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珠樹(じゅき)の国編
第9話
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「そういえば…。」
戦争を止めるのに、全員協力するとは言ったが具体的に何をするとの答えは書いてなかった。
共通して書かれていたのが、"珠樹様が王になってこの国を継いで下さい"であり、戦争状況は一切無かった。
「怪しいな…」
珠樹は、封筒から手紙を取り出し炙り出しをしてみた。
すると、炙り出されて出た文字は目を疑う内容だった。
"現王が居なくなれば、戦争は終わり。次の王も失敗すればおしま"
い。は書いてなかったが、珠樹が政治を失敗すれば王と同じ運命をたどることになる。
それだけは避けたい。
珠樹はそう思い、作戦を頭の中で練った。
鳩は満足したのか、一鳴きして飛び去った。
窓を閉めて、黒羽とユズハを起こしに行った。
「朝だぞ」
ユズハは熟睡しており、そう簡単に起きなかった。
黒羽はいつもの習慣なのか、早く起きていた。
「おや、珠樹様。お顔の色が優れてないように見えますが?」
「気にするな。」
「はい、そうします」
「で?ユズハは起きないの?」
「さっきから起こしてるのですが…」
「今日は忙しいのに…」
「おや、忙しいとは?」
「今日はこの国の戦地に足を運ぶんだよ」
「何故そのような必要が?」
「戦争をやめさせ、俺が王の座を継ぐためだ。」
「分かりました。ユズハ様、ご飯の時間ですよ」
「んんっ…、ご飯?」
むくりと起き上がり、目をこすりながらキョロキョロ見回す。
「ご飯は?」
「おはようございます、今からですよ」
「その起こし方何とかならないの?」
「なりませんね」
「そう。別起きたから良いけど。」
「あ、おはようございますっ」
「おはよ」
「さて、支度をしますよ?」
「はーいっ」
「じゃ、俺も支度してくる。」
「はい。では、集合は?」
「俺の部屋に。」
「分かりました。」
ユズハの洋服を選びながら、頷いた。
「じゃ、俺は出て行く。着がえろよ」
「はいっ!」
「じゃ、後で。」
戦争を止めるのに、全員協力するとは言ったが具体的に何をするとの答えは書いてなかった。
共通して書かれていたのが、"珠樹様が王になってこの国を継いで下さい"であり、戦争状況は一切無かった。
「怪しいな…」
珠樹は、封筒から手紙を取り出し炙り出しをしてみた。
すると、炙り出されて出た文字は目を疑う内容だった。
"現王が居なくなれば、戦争は終わり。次の王も失敗すればおしま"
い。は書いてなかったが、珠樹が政治を失敗すれば王と同じ運命をたどることになる。
それだけは避けたい。
珠樹はそう思い、作戦を頭の中で練った。
鳩は満足したのか、一鳴きして飛び去った。
窓を閉めて、黒羽とユズハを起こしに行った。
「朝だぞ」
ユズハは熟睡しており、そう簡単に起きなかった。
黒羽はいつもの習慣なのか、早く起きていた。
「おや、珠樹様。お顔の色が優れてないように見えますが?」
「気にするな。」
「はい、そうします」
「で?ユズハは起きないの?」
「さっきから起こしてるのですが…」
「今日は忙しいのに…」
「おや、忙しいとは?」
「今日はこの国の戦地に足を運ぶんだよ」
「何故そのような必要が?」
「戦争をやめさせ、俺が王の座を継ぐためだ。」
「分かりました。ユズハ様、ご飯の時間ですよ」
「んんっ…、ご飯?」
むくりと起き上がり、目をこすりながらキョロキョロ見回す。
「ご飯は?」
「おはようございます、今からですよ」
「その起こし方何とかならないの?」
「なりませんね」
「そう。別起きたから良いけど。」
「あ、おはようございますっ」
「おはよ」
「さて、支度をしますよ?」
「はーいっ」
「じゃ、俺も支度してくる。」
「はい。では、集合は?」
「俺の部屋に。」
「分かりました。」
ユズハの洋服を選びながら、頷いた。
「じゃ、俺は出て行く。着がえろよ」
「はいっ!」
「じゃ、後で。」
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