38 / 118
第39話:旅立ちの準備
しおりを挟む
国王からの召喚状を受け、王都行きが決まってからの一ヶ月は、嵐のように過ぎ去っていった。
それは、アシュフォード領の未来を賭けた、緻密で、そして膨大な準備期間だった。
俺たちの不在中も領地が揺るがないよう、あらゆる権限の委譲と、業務のマニュアル化を進めた。
父アルフォンスには、領主代理として全体の統括を任せた。彼は、息子の俺が国の中心で戦おうとしていることに、不安を感じながらも、領主としての責任感を奮い立たせ、俺たちの留守を守ることを固く誓ってくれた。
二人の兄、ダリウスとゲオルグには、治安維持と領民兵の管理を任せた。彼らはこれまでの自堕落な態度を改め、バルガスから叩き込まれた軍事教練の基礎を元に、真剣な顔でその役目を引き受けた。俺の活躍を目の当たりにし、彼らなりに思うところがあったのだろう。
農業はゴードンに、工業は鍛冶屋と大工の親方たちに、それぞれ全権を委任した。彼らはもはや、俺の指示がなくとも、自ら考え、問題を解決できるまでに成長していた。
そして、アシュフォード商会の運営は、エリアーナが育て上げた腹心の文官たちに託された。
「いいこと? 私たちが留守の間、少しでも不審な動きがあったら、すぐに王都の拠点へ報告するのよ。金の流れは、常に透明にしておくこと。誰にも、付け入る隙を見せてはダメ」
エリアーナは、まるで鬼教官のように、部下たちに最後の指示を飛ばしていた。
俺たちが作り上げたシステムは、巨大な時計のように、それぞれの歯車が噛み合い、正確に時を刻み続けるだろう。そのことに、俺は確かな自信を持っていた。
一方で、王都へ向かう俺たち自身の準備も、並行して進められた。
バルガスは、旅の護衛として、最も信頼できる部下を数名選抜した。そして、道中のあらゆる危険を想定し、ルートの選定や、野営地の確保について、徹底的なシミュレーションを繰り返していた。
彼の腰には、アシュフォード鋼で特別に打ち直された、新しい長剣が輝いている。それは、どんな名剣にも劣らない、最高の切れ味と強度を誇っていた。
「リオ様、ご安心ください。あなた様の身に、指一本触れさせはしません」
彼の言葉は、絶対的な安心感を俺に与えてくれた。
エリアーナは、王都に持ち込む「手土産」の準備に余念がなかった。
「政治とは、結局のところ、貸しと借りの駆け引きよ。国王に謁見する前に、有力な貴族たちにいくつか『貸し』を作っておく必要があるわ」
彼女が選んだのは、アシュフォードが誇る最高級の製品たちだった。
完璧な透明度を誇る、手鏡サイズのガラス。
貴婦人の肌を傷つけないよう、何度も精製を繰り返した、純白の高級石鹸。
そして、数樽しかない、最高級の醤油と味噌。
これらは、金では買えない価値を持つ。王都の貴族たちが、喉から手が出るほど欲しがる、魔法の品々だ。
「これらを、どの貴族に、どのタイミングで渡すか。それが、私たちの最初の戦いになるわね」
彼女の目は、すでに王都の社交界という戦場を見据えていた。
そして、シルフィ。彼女の準備は、他の誰とも違っていた。
俺は彼女に、一つの特別な「護身具」を作って渡した。
それは、アシュフォード鋼で作られた、一対の腕輪だった。その内側には、俺と彼女が研究を重ねてきた、魔力を増幅し、安定させるための、アーククリスタルと銅線の回路がびっしりと埋め込まれている。
「シルフィ、これは、君の力を守るための道具だ」
俺は、彼女の細い腕に、その腕輪をはめてやりながら言った。
「王都には、君の力を悪用しようとする者がいるかもしれない。あるいは、君の力を無理やり引き出そうとする者も。この腕輪をつけていれば、マナの消耗を最小限に抑え、いざという時には、強力な防御魔法を瞬時に発動させることができるはずだ」
シルフィは、腕にはめられた金属の感触を確かめるように、そっとそれに触れた。
「……ありがとう、リオ。なんだか、リオがいつも一緒にいてくれるみたいで、安心する」
