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朽ち行く花の後悔
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次の日の朝、雨車は唯理からのメッセージを凝視しながら学校へと向かっていた。
『沢谷の過去が知りたい。性格が変わる前によく身に着けてたものとか知らないか?』
雨車は特に沢谷と仲が良かったわけではない。そのため、唯理の質問には全く答えられないでいた。
桜家ならば間違いなく知っているだろうが、昨日再び明確に拒絶されたばかりだ。聞くことは不可能に近いだろう。
「ほかに頼れる人なんて……!」
突如ぱっと頭の中にある人物が思い浮かんだ。
いやいやと一旦は首を振って自分の思いつきを否定する。それでも何度考えてもまるで導かれるように同じ答えにたどり着く。
きっと望みは薄いだろう。それでも何もしないよりはダメもとでも何かをしていたい。
雨車はそう考えてとある番号に電話をかけた。
学校に到着した時、雨車はすでに午後の予定で頭がいっぱいになっていた。半ばうわの空でロクに靴箱に目をやらず上履きを取ろうとする。
しかし、その手は何も掴まず空を切った。一瞬何が起きたのかわからず混乱したがすぐに上履きが靴箱から消えていることに気づいた。
「なんで?」
昨日は特別なことは何もしていない。いつも通り靴箱に戻したはずなのだ。だとすると盗まれたということだろうか?
頭に思い浮かんだのは沢谷の顔だった。桜家は、自分が過去を探っていることを知っているのだ。調べられている当人が、沢谷が知らないはずがない。
唯理に助けられてから昨日までは何もなかったが、本格的に自分への嫌がらせを開始することにしたのだろう。
雨車は拳を強く握りしめた。目の前が真っ暗になっていく。あの日、本屋で万引きをせまられたことを思い出す。あの時の孤独感とどうにもならないという絶望は時間がたってもなお心に染みついている。
その恐ろしい感覚が今一度全身を支配しようとしていた。
「……私は一人じゃない」
思い出したように口から出たその一言が心に熱を灯した。暗くなっていた視界に光が戻り始める。
あの時はだれも頼れる人がいなかった。でも今は違う。一緒に考えてくれる人がいる。その人のためにも自分だけ弱腰ではいられない。
雨車は臆することなく教室の扉を開けた。目の前にいつも通りの教室が広がる。雨車は視線を感じるとそちらに目を向けた。
相手は思っていた通り沢谷だった。沢谷は探るような視線をこちらにぶつける。だが雨車は臆することなく睨み返した。
その間は恐らく二、三秒だっただろう。しばらくすると興味を失ったように沢谷は目をそらした。初めて雨車が沢谷に反抗した瞬間だった。
バクバクとうるさい心臓の鼓動を耳の奥で感じながら、雨車は自分の席につく。冷静を装ってはいたが胸の中では大きくガッツポーズをしていた。
抵抗にしてはあまりにも小さい、人によってはくだらないとさえ思うだろう一歩。だが、全く進まないのと一歩進むのとでは大きく違う。一度抵抗できたその経験が雨車の中で大きな自信になっていた。
その日は上履き以外にもいろいろな嫌がらせがあった。休み時間に席を外した隙に消しゴムを取られていたり教科書が床に落とされていたりと陰湿な物ばかり。
これにずっと耐えてきたのかと雨車は隣の席の桜家を尊敬のまなざしで眺める。だが、今日雨車は沢谷に屈しなかった。とても嫌な気分になったし悲しくもなった。それでも沢谷に謝ろうとか歯向かうのを止めようとかは絶対に思わなかった。
授業を終えるといつもの帰り道の逆方向に進んだ。そうしてしばらく歩いて駅につき、ちょうど来ていた電車に乗り込む。
前に訪れた時とは住所が違っていたため、再び出会うのは一苦労であったが何とか朝連絡を取り合った人物の新しい家にたどりつく。
雨車はなんども表札の尾城という文字を確認した後チャイムを鳴らした。この家は尾城の叔父の家らしい。兄であった尾城の父親と仲が悪かった叔父は二人の子を心配して引き取り手に名乗り出たそうだ。未婚であり子供もいなかったことも理由の一つだろう。
だが、その分お金に余裕はあるらしく、前のアパートとは違ってきれいで清潔感のある戸建てだった。
