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第18話:ギルドの依頼と騎士の同行
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数日間の休養と、リリアにもらった特製塗り薬のおかげで、俺の身体はほぼ完全に回復していた。ゴブリンキングとの戦闘で負った打撲や捻挫の痛みは消え、空間転移の後遺症である魔力循環の乱れも感じられない。HP、MPともに全快と言っていいだろう。むしろ、あの死線を乗り越えた経験と、その後のレベルアップ(依然として正確なレベルは不明だが)によって、以前よりもさらに身体能力が向上している実感があった。
「よし、そろそろ活動再開だな」
安宿のベッドから勢いよく起き上がり、軽く身体を動かしてみる。捻挫していた足首も、もう全く問題ない。新調した硬化レザーアーマーを身に着け、魔鋼のダガーを腰に差す。準備は万端だ。
今日の目的は、まず冒険者ギルドへ顔を出すこと。俺が報告した「異常個体」について、ギルドがどのような対応を取ったのか確認したい。そして、可能であれば、再びゴブリンの洞穴へ潜り、レベルアップと資金稼ぎを再開するつもりだ。ゴブリンキングへのリベンジはまだ先の話だが、力を蓄えることを止めるわけにはいかない。
ギルドへ向かう道すがら、街の様子を観察する。数日前と変わらない活気だが、道行く人々の会話の中に、「ゴブリンの洞穴」「ヤバい魔物」「Fランクのルーキー」といった単語が、以前よりも頻繁に混じっている気がした。俺の報告は、それなりに波紋を広げているようだ。あまり良い気はしないが、仕方ない。
冒険者ギルドに到着すると、やはり数人の冒険者が俺を見てヒソヒソと噂話をしているのが分かった。俺はそれを無視し、まっすぐ依頼ボードへと向かう。新しい依頼が出ていないかチェックするためだ。
すると、依頼ボードの一角に、通常とは違う、少し大きな羊皮紙が貼り出されているのに気づいた。そこには、「緊急依頼:ゴブリンの洞穴 異常調査」と太文字で書かれている。
(……やはり、ギルドも動き出したか)
依頼内容を詳しく読んでみる。
『緊急依頼:ゴブリンの洞穴 異常調査
依頼主:冒険者ギルド リューン支部
ランク:Cランク以上推奨(パーティー必須)
内容:ゴブリンの洞穴最深部にて、異常な強さを持つ個体(ゴブリンキングの変異体?)及び、周辺環境の異変(魔力汚染の可能性)が報告された。当該エリアの状況を調査し、危険度を判定、可能であれば原因の特定を行うこと。
報酬:調査結果に応じて変動(最低保証 銀貨50枚~)+危険手当
備考:本依頼はギルド主導の調査隊を結成の上、実施する。参加希望者はカウンターにて申し出ること。情報提供者(冒険者ユズル)への聞き取りを行う可能性あり。』
「……なるほど。調査隊を結成するのか」
Cランク以上推奨。今の俺には到底参加資格がない。だが、「情報提供者への聞き取り」という一文が気になる。何らかの形で、この調査に関わることはできるかもしれない。
俺が依頼書を読んでいると、背後から声をかけられた。
「やはり来ていたか、ユズル殿」
振り返ると、そこには予想通りの人物が立っていた。白銀の鎧を纏った騎士、クラウス・フォン・リンドバーグだ。彼は腕を組み、厳しい表情で依頼書を見つめていた。
「クラウスさん……あなたもこの依頼に?」
「うむ。ギルドから正式に協力要請があった。リンドバーグ家はリューン近郊の領主でもある。領民の安全に関わる問題であれば、見過ごすわけにはいかん」クラウスは、真っ直ぐな瞳で俺を見る。「それに……君が遭遇したという『異常個体』にも興味がある」
その言い方には、俺の報告の信憑性を確かめたい、というニュアンスが含まれているように感じられた。
「そうですか。騎士団の方が参加されるなら、心強いですね」俺は当たり障りのない返事をする。
「それで、君はどうするのだ? この依頼書には、君の名前も挙がっているが」
「俺はFランクですから、調査隊には参加できませんよ。ただ、情報提供者として、何か協力できることがあれば、とは思っていますが」