彼女は、はにかんで微笑んだ。その笑顔を守るためなら、俺はどんな危険な場所へも行けると思った。
俺自身の準備は、頭脳労働がほとんどだった。
王都で起こりうる、あらゆる事態を想定する。国王との問答、保守派貴族からの揺さぶり、協力者となる可能性のある人物との接触。それぞれの場面で、どう立ち振る舞い、何を語るべきか。
エリアーナと毎晩のように議論を重ね、俺たちの基本的なスタンスを固めていった。
『我々は、どの派閥にも与しない。我々の技術は、アシュフォード領の、ひいては王国全体の利益のためにのみ使う。我々の目的は、富や権力ではなく、人々の生活を豊かにすることである』
この理想を、いかにして現実の政治力学の中で貫き通すか。それが、俺に課せられた最大の課題だった。
そして、出発の日が来た。
早朝の冷たい空気の中、俺たちの旅の一行は、屋敷の前に集結していた。
俺、エリアーナ、シルフィが乗る、頑丈な幌馬車。
その前後を、バルガス率いる屈強な護衛たちが、馬上で固める。
荷馬車には、エリアーナが選んだ「武器」となる贈答品が、厳重に梱包されて積まれていた。
見送りには、父と母、兄たち、そして領地の主だった者たちが、全員集まっていた。
「リオ、気をつけるのだぞ。決して、無理はするな」
父が、俺の肩を強く掴んだ。その手は、わずかに震えていた。
「大丈夫ですよ、父上。俺たちなら、きっと上手くやれます」
「シルフィちゃん、リリアナのこと、よろしくね!」
リリアナが、馬車の窓から顔を出すシルフィに、涙目で手を振っている。シルフィも、名残惜しそうに、しかし力強く頷き返した。
「エリアーナ様、バルガス殿、どうか、リオ様のこと、よろしくお願いいたします」
父が、深々と頭を下げた。
その姿に、俺は胸が熱くなるのを感じた。
「出発する!」
バルガスの号令と共に、馬車がゆっくりと動き出す。
俺は、馬車の窓から、遠ざかっていく故郷の景色を眺めていた。
俺たちが築き上げてきた、この豊かで、穏やかな領地。
この場所を守るために、俺たちは今、旅立つのだ。
王都という、欲望と陰謀が渦巻く、巨大な魔窟へ。
それは、これまでのどんな戦いよりも、危険で、そして困難な道のりになるだろう。
だが、俺の心に、不思議と恐怖はなかった。
隣には、冷徹な頭脳を持つ最高のパートナーがいる。
後ろには、絶対の信頼を置ける最強の剣がいる。
そして、その傍らには、未知の可能性を秘めた、心優しき魔法使いがいる。
最高の仲間たちと共に挑む、最大の挑戦。
そう考えると、胸が躍るのを抑えきれなかった。
「面倒なことになりそうだな」
俺は、隣に座るエリアーナに、いつかと同じ言葉を投げかけた。
彼女は、俺の顔を見て、ふふっと静かに笑った。
「ええ、本当にね。でも、だからこそ、面白いのよ」
その瞳は、これから始まる戦いへの、確かな覚悟と興奮に輝いていた。
俺たちの旅は、今、始まった。
辺境の小さな領地から、国の中心へ。
新しい時代の歯車を、俺たちの手で回すために。
それは、アシュフォード領の未来を賭けた、緻密で、そして膨大な準備期間だった。
俺たちの不在中も領地が揺るがないよう、あらゆる権限の委譲と、業務のマニュアル化を進めた。
父アルフォンスには、領主代理として全体の統括を任せた。彼は、息子の俺が国の中心で戦おうとしていることに、不安を感じながらも、領主としての責任感を奮い立たせ、俺たちの留守を守ることを固く誓ってくれた。
二人の兄、ダリウスとゲオルグには、治安維持と領民兵の管理を任せた。彼らはこれまでの自堕落な態度を改め、バルガスから叩き込まれた軍事教練の基礎を元に、真剣な顔でその役目を引き受けた。俺の活躍を目の当たりにし、彼らなりに思うところがあったのだろう。
農業はゴードンに、工業は鍛冶屋と大工の親方たちに、それぞれ全権を委任した。彼らはもはや、俺の指示がなくとも、自ら考え、問題を解決できるまでに成長していた。
そして、アシュフォード商会の運営は、エリアーナが育て上げた腹心の文官たちに託された。
