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追放編
作ったけど
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並んでいる品を見てギルマスがため息をついた。
「‥‥‥アルよ。コレらの品はどうするつもりだ?」
「はぁ、もし可能なら売りたいなぁと思ってますけど‥‥‥」
俺の返答にギルマスは頭を抱えた。
「個人的に使用するのはもちろん構わんし、ポーションくらいならおそらく問題無いだろうが‥‥‥まだ売るのは自粛してもらえるだろうか? 製薬ギルドや錬金ギルドに目を付けられるかもしれんし‥‥‥」
あぁ、それは確かに‥‥‥、一個ずつしか作れないから大量に作れるわけではないけど。ギルマスは俺が厄介な事にならないように伝えてくれたのだろう。
「わかりました。売るのは控えます」
「すまんな、もしウチでポーション関連の依頼が出た場合には受けてもらって構わないからな。あと詫びと言っては何だが俺で良ければお前が試しに作ったものを無料で鑑定してやるよ」
おっ!! それはそれでありがたい話だな。
売れるかどうかわからないものよりも鑑定代がかからない方がいいよな。
「ありがとうございます」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「アルくん、ギルマスに何か言われた?」
「アンナさん、相談に乗ってもらっただけなので大丈夫ですよ」
「そう。あ、ついでと言ってはなんだけど依頼受けていく?」
「そうですね」
アンナさんの勧めで依頼を受ける事にした。
今回の依頼は『ゴブリン討伐』
群れが大きくなると農村などに被害が出るので定期的に駆逐する必要がある。これも薬草集めと同様にほとんど常設依頼のようなものだ。
「はい、じゃあよろしくね。あ、ゴブリン一匹自体はあまり強くは無いけど巣穴まで入ったらダメよ。罠だらけだからね」
「ふぁい」
いつも良い匂いするなぁ。こんな人が奥さんだったら‥‥‥良いよなぁ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
という訳で平原にいるゴブリンを討伐していた。
単独行動しているゴブリンはタイマンなら余裕。二匹連れのやつも不意をついて一匹を倒してしまえばタイマンに持ち込めるから大丈夫。
三匹からは少し危険度が上がる。不意打ちで一匹倒しても二匹残る。奴らはすぐ背後に回るからな。
せめてもう一人いれば背後の警戒が出来るのだが‥‥‥、これはパーティーを作る他ないかなぁ?
「‥‥‥おい!」
しかし組んでくれる人いるのかなぁ、【合成】なんて訳のわからないスキル持ちと‥‥‥。
「おい!! そこのやつ!!」
「ん?」
振り返ると一組のパーティーがいた。話しかけられていたようだ。
「あ、すみません。何か?」
「お前ソロか? こんなところで何やってんだ? この辺じゃ強いモンスターは出ないって言っても危ねぇじゃねーか!!」
どうやら以前ギルドの受付で注意された時のパーティーのようだった。
「あぁ、ご忠告ありがとうございます。無理はしないようにしてるんで大丈夫で‥‥‥」
ザッ!!!
「‥‥‥っ!!! えっ!? うわっ!!」
彼女の抜いた剣の切先が俺の眼の前で止まってる。
ドスッ! と俺は尻餅をついてしまった。
「‥‥‥呆れたぜ、反応すら出来ねぇなんて。お前、悪いことは言わないから街の中で仕事してな。冒険者には向いてないよ」
シャキッと彼女は剣を納めた。
「ちげえねえっす。帰った方が身の為っすよ」
「まぁまぁルーナもジャックも、ビギナーに構ってる暇はありませんよ」
この間見かけた二人にも言われてしまった。そのパーティーは先へと進んで行った。
「‥‥‥アルよ。コレらの品はどうするつもりだ?」
「はぁ、もし可能なら売りたいなぁと思ってますけど‥‥‥」
俺の返答にギルマスは頭を抱えた。
「個人的に使用するのはもちろん構わんし、ポーションくらいならおそらく問題無いだろうが‥‥‥まだ売るのは自粛してもらえるだろうか? 製薬ギルドや錬金ギルドに目を付けられるかもしれんし‥‥‥」
あぁ、それは確かに‥‥‥、一個ずつしか作れないから大量に作れるわけではないけど。ギルマスは俺が厄介な事にならないように伝えてくれたのだろう。
「わかりました。売るのは控えます」
「すまんな、もしウチでポーション関連の依頼が出た場合には受けてもらって構わないからな。あと詫びと言っては何だが俺で良ければお前が試しに作ったものを無料で鑑定してやるよ」
おっ!! それはそれでありがたい話だな。
売れるかどうかわからないものよりも鑑定代がかからない方がいいよな。
「ありがとうございます」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「アルくん、ギルマスに何か言われた?」
「アンナさん、相談に乗ってもらっただけなので大丈夫ですよ」
「そう。あ、ついでと言ってはなんだけど依頼受けていく?」
「そうですね」
アンナさんの勧めで依頼を受ける事にした。
今回の依頼は『ゴブリン討伐』
群れが大きくなると農村などに被害が出るので定期的に駆逐する必要がある。これも薬草集めと同様にほとんど常設依頼のようなものだ。
「はい、じゃあよろしくね。あ、ゴブリン一匹自体はあまり強くは無いけど巣穴まで入ったらダメよ。罠だらけだからね」
「ふぁい」
いつも良い匂いするなぁ。こんな人が奥さんだったら‥‥‥良いよなぁ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
という訳で平原にいるゴブリンを討伐していた。
単独行動しているゴブリンはタイマンなら余裕。二匹連れのやつも不意をついて一匹を倒してしまえばタイマンに持ち込めるから大丈夫。
三匹からは少し危険度が上がる。不意打ちで一匹倒しても二匹残る。奴らはすぐ背後に回るからな。
せめてもう一人いれば背後の警戒が出来るのだが‥‥‥、これはパーティーを作る他ないかなぁ?
「‥‥‥おい!」
しかし組んでくれる人いるのかなぁ、【合成】なんて訳のわからないスキル持ちと‥‥‥。
「おい!! そこのやつ!!」
「ん?」
振り返ると一組のパーティーがいた。話しかけられていたようだ。
「あ、すみません。何か?」
「お前ソロか? こんなところで何やってんだ? この辺じゃ強いモンスターは出ないって言っても危ねぇじゃねーか!!」
どうやら以前ギルドの受付で注意された時のパーティーのようだった。
「あぁ、ご忠告ありがとうございます。無理はしないようにしてるんで大丈夫で‥‥‥」
ザッ!!!
「‥‥‥っ!!! えっ!? うわっ!!」
彼女の抜いた剣の切先が俺の眼の前で止まってる。
ドスッ! と俺は尻餅をついてしまった。
「‥‥‥呆れたぜ、反応すら出来ねぇなんて。お前、悪いことは言わないから街の中で仕事してな。冒険者には向いてないよ」
シャキッと彼女は剣を納めた。
「ちげえねえっす。帰った方が身の為っすよ」
「まぁまぁルーナもジャックも、ビギナーに構ってる暇はありませんよ」
この間見かけた二人にも言われてしまった。そのパーティーは先へと進んで行った。
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