だった。
「はい。彼らは森の中を、何かを探すようにうろついていました。俺の姿に気づくと、すぐに姿を消しましたが……」
「分かった。よく報告してくれた」
リゼットは若者の肩を叩くと、すぐさま俺の店へとやってきた。店の中には、俺とノエルがいた。リゼットから報告を聞いた俺たちは、顔を見合わせた。
「黒いローブの三人組……間違いない。おそらく、『奈落の蛇』の連中だ」
リゼットは、苦々しげに吐き捨てた。『奈落の蛇』。それが、彼女に呪いをかけた邪教徒集団の名だった。彼らは、禁じられた古代の魔術を信奉し、世界の破滅を目論むと噂される、最も危険な組織の一つだ。
「でも、どうしてそんな連中が、こんな辺境の村に?」
ノエルが、不思議そうに首を傾げた。
「目的は、おそらく二つ考えられる」
リゼットは、冷静に分析を始めた。
「一つは、私だ。私がこの村にいることを、何らかの方法で突き止めたのかもしれない。呪いをかけた相手がまだ生きていることを知り、始末しに来た、と」
その可能性は、十分にあった。だが、リゼットは首を横に振る。
「だが、それだけにしては動きが奇妙だ。私を狙うなら、もっと直接的に、隠密に近づいてくるはず。森をうろつき、何かを探しているような素振りは見せないだろう」
「では、もう一つの可能性は?」
俺が尋ねると、リゼットは厳しい目で俺とノエルを見た。
「この村そのものだ。あるいは、この村にある『何か』を、探している」
その言葉に、俺たちははっとした。この村にある、特別な何か。それは、ノエルの育てる高品質な薬草か。ギムリの作る奇跡の武具か。あるいは……。
「……私の、ポーションかもしれませんね」
俺が呟くと、リゼットとノエルは難しい顔で頷いた。
俺の創生の力は、生命そのものに働きかける。それは、邪悪な魔術とは正反対の性質を持つ力だ。もし、彼らが何か邪悪な儀式を企んでおり、そのために純粋な生命エネルギーを必要としているとしたら。俺の存在は、彼らにとって喉から手が出るほど欲しいものであると同時に、邪魔な存在でもあるはずだ。
「いずれにせよ、ただの偵察部隊だとしても、放置はできない」
リゼットが、決意を固めたように言った。
「私が、村の周辺を改めて見回ってくる。相手がまだ近くに潜んでいるのなら、接触して目的を探り出す」
「危険です、リゼットさん!」
「いや、行くべきだ。敵の正体も目的も分からぬまま、怯えていては、いずれ村が危険に晒される。それに……」
彼女は、腰の剣の柄を強く握りしめた。その瞳には、宿敵に対する静かな怒りの炎が燃えている。
「私には、奴らと戦う理由がある」
彼女の覚悟は、固かった。俺とノエルは、もはや彼女を止めることはできないと悟った。
「分かりました。ですが、一人では行かせません」
俺が言うと、ノエルも頷いた。
「そうだね。私も行くよ。森の中なら、私の庭みたいなものだからね。敵の足跡を追うくらい、お手の物だよ」
「俺も行きます。万が一、戦闘になった時に、回復役がいなければ」
俺たちの申し出に、リゼットは一瞬だけ驚いたような顔をしたが、すぐに、ふっと口元を緩めた。
「……そうか。私はもう、一人ではないのだったな。感謝する、二人とも」
その日の夕暮れ。俺たち三人は、自警団の若者が不審者を目撃したという、村の東の森へと向かった。村にはギムリと自警団の副リーダーが残り、万が一に備えて警戒態勢を敷いてくれている。
森の中は、夕闇が迫り、不気味な静けさに包まれていた。ノエルは、まるで猟犬のように地面の痕跡を嗅ぎ分け、俺たちを導いていく。
「……いた。あそこだ」
しばらく進んだところで、ノエルが低い声で囁き、木の陰を指さした。
その先、少し開けた場所に、三つの人影があった。報告通り、顔を深く隠す黒いローブを身につけている。彼らは地面に膝をつき、何かを調べているようだった。
俺たちが息を殺して様子をうかがっていると、ローブの一人が、地面から何かを拾い上げた。それは、俺の創生水を撒いた畑から風で飛ばされてきたのであろう、「太陽の実」の葉っぱだった。
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やはり、彼らの目的は、俺の力。
その事実を確信した、その時だった。
ローブの一人が、まるで背中に目がついているかのように、俺たちが隠れている茂みを、ぴたりと振り返った。フードの奥深くで、二つの赤い光が、不気味に輝いたのが見えた。
「……見つかったか」
リゼットが、静かに剣を抜いた。
俺たちの間に、緊張が走る。静かな森の中で、邪教徒たちの赤い目だけが、爛々と輝いていた。
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