ちょうどその時、ギルドのカウンターから声がかかった。
「ユズルさん、クラウス様、こちらへどうぞ。支部長がお呼びです」
例の眼鏡の女性職員が、俺たちを手招きしている。どうやら、ギルド側も俺たちが揃うのを待っていたらしい。
俺とクラウスは顔を見合わせ、無言でカウンター奥の部屋へと案内された。そこはギルド支部の応接室のような場所で、恰幅の良い、いかにも支部長といった風貌の中年男性が待っていた。
「おお、よく来てくれた。クラウス様、そしてユズル君」支部長は、鷹揚な態度で俺たちを迎えた。「単刀直入に言おう。ゴブリンの洞穴の件、ギルドとして正式な調査隊を派遣することを決定した」
支部長は、俺の報告と、他の冒険者からの情報を総合的に判断し、事態を重く見ているようだった。特に、「魔力汚染」の可能性については、放置すればリューン全体に影響が及ぶ可能性もあるため、早急な調査が必要だと考えているらしい。
「調査隊のリーダーは、ギルド所属のBランク冒険者、”岩拳のボルガン”に依頼済みだ。彼を中心に、Cランク以上の経験豊富なメンバーで構成する。そして、クラウス様には、騎士団からの派遣という形で、調査隊の護衛および監督役として同行をお願いしたい」
「承知いたしました。リンドバーグ家の名誉にかけて、任務を遂行いたします」クラウスは、恭しく一礼した。
「うむ、頼もしい限りだ」支部長は満足げに頷くと、次に俺の方へ視線を向けた。「さて、ユズル君。君は今回の重要情報提供者だ。本来であれば、Fランクの君を危険な調査に同行させるわけにはいかんのだが……」
支部長は少し考え込むような仕草を見せる。
「君が遭遇したという異常個体、そして最深部の状況について、最も詳しく知るのは君だ。調査を円滑に進めるためには、君の協力が不可欠かもしれん」
(……来たか)
俺が調査に関わるチャンスだ。
「それに」と、支部長は付け加えた。「君の報告にあった『規格外の再生能力』を持つ個体と遭遇し、生還したという事実は、驚嘆に値する。失礼ながら、Fランクとは思えん観察眼と、危機回避能力を持っていると判断した。あるいは、君には何か、我々の知らない特別な『スキル』があるのかもしれんな?」
支部長の目が、探るように俺を見据える。
(やはり、疑われているか……)
スキルについては、誤魔化し通すしかない。
「特別なスキルなんて、ありませんよ。ただ、運が良かっただけです。それに、元々、物事を観察したり、分析したりするのは得意な方でして……」俺は、元SEという設定を匂わせつつ、曖昧に答える。
支部長は、俺の答えに納得したのか、あるいは追求を諦めたのか、「ふむ……まあ、良いだろう」と話を続けた。
「ユズル君、君には『情報提供者兼、探索補助』という形で、今回の調査隊に特別に同行してもらいたい。もちろん、強制ではない。危険な任務であることは承知の上で、引き受けてはくれんだろうか? 当然、相応の報酬は約束する」
断る理由はなかった。ゴブリンキングの情報を間近で得るチャンスだし、調査隊と行動を共にすれば、安全にレベル上げやスキル検証ができるかもしれない。それに、クラウスや他の高ランク冒険者の戦い方を観察できるのも、大きなメリットだ。
「……分かりました。微力ながら、協力させていただきます」俺は申し出を受けることにした。
「そうか、引き受けてくれるか! 助かる!」支部長は破顔した。「では、早速だが、明日早朝に出発する。調査隊のメンバーとは、明日の朝、ギルド前で合流だ。詳細は、リーダーのボルガンから指示があるだろう」
こうして、俺はギルド公認の調査隊に、イレギュラーな形で参加することが決まった。隣に立つクラウスは、俺の参加が決まったことに対して、特に何も言わなかったが、その表情からは、依然として疑念と、そしてわずかな期待のようなものが読み取れた。
(やれやれ、またあの堅物騎士と一緒か……)
内心でため息をつきつつも、新たな展開への期待感も湧き上がってくる。高ランク冒険者たちとの共同任務。俺の【デバッガー】スキルが、どこまで通用するのか。そして、彼らとの関わりの中で、何か新しい発見や、あるいは「仲間」となる可能性のある出会いはあるのだろうか?
