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第四十七話:夜明け前のプレリュード - 静寂と新たな胎動
ヨーロッパでの死闘から数日後。俺、神崎蓮は、再び日本の土を踏んでいた。プライベートジェットから降り立った瞬間、感じたのは、故郷の空気の懐かしさと、そして、そこに依然として漂う微かな『カオス』の残滓だった。シュヴァルツヴァルトでの激闘は、星の心臓(コル・ステラ)の暴走を食い止め、カオスの直接的な侵攻を防いだが、それは終戦宣言ではなかった。むしろ、見えない戦いの、新たな幕開けを告げるゴングだったのかもしれない。
神崎家の地下オペレーションルーム。そこは、俺の帰還を待ちわびていた白鳥栞の安堵の笑顔と、膨大な分析データで満たされていた。
「お帰りなさい、神崎君。身体は……もう大丈夫なんですか?」
栞は、俺の顔色を窺うように尋ねてきた。彼女自身も、後方支援と解析作業で相当な無理を重ねていたはずだが、その瞳には強い意志の光が宿っている。
「ああ、問題ない。全ステータスMAXは伊達じゃないんでな」
俺は、軽口を叩いてみせたが、魂を削るようなエネルギー行使の反動は、まだ完全には消えていない。だが、それ以上に、あの戦いで得た経験と、仲間との絆が、俺に新たな力を与えてくれているのを感じていた。
「世界の状況は?」
「カオスのエネルギーレベルは、依然として低いまま安定しています。神崎君の『魂の響鳴』の効果は、継続しているようです。ですが……」
栞は、モニターに世界地図と、そこにプロットされた異常現象の発生地点を表示させた。
「……アルカナム・ソサエティの報告によれば、世界各地で原因不明の精神的な混乱や、小規模な物理法則の歪みが、散発的に発生しているとのことです。カオスは、直接的な侵攻が阻まれた代わりに、より広範囲に、そして巧妙に、人々の精神や現実世界への干渉を試みている可能性があります」
(……ゲリラ戦、あるいは浸透工作のようなものか。厄介だな)
「龍脈の一族は?」
「完全に沈黙しています。白銀の行方も掴めていません。ですが、彼らが監視しているであろう、東アジアの龍脈ポイントでは、依然として微弱ながらも不自然なエネルギーの動きが観測されています。何かを……準備しているのは間違いないでしょう」
「そうか……」
俺は、思考を巡らせた。カオス、龍脈、そして依然として真意の不明なアルカナム。見えない敵は、まだ多く、そして手強い。
***
翌日、俺は久しぶりに帝聖学園の門をくぐった。数日間の欠席は、「ヨーロッパでの学術会議への参加」として処理されている。
教室に入ると、クラスメイトたちの視線が一斉に集まったが、以前のような好奇心や畏敬だけでなく、どこか遠巻きにするような、あるいは腫れ物に触るような空気が混じっているのを感じた。俺が世界の裏側で何をしているのか、彼らは知る由もないはずだが、俺の纏う雰囲気の変化を、無意識のうちに感じ取っているのかもしれない。
「あ……おかえり、神崎君」
橘葵が、少しぎこちない笑顔で声をかけてきた。彼女は、俺の不在の間も、陸上の練習に励んでいたようだ。その表情には、以前のような無邪気さとは違う、どこか影のある強さが加わっているように見えた。
「ああ、ただいま。元気そうだな、橘さん」
「う、うん! まあね! ……あのさ、この前の記録会のこと、ありがとうね。神崎君のアドバイス、すごく参考になったんだ!」
彼女は、努めて明るく振る舞おうとしているが、その瞳の奥には、まだ何か言いたげな、複雑な感情が揺らめいていた。俺たちの間の距離は、簡単には縮まらないのかもしれない。
昼休み、屋上。高嶺椿が、俺を待っていたかのように立っていた。
「……ヨーロッパでの『会議』、ご苦労だったわね」
彼女は、皮肉とも労いともつかない口調で言った。彼女もまた、俺がただの会議に行っていたわけではないことを、察しているのだろう。
