御伽の国

素うどん

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珠樹(じゅき)の国編

エピローグ

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「ん…」
目が覚めて、周りを見ると自分の部屋のベッドに寝ていた。
「アレ…」
鏡を見ると、目が腫れておりポトッとタオルが落ちた。
「冷やしてくれてたんだ…」
冷やしても簡単に腫れは引かなかった。
「顔洗ってこよう…」
洗面台に立つと、母の事を少し思い出した。いつも洗面台の取り合いをして喧嘩していたのを思い出す。
「お母さん…」
急に目の前から消えて、お母さんの最後も見れなかった。
お母さんの最後を知れただけでも、幸せと感じていいのだろうか?
「落ち込んでても、皆を救えない!」
頬を叩き、気合を入れ直した。
「そうだな。お前が落ち込めば、俺たちは救われない」
「そうよね!ってえぇ!?」
珠樹がすぐ後ろに立っていた。
「げ、幻覚!?」
「本物だよ。」
「え?何でっ」
「帰って来た。国も安定したしな」
「お帰りなさい!て、人の部屋に入る時はノックしてよね?」
「ただいま。ノックしたが、気付かなかったお前が悪い」
「うっ…」
「お前の母さんの話は聞いた。その…。落ち込むなよ」
「うん!」
「次は、誰の国へ行くのか決めたのか?」
「次?次はー、緑矢さんのとこだよ!」
「そっか、頑張れよ。未来の女王様」
「ありがと」
珠樹の気遣いのおかげで、元気が出た。
ユズハは、顔を洗い紅蓮の部屋へと訪れることにした。
「姫様!お目覚めになられましたか?」
「黒羽!うん、もう大丈夫!」
「休息を取られなくて大丈夫ですか?」
「休息?」
「はい。紅蓮様が、姫様の事を考えてお休みを与えろと言われましたので」
「なら、お言葉に甘えようかなっ」
「では城下を案内しますね?」
「本当!?嬉しい!」
「では、支度がお済みになりましたらドアを開けて下さい」
「本当に、ドアの向こうにいる?」
「勿論です。何があっても、お助けいたしますから、ご安心を」
「うん!」
黒羽は、部屋から出て行きドアの外で待った。
数分後、ユズハは出てきた
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