「いいこと? 私たちが留守の間、少しでも不審な動きがあったら、すぐに王都の拠点へ報告するのよ。金の流れは、常に透明にしておくこと。誰にも、付け入る隙を見せてはダメ」
エリアーナは、まるで鬼教官のように、部下たちに最後の指示を飛ばしていた。
俺たちが作り上げたシステムは、巨大な時計のように、それぞれの歯車が噛み合い、正確に時を刻み続けるだろう。そのことに、俺は確かな自信を持っていた。
一方で、王都へ向かう俺たち自身の準備も、並行して進められた。
バルガスは、旅の護衛として、最も信頼できる部下を数名選抜した。そして、道中のあらゆる危険を想定し、ルートの選定や、野営地の確保について、徹底的なシミュレーションを繰り返していた。
彼の腰には、アシュフォード鋼で特別に打ち直された、新しい長剣が輝いている。それは、どんな名剣にも劣らない、最高の切れ味と強度を誇っていた。
「リオ様、ご安心ください。あなた様の身に、指一本触れさせはしません」
彼の言葉は、絶対的な安心感を俺に与えてくれた。
エリアーナは、王都に持ち込む「手土産」の準備に余念がなかった。
「政治とは、結局のところ、貸しと借りの駆け引きよ。国王に謁見する前に、有力な貴族たちにいくつか『貸し』を作っておく必要があるわ」
彼女が選んだのは、アシュフォードが誇る最高級の製品たちだった。
完璧な透明度を誇る、手鏡サイズのガラス。
貴婦人の肌を傷つけないよう、何度も精製を繰り返した、純白の高級石鹸。
そして、数樽しかない、最高級の醤油と味噌。
これらは、金では買えない価値を持つ。王都の貴族たちが、喉から手が出るほど欲しがる、魔法の品々だ。
「これらを、どの貴族に、どのタイミングで渡すか。それが、私たちの最初の戦いになるわね」
彼女の目は、すでに王都の社交界という戦場を見据えていた。
そして、シルフィ。彼女の準備は、他の誰とも違っていた。
俺は彼女に、一つの特別な「護身具」を作って渡した。
それは、アシュフォード鋼で作られた、一対の腕輪だった。その内側には、俺と彼女が研究を重ねてきた、魔力を増幅し、安定させるための、アーククリスタルと銅線の回路がびっしりと埋め込まれている。
「シルフィ、これは、君の力を守るための道具だ」
俺は、彼女の細い腕に、その腕輪をはめてやりながら言った。
「王都には、君の力を悪用しようとする者がいるかもしれない。あるいは、君の力を無理やり引き出そうとする者も。この腕輪をつけていれば、マナの消耗を最小限に抑え、いざという時には、強力な防御魔法を瞬時に発動させることができるはずだ」
シルフィは、腕にはめられた金属の感触を確かめるように、そっとそれに触れた。
「……ありがとう、リオ。なんだか、リオがいつも一緒にいてくれるみたいで、安心する」
彼女は、はにかんで微笑んだ。その笑顔を守るためなら、俺はどんな危険な場所へも行けると思った。
俺自身の準備は、頭脳労働がほとんどだった。
王都で起こりうる、あらゆる事態を想定する。国王との問答、保守派貴族からの揺さぶり、協力者となる可能性のある人物との接触。それぞれの場面で、どう立ち振る舞い、何を語るべきか。
エリアーナと毎晩のように議論を重ね、俺たちの基本的なスタンスを固めていった。
『我々は、どの派閥にも与しない。我々の技術は、アシュフォード領の、ひいては王国全体の利益のためにのみ使う。我々の目的は、富や権力ではなく、人々の生活を豊かにすることである』
この理想を、いかにして現実の政治力学の中で貫き通すか。それが、俺に課せられた最大の課題だった。
そして、出発の日が来た。
早朝の冷たい空気の中、俺たちの旅の一行は、屋敷の前に集結していた。
俺、エリアーナ、シルフィが乗る、頑丈な幌馬車。
その前後を、バルガス率いる屈強な護衛たちが、馬上で固める。
荷馬車には、エリアーナが選んだ「武器」となる贈答品が、厳重に梱包されて積まれていた。
見送りには、父と母、兄たち、そして領地の主だった者たちが、全員集まっていた。
