94 / 118
第96話:大陸大-戦、勃発
しおりを挟む
最後通牒の期限が切れた翌日の夜明け。
王国の北東国境、監視砦の若い兵士は凍てつくような朝霧の中で、必死に眠気を堪えていた。
ここ数週間、帝国軍が集結しているという噂で前線は極度の緊張状態にあった。だが、実際に国境を越えてくる気配はなく、兵士たちの間にはあれはただの威嚇ではないかという弛緩した空気が流れ始めていた。
その油断が生まれた瞬間だった。
ゴゴゴゴゴ……。
不意に兵士は、大地そのものが震えるような低い地響きを感じた。地震か? いや、違う。これはもっと規則的で、方向性を持った振動だ。
彼は震える手で望遠鏡を構え、霧の向こう、地平線の彼方を見据えた。
そして、彼は呼吸を忘れた。
朝霧がゆっくりと晴れていく。その向こうから現れたのは、地平線を端から端まで埋め尽くさんばかりの黒い津波だった。
それは、人の群れだった。
朝日を浴びて鈍く輝く無数の槍と鎧。天を覆い尽くすかのように翻るガルニア帝国の深紅の軍旗。その数はもはや個として数えることなど不可能な、圧倒的なまでの「物量」。
先頭を行くのは巨大な攻城兵器の群れ。その後ろには大地を埋め尽くす重装歩兵の軍団が、一糸乱れぬ隊列を組んで黙々と進んでくる。
そして、その遥か上空には。
巨大な翼を持つ伝説の獣、竜(ドラゴン)にまたがった数十騎の竜騎士団が威圧的に旋回していた。
若い兵士は恐怖で腰が抜けそうになるのを必死で堪えた。
彼は震える指で、隣に設置された電信機のキーを叩き始めた。
これは彼に与えられた、最初でそしておそらくは最後の、最も重要な任務だった。
『テキ、シンコウカイシ。ソウヘイリョク、フメイ。コスウ、ムゲン――』
その信号が途切れた。
監視砦が帝国軍の先鋒が放った巨大な投石によって、轟音と共に粉々に砕け散ったからだ。
だが、その短い電文は光の速さで二百キロ離れた王都の最高司令部へと、確かに届いていた。
「……来たか」
王城の最高司令部に設置された巨大な地図盤の前で、俺は静かに呟いた。
地図盤の上には今しがた届いた最後の電文に基づき、北東国境を示す位置に巨大な赤い駒が一つ置かれた。
司令部に詰めていた国王軍の将軍たちが息をのむ。
「北東から来たか!」
「伝令を! 直ちに北東方面軍に迎撃準備を!」
だが、彼らの声は次々とけたたましく鳴り響く別の電信機の音によってかき消された。
北部の監視所から。そして、北西の監視所から。
『テキ、シンコウカイシ!』
『シンコウカイシ! コスウ、フメイ!』
地図盤の上に次々と赤い駒が置かれていく。
北東、北部、北西。
三つの方面から三つの巨大な津波が、同時に王国領へとその侵攻を開始したのだ。
その圧倒的な物量を前に、歴戦の将軍たちの顔からも血の気が引いていた。
「……なんという物量だ。まるで国そのものが動いているかのようだ」
「三方向から同時だと……? これでは兵力を集中させることができん!」
絶望的な空気が司令部を支配しかけたその時。
俺は静かに、しかしその場の全ての人間がはっと我に返るような力強い声で言った。
「全て、計算通りだ」
俺の言葉に、将軍たちの視線が一斉に集まる。
俺は地図盤の上に青い駒を置いていく。
「バルガス率いる第一軍は、予定通り中央平原、ポイント・アルファにて敵の中央軍を迎え撃つ」
「イーグル号はすでに北東方面軍の上空に到達しているはずだ。シルフィ、敵の正確な兵力と指揮官の位置を報告してくれ」
俺の隣に設置された特別な魔導通信機に、シルフィの緊張しているがしかしクリアな声が直接響いた。
『……了解、リオ。敵の数は、およそ二十万。指揮官は後方三キロの丘の上。竜騎士団はまだ動いていないわ!』
「よくやった。そのまま観測を続けろ」
俺は将軍たちに向き直った。
「ご覧の通り、我々は敵の全てをその手に取るように把握している。彼らがどこにどれだけの兵を動かし、何をしようとしているのか。その全てが、だ」
俺たちの圧倒的な情報的優位性。
それを目の当たりにした将軍たちの顔から、絶望の色が少しずつ消えていった。