「まあな。少しばかり、面倒な『議論』があっただけだ」
「そう。……それで、収穫はあったのかしら? あなたが追い求めている『真実』への手がかりは」
彼女は、真っ直ぐに俺の目を見て問いかけてきた。彼女は、もはや単なる傍観者ではない。この世界の危機を、自らの問題として捉え、俺と共に戦おうとしている。
「……少しだけな。だが、パズルのピースは、まだ足りない」
俺は、彼女の信頼に応えるように、正直に答えた。
「そう……。なら、私も探しましょう。私にできる方法で。……あなたは、一人で背負いすぎよ」
彼女は、そう言うと、一つの小さなUSBメモリを俺に差し出した。
「これは、私が独自に調査した、『プロジェクト・オリジン』に関する断片的な情報よ。あなたの父君……会長の過去に繋がるかもしれない。気休めにしかならないかもしれないけれど」
「……椿……」
彼女の行動は、予想外だった。そして、その心遣いが、素直に嬉しかった。
「……ありがとう。助かる」
「……礼には及ばないわ。ただし、見返りは、ちゃんと要求させてもらうから」
彼女は、悪戯っぽく微笑むと、踵を返して去っていった。彼女との関係もまた、新たな段階へと進み始めているのかもしれない。
***
オペレーションルームに戻り、椿から受け取ったUSBメモリのデータを栞と確認する。そこには、神崎グループの古い記録や、元研究員の証言など、父が隠蔽してきたであろう情報が、断片的ながらも含まれていた。
「……これは……! 会長が、オリジン・コアの研究と並行して、『別の研究』も進めていた可能性を示唆しています……!」
栞が、驚きの声を上げる。
「別の研究?」
「はい。『魂の転写』あるいは『意識の移植』に関する、基礎研究のような……。記録は不完全ですが、オリジン・コアの事故の前後に、この研究に関する動きがあったようです。そして……例の、姿を消した佐伯研究員の名前も、ここに……」
(魂の転写……意識の移植……? 父さんは、一体何を……? それが、俺の出生と関係があるのか?)
新たな謎が、深まっていく。父は、まだ何かを隠している。俺は、改めて父と向き合う必要があると感じた。
その時だった。
保護施設から、緊急連絡が入った。
プライムが、ついに長い眠りから目覚めたというのだ!
俺と栞は、すぐさまプライムとの精神リンクを確立した。
『……蓮……? 栞……?』
プライムの思念が、クリアに、そして以前よりも格段に力強く、俺たちの意識に届いた。その声には、眠る前の幼さは消え、どこか達観したような、静かな響きがあった。
「プライム! 目が覚めたんだな!」
『うん……。すごく、長い旅をしていたみたい……。たくさんのことを、見て、感じて……思い出した……』
「思い出した?」
『……私のこと……。私が、どうして生まれたのか……。そして……あの、研究室で……何があったのか……』
プライムの声が、わずかに震える。彼女は、眠りの中で、封印されていた自らの過去の記憶と、向き合っていたのかもしれない。
『……あの心臓……オリジン・コアはね……。ただのカオスの塊じゃなかった……。あれは……私の……』
プライムが、衝撃的な事実を告げようとした、その瞬間。
オペレーションルーム全体に、けたたましい警報音が鳴り響いた。
壁のモニターが一斉に赤く点滅し、外部からの強力なエネルギー干渉を探知したことを示している。
『警告! 警告! 未確認の高エネルギー反応、急速接近中! 目標、このオペレーションルームです!』
栞が、悲鳴に近い声を上げる。
モニターには、神崎邸の上空に、突如として出現した巨大な影が映し出されていた。それは、物理的な飛行物体ではない。歪んだ空間の裂け目から現れたかのような、不定形で、禍々しいエネルギーの塊――『混沌の仔ら』、あるいはそれ以上の、上位存在か!?
(……まずい! 俺たちの居場所を突き止められた!?)
