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追放編
仲間に誘われた
「ありがたい話だとは思いますが‥‥‥、俺では足手纏いになるのでは?」
「うん‥‥‥まぁそれはそう、なんだけどよ」
そこ否定しねぇんかーい!
いや、事実なんだけどさ。言ってきたルーナさんも苦い顔をしている。
「戦闘に関しては自分の身が守れるのなら問題ないと思いますよ?」
「そうっすよ、治癒担当なんすから。ギルマスの勧めでもあるっすよ」
アリウスさんとジャックさんからフォローが入った。
「そう‥‥‥だよな。ソロでやってたくらいだから自衛くらいは出来るよな?」
「はい、敵にも寄りますがそれくらいなら」
「じゃあ、臨時メンバーって事でいいか。よろしく頼むぞ、アル」
「よろしくっす」
「ようこそ、『紅狼《レッドウルフ》』へ」
「はい、よろしくお願いします!! がんばります!!」
こうして『紅狼』に仮加入する事になった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
翌日、紅の狼の招集が早速かかった。
なんだろう、いきなり『やっぱりクビ』とかじゃなきゃ良いんだけど。まだ何もしてないけどな。
集合場所は俺が先日飲んだくれてたバーだ。少し気持ち的に行きづらい‥‥‥。
「おう、アル!! こっちだ!!」
デカい声のルーナさん。隣に座るように促された。
「よし、主役が来たところで始めんぞ。グラス持ったか? かんぱーい!!!」
「「乾杯!」」
「か、乾杯? ‥‥‥主役?」
ゴクゴクゴク!!
俺以外の三人が一気にジョッキを煽る。
「プハァ~!! どうした、アル? お前の歓迎会だよ」
「え? 歓迎会?」
「当たり前だろ? 臨時とは言え新しい仲間なんだから!! いいから早く飲めって!!」
歓迎会なんてもちろん初めての経験だ。
「ルーナ、無理強いはダメっすよ」
「今問題のアルハラってやつですねぇ」
「うるせぇよ!! オメーらは別に飲まなくてもいいよ!!」
「えっ? ひどいっす!!」
「今度はパワハラ‥‥‥」
「うるせぇ、いいから早くお代わりもらって来い!」
ケンカ口調ではあるけどなんだか楽しそうだな、この中に入っていけるかな?
ルーナさんがこっちに向き直る。
「そういえばアル、お前アンナ嬢が好きだったんだって? 残念だったなぁ!!」
「うぉーい! いきなりそこ抉ってくるんかーい!?」
はっ!! 思わずツッコんでしまった。
「「!!!!!」」
「アル、お前! ツッコミもイケるな!! 有望だ!」
「いや、そこ冒険者関係ないでしょ~!?」
いや、こんな大声でやり取りしてたら周りの客にも注目されるよな。
「アンナ嬢とカイン隊長は長い付き合いらしいっすよ」
「確か幼馴染って話ですよね?」
ジャックさんとアリウスさんも情報通だな。そうだったのか。
「アンナ嬢はサキュバスの血を引いてるらしいからな。そりゃ童貞のアルじゃ簡単に引っかかるわな!」
「ど、ど、ど、童貞‥‥‥‥‥‥だわ!」
サキュバス‥‥‥の子孫だったのか。
どうりであんなに惹かれた訳か、アンナさんだけに‥‥‥。
いや、うるせえよ。
「アル、女なんか世の中にたくさん居るんだから忘れっちまえ!! ほら、隣にもこーんなにイイ女がいるだろ?」
ルーナさんが男らしく俺の肩を抱いてくる。
「うわぁ、今度は逆セクハラっす」
「ボクだったらルーナなんて絶対勘弁して欲しいですけどね」
ジャックさんとアリウスさんもはっきり言うなぁ‥‥‥。
俺はルーナさんにそう言われてそんなに悪い気はしないけど。
「うぉーし、お前ら二人。いい覚悟してるな、そこに直れ!! アタイが叩っ斬ってやるから!」
ルーナさんが立ち上がり腰の剣に手を掛ける。
「ルーナさん、落ち着いて!!」
俺は必死に羽交い締めにして止めた。
しかし力が強い!! こっちも必死だ。
「いーや、アルよ、止めるな。こいつらは一度キッチリと締めてやらなきゃって思ってたところなんだよ!」
「ルーナさんは綺麗ですから!!!」
「えっ!?!?!?」
「「!!!!」」
店の時間が止まったかのように静まり返った。
「うん‥‥‥まぁそれはそう、なんだけどよ」
そこ否定しねぇんかーい!