同じ頃、帝国の中央軍を率いる老将軍ブルクハルトは、馬上で不敵な笑みを浮かべていた。
「フン。抵抗らしい抵抗もなしか。かの国の兵士どもは、我らが軍旗を見ただけで尻尾を巻いて逃げ出したと見える」
彼の目には勝利の光景しか映っていなかった。
圧倒的な兵力差。これまでの戦争の常識からすれば、負ける要素などどこにもない。
「全軍、進め! 目指すは王都! あの生意気な小僧の首を最初に刎ねた者には、一生遊んで暮らせるだけの褒美をくれてやるぞ!」
「「「うおおおおおおっ!!」」」
帝国軍の兵士たちは鬨の声を上げ、意気揚々と王国の広大な平原へとその足を踏み入れていった。
彼らはまだ知らない。
その平原が、自分たちのための巨大な墓場としてすでに完璧に準備されていたということを。
そして、自分たちの頭上、遥か上空の雲の上から銀色の鷲が、冷徹な目で自分たちの一挙手一投足を監視しているということも。
俺は最高司令部で最後の命令を電信で全部隊へと発した。
『全軍へ。これより、作戦名「鉄槌(ハンマー)」を開始する。各部隊は予定通り防衛線を構築。敵主力を殲滅地点へと誘い込め』
大陸の歴史を永遠に塗り替えることになる史上最大規模の戦争。
世に言う「大陸大戦」の火蓋が、今、切って落とされた。
古い時代の物量と武勇。
新しい時代の情報と火力。
どちらが真の勝者となるのか。
その答えは間もなく、この大地に血をもって記されることになるだろう。
王国の北東国境、監視砦の若い兵士は凍てつくような朝霧の中で、必死に眠気を堪えていた。
ここ数週間、帝国軍が集結しているという噂で前線は極度の緊張状態にあった。だが、実際に国境を越えてくる気配はなく、兵士たちの間にはあれはただの威嚇ではないかという弛緩した空気が流れ始めていた。
その油断が生まれた瞬間だった。
ゴゴゴゴゴ……。
不意に兵士は、大地そのものが震えるような低い地響きを感じた。地震か? いや、違う。これはもっと規則的で、方向性を持った振動だ。
彼は震える手で望遠鏡を構え、霧の向こう、地平線の彼方を見据えた。
そして、彼は呼吸を忘れた。
朝霧がゆっくりと晴れていく。その向こうから現れたのは、地平線を端から端まで埋め尽くさんばかりの黒い津波だった。
それは、人の群れだった。
朝日を浴びて鈍く輝く無数の槍と鎧。天を覆い尽くすかのように翻るガルニア帝国の深紅の軍旗。その数はもはや個として数えることなど不可能な、圧倒的なまでの「物量」。
先頭を行くのは巨大な攻城兵器の群れ。その後ろには大地を埋め尽くす重装歩兵の軍団が、一糸乱れぬ隊列を組んで黙々と進んでくる。
そして、その遥か上空には。
巨大な翼を持つ伝説の獣、竜(ドラゴン)にまたがった数十騎の竜騎士団が威圧的に旋回していた。
若い兵士は恐怖で腰が抜けそうになるのを必死で堪えた。
彼は震える指で、隣に設置された電信機のキーを叩き始めた。
これは彼に与えられた、最初でそしておそらくは最後の、最も重要な任務だった。
『テキ、シンコウカイシ。ソウヘイリョク、フメイ。コスウ、ムゲン――』
その信号が途切れた。
監視砦が帝国軍の先鋒が放った巨大な投石によって、轟音と共に粉々に砕け散ったからだ。
だが、その短い電文は光の速さで二百キロ離れた王都の最高司令部へと、確かに届いていた。
「……来たか」
王城の最高司令部に設置された巨大な地図盤の前で、俺は静かに呟いた。
地図盤の上には今しがた届いた最後の電文に基づき、北東国境を示す位置に巨大な赤い駒が一つ置かれた。
司令部に詰めていた国王軍の将軍たちが息をのむ。
「北東から来たか!」
「伝令を! 直ちに北東方面軍に迎撃準備を!」
だが、彼らの声は次々とけたたましく鳴り響く別の電信機の音によってかき消された。
北部の監視所から。そして、北西の監視所から。
『テキ、シンコウカイシ!』
『シンコウカイシ! コスウ、フメイ!』
地図盤の上に次々と赤い駒が置かれていく。
北東、北部、北西。
三つの方面から三つの巨大な津波が、同時に王国領へとその侵攻を開始したのだ。
