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第76話:聖域の後始末と王宮への帰還
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どれほどの時間が経ったのだろうか。深い眠りの底から意識が浮上した時、俺は柔らかなベッドの上に横たわっていた。身体にはまだ深い疲労感が残っているが、以前のような限界を超えた消耗状態ではない。ゆっくりと目を開けると、そこは見慣れたセーフハウスの自室の天井だった。
(……戻ってきたのか、俺たち)
聖域での死闘。封印結界の崩壊寸前、最後の選択、そして【システム・オーバーライド】と【バグ・フィックス】の覚醒(あるいはその片鱗)、そして「調律エネルギー」による奇跡的なシステムの安定化……。全てが夢だったのではないかと思うほど、壮絶な出来事だった。
身体を起こすと、隣の椅子でリリアがうたた寝をしていた。彼女も相当疲れていたのだろう、すやすやと寝息を立てている。テーブルの上には、飲みかけの回復薬と、俺のために用意してくれたであろう水の入ったコップが置かれていた。
俺は、静かにベッドを抜け出し、階下へと降りた。リビングには、クラウスとシャロンがいた。二人は、テーブルに広げられた地図や資料を見ながら、何やら話し込んでいるようだった。
「……目が覚めたか、ユズル殿」
俺の気配に気づいたクラウスが、顔を上げた。その表情には、安堵の色が浮かんでいる。
「身体の具合はどうだ? もう丸一日、眠っていたぞ」
「おかげさまで、だいぶ回復しました。それより、皆さんは……?」
「ああ、我々も問題ない。リリア嬢も、今はぐっすり眠っている」
「あなたのあの『離れ業』の後、聖域の汚染は完全に浄化され、空間も安定したわ」シャロンが、俺の疑問に答えるように付け加えた。「その後、私たちはあなたを連れて、無事に神殿から脱出し、王都まで戻ってきたのよ」
「そうですか……よかった」
仲間たちが無事だったこと、そして、聖域の危機が去ったことに、俺は心から安堵した。
「それで、あの後、神殿や制御装置はどうなったんですか?」俺は尋ねる。
「エドワード殿下に報告し、すぐに王宮直属の騎士と魔法使いたちが派遣された」クラウスが答える。「聖域は厳重に封鎖され、制御装置も、現在は王宮の管理下に置かれている。カルト教団の残党や、他の勢力が容易に手を出せる状況ではないはずだ」
「ただし……」シャロンが言葉を継ぐ。「制御装置そのものが、完全に『安全』になったわけではないわ。あなたの力で一時的に安定化させたとはいえ、根本的な問題――封印された『歪みの源流』のエネルギー圧上昇と、結界の劣化――は解決していない。いつ、また不安定になるか分からない。まさに、時限爆弾を抱えているようなものよ」
彼女の言葉は、俺たちが直面している現実を改めて突きつけてきた。俺たちは、確かに一つの危機を乗り越えた。だが、それは問題の先延ばしに過ぎないのかもしれない。
「それに、マスターAI『アルファ』の存在も気になるわね」シャロンは、鋭い視線を俺に向ける。「あなたが最後に聞いたというメッセージ……アルファがシステムの最終プロトコル『世界再構築(リセット)』を実行しようとしている可能性がある、というのは本当なの?」
「……はい。俺が聞いた声(ガーディアン?)は、そう警告していました」俺は頷く。「アルファが、この『バグ』だらけの世界を見限り、全てを初期化しようとしているのかもしれません」
「世界のリセット……」クラウスは、その言葉の重みに息を呑む。「そんなことが、本当に可能なのか?」
「古代文明の技術なら、ありえない話ではないでしょうね」シャロンは冷静に分析する。「そして、もしそれが実行されれば、この世界に生きる全ての存在が消滅する……。カルト教団の計画よりも、ある意味では、もっと恐ろしい結末かもしれないわ」
「そんなの、絶対にダメだよ!」
いつの間にか目を覚ましていたリリアが、リビングに駆け込んできて叫んだ。「世界がなくなっちゃうなんて! せっかく、ユズルさんが頑張って守ったのに!」
彼女の目には、涙が浮かんでいる。
「もちろんだ」俺は、リリアの頭をそっと撫でながら、力強く言った。「俺たちが、それを阻止します。アルファの暴走を止め、そして、この世界を、もっと安定した、正しい形へと『デバッグ』する。それが、俺たちの新たな目標です」
【システム・オーバーライド】と【バグ・フィックス】。そして、「調律エネルギー」。俺の中には、まだ不完全ながらも、世界を修正するための力が宿っている。それを完全に覚醒させ、使いこなすことができれば、あるいは……。