いや、事実なんだけどさ。言ってきたルーナさんも苦い顔をしている。
「戦闘に関しては自分の身が守れるのなら問題ないと思いますよ?」
「そうっすよ、治癒担当なんすから。ギルマスの勧めでもあるっすよ」
アリウスさんとジャックさんからフォローが入った。
「そう‥‥‥だよな。ソロでやってたくらいだから自衛くらいは出来るよな?」
「はい、敵にも寄りますがそれくらいなら」
「じゃあ、臨時メンバーって事でいいか。よろしく頼むぞ、アル」
「よろしくっす」
「ようこそ、『紅狼《レッドウルフ》』へ」
「はい、よろしくお願いします!! がんばります!!」
こうして『紅狼』に仮加入する事になった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
翌日、紅の狼の招集が早速かかった。
なんだろう、いきなり『やっぱりクビ』とかじゃなきゃ良いんだけど。まだ何もしてないけどな。
集合場所は俺が先日飲んだくれてたバーだ。少し気持ち的に行きづらい‥‥‥。
「おう、アル!! こっちだ!!」
デカい声のルーナさん。隣に座るように促された。
「よし、主役が来たところで始めんぞ。グラス持ったか? かんぱーい!!!」
「「乾杯!」」
「か、乾杯? ‥‥‥主役?」
ゴクゴクゴク!!
俺以外の三人が一気にジョッキを煽る。
「プハァ~!! どうした、アル? お前の歓迎会だよ」
「え? 歓迎会?」
「当たり前だろ? 臨時とは言え新しい仲間なんだから!! いいから早く飲めって!!」
歓迎会なんてもちろん初めての経験だ。
「ルーナ、無理強いはダメっすよ」
「今問題のアルハラってやつですねぇ」
「うるせぇよ!! オメーらは別に飲まなくてもいいよ!!」
「えっ? ひどいっす!!」
「今度はパワハラ‥‥‥」
「うるせぇ、いいから早くお代わりもらって来い!」
ケンカ口調ではあるけどなんだか楽しそうだな、この中に入っていけるかな?
ルーナさんがこっちに向き直る。
「そういえばアル、お前アンナ嬢が好きだったんだって? 残念だったなぁ!!」
「うぉーい! いきなりそこ抉ってくるんかーい!?」
はっ!! 思わずツッコんでしまった。
「「!!!!!」」
「アル、お前! ツッコミもイケるな!! 有望だ!」
「いや、そこ冒険者関係ないでしょ~!?」
いや、こんな大声でやり取りしてたら周りの客にも注目されるよな。
「アンナ嬢とカイン隊長は長い付き合いらしいっすよ」
「確か幼馴染って話ですよね?」
ジャックさんとアリウスさんも情報通だな。そうだったのか。
「アンナ嬢はサキュバスの血を引いてるらしいからな。そりゃ童貞のアルじゃ簡単に引っかかるわな!」
「ど、ど、ど、童貞‥‥‥‥‥‥だわ!」
サキュバス‥‥‥の子孫だったのか。
どうりであんなに惹かれた訳か、アンナさんだけに‥‥‥。
いや、うるせえよ。
「アル、女なんか世の中にたくさん居るんだから忘れっちまえ!! ほら、隣にもこーんなにイイ女がいるだろ?」
ルーナさんが男らしく俺の肩を抱いてくる。
「うわぁ、今度は逆セクハラっす」
「ボクだったらルーナなんて絶対勘弁して欲しいですけどね」
ジャックさんとアリウスさんもはっきり言うなぁ‥‥‥。
俺はルーナさんにそう言われてそんなに悪い気はしないけど。
「うぉーし、お前ら二人。いい覚悟してるな、そこに直れ!! アタイが叩っ斬ってやるから!」
ルーナさんが立ち上がり腰の剣に手を掛ける。
「ルーナさん、落ち着いて!!」
俺は必死に羽交い締めにして止めた。
しかし力が強い!! こっちも必死だ。
「いーや、アルよ、止めるな。こいつらは一度キッチリと締めてやらなきゃって思ってたところなんだよ!」
「ルーナさんは綺麗ですから!!!」
「えっ!?!?!?」
「「!!!!」」
店の時間が止まったかのように静まり返った。
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