御伽の国

素うどん

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紅蓮(こうれん)の国編

第3話

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「ここです!」
黒羽は、歩くのをとめ振り向いた。
「おぉっ!!」
「ここなら、アクセサリーも沢山あると思います。選び放題ですよ」
「わぁい!!」
ユズハは、早速扉を開けた。
「そんなに慌てなくても…」
「だって、早く見たいんだもん!」
「そうですね」
中に入ると、すぐに店員がやってきた。
「いらっしゃいませ、お客様」
「あ、あのっ!奥さんに似合うようなアクセサリーを探してるのですが」
「奥様ですか?では、こちらの方に置いてあるかと。」
「はい!ありがとうございます!」
「では、私も付いて行きます」
「うん!ありがと!」
「こちらの品などどうでしょう?」
「あ、綺麗です…けど。」
「こちらの品の方がよろしいのでは?」
「あ!そっちの方が似合うと思う!」
「では、こちらをお願いします」
「はい!かしこまりました」
店員は、アクセサリーを受け取りレジに向かった。
「ねぇ、黒羽。私紅蓮のお母様知らないんだけど…」
「大丈夫ですよ、きっとお似合いです」
「そう?」
「はい!では、会計を済ましてきますね?」
「うん!」
アクセサリーを眺めていると、他の店員が話しかける。
「お気に召しましたか?」
「はい!このお店のアクセサリー全て素敵ですね!」
「常連様は、オーダーメイドでアクセサリーを作っておりますからね」
「そんなに!凄いっ、私も作って貰おうかなーっ」
「常連様になっていただけるのですか?」
「常連になるか分かんないですけど、時々新作とか見に来たいです!」
「そんなにご興味があられるのなら、私と…」
「姫様、帰りましょう?」
「あ。もう会計終わったの?」
「はい!」
黒羽はユズハの腕を引くと、素早く店員から離した。
「お話途中でしたけど、まだ何かありますか?」
黒羽は笑顔で、店員に話しかけた。
「あ、いえ。また今度で大丈夫です」
「そうですか!2度と会いませんよ!」
そう言って笑顔で、店から出た。
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