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第二部 家庭編
アマゾネスとの戦闘
しおりを挟むこっちの世界でもアマゾネスというのだそうだ。偶然もあるんだなぁ。わかりやすくて助かる。
「キサマは男じゃないか!! 見られたからには殺す!!!! 構え!!」
ずらっと並んで、剣を抜いたり、槍を構えたり。物騒な連中だ。
「こちらに戦闘の意思は無い!! 武器を納めてくれないか?」
「問答無用!!!!」
はい、一応警告はしたからね。
瞬時にオプションを展開、今は何個でも出せる。一人に一個出して、ウォーターバレットで武器を弾き飛ばす。木製の武器は壊れてしまったのもあった。
「くっ‥‥‥おのれ!!!!」
「次に狙うのは武器じゃ無いぞ‥‥‥」
「鎮まれ!!」
アマゾネス達の後方から声がする。
声に力がある‥‥‥
リーダーのお出ましか?
「アンタ、相当の実力者だな」
後方から一際強そうな美人が出てきた。
「アマゾネスの族長、ジャンヌだ。今回の部下の無礼、すまなかった」
「冒険者のネロだ。貴女は話が通じそうだな」
「族長! このような者に頭を下げては‥‥‥」
「馬鹿者が! 実力の差もわかんねーのか! この人が本気なら、こっちはとっくに全滅してるぞ!」
「くっ!‥‥‥」
めっちゃ睨まれてる、怖っ!!
ま、負けないもんね!
「アタシ達はメタルリザードを追ってきたんだ。アンタら、何か知らねーか?」
「メタルリザード三頭なら、既に倒したぞ」
皮を差し出す、俺たちは要らないし、必要なら差し上げよう。
「なんと‥‥‥。アタシらじゃ追い払うのが手一杯のモンスターを討伐するなんて‥‥‥」
「俺じゃないぞ、こっちのヨウコちゃんだ」
「妾よりネロ様は強いぞえ、比べるべくも無くな。お主達、命拾いしたの」
「そう言う事ニャ」
「良かったな、生きてて」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
「いや‥‥‥それも‥‥‥」
「‥‥‥‥‥‥」
アマゾネス達の話し合いが行われている。
どうしよう、待ってた方がいいのかな?
「ネロ殿、御一行殿。うちの村に来てくれねーか? 頼みたい事があるんだ」
「断る」
「すまないな、恩にき‥‥‥って、断る⁉︎」
「断る。さ、調査を再開して帰ろう」
三人の方に振り向き、戻ろうとしたが族長さんが俺の服の裾を掴んで離さない。
アマゾネスは力が強い、俺は元の位置まで引き摺り戻された。
「ネロ殿、すまなかったよ、助けてくれないか?」
「もう‥‥‥、何なんだよ! 面倒しか無いじゃないか!」
「ネロ、聞くだけ聞くニャ」
「後で聞くともっと面倒になるぜ、旦那」
「ネロ様、話くらいは聞いてあげては?」
もう、この三人は聞き入れが良いんだから‥‥‥
「おぉっ、聞いてくれるか⁉︎」
「手短にお願いします」
「ここしばらくモンスターの行動が活発になっててさ。原因は分かんねぇ。さっきのメタルリザードもそうさ。もしかしたら動き始めたのかも知れないな、奴が‥‥‥」
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