調査隊への参加。それは、俺の異世界での活動が、新たなステージへと進むことを意味していた。ゴブリンの洞穴の闇の奥で待つもの、そして俺自身の未来。そのどちらも、まだ不確定要素(バグ)に満ちている。
俺は、隣に立つ堅物騎士の横顔を盗み見ながら、明日からの波乱に満ちたであろう調査行に、思いを馳せるのだった。
「よし、そろそろ活動再開だな」
安宿のベッドから勢いよく起き上がり、軽く身体を動かしてみる。捻挫していた足首も、もう全く問題ない。新調した硬化レザーアーマーを身に着け、魔鋼のダガーを腰に差す。準備は万端だ。
今日の目的は、まず冒険者ギルドへ顔を出すこと。俺が報告した「異常個体」について、ギルドがどのような対応を取ったのか確認したい。そして、可能であれば、再びゴブリンの洞穴へ潜り、レベルアップと資金稼ぎを再開するつもりだ。ゴブリンキングへのリベンジはまだ先の話だが、力を蓄えることを止めるわけにはいかない。
ギルドへ向かう道すがら、街の様子を観察する。数日前と変わらない活気だが、道行く人々の会話の中に、「ゴブリンの洞穴」「ヤバい魔物」「Fランクのルーキー」といった単語が、以前よりも頻繁に混じっている気がした。俺の報告は、それなりに波紋を広げているようだ。あまり良い気はしないが、仕方ない。
冒険者ギルドに到着すると、やはり数人の冒険者が俺を見てヒソヒソと噂話をしているのが分かった。俺はそれを無視し、まっすぐ依頼ボードへと向かう。新しい依頼が出ていないかチェックするためだ。
すると、依頼ボードの一角に、通常とは違う、少し大きな羊皮紙が貼り出されているのに気づいた。そこには、「緊急依頼:ゴブリンの洞穴 異常調査」と太文字で書かれている。
(……やはり、ギルドも動き出したか)
依頼内容を詳しく読んでみる。
『緊急依頼:ゴブリンの洞穴 異常調査
依頼主:冒険者ギルド リューン支部
ランク:Cランク以上推奨(パーティー必須)
内容:ゴブリンの洞穴最深部にて、異常な強さを持つ個体(ゴブリンキングの変異体?)及び、周辺環境の異変(魔力汚染の可能性)が報告された。当該エリアの状況を調査し、危険度を判定、可能であれば原因の特定を行うこと。
報酬:調査結果に応じて変動(最低保証 銀貨50枚~)+危険手当
備考:本依頼はギルド主導の調査隊を結成の上、実施する。参加希望者はカウンターにて申し出ること。情報提供者(冒険者ユズル)への聞き取りを行う可能性あり。』
「……なるほど。調査隊を結成するのか」
Cランク以上推奨。今の俺には到底参加資格がない。だが、「情報提供者への聞き取り」という一文が気になる。何らかの形で、この調査に関わることはできるかもしれない。
俺が依頼書を読んでいると、背後から声をかけられた。
「やはり来ていたか、ユズル殿」
振り返ると、そこには予想通りの人物が立っていた。白銀の鎧を纏った騎士、クラウス・フォン・リンドバーグだ。彼は腕を組み、厳しい表情で依頼書を見つめていた。
「クラウスさん……あなたもこの依頼に?」
「うむ。ギルドから正式に協力要請があった。リンドバーグ家はリューン近郊の領主でもある。領民の安全に関わる問題であれば、見過ごすわけにはいかん」クラウスは、真っ直ぐな瞳で俺を見る。「それに……君が遭遇したという『異常個体』にも興味がある」
その言い方には、俺の報告の信憑性を確かめたい、というニュアンスが含まれているように感じられた。
「そうですか。騎士団の方が参加されるなら、心強いですね」俺は当たり障りのない返事をする。
「それで、君はどうするのだ? この依頼書には、君の名前も挙がっているが」
「俺はFランクですから、調査隊には参加できませんよ。ただ、情報提供者として、何か協力できることがあれば、とは思っていますが」
ちょうどその時、ギルドのカウンターから声がかかった。
「ユズルさん、クラウス様、こちらへどうぞ。支部長がお呼びです」
例の眼鏡の女性職員が、俺たちを手招きしている。どうやら、ギルド側も俺たちが揃うのを待っていたらしい。
俺とクラウスは顔を見合わせ、無言でカウンター奥の部屋へと案内された。そこはギルド支部の応接室のような場所で、恰幅の良い、いかにも支部長といった風貌の中年男性が待っていた。
