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波羅(はら)の国編
第2話
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「黒羽、ありがとっ」
「どういたしまして」
全力で走って、ようやく到着した。
ギィッと重たい扉が開くと、波羅は気付いてこっちを見た。
ユズハに気付くと、微笑んでユズハの元へ走ってきた。
「来てくれたんだね!」
「波羅…、どういう事なのっ」
「さぁ座って?お話ししよう?」
「波羅!!」
「…、もう何なの」
「コレはっ、どういう事なの!?」
波羅はさっきまでの笑顔が消え、真顔になりユズハを見つめた。
さっきまでの笑顔が嘘のようで、一瞬本物の波羅なのか疑った。
「どういう事?こういう事だよ」
「ちゃんと説明して?何で皆は居ないの?何で、この国は荒らされてるの!?」
「あー、もういっぺんに質問しないで。」
波羅は耳を塞いで、質問に答えようとしない。
「何で…。波羅は私が嫌いなの?」
「その逆だよ、ユズハ。僕は君が好きだよ?誰よりも…」
「じゃあ、何で私の大切な人達を消したの?」
「ユズハを独占したいから。ユズハの苦痛に歪む顔が見たいから」
波羅は微笑むと、ユズハの手を思いっきり引く。
「キャッ!?」
バランスを崩して、波羅に抱き付く形になった。
「あ…のっ」
「僕ね?ずーっと考えてたんだ。」
「何…を?」
「ユズハを手に入れる方法!それはね、邪魔者を人形に変えてユズハに会えないようにする事だよ」
「っ!!」
ドンッと波羅を押したが、ビクともせずに強く抱きしめられた。
「いっ、痛いっ」
「ユズハ様!!」
「動くな」
波羅はユズハを隠すように立つ。
「1番の邪魔者は、誰か知ってる?」
「私でしょう?」
黒羽は、即答で質問に返事をする。
「分かってるね?」
「だから、私がいない時ユズハ様に会ってたんですね?」
「邪魔者が居ない時に会わないとね?」
「今…までのっ波羅…は?」
「演技だよ。好かれる為の。どう?心許したでしょ?僕に惹かれたでしょ?」
「そんなっ…!」
アレが全て嘘だと信じられなかった。
「どういたしまして」
全力で走って、ようやく到着した。
ギィッと重たい扉が開くと、波羅は気付いてこっちを見た。
ユズハに気付くと、微笑んでユズハの元へ走ってきた。
「来てくれたんだね!」
「波羅…、どういう事なのっ」
「さぁ座って?お話ししよう?」
「波羅!!」
「…、もう何なの」
「コレはっ、どういう事なの!?」
波羅はさっきまでの笑顔が消え、真顔になりユズハを見つめた。
さっきまでの笑顔が嘘のようで、一瞬本物の波羅なのか疑った。
「どういう事?こういう事だよ」
「ちゃんと説明して?何で皆は居ないの?何で、この国は荒らされてるの!?」
「あー、もういっぺんに質問しないで。」
波羅は耳を塞いで、質問に答えようとしない。
「何で…。波羅は私が嫌いなの?」
「その逆だよ、ユズハ。僕は君が好きだよ?誰よりも…」
「じゃあ、何で私の大切な人達を消したの?」
「ユズハを独占したいから。ユズハの苦痛に歪む顔が見たいから」
波羅は微笑むと、ユズハの手を思いっきり引く。
「キャッ!?」
バランスを崩して、波羅に抱き付く形になった。
「あ…のっ」
「僕ね?ずーっと考えてたんだ。」
「何…を?」
「ユズハを手に入れる方法!それはね、邪魔者を人形に変えてユズハに会えないようにする事だよ」
「っ!!」
ドンッと波羅を押したが、ビクともせずに強く抱きしめられた。
「いっ、痛いっ」
「ユズハ様!!」
「動くな」
波羅はユズハを隠すように立つ。
「1番の邪魔者は、誰か知ってる?」
「私でしょう?」
黒羽は、即答で質問に返事をする。
「分かってるね?」
「だから、私がいない時ユズハ様に会ってたんですね?」
「邪魔者が居ない時に会わないとね?」
「今…までのっ波羅…は?」
「演技だよ。好かれる為の。どう?心許したでしょ?僕に惹かれたでしょ?」
「そんなっ…!」
アレが全て嘘だと信じられなかった。
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