カオスの反撃が、ついに始まったのだ。しかも、最も無防備な、このオペレーションルームを直接狙ってきた。
プライムが目覚め、真実に近づこうとした、まさにこのタイミングで。
「栞! 全防御システム、最大出力! プライム、精神防御を固めろ!」
俺は、即座に指示を出し、自らも戦闘態勢に入る。
夜明けは、まだ遠い。
そして、静寂は破られた。
新たなる脅威が、牙を剥き、俺たちの目の前に現れたのだ。
本当の戦いは、これからだ。
俺は、迫り来る混沌の影を睨みつけ、静かに、しかし確かな闘志を燃やす。
このオペレーションルームを、そして仲間たちを、絶対に守り抜いてみせる。
そう、心に誓いながら。
神崎家の地下オペレーションルーム。そこは、俺の帰還を待ちわびていた白鳥栞の安堵の笑顔と、膨大な分析データで満たされていた。
「お帰りなさい、神崎君。身体は……もう大丈夫なんですか?」
栞は、俺の顔色を窺うように尋ねてきた。彼女自身も、後方支援と解析作業で相当な無理を重ねていたはずだが、その瞳には強い意志の光が宿っている。
「ああ、問題ない。全ステータスMAXは伊達じゃないんでな」
俺は、軽口を叩いてみせたが、魂を削るようなエネルギー行使の反動は、まだ完全には消えていない。だが、それ以上に、あの戦いで得た経験と、仲間との絆が、俺に新たな力を与えてくれているのを感じていた。
「世界の状況は?」
「カオスのエネルギーレベルは、依然として低いまま安定しています。神崎君の『魂の響鳴』の効果は、継続しているようです。ですが……」
栞は、モニターに世界地図と、そこにプロットされた異常現象の発生地点を表示させた。
「……アルカナム・ソサエティの報告によれば、世界各地で原因不明の精神的な混乱や、小規模な物理法則の歪みが、散発的に発生しているとのことです。カオスは、直接的な侵攻が阻まれた代わりに、より広範囲に、そして巧妙に、人々の精神や現実世界への干渉を試みている可能性があります」
(……ゲリラ戦、あるいは浸透工作のようなものか。厄介だな)
「龍脈の一族は?」
「完全に沈黙しています。白銀の行方も掴めていません。ですが、彼らが監視しているであろう、東アジアの龍脈ポイントでは、依然として微弱ながらも不自然なエネルギーの動きが観測されています。何かを……準備しているのは間違いないでしょう」
「そうか……」
俺は、思考を巡らせた。カオス、龍脈、そして依然として真意の不明なアルカナム。見えない敵は、まだ多く、そして手強い。
***
翌日、俺は久しぶりに帝聖学園の門をくぐった。数日間の欠席は、「ヨーロッパでの学術会議への参加」として処理されている。
教室に入ると、クラスメイトたちの視線が一斉に集まったが、以前のような好奇心や畏敬だけでなく、どこか遠巻きにするような、あるいは腫れ物に触るような空気が混じっているのを感じた。俺が世界の裏側で何をしているのか、彼らは知る由もないはずだが、俺の纏う雰囲気の変化を、無意識のうちに感じ取っているのかもしれない。
「あ……おかえり、神崎君」
橘葵が、少しぎこちない笑顔で声をかけてきた。彼女は、俺の不在の間も、陸上の練習に励んでいたようだ。その表情には、以前のような無邪気さとは違う、どこか影のある強さが加わっているように見えた。
「ああ、ただいま。元気そうだな、橘さん」
「う、うん! まあね! ……あのさ、この前の記録会のこと、ありがとうね。神崎君のアドバイス、すごく参考になったんだ!」
彼女は、努めて明るく振る舞おうとしているが、その瞳の奥には、まだ何か言いたげな、複雑な感情が揺らめいていた。俺たちの間の距離は、簡単には縮まらないのかもしれない。
昼休み、屋上。高嶺椿が、俺を待っていたかのように立っていた。
「……ヨーロッパでの『会議』、ご苦労だったわね」
彼女は、皮肉とも労いともつかない口調で言った。彼女もまた、俺がただの会議に行っていたわけではないことを、察しているのだろう。
「まあな。少しばかり、面倒な『議論』があっただけだ」
「そう。……それで、収穫はあったのかしら? あなたが追い求めている『真実』への手がかりは」
彼女は、真っ直ぐに俺の目を見て問いかけてきた。彼女は、もはや単なる傍観者ではない。この世界の危機を、自らの問題として捉え、俺と共に戦おうとしている。