大きい家ではないがグレーの外装は大人びた雰囲気があり、南側についた窓が光を取り込んでいた。雨車はそのおしゃれな外観に少し戸惑いながら人が出てくるのを待つ。
数秒後階段を降りる音とともに尾城がドアを開けた。
「カヤ、元気そうでよかった」
「おかげさまでね」
尾城は目を細め雨車を抱きしめた。雨車もそんな尾城の背を優しくさする。視線を上げると、尾城の肩越しに少年が立っているのが見えた。
「もしかして隼人君?」
最初は誰だかわからなかった。伸びきっていた髪はきれいに切られて、おさがりだった服はちゃんと男物に替わっている。見違えるほどの変化に雨車は心が温かくなった。
少年、隼人は雨車の言葉にうなずくとはにかんだ笑顔を見せる。あの時、関わってよかった。そう思えた瞬間だった。
「唯理さんと同じ顔してる」
尾城はニヤつきながら漏らした。
「唯理さん来てたの!」
驚いて聞いてみると、どうやら唯理は尾城の引越しの手伝いとかもしたそうだ。もともとおもちゃや服は与えられておらず荷物も少なかったが、子供二人に引っ越しを任せることを心配していたらしい。
「まあとりあえず家に入りなよ。本題はそれからにしよ」
そういうと尾城は前のように雨車を家の中に引っ張っていった。
家のリビングにつくと雨車は、沢谷が小学校のころから身に着けているものがないか尾城に尋ねた。
沢谷の家は物をすぐ買えるほど裕福ではない。ならば小学校高学年から中学まで継続して使っているものが何かあるのではないかと雨車は考えたのだった。
「うーん、ずっと身に着けてたものって言ってもね。ぱっと思い浮かぶのは筆箱ぐらいだよ」
尾城は困った顔で首をひねった。中学校になれば制服を着るし、衣服関連は小学校でも使っていたものかよくわからない。
そして沢谷は仕事で忙しい母親に代わって家事をやっていたはずだからこれといった趣味があるかどうかもわからない。
難航するとはわかっていたが、思い付きが外れたショックは多かれ少なかれ雨車に徒労感を植え付けた。
「そっかぁ……」
ため息混じりにぐったりと項垂れる。他に当てはないかと考え始めたその時だった。
「これ何?」
子供特有の甲高い声が雨車の思考を遮った。目を向けると、隼人は四つん這いになって雨車のカバンに付けられたマスコット、はぐモをみつめていた。
「それははぐモっていうんだよ。かわいいでしょ!」
興味を持たれたことが嬉しくて、雨車は明るい声で隼人に返す。同時に、今度は尾城のほうから甲高い声が聞こえた。
「それだぁぁああ‼」
尾城はそういうなりソファーから飛び上がって隣の部屋へと向かう。そしてガサゴソといった音の後に手に何かを握って飛ぶように戻ってきた。
「これだよ、沢谷さんが小学生から大切にしてたやつ‼」
それは美しい女性のキーホルダーだった。
だが、その女性は普通の女性ではなかった。背には蝶のような翼が生えて頭には二本の触角が付いていた。
紛れもなく、はぐモシリーズの〝当たり〟であるはぐモの成長した姿のキーホルダーであった。
「沢谷さん小学生まではぐモ好きだったらしいんだけど。中学生のある日、何かでむかついたのか投げ捨ててたんだよね」
尾城はもうおぼろげになりつつある記憶を何とか引っ張り出すように話す。
「それ見て隼人のおもちゃになるんじゃないかと思って、つい持って帰っちゃったんだよね。それをたまたま家を出るときの荷物整理で見つけたんだ」
驚くべき偶然に雨車は目を見開いてキーホルダーを見つめる。これで唯理の頼みに応えられそうだ。
雨車は改めて感謝の気持ちを尾城に伝える。すると尾城は照れたように顔を赤くしてうつむいた。
「別に気にしないでよ。あの生活抜けられたのは雫と唯理さんのおかげなんだから。これくらい恩返し」
そういうと尾城は人懐っこい笑顔を向ける。前みたいにつくろったものではない、心からの笑顔であることは花が見えない雨車でもはっきり理解できた。
「お前もお手柄だったぞ~隼人~」
尾城は隼人を膝の上にのせて頭をわしゃわしゃとなでる。隼人は嬉しそうな顔でされるがままになっていた。
その光景にたまらず雨車も笑ってしまう。そんな時に突如携帯が鳴った。自分の携帯だと気づいた雨車は笑いながらメッセージを確認する。
そして、メッセージを見た途端雨車の顔は凍り付いた。
「ごめん今日はほんとにありがと、私もう行かなくちゃ」
「そうなの、まだ話したかったんだけどな」