「リオ、気をつけるのだぞ。決して、無理はするな」
父が、俺の肩を強く掴んだ。その手は、わずかに震えていた。
「大丈夫ですよ、父上。俺たちなら、きっと上手くやれます」
「シルフィちゃん、リリアナのこと、よろしくね!」
リリアナが、馬車の窓から顔を出すシルフィに、涙目で手を振っている。シルフィも、名残惜しそうに、しかし力強く頷き返した。
「エリアーナ様、バルガス殿、どうか、リオ様のこと、よろしくお願いいたします」
父が、深々と頭を下げた。
その姿に、俺は胸が熱くなるのを感じた。
「出発する!」
バルガスの号令と共に、馬車がゆっくりと動き出す。
俺は、馬車の窓から、遠ざかっていく故郷の景色を眺めていた。
俺たちが築き上げてきた、この豊かで、穏やかな領地。
この場所を守るために、俺たちは今、旅立つのだ。
王都という、欲望と陰謀が渦巻く、巨大な魔窟へ。
それは、これまでのどんな戦いよりも、危険で、そして困難な道のりになるだろう。
だが、俺の心に、不思議と恐怖はなかった。
隣には、冷徹な頭脳を持つ最高のパートナーがいる。
後ろには、絶対の信頼を置ける最強の剣がいる。
そして、その傍らには、未知の可能性を秘めた、心優しき魔法使いがいる。
最高の仲間たちと共に挑む、最大の挑戦。
そう考えると、胸が躍るのを抑えきれなかった。
「面倒なことになりそうだな」
俺は、隣に座るエリアーナに、いつかと同じ言葉を投げかけた。
彼女は、俺の顔を見て、ふふっと静かに笑った。
「ええ、本当にね。でも、だからこそ、面白いのよ」
その瞳は、これから始まる戦いへの、確かな覚悟と興奮に輝いていた。
俺たちの旅は、今、始まった。
辺境の小さな領地から、国の中心へ。
新しい時代の歯車を、俺たちの手で回すために。
67
あなたにおすすめの小説
落ちこぼれ職人、万能スキルでギルド最強になります!
たまごころ
ファンタジー
ギルド最弱の鍛冶師レオンは、仲間に「役立たず」と笑われて追放された。
途方に暮れる彼の前に現れたのは、伝説の鍛冶書と、しゃべる鉄塊(?)。
鍛冶・錬金・料理・魔道具――あらゆるクラフトスキルを吸収する《創精鍛造》を極め、万能職人へと覚醒!
素材採取から戦闘まで、すべて自作で挑む“ものづくり異世界成り上がり譚”が今、始まる。
裏切った元仲間? 今さら後悔しても遅いぞ!
転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~
名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。
赤ん坊なのに【試練】がいっぱい! 僕は【試練】で大きくなれました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はジーニアス
優しい両親のもとで生まれた僕は小さな村で暮らすこととなりました
お父さんは村の村長みたいな立場みたい
お母さんは病弱で家から出れないほど
二人を助けるとともに僕は異世界を楽しんでいきます
ーーーーー
この作品は大変楽しく書けていましたが
49話で終わりとすることにいたしました
完結はさせようと思いましたが次をすぐに書きたい
そんな欲求に屈してしまいましたすみません
勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる! ×ランクだと思ってたギフトは、オレだけ使える無敵の能力でした
赤白玉ゆずる
ファンタジー
【コミックス第2巻発売中です!】
逞しく成長したリューク、そしてジーナ、ユフィオ、キスティーが大活躍します!
皆様どうぞよろしくお願いいたします。
【書籍第3巻が発売されました!】
今回も改稿や修正を頑張りましたので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
イラストは蓮禾先生が担当してくださいました。アニスもレムも超カワで、表紙もカッコイイです!