「……少しだけな。だが、パズルのピースは、まだ足りない」
俺は、彼女の信頼に応えるように、正直に答えた。
「そう……。なら、私も探しましょう。私にできる方法で。……あなたは、一人で背負いすぎよ」
彼女は、そう言うと、一つの小さなUSBメモリを俺に差し出した。
「これは、私が独自に調査した、『プロジェクト・オリジン』に関する断片的な情報よ。あなたの父君……会長の過去に繋がるかもしれない。気休めにしかならないかもしれないけれど」
「……椿……」
彼女の行動は、予想外だった。そして、その心遣いが、素直に嬉しかった。
「……ありがとう。助かる」
「……礼には及ばないわ。ただし、見返りは、ちゃんと要求させてもらうから」
彼女は、悪戯っぽく微笑むと、踵を返して去っていった。彼女との関係もまた、新たな段階へと進み始めているのかもしれない。
***
オペレーションルームに戻り、椿から受け取ったUSBメモリのデータを栞と確認する。そこには、神崎グループの古い記録や、元研究員の証言など、父が隠蔽してきたであろう情報が、断片的ながらも含まれていた。
「……これは……! 会長が、オリジン・コアの研究と並行して、『別の研究』も進めていた可能性を示唆しています……!」
栞が、驚きの声を上げる。
「別の研究?」
「はい。『魂の転写』あるいは『意識の移植』に関する、基礎研究のような……。記録は不完全ですが、オリジン・コアの事故の前後に、この研究に関する動きがあったようです。そして……例の、姿を消した佐伯研究員の名前も、ここに……」
(魂の転写……意識の移植……? 父さんは、一体何を……? それが、俺の出生と関係があるのか?)
新たな謎が、深まっていく。父は、まだ何かを隠している。俺は、改めて父と向き合う必要があると感じた。
その時だった。
保護施設から、緊急連絡が入った。
プライムが、ついに長い眠りから目覚めたというのだ!
俺と栞は、すぐさまプライムとの精神リンクを確立した。
『……蓮……? 栞……?』
プライムの思念が、クリアに、そして以前よりも格段に力強く、俺たちの意識に届いた。その声には、眠る前の幼さは消え、どこか達観したような、静かな響きがあった。
「プライム! 目が覚めたんだな!」
『うん……。すごく、長い旅をしていたみたい……。たくさんのことを、見て、感じて……思い出した……』
「思い出した?」
『……私のこと……。私が、どうして生まれたのか……。そして……あの、研究室で……何があったのか……』
プライムの声が、わずかに震える。彼女は、眠りの中で、封印されていた自らの過去の記憶と、向き合っていたのかもしれない。
『……あの心臓……オリジン・コアはね……。ただのカオスの塊じゃなかった……。あれは……私の……』
プライムが、衝撃的な事実を告げようとした、その瞬間。
オペレーションルーム全体に、けたたましい警報音が鳴り響いた。
壁のモニターが一斉に赤く点滅し、外部からの強力なエネルギー干渉を探知したことを示している。
『警告! 警告! 未確認の高エネルギー反応、急速接近中! 目標、このオペレーションルームです!』
栞が、悲鳴に近い声を上げる。
モニターには、神崎邸の上空に、突如として出現した巨大な影が映し出されていた。それは、物理的な飛行物体ではない。歪んだ空間の裂け目から現れたかのような、不定形で、禍々しいエネルギーの塊――『混沌の仔ら』、あるいはそれ以上の、上位存在か!?
(……まずい! 俺たちの居場所を突き止められた!?)
カオスの反撃が、ついに始まったのだ。しかも、最も無防備な、このオペレーションルームを直接狙ってきた。
プライムが目覚め、真実に近づこうとした、まさにこのタイミングで。
「栞! 全防御システム、最大出力! プライム、精神防御を固めろ!」
俺は、即座に指示を出し、自らも戦闘態勢に入る。
夜明けは、まだ遠い。
そして、静寂は破られた。
新たなる脅威が、牙を剥き、俺たちの目の前に現れたのだ。
本当の戦いは、これからだ。
俺は、迫り来る混沌の影を睨みつけ、静かに、しかし確かな闘志を燃やす。
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