「おお、よく来てくれた。クラウス様、そしてユズル君」支部長は、鷹揚な態度で俺たちを迎えた。「単刀直入に言おう。ゴブリンの洞穴の件、ギルドとして正式な調査隊を派遣することを決定した」
支部長は、俺の報告と、他の冒険者からの情報を総合的に判断し、事態を重く見ているようだった。特に、「魔力汚染」の可能性については、放置すればリューン全体に影響が及ぶ可能性もあるため、早急な調査が必要だと考えているらしい。
「調査隊のリーダーは、ギルド所属のBランク冒険者、”岩拳のボルガン”に依頼済みだ。彼を中心に、Cランク以上の経験豊富なメンバーで構成する。そして、クラウス様には、騎士団からの派遣という形で、調査隊の護衛および監督役として同行をお願いしたい」
「承知いたしました。リンドバーグ家の名誉にかけて、任務を遂行いたします」クラウスは、恭しく一礼した。
「うむ、頼もしい限りだ」支部長は満足げに頷くと、次に俺の方へ視線を向けた。「さて、ユズル君。君は今回の重要情報提供者だ。本来であれば、Fランクの君を危険な調査に同行させるわけにはいかんのだが……」
支部長は少し考え込むような仕草を見せる。
「君が遭遇したという異常個体、そして最深部の状況について、最も詳しく知るのは君だ。調査を円滑に進めるためには、君の協力が不可欠かもしれん」
(……来たか)
俺が調査に関わるチャンスだ。
「それに」と、支部長は付け加えた。「君の報告にあった『規格外の再生能力』を持つ個体と遭遇し、生還したという事実は、驚嘆に値する。失礼ながら、Fランクとは思えん観察眼と、危機回避能力を持っていると判断した。あるいは、君には何か、我々の知らない特別な『スキル』があるのかもしれんな?」
支部長の目が、探るように俺を見据える。
(やはり、疑われているか……)
スキルについては、誤魔化し通すしかない。
「特別なスキルなんて、ありませんよ。ただ、運が良かっただけです。それに、元々、物事を観察したり、分析したりするのは得意な方でして……」俺は、元SEという設定を匂わせつつ、曖昧に答える。
支部長は、俺の答えに納得したのか、あるいは追求を諦めたのか、「ふむ……まあ、良いだろう」と話を続けた。
「ユズル君、君には『情報提供者兼、探索補助』という形で、今回の調査隊に特別に同行してもらいたい。もちろん、強制ではない。危険な任務であることは承知の上で、引き受けてはくれんだろうか? 当然、相応の報酬は約束する」
断る理由はなかった。ゴブリンキングの情報を間近で得るチャンスだし、調査隊と行動を共にすれば、安全にレベル上げやスキル検証ができるかもしれない。それに、クラウスや他の高ランク冒険者の戦い方を観察できるのも、大きなメリットだ。
「……分かりました。微力ながら、協力させていただきます」俺は申し出を受けることにした。
「そうか、引き受けてくれるか! 助かる!」支部長は破顔した。「では、早速だが、明日早朝に出発する。調査隊のメンバーとは、明日の朝、ギルド前で合流だ。詳細は、リーダーのボルガンから指示があるだろう」
こうして、俺はギルド公認の調査隊に、イレギュラーな形で参加することが決まった。隣に立つクラウスは、俺の参加が決まったことに対して、特に何も言わなかったが、その表情からは、依然として疑念と、そしてわずかな期待のようなものが読み取れた。
(やれやれ、またあの堅物騎士と一緒か……)
内心でため息をつきつつも、新たな展開への期待感も湧き上がってくる。高ランク冒険者たちとの共同任務。俺の【デバッガー】スキルが、どこまで通用するのか。そして、彼らとの関わりの中で、何か新しい発見や、あるいは「仲間」となる可能性のある出会いはあるのだろうか?
調査隊への参加。それは、俺の異世界での活動が、新たなステージへと進むことを意味していた。ゴブリンの洞穴の闇の奥で待つもの、そして俺自身の未来。そのどちらも、まだ不確定要素(バグ)に満ちている。
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