素晴らしいイラストの数々が載っておりますので、是非見ていただけたら嬉しいです。
【2024年10月23日コミカライズ開始!】
『勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる!』のコミカライズが連載開始されました!
颯希先生が描いてくださるリュークやアニスたちが本当に素敵なので、是非ご覧になってくださいませ。
【ストーリー紹介】
幼い頃、孤児院から引き取られた主人公リュークは、養父となった侯爵から酷い扱いを受けていた。
そんなある日、リュークは『スマホ』という史上初の『Xランク』スキルを授かる。
養父は『Xランク』をただの『バツランク』だと馬鹿にし、リュークをきつくぶん殴ったうえ、親子の縁を切って家から追い出す。
だが本当は『Extraランク』という意味で、超絶ぶっちぎりの能力を持っていた。
『スマホ』の能力――それは鑑定、検索、マップ機能、動物の言葉が翻訳ができるほか、他人やモンスターの持つスキル・魔法などをコピーして取得が可能なうえ、写真に撮ったものを現物として出せたり、合成することで強力な魔導装備すら製作できる最凶のものだった。
貴族家から放り出されたリュークは、朱鷺色の髪をした天才美少女剣士アニスと出会う。
『剣姫』の二つ名を持つアニスは雲の上の存在だったが、『スマホ』の力でリュークは成り上がり、徐々にその関係は接近していく。
『スマホ』はリュークの成長とともにさらに進化し、最弱の男はいつしか世界最強の存在へ……。
どん底だった主人公が一発逆転する物語です。
※別小説『ぶっ壊れ錬金術師(チート・アルケミスト)はいつか本気を出してみたい 魔導と科学を極めたら異世界最強になったので、自由気ままに生きていきます』も書いてますので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします。
どうやら俺は、魔王を倒した英雄の両親より強いらしい。~オリハルコンを斬ってくっつけたら試験無しで王立学園に入学、いろいろやらかすハメに
試運転中
ファンタジー
山を割るほどに剣を極めたおとん「ケン」と、ケガなど何でも治してしまうおかん「セイ」。
そんな二人に山で育てられた息子「ケイ」は、15歳の大人の仲間入りを機に、王都の学園へと入学する。
両親の素性すらも知らず、その血を受け継いだ自分が、どれほど常軌を逸しているかもわからず。
気心の知れた仲間と、困ったり楽しんだりする学園生活のはずが……
主人公最強だけど、何かがおかしい!? ちょっぴり異色な異世界学園ファンタジー。
薬師の名門ブレルスクに入学した私は、退学するまで暴れます。〜少年アレクの倫理で殴る学園ファンタジー〜
鮒捌ケコラ
ファンタジー
入学式から3週間目にして『退学」を言い渡された。
(早くない?RTAじゃないんだからさ。)
自分で言うのもアレだけど、入学してからは結構真面目に通ってた。
けど、どうやら教員の不況を買ってしまったらしい。
幸か不幸か、退学まで1週間の執行猶予が与えられた。
けど、今更どう足掻いても挽回する事は不可能だろうし、
そもそも挽回する気も起こらない。
ここまでの学園生活を振り返っても
『この学園に執着出来る程の魅力』
というものが思い当たらないからだ。
寧ろ散々な事ばかりだったな、今日まで。
それに、これ以上無理に通い続けて
貴族とのしがらみシミッシミの薬師になるより
故郷に帰って自由気ままな森番に復職した方が
ずっと実りある人生になるだろう。
私を送り出した公爵様も領主様も、
アイツだってきっとわかってくれる筈だ。
よし。決まりだな。
それじゃあ、退学するまでは休まず毎日通い続けるとして……
大人しくする理由も無くなったし、
これからは自由気ままに、我儘に、好き勝手に過ごす事にしよう。
せっかくだし、教員達からのヘイトをカンストさせるのも面白そうだ。
てな訳で………
薬師の名門ブレルスクに入学した私は、退学するまで暴れます。
…そう息巻いて迎えた執行猶予満了日、
掲示板に張り出された正式な退学勧告文を
確認しに行ったんだけど……
どういう事なの?これ。
最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる