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波羅(はら)の国編
第13話
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「んー、それは否定しないけど。のったのは燐夜だからね?」
「兄貴の国の掟を守っただけだ」
「あ、そうだったね?僕の命令は絶対だったね?」
「忘れてたのか?ふざけんなよっ」
「ゴメン、ゴメン!ここで争う気は無いから。それに、時間過ぎるよ」
「チッ」
燐夜は、パッと手を離して先を歩いた。
「じゃ行こうか」
「兄貴が仕切るなよ。元凶」
「うるさいなぁ。」
「はーっ」燐夜はため息をついた。
「何でため息ついてんの?」
「兄貴のせい。」
「僕の?何で?」
「もう良い」燐夜は何も言わなかった。
「呆れたの?」
「呆れた」
「怒ってる?」
「怒ってる」
「そう。楽しいね」
「何処が!?」
「燐夜とこんな喧嘩が出来て」
「あっ、そう。」
燐夜はスルーして、皆が待っている所に行った。
「待ってよー!」
波羅は後を追いかけて、走った。
「で。何で燐夜は白雪を連れてきたわけ?」
「兄貴も反省してるし…。それに、約束もしたから」
「約束?」翔は聞き返した。
「もし、裏切ったら兄貴の国を消して貰うってね」
「成る程…」
「それなら、逆らえないね」
「そうだな」
「だろ?」
王子達は全員一致で、どうにかなるとは思っていた。
「……」ただ1人、ユズハだけが口を閉ざしていた。
「ユズハ…」
「波羅。今度裏切ったら、本当に私は知らないからね」
「うんっ!」波羅は元気良く答えた。
「絶対反省してない」
ユズハは、即答で答える。
「反省してるよ!ちゃんと償いもする。だから、側に居させて?」
歪んだ愛情しか知らない彼は、ユズハの愛情に触れてこんな愛の形もあるんだと気付いた。
その愛がもっと知りたくなった。側にいて欲しくなった。
だから…、だから…。
「僕を捨てないでっ」波羅は、涙を流した。
「…分かった」
ユズハは、波羅に近付き抱きしめた。
「私は波羅を捨てないから。一緒に黒羽を助けよう?」
「勿論だよ!!」
「兄貴の国の掟を守っただけだ」
「あ、そうだったね?僕の命令は絶対だったね?」
「忘れてたのか?ふざけんなよっ」
「ゴメン、ゴメン!ここで争う気は無いから。それに、時間過ぎるよ」
「チッ」
燐夜は、パッと手を離して先を歩いた。
「じゃ行こうか」
「兄貴が仕切るなよ。元凶」
「うるさいなぁ。」
「はーっ」燐夜はため息をついた。
「何でため息ついてんの?」
「兄貴のせい。」
「僕の?何で?」
「もう良い」燐夜は何も言わなかった。
「呆れたの?」
「呆れた」
「怒ってる?」
「怒ってる」
「そう。楽しいね」
「何処が!?」
「燐夜とこんな喧嘩が出来て」
「あっ、そう。」
燐夜はスルーして、皆が待っている所に行った。
「待ってよー!」
波羅は後を追いかけて、走った。
「で。何で燐夜は白雪を連れてきたわけ?」
「兄貴も反省してるし…。それに、約束もしたから」
「約束?」翔は聞き返した。
「もし、裏切ったら兄貴の国を消して貰うってね」
「成る程…」
「それなら、逆らえないね」
「そうだな」
「だろ?」
王子達は全員一致で、どうにかなるとは思っていた。
「……」ただ1人、ユズハだけが口を閉ざしていた。
「ユズハ…」
「波羅。今度裏切ったら、本当に私は知らないからね」
「うんっ!」波羅は元気良く答えた。
「絶対反省してない」
ユズハは、即答で答える。
「反省してるよ!ちゃんと償いもする。だから、側に居させて?」
歪んだ愛情しか知らない彼は、ユズハの愛情に触れてこんな愛の形もあるんだと気付いた。
その愛がもっと知りたくなった。側にいて欲しくなった。
だから…、だから…。
「僕を捨てないでっ」波羅は、涙を流した。
「…分かった」
ユズハは、波羅に近付き抱きしめた。
「私は波羅を捨てないから。一緒に黒羽を助けよう?」
「勿論だよ!!」
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