尾城は急な雨車の変化を怪訝に思いながら言う。
「ごめん。またゆっくり話そ」
返事を聞くよりも早く雨車は尾城の家を飛び出した。その手にはメッセージ画面が開いたままの携帯が強く握られていた。
『沢谷の過去が知りたい。性格が変わる前によく身に着けてたものとか知らないか?』
雨車は特に沢谷と仲が良かったわけではない。そのため、唯理の質問には全く答えられないでいた。
桜家ならば間違いなく知っているだろうが、昨日再び明確に拒絶されたばかりだ。聞くことは不可能に近いだろう。
「ほかに頼れる人なんて……!」
突如ぱっと頭の中にある人物が思い浮かんだ。
いやいやと一旦は首を振って自分の思いつきを否定する。それでも何度考えてもまるで導かれるように同じ答えにたどり着く。
きっと望みは薄いだろう。それでも何もしないよりはダメもとでも何かをしていたい。
雨車はそう考えてとある番号に電話をかけた。
学校に到着した時、雨車はすでに午後の予定で頭がいっぱいになっていた。半ばうわの空でロクに靴箱に目をやらず上履きを取ろうとする。
しかし、その手は何も掴まず空を切った。一瞬何が起きたのかわからず混乱したがすぐに上履きが靴箱から消えていることに気づいた。
「なんで?」
昨日は特別なことは何もしていない。いつも通り靴箱に戻したはずなのだ。だとすると盗まれたということだろうか?
頭に思い浮かんだのは沢谷の顔だった。桜家は、自分が過去を探っていることを知っているのだ。調べられている当人が、沢谷が知らないはずがない。
唯理に助けられてから昨日までは何もなかったが、本格的に自分への嫌がらせを開始することにしたのだろう。
雨車は拳を強く握りしめた。目の前が真っ暗になっていく。あの日、本屋で万引きをせまられたことを思い出す。あの時の孤独感とどうにもならないという絶望は時間がたってもなお心に染みついている。
その恐ろしい感覚が今一度全身を支配しようとしていた。
「……私は一人じゃない」
思い出したように口から出たその一言が心に熱を灯した。暗くなっていた視界に光が戻り始める。
あの時はだれも頼れる人がいなかった。でも今は違う。一緒に考えてくれる人がいる。その人のためにも自分だけ弱腰ではいられない。
雨車は臆することなく教室の扉を開けた。目の前にいつも通りの教室が広がる。雨車は視線を感じるとそちらに目を向けた。
相手は思っていた通り沢谷だった。沢谷は探るような視線をこちらにぶつける。だが雨車は臆することなく睨み返した。
その間は恐らく二、三秒だっただろう。しばらくすると興味を失ったように沢谷は目をそらした。初めて雨車が沢谷に反抗した瞬間だった。
バクバクとうるさい心臓の鼓動を耳の奥で感じながら、雨車は自分の席につく。冷静を装ってはいたが胸の中では大きくガッツポーズをしていた。
抵抗にしてはあまりにも小さい、人によってはくだらないとさえ思うだろう一歩。だが、全く進まないのと一歩進むのとでは大きく違う。一度抵抗できたその経験が雨車の中で大きな自信になっていた。
その日は上履き以外にもいろいろな嫌がらせがあった。休み時間に席を外した隙に消しゴムを取られていたり教科書が床に落とされていたりと陰湿な物ばかり。
これにずっと耐えてきたのかと雨車は隣の席の桜家を尊敬のまなざしで眺める。だが、今日雨車は沢谷に屈しなかった。とても嫌な気分になったし悲しくもなった。それでも沢谷に謝ろうとか歯向かうのを止めようとかは絶対に思わなかった。
授業を終えるといつもの帰り道の逆方向に進んだ。そうしてしばらく歩いて駅につき、ちょうど来ていた電車に乗り込む。
前に訪れた時とは住所が違っていたため、再び出会うのは一苦労であったが何とか朝連絡を取り合った人物の新しい家にたどりつく。
雨車はなんども表札の尾城という文字を確認した後チャイムを鳴らした。この家は尾城の叔父の家らしい。兄であった尾城の父親と仲が悪かった叔父は二人の子を心配して引き取り手に名乗り出たそうだ。未婚であり子供もいなかったことも理由の一つだろう。
だが、その分お金に余裕はあるらしく、前のアパートとは違ってきれいで清潔感のある戸建てだった。
大きい家ではないがグレーの外装は大人びた雰囲気があり、南側についた窓が光を取り込んでいた。雨車はそのおしゃれな外観に少し戸惑いながら人が出てくるのを待つ。
数秒後階段を降りる音とともに尾城がドアを開けた。