その圧倒的な物量を前に、歴戦の将軍たちの顔からも血の気が引いていた。
「……なんという物量だ。まるで国そのものが動いているかのようだ」
「三方向から同時だと……? これでは兵力を集中させることができん!」
絶望的な空気が司令部を支配しかけたその時。
俺は静かに、しかしその場の全ての人間がはっと我に返るような力強い声で言った。
「全て、計算通りだ」
俺の言葉に、将軍たちの視線が一斉に集まる。
俺は地図盤の上に青い駒を置いていく。
「バルガス率いる第一軍は、予定通り中央平原、ポイント・アルファにて敵の中央軍を迎え撃つ」
「イーグル号はすでに北東方面軍の上空に到達しているはずだ。シルフィ、敵の正確な兵力と指揮官の位置を報告してくれ」
俺の隣に設置された特別な魔導通信機に、シルフィの緊張しているがしかしクリアな声が直接響いた。
『……了解、リオ。敵の数は、およそ二十万。指揮官は後方三キロの丘の上。竜騎士団はまだ動いていないわ!』
「よくやった。そのまま観測を続けろ」
俺は将軍たちに向き直った。
「ご覧の通り、我々は敵の全てをその手に取るように把握している。彼らがどこにどれだけの兵を動かし、何をしようとしているのか。その全てが、だ」
俺たちの圧倒的な情報的優位性。
それを目の当たりにした将軍たちの顔から、絶望の色が少しずつ消えていった。
同じ頃、帝国の中央軍を率いる老将軍ブルクハルトは、馬上で不敵な笑みを浮かべていた。
「フン。抵抗らしい抵抗もなしか。かの国の兵士どもは、我らが軍旗を見ただけで尻尾を巻いて逃げ出したと見える」
彼の目には勝利の光景しか映っていなかった。
圧倒的な兵力差。これまでの戦争の常識からすれば、負ける要素などどこにもない。
「全軍、進め! 目指すは王都! あの生意気な小僧の首を最初に刎ねた者には、一生遊んで暮らせるだけの褒美をくれてやるぞ!」
「「「うおおおおおおっ!!」」」
帝国軍の兵士たちは鬨の声を上げ、意気揚々と王国の広大な平原へとその足を踏み入れていった。
彼らはまだ知らない。
その平原が、自分たちのための巨大な墓場としてすでに完璧に準備されていたということを。
そして、自分たちの頭上、遥か上空の雲の上から銀色の鷲が、冷徹な目で自分たちの一挙手一投足を監視しているということも。
俺は最高司令部で最後の命令を電信で全部隊へと発した。
『全軍へ。これより、作戦名「鉄槌(ハンマー)」を開始する。各部隊は予定通り防衛線を構築。敵主力を殲滅地点へと誘い込め』
大陸の歴史を永遠に塗り替えることになる史上最大規模の戦争。
世に言う「大陸大戦」の火蓋が、今、切って落とされた。
古い時代の物量と武勇。
新しい時代の情報と火力。
どちらが真の勝者となるのか。
その答えは間もなく、この大地に血をもって記されることになるだろう。
30
あなたにおすすめの小説
赤ん坊なのに【試練】がいっぱい! 僕は【試練】で大きくなれました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はジーニアス
優しい両親のもとで生まれた僕は小さな村で暮らすこととなりました
お父さんは村の村長みたいな立場みたい
お母さんは病弱で家から出れないほど
二人を助けるとともに僕は異世界を楽しんでいきます
ーーーーー
この作品は大変楽しく書けていましたが
49話で終わりとすることにいたしました
完結はさせようと思いましたが次をすぐに書きたい
そんな欲求に屈してしまいましたすみません
落ちこぼれ職人、万能スキルでギルド最強になります!
たまごころ
ファンタジー
ギルド最弱の鍛冶師レオンは、仲間に「役立たず」と笑われて追放された。
途方に暮れる彼の前に現れたのは、伝説の鍛冶書と、しゃべる鉄塊(?)。
鍛冶・錬金・料理・魔道具――あらゆるクラフトスキルを吸収する《創精鍛造》を極め、万能職人へと覚醒!
素材採取から戦闘まで、すべて自作で挑む“ものづくり異世界成り上がり譚”が今、始まる。
裏切った元仲間? 今さら後悔しても遅いぞ!