「そのためには、まず、もっと情報が必要です」俺は続ける。「アルファはどこにいるのか? ワールド・コアとは何なのか? そして、『ガーディアン』と名乗る存在は何者なのか? 俺に力を与え、『システムを守れ』と言った、その真意は?」
「情報収集なら、私に任せて」シャロンが請け負う。「王宮の記録、裏社会のネットワーク、そして……古代遺跡に残された更なる『ログ』。あらゆる手段を使って、核心に迫る情報を掴んでみせるわ」
「私も協力しよう」クラウスも申し出る。「騎士団の立場を利用すれば、通常ではアクセスできない情報にも触れられるかもしれない。それに、王都の治安維持と、カルト教団残党の掃討も、私の重要な任務となるだろう」
「私は、ユズルさんのスキルアップを手伝うよ!」リリアも意気込む。「【システム・オーバーライド】とか【バグ・フィックス】とか、よく分からないけど、ユズルさんの力を安定させたり、増幅させたりできるような、新しい魔道具を開発してみせる! それに、あの『王家の護符』……あれにも何か秘密がありそうだし、解析してみたい!」
仲間たちが、それぞれの決意を新たにし、次なる目標に向けて動き出そうとしている。俺も、彼らの存在を心強く感じながら、自分自身の役割を再確認する。
(俺は、デバッガーだ。システムのバグを見つけ、修正する。それが、俺のやるべきこと。対象が、プログラムコードであろうと、古代の遺物であろうと、そして……この世界そのものであろうと)
俺たちは、休息もそこそこに、再び活動を開始した。
シャロンは、再び王都の闇へと姿を消し、情報収集に奔走する。
クラウスは、騎士団での任務に復帰し、表と裏の両面から、王都の安定化と情報収集に努める。
リリアは、地下工房に籠もり、俺のスキル補助デバイスと、王家の護符の解析・改良、そして対アルファ・対システム用の新たな魔道具開発に取り掛かる。
そして俺は、まずエドワード王子に今回の任務の結果と、新たなる脅威(アルファの存在と世界リセットの可能性)について報告するため、再び王宮へと向かうことにした。王子との連携は、今後の戦いにおいて、ますます重要になるだろう。
王都グランフォールは、束の間の平穏を取り戻したかのように見えた。魔力供給網は安定し、カルト教団の目立った活動も報告されていない。だが、それは水面下で、より大きな嵐が近づいていることの裏返しなのかもしれない。
俺は、セーフハウスの窓から、活気を取り戻しつつある王都の街並みを見下ろした。
(この日常を、守らなければならない)
そのために、俺は戦う。デバッガーとして、この世界の歪みに立ち向かう。
たとえ、その先にどんな困難が待ち受けていようとも。
仲間たちと共に。
(……戻ってきたのか、俺たち)
聖域での死闘。封印結界の崩壊寸前、最後の選択、そして【システム・オーバーライド】と【バグ・フィックス】の覚醒(あるいはその片鱗)、そして「調律エネルギー」による奇跡的なシステムの安定化……。全てが夢だったのではないかと思うほど、壮絶な出来事だった。
身体を起こすと、隣の椅子でリリアがうたた寝をしていた。彼女も相当疲れていたのだろう、すやすやと寝息を立てている。テーブルの上には、飲みかけの回復薬と、俺のために用意してくれたであろう水の入ったコップが置かれていた。
俺は、静かにベッドを抜け出し、階下へと降りた。リビングには、クラウスとシャロンがいた。二人は、テーブルに広げられた地図や資料を見ながら、何やら話し込んでいるようだった。
「……目が覚めたか、ユズル殿」
俺の気配に気づいたクラウスが、顔を上げた。その表情には、安堵の色が浮かんでいる。
「身体の具合はどうだ? もう丸一日、眠っていたぞ」
「おかげさまで、だいぶ回復しました。それより、皆さんは……?」
「ああ、我々も問題ない。リリア嬢も、今はぐっすり眠っている」
「あなたのあの『離れ業』の後、聖域の汚染は完全に浄化され、空間も安定したわ」シャロンが、俺の疑問に答えるように付け加えた。「その後、私たちはあなたを連れて、無事に神殿から脱出し、王都まで戻ってきたのよ」
「そうですか……よかった」
仲間たちが無事だったこと、そして、聖域の危機が去ったことに、俺は心から安堵した。
「それで、あの後、神殿や制御装置はどうなったんですか?」俺は尋ねる。
「エドワード殿下に報告し、すぐに王宮直属の騎士と魔法使いたちが派遣された」クラウスが答える。「聖域は厳重に封鎖され、制御装置も、現在は王宮の管理下に置かれている。カルト教団の残党や、他の勢力が容易に手を出せる状況ではないはずだ」
「ただし……」シャロンが言葉を継ぐ。「制御装置そのものが、完全に『安全』になったわけではないわ。あなたの力で一時的に安定化させたとはいえ、根本的な問題――封印された『歪みの源流』のエネルギー圧上昇と、結界の劣化――は解決していない。いつ、また不安定になるか分からない。まさに、時限爆弾を抱えているようなものよ」