「カヤ、元気そうでよかった」
「おかげさまでね」
尾城は目を細め雨車を抱きしめた。雨車もそんな尾城の背を優しくさする。視線を上げると、尾城の肩越しに少年が立っているのが見えた。
「もしかして隼人君?」
最初は誰だかわからなかった。伸びきっていた髪はきれいに切られて、おさがりだった服はちゃんと男物に替わっている。見違えるほどの変化に雨車は心が温かくなった。
少年、隼人は雨車の言葉にうなずくとはにかんだ笑顔を見せる。あの時、関わってよかった。そう思えた瞬間だった。
「唯理さんと同じ顔してる」
尾城はニヤつきながら漏らした。
「唯理さん来てたの!」
驚いて聞いてみると、どうやら唯理は尾城の引越しの手伝いとかもしたそうだ。もともとおもちゃや服は与えられておらず荷物も少なかったが、子供二人に引っ越しを任せることを心配していたらしい。
「まあとりあえず家に入りなよ。本題はそれからにしよ」
そういうと尾城は前のように雨車を家の中に引っ張っていった。
家のリビングにつくと雨車は、沢谷が小学校のころから身に着けているものがないか尾城に尋ねた。
沢谷の家は物をすぐ買えるほど裕福ではない。ならば小学校高学年から中学まで継続して使っているものが何かあるのではないかと雨車は考えたのだった。
「うーん、ずっと身に着けてたものって言ってもね。ぱっと思い浮かぶのは筆箱ぐらいだよ」
尾城は困った顔で首をひねった。中学校になれば制服を着るし、衣服関連は小学校でも使っていたものかよくわからない。
そして沢谷は仕事で忙しい母親に代わって家事をやっていたはずだからこれといった趣味があるかどうかもわからない。
難航するとはわかっていたが、思い付きが外れたショックは多かれ少なかれ雨車に徒労感を植え付けた。
「そっかぁ……」
ため息混じりにぐったりと項垂れる。他に当てはないかと考え始めたその時だった。
「これ何?」
子供特有の甲高い声が雨車の思考を遮った。目を向けると、隼人は四つん這いになって雨車のカバンに付けられたマスコット、はぐモをみつめていた。
「それははぐモっていうんだよ。かわいいでしょ!」
興味を持たれたことが嬉しくて、雨車は明るい声で隼人に返す。同時に、今度は尾城のほうから甲高い声が聞こえた。
「それだぁぁああ‼」
尾城はそういうなりソファーから飛び上がって隣の部屋へと向かう。そしてガサゴソといった音の後に手に何かを握って飛ぶように戻ってきた。
「これだよ、沢谷さんが小学生から大切にしてたやつ‼」
それは美しい女性のキーホルダーだった。
だが、その女性は普通の女性ではなかった。背には蝶のような翼が生えて頭には二本の触角が付いていた。
紛れもなく、はぐモシリーズの〝当たり〟であるはぐモの成長した姿のキーホルダーであった。
「沢谷さん小学生まではぐモ好きだったらしいんだけど。中学生のある日、何かでむかついたのか投げ捨ててたんだよね」
尾城はもうおぼろげになりつつある記憶を何とか引っ張り出すように話す。
「それ見て隼人のおもちゃになるんじゃないかと思って、つい持って帰っちゃったんだよね。それをたまたま家を出るときの荷物整理で見つけたんだ」
驚くべき偶然に雨車は目を見開いてキーホルダーを見つめる。これで唯理の頼みに応えられそうだ。
雨車は改めて感謝の気持ちを尾城に伝える。すると尾城は照れたように顔を赤くしてうつむいた。
「別に気にしないでよ。あの生活抜けられたのは雫と唯理さんのおかげなんだから。これくらい恩返し」
そういうと尾城は人懐っこい笑顔を向ける。前みたいにつくろったものではない、心からの笑顔であることは花が見えない雨車でもはっきり理解できた。
「お前もお手柄だったぞ~隼人~」
尾城は隼人を膝の上にのせて頭をわしゃわしゃとなでる。隼人は嬉しそうな顔でされるがままになっていた。
その光景にたまらず雨車も笑ってしまう。そんな時に突如携帯が鳴った。自分の携帯だと気づいた雨車は笑いながらメッセージを確認する。
そして、メッセージを見た途端雨車の顔は凍り付いた。
「ごめん今日はほんとにありがと、私もう行かなくちゃ」
「そうなの、まだ話したかったんだけどな」
尾城は急な雨車の変化を怪訝に思いながら言う。
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