薬師の名門ブレルスクに入学した私は、退学するまで暴れます。〜少年アレクの倫理で殴る学園ファンタジー〜
鮒捌ケコラ
ファンタジー
入学式から3週間目にして『退学」を言い渡された。
(早くない?RTAじゃないんだからさ。)
自分で言うのもアレだけど、入学してからは結構真面目に通ってた。
けど、どうやら教員の不況を買ってしまったらしい。
幸か不幸か、退学まで1週間の執行猶予が与えられた。
けど、今更どう足掻いても挽回する事は不可能だろうし、
そもそも挽回する気も起こらない。
ここまでの学園生活を振り返っても
『この学園に執着出来る程の魅力』
というものが思い当たらないからだ。
寧ろ散々な事ばかりだったな、今日まで。
それに、これ以上無理に通い続けて
貴族とのしがらみシミッシミの薬師になるより
故郷に帰って自由気ままな森番に復職した方が
ずっと実りある人生になるだろう。
私を送り出した公爵様も領主様も、
アイツだってきっとわかってくれる筈だ。
よし。決まりだな。
それじゃあ、退学するまでは休まず毎日通い続けるとして……
大人しくする理由も無くなったし、
これからは自由気ままに、我儘に、好き勝手に過ごす事にしよう。
せっかくだし、教員達からのヘイトをカンストさせるのも面白そうだ。
てな訳で………
薬師の名門ブレルスクに入学した私は、退学するまで暴れます。
…そう息巻いて迎えた執行猶予満了日、
掲示板に張り出された正式な退学勧告文を
確認しに行ったんだけど……
どういう事なの?これ。
勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる! ×ランクだと思ってたギフトは、オレだけ使える無敵の能力でした
赤白玉ゆずる
ファンタジー
【コミックス第2巻発売中です!】
逞しく成長したリューク、そしてジーナ、ユフィオ、キスティーが大活躍します!
皆様どうぞよろしくお願いいたします。
【書籍第3巻が発売されました!】
今回も改稿や修正を頑張りましたので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
イラストは蓮禾先生が担当してくださいました。アニスもレムも超カワで、表紙もカッコイイです!
素晴らしいイラストの数々が載っておりますので、是非見ていただけたら嬉しいです。
【2024年10月23日コミカライズ開始!】
『勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる!』のコミカライズが連載開始されました!
颯希先生が描いてくださるリュークやアニスたちが本当に素敵なので、是非ご覧になってくださいませ。
【ストーリー紹介】
幼い頃、孤児院から引き取られた主人公リュークは、養父となった侯爵から酷い扱いを受けていた。
そんなある日、リュークは『スマホ』という史上初の『Xランク』スキルを授かる。
養父は『Xランク』をただの『バツランク』だと馬鹿にし、リュークをきつくぶん殴ったうえ、親子の縁を切って家から追い出す。
だが本当は『Extraランク』という意味で、超絶ぶっちぎりの能力を持っていた。
『スマホ』の能力――それは鑑定、検索、マップ機能、動物の言葉が翻訳ができるほか、他人やモンスターの持つスキル・魔法などをコピーして取得が可能なうえ、写真に撮ったものを現物として出せたり、合成することで強力な魔導装備すら製作できる最凶のものだった。
貴族家から放り出されたリュークは、朱鷺色の髪をした天才美少女剣士アニスと出会う。
『剣姫』の二つ名を持つアニスは雲の上の存在だったが、『スマホ』の力でリュークは成り上がり、徐々にその関係は接近していく。
『スマホ』はリュークの成長とともにさらに進化し、最弱の男はいつしか世界最強の存在へ……。
どん底だった主人公が一発逆転する物語です。
※別小説『ぶっ壊れ錬金術師(チート・アルケミスト)はいつか本気を出してみたい 魔導と科学を極めたら異世界最強になったので、自由気ままに生きていきます』も書いてますので、そちらもどうぞよろしくお願いいたします。
転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~
名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。
どうやら俺は、魔王を倒した英雄の両親より強いらしい。~オリハルコンを斬ってくっつけたら試験無しで王立学園に入学、いろいろやらかすハメに
試運転中
ファンタジー
山を割るほどに剣を極めたおとん「ケン」と、ケガなど何でも治してしまうおかん「セイ」。
そんな二人に山で育てられた息子「ケイ」は、15歳の大人の仲間入りを機に、王都の学園へと入学する。
両親の素性すらも知らず、その血を受け継いだ自分が、どれほど常軌を逸しているかもわからず。
気心の知れた仲間と、困ったり楽しんだりする学園生活のはずが……
主人公最強だけど、何かがおかしい!? ちょっぴり異色な異世界学園ファンタジー。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる