ワールド・リクリエイター 〜不遇職『地形師』は、サーバーごと世界を創り変える〜

夏見ナイ

文字の大きさ
3 / 80

第3話:土塊の城塞

しおりを挟む
メイプル、ケン、そしてカナデ。聖騎士、魔術師、地形師という異色の三人組は、意気揚々と始まりの街アークライトを後にした。目指すは、街の南西に位置する初心者向けダンジョン『ゴブリンの洞窟』。道中、出現するスライムや巨大な蜂といったモンスターは、メイプルが分厚い盾で攻撃を受け止め、その隙にケンの放つ『ファイアボール』が正確に敵を焼き尽くしていく。

見事な連携だった。メイプルは敵の攻撃パターンを即座に見抜き、的確な位置取りでケンの射線を確保する。ケンは無駄な動き一つなく、最小限のMP消費で最大火力を叩き出す。βテストにも参加していたという二人の練度は高く、安定感は抜群だった。

その間、カナデに出来ることは何もない。ただ二人の後ろをついていくだけだ。戦闘能力ゼロの『地形師』は、開けた平原での戦闘においては、文字通りお荷物でしかなかった。

「ごめん、何もできなくて」

一体のモンスターを仕留めた後、カナデが申し訳なさそうに言うと、メイプルは笑顔で振り返った。

「何言ってるのよ! カナデはダンジョンで活躍してもらうんだから、今はMP温存しとかないと! ね、ケン?」
「ああ。適材適所だ。問題ない」

フードの奥から聞こえるケンの声も、平坦ではあるが責めるような響きは一切ない。二人の気遣いが、カナデの心を少しだけ軽くした。それでも、パーティの一員として貢献できていないという事実は、彼の肩に重くのしかかっていた。早く自分の価値を証明したい。その思いが、彼の胸中で静かに燻っていた。

やがて、一行の前に岩肌をくり抜いたような、不気味な洞窟の入り口が見えてきた。入り口周辺では、すでにいくつかのパーティが、警備役のゴブリンたちと激しい戦闘を繰り広げている。剣戟の音、魔法の爆発音、プレイヤーたちの雄叫び。まさに、VRMMOのダンジョン攻略らしい光景だ。

「よし、私たちも行くわよ!」

メイプルが盾を構え、先陣を切って突入しようとする。だが、その腕をカナデがそっと掴んで止めた。

「メイプルさん、待って」
「ん? どうしたの、カナデ?」
「正面から行く必要は、ないかもしれません」

カナデの視線は、入り口の真上、高さ五メートルほどの岩壁に向けられていた。そこには、換気口か何かのように、もう一つ小さな穴が開いている。大人一人がやっと通れるくらいの大きさだ。

「あそこから入れませんか? 警備のゴブリンをスルーできるはずです」
「え、でもあんな所、どうやって……あ!」

メイプルはそこまで言って、カナデの腰にあるスコップに目をやり、ニヤリと笑った。ケンも心得たように頷いている。

カナデは洞窟入り口の喧騒から少し離れた岩壁に移動すると、慣れた手つきでスコップを振るい始めた。『ディグ』と『モウルディング』をリズミカルに繰り返し、あっという間に岩壁に足場をいくつも作り出していく。それはもはや階段と呼べるものではなく、ロッククライミングのホールドに近い、簡易的な足場だった。

「すごい……もう手慣れたものね」
「彼のスキルは、発想次第で無限の可能性があるな」

感心する二人を尻目に、カナデはひょいひょいと自作の足場を登っていく。高所の穴にたどり着くと、下で待つ二人に合図を送った。

「どうぞ。気をつけて」

運動神経のいいメイプルは軽々と、ケンも見た目によらず安定した動きで登ってくる。三人は、他のパーティが苦戦している警備ゴブリンを尻目に、労せずして洞窟内部への侵入に成功した。

内部は、ひんやりとした湿った空気に満ちていた。松明の明かりが壁をぼんやりと照らし、複雑な通路が奥へと続いている。典型的な洞窟ダンジョンだ。

「よし、ここからは私たちの出番ね!」

メイプルが先頭に立ち、盾を構える。その後ろにケンが控え、カナデはさらにその後方、最後尾に位置取った。

すぐに、通路の角から棍棒を持ったゴブリンが二体、奇声を上げて飛び出してきた。

「来たわね! 《シールドバッシュ》!」

メイプルが盾で一体を殴りつけ、怯ませる。もう一体が振り下ろした棍棒を、盾で的確に受け流した。そのわずかな隙間を縫うように、後方から炎の塊が飛来する。

「《ファイアボール》」

ケンの放った魔法が、一体のゴブリンに直撃し、断末魔と共にポリゴンへと変わる。残った一体も、メイプルが危なげなくヘイトを引きつけている間に、ケンの追撃の魔法で沈黙した。

完璧な連携だ。しかし、カナデはやはり何もすることがない。ただ、戦闘が終わるのを待つだけ。先ほどの入り口での活躍で少しだけ軽くなったはずの気持ちが、また重くなっていく。

「この調子でどんどん進むわよ!」

メイプルの明るい声に促され、一行は洞窟の奥へと進んでいった。いくつかのゴブリンの集団を難なく退け、順調に攻略を進めていく。やがて、彼らは少し開けた場所に出た。しかし、その先は一本の細い通路になっており、その奥、二十メートルほど離れた高台には、弓を構えたゴブリンアーチャーが三体、陣取っていた。

「うわ、厄介なのがいるわね……」

メイプルが顔をしかめた。こちらの姿を認めたゴブリンアーチャーたちが、早速矢を放ってくる。ヒュン、と風を切る音を立てて飛来する矢を、メイプルが盾で弾いた。

「私が前に出てヘイトを取るから、ケンはその隙に魔法を!」
「射線が通らない。あの通路は狭すぎる。それに、高低差もある。こちらの魔法は届きにくいが、向こうの矢は一方的に届く」

ケンの冷静な分析通り、状況は極めて不利だった。メイプルが盾で防ぎ続けても、いずれはじり貧になる。ダメージは受けなくとも、盾の耐久度が削られていくだろう。

他のパーティなら、一人が決死の覚悟で突撃し、その隙にもう一人が攻撃、といった力押しの戦法を取るしかない場面だ。当然、被害は免れない。

「……なるほど。こういうことか」

その時、後方で静かに状況を見ていたカナデが、ぽつりと呟いた。彼の目には、焦りの色はない。むしろ、ようやく出番が回ってきた、とでも言いたげな好奇の光が宿っていた。

「メイプルさん、ケンさん。少しだけ時間をください」

カナデはそう言うと、二人の足元でスコップを構えた。
「スキル、『ディグ』」

ザクッ。メイプルとケンが立っている、まさにその地面を掘り始めたのだ。

「ちょ、カナデ!? 何して――」

驚くメイプルだったが、すぐに彼の意図を察した。カナデは驚異的な速度で地面を掘り進め、あっという間に深さ一メートルほどの塹壕(トレンチ)を掘り上げた。

「中に! 早く!」

カナデの声に、二人は塹壕に飛び込む。直後、頭上を数本の矢が通り過ぎていった。ゴブリンアーチャーの攻撃は、塹壕の中にいる彼らには届かない。

「す、すごい! まるで要塞じゃない!」
「敵の攻撃を完全に無効化したか。シンプルだが、効果は絶大だ」

塹壕の中で、メイプルとケンが感嘆の声を上げる。しかし、カナデの仕事はまだ終わらない。

「これだけじゃ、向こうも撃ってこない。おびき出す必要があります」

彼は塹壕の中から、掘り出した土を前方に積み上げていく。『モウルディング』のスキルで土を固め、胸の高さほどの壁を瞬く間に作り上げた。それは、ゴブリンたちの射線を完全に遮る、即席の土塁だった。

矢が飛んでこなくなったことで、高台のゴブリンアーチャーたちは痺れを切らしたらしい。数体が弓を捨て、短剣を手に高台から飛び降り、こちらへ向かってくるのが気配で分かった。

「来ます! メイプルさん、お願い!」
「任せなさい!」

メイプルが塹壕から飛び出し、土塁の脇で盾を構える。そこへ突進してきたゴブリンたちを、見事に受け止めた。敵は三体。しかし、狭い通路で横一列に並ぶことはできず、縦に連なっている。メイプルが相手にするのは、実質一体だけだ。

「今だ、ケン!」
「《ウィンドカッター》!」

メイプルの肩越しに、ケンの放った風の刃がゴブリンたちを切り裂く。一体、また一体と敵が倒れていき、あっという間に殲滅してしまった。

「やったわね! カナデ、あんた最高よ!」

メイプルが満面の笑みでカナデの肩を叩く。
「ああ。君がいなければ、回復薬をかなり消費していただろうな」

ケンも、フードの下で満足げに頷いているのが分かった。ようやく、パーティに貢献できた。その実感が、カナデの胸を温かいもので満たした。自分の力が、仲間を守り、勝利に繋がったのだ。

この難所を抜けた先、洞窟の最奥部は広大な空間になっていた。そして、その中央には玉座のような岩にふんぞり返る、一回りも二回りも大きなゴブリンがいた。手には巨大な鉄の棍棒。ゴブリンリーダーだ。周囲には、エリートと思しきゴブリンが数体控えている。このダンジョンのボスに違いなかった。

「ラスボスのお出ましね! 気合入れていくわよ!」

メイプルが雄叫びを上げて突進する。ボス戦の火蓋が切って落とされた。

ゴブリンリーダーの攻撃は、雑魚とは比べ物にならないほど重い。メイプルが盾で受けるたびに、派手な音と共に彼女の身体が大きく後退する。ケンが魔法で援護しようにも、取り巻きのゴブリンたちが巧みに間に入り込み、なかなか決定打を与えられない。

「くっ、こいつら邪魔ね!」

メイプルが苦戦している。このままではジリ貧だ。
カナデは戦況を冷静に観察しながら、再びスコップを握りしめた。ボス部屋の床は、幸いにも土と岩で構成されている。“編集可能”な領域だ。

(リーダーの動きを直接止めるのは難しい。なら、まずは周りから……!)

カナデは、取り巻きのゴブリンたちが動き回るルートを予測し、その進路上で『ディグ』を発動した。狙うのは、敵の足元。深さは必要ない。足を軽く取られる程度の、小さな落とし穴で十分だ。

一体のゴブリンが、ケンの魔法を妨害しようと回り込んできた。その足が、カナデの作った窪みにはまる。

「グギャッ!?」

ゴブリンが体勢を崩し、無防備な隙を晒した。ケンはそのチャンスを逃さない。

「《ファイアボール》」

放たれた火球が、見事にゴブリンを捉えた。
カナデは次々と、戦場に小さな罠を設置していく。彼の空間把握能力が、敵の動きを正確に読み取り、最適な場所にトラップを仕掛けていく。取り巻きゴブリンたちは、次々と足を取られて動きが鈍り、メイプルとケンの的確な連携の前に数を減らしていった。

「ナイスよ、カナデ! 動きやすいわ!」
「援護に感謝する」

やがて、残るはゴブリンリーダー一体となった。だが、その巨体から繰り出される一撃は、依然として脅威だ。メイプルのHPも徐々に削られている。

「ケン! あれ、いける!?」
「詠唱に五秒かかる。隙を作れるか?」

ケンが言っているのは、おそらく彼の持つ最大火力のスキルだろう。五秒。戦闘の真っ只中では、永遠とも思える時間だ。

「五秒……。カナデ、お願いできる!?」
「やってみます!」

カナデはゴブリンリーダーに狙いを定めた。リーダーが巨大な棍棒を振り上げた、その瞬間。

「今です! 『ディグ』!」

カナデのスキルが、リーダーの軸足となっている地面を抉った。強固なはずの地面が、突如としてその支持力を失う。

「ゴ、ゴアア!?」

ゴブリンリーダーの巨体が、ぐらりと大きく傾いた。振り上げた棍棒は目標を逸れ、空を切る。致命的な隙が生まれた。

「――燃え盛る嵐よ、敵を喰らえ! 《ファイアストーム》!」

その五秒間、完璧に詠唱を終えていたケンの杖から、渦巻く炎の嵐が解き放たれた。ゴブリンリーダーの巨体を完全に飲み込み、凄まじい轟音と共に燃え上がらせる。

断末魔の叫びを上げる間もなく、ゴブリンリーダーは光の粒子となって消滅した。後には、いくつかのドロップアイテムと、小さな宝箱が残されている。

《ダンジョン『ゴブリンの洞窟』をクリアしました!》

システムメッセージが、三人の勝利を告げた。

「……やった……やったわー!」

静寂が戻った洞窟に、メイプルの歓声が響き渡った。彼女はヘルメットを脱ぎ、汗で濡れた髪をかき上げながら、満面の笑みでカナデに駆け寄った。

「カナデ! あなた、本当にすごい! 天才軍師よ! あなたがいなかったら、絶対にこんなに楽には勝てなかった!」
「ケンもナイスタイミングだったな。最後の魔法、すごかったぞ」フード越しにケンの肩をぽん、と叩くメイプル。
「……君の作った隙が完璧だったからだ」

ケンも、静かだが確かな賞賛の言葉を口にした。

戦闘力ゼロの地形師。しかし、彼は戦場のルールそのものを支配できる。仲間と連携すれば、どんな強敵とも渡り合える。カナデは、スコップを握る手に力を込めた。これは、ただの土木作業員ではない。戦場を創造し、勝利への道を切り拓く、唯一無二のクラスなのだと。