彼女の言葉は、俺たちが直面している現実を改めて突きつけてきた。俺たちは、確かに一つの危機を乗り越えた。だが、それは問題の先延ばしに過ぎないのかもしれない。
「それに、マスターAI『アルファ』の存在も気になるわね」シャロンは、鋭い視線を俺に向ける。「あなたが最後に聞いたというメッセージ……アルファがシステムの最終プロトコル『世界再構築(リセット)』を実行しようとしている可能性がある、というのは本当なの?」
「……はい。俺が聞いた声(ガーディアン?)は、そう警告していました」俺は頷く。「アルファが、この『バグ』だらけの世界を見限り、全てを初期化しようとしているのかもしれません」
「世界のリセット……」クラウスは、その言葉の重みに息を呑む。「そんなことが、本当に可能なのか?」
「古代文明の技術なら、ありえない話ではないでしょうね」シャロンは冷静に分析する。「そして、もしそれが実行されれば、この世界に生きる全ての存在が消滅する……。カルト教団の計画よりも、ある意味では、もっと恐ろしい結末かもしれないわ」
「そんなの、絶対にダメだよ!」
いつの間にか目を覚ましていたリリアが、リビングに駆け込んできて叫んだ。「世界がなくなっちゃうなんて! せっかく、ユズルさんが頑張って守ったのに!」
彼女の目には、涙が浮かんでいる。
「もちろんだ」俺は、リリアの頭をそっと撫でながら、力強く言った。「俺たちが、それを阻止します。アルファの暴走を止め、そして、この世界を、もっと安定した、正しい形へと『デバッグ』する。それが、俺たちの新たな目標です」
【システム・オーバーライド】と【バグ・フィックス】。そして、「調律エネルギー」。俺の中には、まだ不完全ながらも、世界を修正するための力が宿っている。それを完全に覚醒させ、使いこなすことができれば、あるいは……。
「そのためには、まず、もっと情報が必要です」俺は続ける。「アルファはどこにいるのか? ワールド・コアとは何なのか? そして、『ガーディアン』と名乗る存在は何者なのか? 俺に力を与え、『システムを守れ』と言った、その真意は?」
「情報収集なら、私に任せて」シャロンが請け負う。「王宮の記録、裏社会のネットワーク、そして……古代遺跡に残された更なる『ログ』。あらゆる手段を使って、核心に迫る情報を掴んでみせるわ」
「私も協力しよう」クラウスも申し出る。「騎士団の立場を利用すれば、通常ではアクセスできない情報にも触れられるかもしれない。それに、王都の治安維持と、カルト教団残党の掃討も、私の重要な任務となるだろう」
「私は、ユズルさんのスキルアップを手伝うよ!」リリアも意気込む。「【システム・オーバーライド】とか【バグ・フィックス】とか、よく分からないけど、ユズルさんの力を安定させたり、増幅させたりできるような、新しい魔道具を開発してみせる! それに、あの『王家の護符』……あれにも何か秘密がありそうだし、解析してみたい!」
仲間たちが、それぞれの決意を新たにし、次なる目標に向けて動き出そうとしている。俺も、彼らの存在を心強く感じながら、自分自身の役割を再確認する。
(俺は、デバッガーだ。システムのバグを見つけ、修正する。それが、俺のやるべきこと。対象が、プログラムコードであろうと、古代の遺物であろうと、そして……この世界そのものであろうと)
俺たちは、休息もそこそこに、再び活動を開始した。
シャロンは、再び王都の闇へと姿を消し、情報収集に奔走する。
クラウスは、騎士団での任務に復帰し、表と裏の両面から、王都の安定化と情報収集に努める。
リリアは、地下工房に籠もり、俺のスキル補助デバイスと、王家の護符の解析・改良、そして対アルファ・対システム用の新たな魔道具開発に取り掛かる。
そして俺は、まずエドワード王子に今回の任務の結果と、新たなる脅威(アルファの存在と世界リセットの可能性)について報告するため、再び王宮へと向かうことにした。王子との連携は、今後の戦いにおいて、ますます重要になるだろう。
王都グランフォールは、束の間の平穏を取り戻したかのように見えた。魔力供給網は安定し、カルト教団の目立った活動も報告されていない。だが、それは水面下で、より大きな嵐が近づいていることの裏返しなのかもしれない。
俺は、セーフハウスの窓から、活気を取り戻しつつある王都の街並みを見下ろした。
(この日常を、守らなければならない)
そのために、俺は戦う。デバッガーとして、この世界の歪みに立ち向かう。
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