「さ、お宝お宝!」

メイプルが鼻歌交じりに宝箱を開ける。中からは、そこそこ性能の良い武器や防具、そしてこのダンジョン固有の素材アイテムが出てきた。

「どうする? この剣、STR補正がつくから私がもらってもいいかしら?」
「構わない。俺は魔力系の装備が欲しい」
「カナデは? 何か欲しいものある?」

三人は、戦利品を囲んで和気あいあいと相談を始める。そこにはもう、カナデの感じていた疎外感など微塵もなかった。彼は、紛れもなくこのパーティに必要な一員だった。

「じゃあ、街に戻って装備を整えたら、次はどこに行きましょうか?」

カナデがそう尋ねると、メイプルの目がキラキラと輝いた。

「決まってるじゃない! もっと難しくて、もっと面白いダンジョンよ! カナデのすごい地形作り、また見せてちょうだい!」

その言葉に、カナデは力強く頷いた。スコップ一つで始まった彼の冒険は、最高の仲間を得て、今、本当の意味でその幕を開けたのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

俺の職業は【トラップ・マスター】。ダンジョンを経験値工場に作り変えたら、俺一人のせいでサーバー全体のレベルがインフレした件

夏見ナイ
SF
現実世界でシステムエンジニアとして働く神代蓮。彼が効率を求めVRMMORPG「エリュシオン・オンライン」で選んだのは、誰にも見向きもされない不遇職【トラップ・マスター】だった。 周囲の冷笑をよそに、蓮はプログラミング知識を応用してトラップを自動連携させる画期的な戦術を開発。さらに誰も見向きもしないダンジョンを丸ごと買い取り、24時間稼働の「全自動経験値工場」へと作り変えてしまう。 結果、彼のレベルと資産は異常な速度で膨れ上がり、サーバーの経済とランキングをたった一人で崩壊させた。この事態を危険視した最強ギルドは、彼のダンジョンに狙いを定める。これは、知恵と工夫で世界の常識を覆す、一人の男の伝説の始まり。

サイレント・サブマリン ―虚構の海―

来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。 科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。 電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。 小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。 「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」 しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。 謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か—— そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。 記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える—— これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。 【全17話完結】

ゴブリンだって進化したい!~最弱モンスターに転生したけど、スキル【弱肉強食】で食って食って食いまくったら、気づけば魔王さえ喰らう神になってた

夏見ナイ
SF
ブラック企業で過労死した俺が転生したのは、醜く弱い最弱モンスター「ゴブリン」。いつ殺されてもおかしくない絶望的な状況で、俺はたった一つの希望を見出す。それは、食べた相手の能力を奪うユニークスキル【弱肉強食】だった。 「二度と理不尽に死んでたまるか!」 元社畜の思考力と戦略で、スライムから巨大な魔獣、果てはドラゴンまで食らい尽くす! 知恵とスキルでゴブリンの群れを最強の軍団に改革し、追いやられたエルフやオークを仲間に加え、やがて未開の森に一大国家を築き上げる。 これは、最弱のゴブリンが知恵と食欲で進化の頂点に駆け上がり、やがて世界の理さえも喰らう神に至る物語。

【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました

鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。 だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。 チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。 2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。 そこから怒涛の快進撃で最強になりました。 鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。 ※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。 その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。 ─────── 自筆です。 アルファポリス、第18回ファンタジー小説大賞、奨励賞受賞

チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~

桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。 交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。 そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。 その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。 だが、それが不幸の始まりだった。 世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。 彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。 さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。 金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。 面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。 本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。 ※小説家になろう・カクヨムでも更新中 ※表紙:あニキさん ※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ ※月、水、金、更新予定!

クラスの陰キャボッチは現代最強の陰陽師!?~長らく継承者のいなかった神器を継承出来た僕はお姉ちゃんを治すために陰陽師界の頂点を目指していたら

リヒト
ファンタジー
 現代日本。人々が平和な日常を享受するその世界の裏側では、常に陰陽師と人類の敵である妖魔による激しい戦いが繰り広げられていた。  そんな世界において、クラスで友達のいない冴えない陰キャの少年である有馬優斗は、その陰陽師としての絶大な才能を持っていた。陰陽師としてのセンスはもちろん。特別な神具を振るう適性まであり、彼は現代最強の陰陽師に成れるだけの才能を有していた。  その少年が願うのはただ一つ。病気で寝たきりのお姉ちゃんを回復させること。  お姉ちゃんを病気から救うのに必要なのは陰陽師の中でも本当にトップにならなくては扱えない特別な道具を使うこと。    ならば、有馬優斗は望む。己が最強になることを。    お姉ちゃんの為に最強を目指す有馬優斗の周りには気づけば、何故か各名門の陰陽師家のご令嬢の姿があって……っ!?

【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。

鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。 鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。 まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。 ──────── 自筆です。

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

処理中です...